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~カイン・イリューヴェル編~
竜の皇子と王兄姫、戸惑いの距離4◆~カイン×幸希~
しおりを挟む――Side 幸希
カインさんのお兄さん達と行動を共にしてから数時間後。
私は、変装をしたイリューヴェル皇帝さんと一緒に武闘大会の受付コーナーに訪れていた。
すでに大半の参加者の受付は前日までに終わっていたお蔭で、人混みに埋もれる事もなく楽にエントリーの手続きをする事が……、あれ?
「ユキぃいいいいいいいい!!」
「ん?」
武闘大会の場となる大き建物の入り口の方から噴煙を巻き上げて駆け込んで来たのは、鬼の形相顔負けの迫力に溢れているカインさんだった。
振り向いた瞬間に両肩を掴まれ、ガクガクと怒涛の勢いで揺さぶられてしまう。
「何やってんだよ、お前はあああ!! あっち行ってもこっち行ってもいねぇし、挙句の果てには魔力反応消失ってなんだよ!! マジで心配しただろうがああああ!!」
「か、カイン、さ、んっ、お、落ち着いて、うぅっ!!」
「カイン、ユキさんが困っているだろう! 仮にも自分の恋人に乱暴な真似はっ」
「うっさいわ!! 俺が、俺がどれだけこいつの事を捜し回って心配しまくったかっ」
揺さぶるのを止め、カインさんは私をぎゅっと思いきり腕の中に抱き締めた。
カインと皇宮の庭園で別れてから早数時間。
一度は出先から戻って来たものの、私はカインさんを捜す途中で皇妃のミシェナ様と側室のお二人に招かれ、捜すに捜せない状況となってしまっていた。
その上、解放される度に別の人達にあっちへこっちへと引っ張られ……、今に至る。
きっと必死になって捜してくれたのだろう……。カインさんは肩で息をしているし、首筋からは汗の匂いが微かに感じ取れた。
だけど、……魔力反応の消失って一体。
まさかという思いで、イリューヴェル皇帝さんを見遣れば、あ、目を逸らされた。
「イリューヴェル皇帝さん……、何でそんな事を」
「いや、ユキさんと落ち着いて話がしたかったというか、息子の将来の嫁という事は、俺にとっても義娘という事だろう? だから、義父と義娘の素晴らしいひとときを、――っ!!」
両手の人差指をちょんちょんと突きながら、うっとりと照れ臭そうに語るイリューヴェル皇帝さん。
その胸倉に、カインさんが問答無用で掴みかかる。
「だと思ったぜ!! テメェが小細工してたんだな、このクソ親父!!」
「ちょっとくらい父にも義娘との時間をくれてもいいだろう!! ミシェナやアースシャルク達がいては、ちっとも俺がユキさんと話をする事が叶わんのだから!!」
「ふざけんな!! いい歳して息子の恋人に色目使ってんじゃねぇよ!! やるなら、テメェの嫁共相手にしとけってんだ!! このフェロモンダダ漏れ野郎!!」
「か……、カインさんっ」
周りに人がいるというのに、この皇国を治める竜の親子は取っ組み合いの大喧嘩を始めてしまい、会場の警備をしている屈強な男性達が止めに駆け付けてきた。
けれど、その真紅の双眸に容赦なく睨み付けられた瞬間に、壁際へと吹き飛ばされてしまう警備の人達。
「取り込み中なんだよ!! 邪魔すんな!!」
「そうだ!! これは親子の絆を深める大切な語り合いなんだ!! 邪魔は許さんぞ!!」
「違ぇええええええよ!!」
……やるなら誰の邪魔にもならない場所でやってください。
本気で怒り狂っているカインさんに対し、イリューヴェル皇帝さんは息子に構って貰えて凄く嬉しそうだ。
ある意味、自分達以外見えていないと言ってもいいかもしれない。
親子が深くわかり合う為のじゃれ合い……、イリューヴェル皇帝さんはそう受け止めて喜んでいるのだろう。
