ウォルヴァンシアの王兄姫~淡き蕾は愛しき人の想いと共に花ひらく~

古都助(幸織)

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第三章『序章』~女帝からの誘い~

フェリデロード姉弟の押し問答

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※ウォルヴァンシア王宮医師、セレスフィーナの視点で進みます。


 ――Side セレスフィーナ


「――というわけで、たった一日どころか、半日もかからない内にユキちゃんが遊学を決めちゃいました、と」

「「御心中、お察しいたします……」」

 多大な心労を負っていらっしゃるウォルヴァンシアの王、レイフィード陛下の御前に呼び出されたのは、王宮医師を拝命している私、セレスフィーナ・フェリデロードと、双子の弟であるルイヴェル・フェリデロードの二人。
 夕食を終えた後に玉座の間に呼び出されたのだけど、まさかユキ姫様が今日の内に答えを決めてしまわれたなんて……。

(真面目なユキ姫様の事だから、二、三日は悩まれると思ったのだけど……)

 まさか……。

「どんなに時が経とうと、ユキはユキだったという事だな……」

 ぼそりと小声で呟いた弟の声は、私の心の内と同じ。
 成長と共に自身の衝動やそれに伴う思いを抑えられるようになられたのだと安心していたら……。やっぱり、ユキ姫様はユキ姫様だった。
 可愛らしい物やもふもふした動物や物に目がなく、幼い頃は付き添っていた私やルイヴェルにも気取られずに姿を消す事があって、捜すのにとても苦労した覚えが多々ある。
 まぁ、あの頃に比べれば、何から何まで落ち着かれたように思えるのだけど。
 まさか、ファニル目当てに遊学を決めてしまわれるなんて……、流石はユキ姫様。
 普段はお父様であられるユーディス殿下によく似た穏やかな気質の方だけど、ふとした時に見せる大胆な行動力や決断力、抑えきれない好奇心の爆発ぶりは、お母様であるナツハ様そっくり。
 
「それでね……。ユキちゃんの遊学に関して、同行者兼護衛役を決めたいと思うんだけど、君達のどちらかに頼めないかなぁ、とね」

「でしたら、私が」

「レイフィード陛下、このルイヴェル・フェリデロードに万事お任せを。ユキ姫様の主治医として、不測の事態を起こさぬよう務めさせて頂きたいと思います」

 ちょっと!! 今、私が、姉の私が立候補しようとしたでしょうが!!
 私よりも早く一歩前に出た双子の弟が、姉の意思を無視して勝手に話を進めようとするこの光景を、黙って眺めながら終わらせるわけにはいかない。
 確かにルイヴェルは、王宮医師としても、魔術師としても有能よ。
 だ・け・ど、ユキ姫様に対して無礼な振