二人から距離をとり、受付の人や周りの方々に頭を下げてまわった私は、大迷惑な元凶の頭を冷やさせる為に、左手首に嵌めていた薄桃色の宝石の欠片が連なったブレスレットにキスを落とした。
ウォルヴァンシアでお留守番をしている可愛い友人、その子をこの場に召喚する為の簡易的な手順を終えると、キラキラと星屑のような光が舞い散り……、足元に可愛らしい鳴き声が響いた。
「ニュイッ、ニュイニュイッ」
「ファニルちゃん、ごめんね。邪魔じゃなかった?」
「ニュ~イ~!」
「そっか、丁度お昼寝から目が覚めたところだったんだね。じゃあ……、寝起きに一仕事頼んでもいいかな?」
ピンク色のもふもふボディと大きな尻尾や長い耳を纏うその子の種族名はファニル。
エリュセードの裏側と呼ばれる空間にある世界、ガデルフォーン皇国にのみ生息している珍しい動物だ。
その国に遊学で訪れた際、私は宰相であるシュディエーラさんからファニルの子供を一匹貰い受けた。
それからウォルヴァンシアに戻ってからも、ずっと一緒に生活している大切な友人がこの子。
ちなみにこの可愛らしいファニルちゃんには、ある特性がある。
「じゃあお願いね、ファニルちゃん」
「ニュイッ!!」
プニプニと戦陣を切って前に歩み出たファニルちゃんが、いまだに暴れ回っている二人に視線を定めると……。
「ニュィ~~~!!」
――パックン!! と、カインさんとイリューヴェル皇帝さんを飲み込んでくれたファニルちゃん。
その愛らしい外見で、口を大きくして男性二人を飲み込んだ瞬間を、誰もが思考停止で目撃していた。
数秒後、会場内にいた人々から上がったのは、恐怖の悲鳴。
あれは肉食なのか? 人を食うのか? と、戦慄が耳に届く。
私はふぅ、と胸を撫で下ろし、ファニルちゃんの頭をよしよしと撫でた。
「あ、あの……」
「すみません、エントリー表へのサインすぐ終わらせますので」
「い、いえ……、あの、今……、パクンって」
「大丈夫ですよ。消化はされませんから」
にこっ。受付のお姉さんを安心させる為に微笑んで、私はサラサラと武闘大会への申込用紙の必要事項を埋めていく。足元ではお仕事を済ませてくれたファニルちゃんがスリスリと頭を寄せている。
ファニルちゃんの身体には、食べ物を取り込む胃とは別に、飲み込んだ対象を体内の別空間、もとい、収納スペースと呼ばれる空間に取り込める場所があるのだ。
私もこの子と初めて出会った際にあっさりと飲み込まれた経験があるのだけど、中は意外と快適に出来ているので、カインさん達もきっとゆっくり出来る事だろう。
その中でなら、思いきり暴れようが罵り合おうが外部には何もわからない。
これで会場内の方々に迷惑を掛けないで済む。
「は、はい、確かに受付を完了させて頂きました」
「当日はよろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げ、ファニルちゃんを腕に抱き抱えた私は、壁の方に張られた武闘大会の説明や賞品の写真が載せられているそれを見に向かった。
本当は、カインさんに似合いそうなブーツを手に入れたかったのだけど、流石に自分の有しているあの力を使わずに挑むには壁が高すぎる。もし大怪我でもしてカインさんに余計な心配をさせてしまったら、その事に気付かされた私は、『別の部門』の方にチャレンジする事にしたのだ。
「……『もふもふパニック』」
武闘大会の運営が用意した、本格派の大会とは別の、安全で癒し度抜群の部門。
大量の可愛いもふもふ動物を捕獲して、その数を競うそのミニ大会には、自分と、そのパートナーとなる動物と組んで挑む事になっている。これならカインさんも心配ないだろうし、何より私好みでとても楽しそう。
「ニュイッ、ニュイッ」
「ふふ、頑張ろうね、ファニルちゃん」
このミニ大会の賞品は、貴重な宝玉で作られたペアのブレスレット。
ブーツは無理だったけど、これを手に入れる事が出来たら、カインさんとお揃いのブレスレットを身に着ける事が出来るし、プレゼントすればきっと喜んでくれる事だろう。
ただ、当日はもふもふ一色に埋もれる事になりそうなので、身動きの取りやすい服を用意しておかなくては。
私は踵を返すと、ファニルちゃんの頭を撫でながら武闘大会の会場を後にした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「カインさ~ん……、やっぱり、怒ってるんですか?」
ちゃぷん……。扉の向こうからはバスルームの中で機嫌を損ねている恋人の無言の圧力しか感じられない。
武闘大会の会場で、ファニルちゃんに丸呑飲みパックンをされた事が尾を引いているのだろう。
皇宮に戻ってからすぐに吐き出して貰ったものの、勿論予想通り……、カインさんの機嫌は最悪に悪くなっていた。イリューヴェル皇帝さんの方は笑って許してくれたけれど。
さらに言えば、私がカインさんに対して謝罪の言葉を繰り返している時に皇妃のミシェナ様から呼び出されたてしまい……、戻ってこれたのはつい十分程前。
ふて寝を決め込んでいたカインさんは、戻ってきた私を無視する事はなかったし、普通に話をしてくれたけど、機嫌が直っていないのは丸わかりだった。
で、バスルームに入ってしまったカインさんと扉一枚を隔てた私は、脱衣所に正座して声をかけているところなのだ。
「カインさん……」
「……はぁ、別にもう怒ってねぇよ」
バスタブの中でお湯が跳ねる音が響くと、カインさんの少し和らいだ声が響いた。
確かに、少し呆れてはいるものの……、さっきまでの圧力はもう感じられない。
「元はと言えば、俺と親父が騒いだのが悪いわけだしな……」
「すみません……。丸飲みさせてしまって」
だけど、カインさんとイリューヴェル皇帝さんを無傷で止める為には、あれが一番何事もなく場を収められる方法だったわけで……。謝りはしたけれど、後悔はしていない。
あのまま放っておいたら、皇宮にも連絡がいって大変な事になっていたに違いないのだから。
「ところでよ、ユキ……」
「はい」
脱衣所から出ようとした矢先、カインさんの少し低めた声が響いた。
それから少しだけ静寂が落ち、……バスルームに続く扉が僅かに開くのが見えた。
ひょっこりとカインさんが顔だけを出し、じっと私の事を見つめてくる。
「どうしました?」
「今日……、兄貴達と……、何、してたんだ?」
「え……」
「山……、行っただろ」
どうしてそれをカインさんが知っているのだろう。
私がカインさんのお兄さん達と出かけた事は女官さん達が伝えている可能性があるとは思っていたけれど、何故、出かけた先が『山』だと。
ポタポタと漆黒の髪から下へと伝い落ちる湯の雫。
少しだけ複雑そうな戸惑いまじりの表情を浮かべているカインさん……。
私は嘘を吐かず、それを正直に認めた。
「行きました……けど、少しお話をしていただけですよ」
「何をだよ……」
「世間話ですよ。お互いの国のお話をしたり、ですね」
本当は……、ちょっと深い事情のお話もしたのだけど、カインさんには言わないで欲しいと口止めをされているので、当たり障りのない説明をしておく。
アースシャルクさんとグランヴェルトさんが抱き続けてきた『想い』……。
伝えてみてはと提案した私に、二人は首を振るばかりだったから。
「……すげぇ楽しそうだったよな?」
「そう……ですね。楽しかったですよ。カインさんのお兄さん達からは色々と教えて頂きましたし」
「本当にただの世間話ばっかだったのか?」
「……はい」
うーん、私からの答えが気に入らなかったのかな。
真紅の双眸に険しさが宿り、カインさんが扉を乱暴に開けて迫ってきた。
顔だけならまだしも、バスタオルも巻かずに何を出て来ているの、この人は!!
慌てて脱衣所から出ようとした私を、苛立ちの気配に染まったカインさんが後ろから腕を掴んで強引に抱き寄せてしまう。お湯に濡れた肌の感触と、鍛えられた逞しい胸板に頬が押し付けられ、私は羞恥のあまり暴れ出す。
「い、いやですっ、カインさんっ!! は、離してください!!」
「別にいいだろ。恋人同士が引っ付くのなんか珍しくもねぇだろうし」
「そ、それは……、そう、です、けど」
「で? 兄貴達と……、『何』を話してたんだ? ついでに、『何』を見て笑ってたのか、さっさと吐け」
ん? 『何を見てた』って……、私がアースシャルクさん達と一緒に見ていた『アレ』の存在を、何故カインさんが知っているの? その場にいなければ、そんな問いが出るわけはないし……。
恥ずかしさを抑えて顔を上げると、不機嫌一色の真紅と視線が交わった。
「カインさん、あとを追って来てたんですか?」
「まぁな……。勝手にいなくなったら、誰だって心配するだろ」
「すみません……。で、でも、あの時見ていた物は、大した物じゃ」
私達が見ていた『アレ』の存在が知られてしまうと、アースシャルクさん達にとって一番大事な部分を明かす事になってしまうわけで……。
でも、私としてはカインさんにそれを知らせてあげたい気もするので、本当に隠し通す事が良いことなのか、また悩んでしまう。
それと……、カインさんに強いられているこの状況は非常に不味いというか、困るというか。
離れようと試みるけれど、ぐっと腕の中に閉じ込める力が強まるばかり……。
「大したモンじゃないんだろ? じゃあ何を見てたか言えるよなぁ?」
「うぅ……、か、カインさんっ、と、とりあえず、一度バスルームに戻ってくださいっ。この状態は恥ずかしすぎて、つ、辛いですっ」
自分が一糸纏わぬ姿だという事を自覚してほしい。
徐々に衣服に染み込んでくる濡れた感触と、カインさんの熱を直に感じるこの状態は、本当に困るのだ。
彼が紛れもなく、自分とは違う性を抱く存在なのだと、どうしようもなく強く感じてしまうから。
「俺は別に恥ずかしくねぇから気にすんな」
「気にします!! それに、私の服が濡れてしまうじゃないですかっ」
「濡れたら脱ぐか着替えりゃいいだろ。ってか、早く吐け」
何という俺様主義の尋問なの!! 迫ってきた魔性の美貌と謳われるその顔に視線をびしっと定め、私は力強く『嘘』をついた。
「い、イリューヴェルの美麗絶景集です!!」
ゴンッ!! 次の瞬間思い切りカインさんの頭突きが私の額を襲った。
嘘を吐くならもっと上手い内容を考えとけ、この天然娘が!! と怒鳴られる始末。
だけど、だけど……、『アレ』の中身を話す事は出来ないの。絶対に!!
本当だと言い張る私に、カインさんはますます眉間の皺を深めていく。
「そうかそうか……。お前は自分の男に平気で秘密を作るわけか。いい度胸してんな?」
「嘘じゃないんですっ、本当に、イリューヴェル国内の綺麗な景色の画集をっ」
「ほぉおおお……?」
「うっ……」
これ以上は無理かもしれない。
だけど、喋らないようにって約束をしている以上、本当の事は明かせないのだ。
身を捩る私を徐々にバスルームの中に連れ込んだカインさんが、ぼしゃんと大きな湯音を立てて私をバスタブの中へ放り込む。うぅっ、ずぶ濡れ……っ。
「俺はお前に秘密なんかねぇのに、……酷い仕打ちだよな?」
バスタブの中に身体を沈め、逃げ出そうとする私を自分と向き合うように腕の中に囲ったカインさんが、さらなる尋問を始めてしまう。
唯一つの救いは、ミルク色の入浴剤のお蔭でカインさんの身体がお湯の中に隠れている事だろうか。
……感触はしっかりと密着して伝わってくるけれど。
「カインさん、も、もう、やめましょうっ。別にカインさんのお兄さんと何かあったわけでもないんですしっ」
「安心しろよ。その辺は何もないってわかってるからな。……けど、気になるんだよ。お前らが見てた『アレ』が何なのか、あの場所が……、俺にとって何なのか」
「カインさん……?」
「だから、教えてくれ。お前は、兄貴達になんであの場所に連れて行かれたんだ? 女が喜ぶ場所だったら、あんな山の奥にまで行く必要はあんまねぇだろ」
「それは……」
どうしたらいいんだろう……。
本当の事は、アースシャルクさん達からの許可がない以上、私に語る資格はない。
だけど、カインさんはあの場所に眠る……、大切な『記憶』に何かを感じている。
その場所で過去に何があったのか。
カインさんが『思い出せたわけではない』事もわかっているし、話す事で全てを思い出してしまう可能性もある。
「なぁ、ユキ……。教えてくれよ。兄貴達は、なんで……」
だけど、カインさんに黙って秘密としてしまったら、逆に彼の心を傷つけてしまうような気がして……。
頭を悩ませた後、私はその真紅の双眸を見つめながら口を開いた。
「ごめんなさい……。私からは、言えないんです。約束があるから……」
「兄貴達が口止めしてるって事だな?」
「……」
無言は肯定として受け取る。
そう諦めの気配と共に息を吐き出したカインさんが、濡れた右手で私の髪を撫でおろしながら引いてくれた。
意外というか……、もっと怒ってしまうかと思ったのだけど、お兄さん達からの口止めがある事を知ったカインさんは、引き際が良かった。
「お前の性格じゃ……、兄貴達に義理立てして言えねぇよな」
「本当に……、ごめんなさい」
「気にはなるが……、一度兄貴達と話してみるか」
「……そう、ですね」
はぐらかされてしまうかもしれない。
アースシャルクさん達はカインさんに対してまだ、どうすればいいのか、迷っているから。
だけど、私としては……、全てを打ち明けるのが一番良いと、そう感じてもいる。
いつまでも胸に痛みを抑え込んでいても、それが消える事はないし、カインさんを目にすれば、ますますその痛みは過去の辛い思い出と共に大きくなっていくだろう。
「話してみるのは、良い事だと思います……。カインさんから歩み寄っていけば、きっと」
どちらかが心の扉をノックすれば、そこからまた何かが始まるかもしれない。
私はカインさんに、決して声を荒げず、辛抱強く話をしてみてくださいと微笑むと、バスタブを出るために立ち上がろうと……、あれ?
「カインさん……、上がりたいんですけど」
「兄貴達の事は明日にまわすとして……、丁度良いからお前の事も洗ってやろうと思ってよ」
「いえ、結構です」
すっぱり。笑顔でお断りを入れると、カインさんがにっこりと微笑んで……。
「きゃああああああああああ!! な、何してるんですか!!」
「あ? 濡れて気持ち悪そうだったから脱がしてやってんだろ」
何の予告もなしに、人のブラウスに付いているボタンを器用にプチプチと外していくカインさん。
その横暴な態度に羞恥の叫びを叩き付ける。何を真剣に脱がしにかかっているの!!
けれど、カインさんは意に介した様子はなく、あっという間に私の上半身からブラウスを脱がせてしまうと、下着まで剥ぎ取ってしまった。
「やめてください、カインさん!! お、怒りますよ!!」
「下も邪魔だな、脱がすぞ」
「話を聞いてください!! カインさんのエッチ!! 変態!! 悪魔!!」
両手でカインさんの頭をポカポカと殴るけれど、効果はなし。
バスタブの外に次々と放られていく衣服と、肌を晒されていく恥ずかしさに叫ぶと、天の助け!! とばかりに、扉が大きな音を立てて開いた。
「ユキさん、無事か!!」
「い、イリューヴェル皇帝さん!?」
どうやらカインさんを訪ねて来たらしいイリューヴェル皇帝さんが、私の叫びを聞きつけ何かあったと危惧し、飛び込んで来てくれたらしい。
けれど……、私とカインさんの密着した状態と、バスタブの外に放置されている衣服の存在を見た直後。
くるりとその広い背中を向けてしまった。
「あー……、その、邪魔してすまなかった」
「あ、あの、こ、これはっ」
「ユキさん、カイン……、孫は、男でも女でも大歓迎だ。頑張って励んでくれ!!」
「えええええええええええ!?」
バタンッと扉が勢いよく閉まり、イリューヴェル皇帝さんの見当違いな恐ろしい台詞だけが頭に残った。
ま……、孫って、これ、完全に誤解されたんじゃ!?
カタカタと震える私から最後の下着までするりと抜き取ったカインさんが心底恨めしい。
「だとよ。孫か……。俺としちゃ、お前似の女が最初に生まれてくれる事を期待してるぜ?」
「な、ななななっ、何を真顔で言ってるんですか!! こ、こういう事は、まだしちゃ駄目だってレイフィード叔父さん達から言われているでしょう!!」
「わかってるぜ? 最後までしなけりゃいいんだろ? なら問題ねぇよ」
「問題大有りです!!」
というか、カインさんは時折、最後までしなければ許されると思って、色々と恥ずかしい真似をしてくるのが私の悩みの種だったりもする。
最初はキスだけで許してくれていたのに、徐々にやる事がエスカレートして……。
本当に最後を除いては、凄い事をされっぱなしと言う他ない。
今だって私を強く抱き寄せて首筋に舌を這わせて、軽く吸い付いては私の反応を楽しんでいる。
「やめ……、ほ、本当に怒りますからね!」
「あとで幾らでも怒られてやるよ。だから、今は俺にだけ集中してろ、いいな?」
「んっ……、カイン、さ、んっ。駄目っ」
カインさんの左手がお湯の中で私の膨らみを包み込み、優しい愛撫を与えてくる。
こういう事をして辛くなるのはいつもカインさんの方なのに……。
私に触れる事を堪え切れないのだと、切なげに囁く彼の熱を含んだ低い声音は、いつだって私を翻弄してやまない。
「今日は一日、お前の姿を捜して駆けずり回ってたからな……」
「カイン……、んぁ、……だ、め。触らないで……、く、だ、ぁんっ」
左手の人差指と中指で私の胸の突起を挟み、膨らみを揉み上げる動作と共に淫らな愛撫を与えては押し潰し弄ってくる。抵抗の声を別の色に変える為なのか、カインさんは私の唇を塞ぎ、腰を押し付けながら、秘めたる熱情の吐息と共に口内で私を捉え、深くまで絡んできた。
「ん……、ふぅ、……カイ、ぁっ、ンンッ」
「この前触ってやったのは二週間ぐらい前だからな。俺を忘れないように、……触ってやんなきゃな?」
「や、ぁっ……、まだ、んん、二週間しか……、ふ、ぁっ」
素肌を晒し合い、湯船をかき乱しながら私はカインさんの愛撫を受け続ける。
自分でも耳を塞ぎたくなるような甘い嬌声がバスルームに響き、カインさんからの口付けも荒々しい本能だけのものへと変わっていく。
嫌……、ではないけれど、愛しい男性から触れられていると、何も考えられないくらいに蕩けてしまって、駄目だと禁止されているその道に落ちていきそうで、怖い。
「ひぁっ、んっ。やぁ、カインさんっ、そこ、はぁ、駄目っ」
「湯の中だってのに、……このヌルヌルしたもんは何だろうな?」
「ちが……、違うん、で、すっ。カインさん、もう、やめ、んぁあっ」
カインさんの手が私の下肢へと滑り落ち、愛撫によって蕩けたその場所へと潜り込んだ。
女の私とは違い、しっかりと硬い大きな骨ばった指先の感触が、濡れた秘部をなぞり、くちゅりと中に侵入を果たしてしまう。やめるようにか細く懇願するけれど、カインさんはニヤリと意地悪な笑みを浮かべ、親指の腹で剥き出しになった淫粒を捉えた。
それを執拗に弄りながら、まだ誰も受け入れた事のない中を、指を使って蜜を絡めながら力強い抽送を加え、堕ちろと要求してくる。
「や、ぁあっ、……はぁ、カイン、さ、ん。やめて、やめて、くだ、さいっ」
「はぁ……。お前の中、すげぇ……、熱いな。んっ」
「だめっ、んぁ、はぁ……、吸っちゃ……ぁんっ」
秘部への愛撫を激しいものへと変え、カインさんはお湯から上に覗いている私の膨らみの中心にある桃色の突起に唇を這わせ、それを思い切り吸い上げてしまう。
少し尖った歯の一部で甘噛みをされ、濡れた舌の腹でコロコロと突起を転がしてはしゃぶってくるカインさんに、私の中の性が引き摺り出されていく。
最後までは出来ないとわかっているのに、下肢に感じる熱い昂ぶりの疼きを確かに感じているはずなのに、それでも私を求める事をやめてはくれない。
――この世界で言えば二年、けれど、私の世界では四年にも相当する年月。
愛する人に我慢をさせ続けている私の心の奥で軋む罪悪感と、本当はひとつになりたいと望む本能が、彼の愛撫に素直に応えてしまう。
「気持ちイイか? ユキ……」
「んっ、……ぁあ、カイン、さ、んっ。おねが、いっ、です、からっ、もうっ」
「お前が色っぽ過ぎるから無理」
「そんなっ……、んんぅっ、指、はぁ、抜い、て、ぁっ、ああっ」
この世界で唯一人、巡り会えた運命の人が施す愛撫は私の奥深くにまで忍び込み、淫らな抽送を繰り返しながら、さらに深い触れ方へと変わっていく。
私の上半身をバスタブの縁にかかるように押し上げ、カインさんは頬や唇にキスを降らせながら興奮した状態で私の名前を呼び続ける。
欲しい物が目の前にあるのに、ずっと堪え続けている反動なのだろう。
こうなったカインさんは、私をどこまでも追い詰めて、一度果てても物足りないとばかりに何度も高みへと登らせる事に全力を尽くす。
やめてほしい……、だけど、やめてほしくない自分がいるのも事実で。
怖いけれどその先に進みたくなる気にさせられては、最後に気絶して終わってしまう。
「ユキ……、好きなだけ感じていいからな。果てる度に、俺がまた愛してやる」
「ぁっ、ぁあ、……はぁ、カイン、さ、んっ、も、もうっ」
「俺から目を逸らすなよ。果てる時は俺の全てに抱かれて堕ちろ」
「ぁあっ、やぁあ……、駄目っ、おかしくな、あぁあっ、もう、あ、あっ、あああああ」
カインさんの指が中の襞を円状に抉り、最後に力強い抽送を何度も与えた後、私はその熱情に揺れる真紅に抱かれながら果ててしまった。
ぼんやりと霞む視界……。
カインさんの指が入っている襞が震え、硬い感触をぎゅぅっと締め付けながら、何かを吸い上げようと締まる。
「……ぁ、あぁ。はぁ、はぁ……っ」
私を抱き上げ、湯船に沈んだカインさんが満足げに私の唇の奥に舌を忍び込ませながら、乱れた互いの熱を溶かし込んでくる。
「ふぅ……」
「だ、駄目って言ったのに……、どうして、はぁ、はぁ、こ、こういう事をするんですか……」
くたりと逞しい胸に顔を寄せて項垂れる私に、喉奥で笑う声が鼓動と共に伝わってくる。
見上げれば、心臓に悪い色香を滲ませながら微笑む魔性の美貌が勝ち誇ったように在った。
「本当……、お前って可愛い女だよなぁ」
「な、何言ってるんですかっ、んっ」
意味のわからない褒め方をされて頬に熱を感じた私は、むっとした表情になってカインさんを睨み付ける。
……全然迫力がない事はわかっているのだけど。
それと同時にまた唇を軽く啄むように求められ、果てたばかりの秘部へとまたその指先が煽るように撫でつけられた。
「ぁ、……んっ」
「本当は俺の事が欲しいくせに、いまだに強情張る可愛い女だよ、お前は」
「だ、だから……、そ、そういう事は、言わない、で、んぁっ」
「早く素直になっちまえばいいのに……。俺をここまで焦らす女は、お前以外にいねぇよ」
胸元を優しく円をイメージして描き揉みし抱くカインさんが、私の耳を唇に含み……、鈍い痛みと共に皮膚を小さく裂いた。
私の耳には、以前彼からプレゼントされた、お揃いの真紅のピアスが嵌っている。
その上の部分から滲み出した紅の味を舌で舐めあげ、欲に溺れた吐息を吹きかけてくるカインさん。
「んぅっ……、カイン、さ、んっ。やめて、くだ、さいっ」
「なぁ、ユキ……。もう一回聞くぞ。レイフィードのおっさん達の事は抜きにして、お前は俺の事が欲しいって、そう、思ってねぇのか?」
「そ、それは……」
「正直に答えてくれ……。俺は、お前に惚れた時から、他の女なんか目にも入らねぇぐらいに、お前が欲しくて仕方がない。番犬野郎に渡したくなくて……、何度も奪っちまいたいって想い続けて、お前の全部が俺のもんになればって、そう思い続けてきたんだ」
鼓膜どころか、私の心まで甘過ぎる疼きの中に引き摺り込んで震わすかのように、カインさんの濡れた低い声音は、熱く……、狂おしく……、私を求めてくる。
エリュセードに戻って来た頃は、まだ本当の恋なんて知らなくて……。
一人の男性をこんなにも深く愛し、愛され、求められる熱情を感じる事なんて想像も出来なかった。
カインさんの真剣な眼差しに、私はふるりと身体を震わすと……、視線を暫し彷徨わせ、こくりと頷いた。
「本当は……、私も、カインさんに……愛されたい、って、そう思っています」
「ユキ……」
「だけど、……」
「だけど、なんだ?」
嬉しそうな気配を滲ませたカインさんの声音に、私は言っていいものかと少しだけ悩んでしまう。
だけど、そうなる前に言っておいた方が事前の防衛策にもなるかと思い、口を開く。
「レイフィード叔父さん達を裏切りたくないって気持ちも、勿論あるんです……。だけど、もうひとつ、心配な事が」
「なんだよ」
「カインさん……、我慢し過ぎた反動で、初めての際に色々無茶をしてきそうだな、って、そう、心配な部分もありまして」
「……」
私の身体を愛撫する手が止まり、カインさんがその視線と顔をバスルームの天井へと投じると、何故だか長い溜息を吐き出してしまった。哀愁……、とでも呼べばいいのだろうか?
カインさんは何かに思いを馳せるように無言状態になり、次いで……、がっくりと項垂れてしまった。
「か、カイン……さん?」
「ユキ……、お前、もしかしなくても、レイフィードのおっさん達がどうこうっていうより、俺がお前の初めての時に、朝まで抱き潰して連日部屋から出さねぇとか、そういう余計な心配してたわけか」
「えぇっと……、まぁ、はい」
「あのなぁ……、俺が処女相手に、そんな無理させるとか本気で思ってんのかよ」
「違うんですか……?」
だって、最後までしなければいいんだろ? とか言って、何度も指や舌で果てさせるような男性が、念願の日を迎えて一度で終わるわけが……、ない。
そう思い込んでいた私からの言葉に、カインさんは心底残念そうな目をして私を見つめる。
「初めての時は、身体にかなりの無理がかかるわけだろ? そんなお前に、俺が自分の欲で突っ走って抱き潰すとか……、はぁ、そこまで考えなしにやるわけねぇだろ」
「じゃ、じゃあ……、一回で終わらせてくれますか?」
それならば、まだ安心があるというか、身を委ねやすい気はするのだけど……。
疑心と戸惑いの視線を注ぐ私に、カインさんは額にキスを落として「当たり前だ」と、穏やかに囁いてくれる。
決して私に無理はさせないと、気遣いを忘れずに抱くからと、そう約束をしてくれるカインさんに、私は右手の小指を差し出した。
「ん……。約束、だな」
「はい……」
「お前を抱く時には、絶対に怖がらせたりしない……。淀んだ暗闇の中にいた俺に光をくれたお前を、何よりも大切に愛するから……、だから」
――武闘大会で優勝出来たら、俺の事を受け入れてくれるか?
それは、懇願の音を帯びた切ない響きだった……。
私の小指とカインさんの小指がぎゅっと確かな約束を交わしながら絡む。この人は……、絶対に私を傷つけたりはしない。
そう、心からの安堵と、今まで以上に高まるカインさんへの愛情に、私は約束の証として、しっかりと頷いたのだった。
「ところで……」
「はい」
「ユキ……、悪ぃんだが、先に出てくれるか」
「それはいいですけど、……どうしたんですか? なんか、辛そうですけど」
「……気付け、馬鹿」
突然カインさんがその場に居づらそうに身を捩ると、疑問の表情を浮かべた私の手を取って湯船の中に潜り込ませた。……あ。
触れた瞬間、小さく零れ落ちたのは、快楽の誘いに耐えるカインさんの低い音だった。
そ、そう……、だよ、ね。さっきは私だけがカインさんの愛撫で果ててしまったわけであって、男性の事情をすっかり忘れていた。
私は顔を真っ赤にして慌てて湯船から立ち上がると、散らばっている服を拾い上げて脱衣所へと急いだ。
「ご、ごめんなさい!!」
「おう……。風邪引かねぇようにちゃんと拭けよ」
扉を隔てた向こう側で、その後に聞こえたのは……。
声を抑えているだろうけれど確かに耳に響いた、――カインさんの情欲に満ちた低い吐息交じりの声。
それから意識を逸らすようにバスタオルで身体を拭い、私は逃亡よろしく自分の服を取りに脱衣所から走り出て行くのだった……。
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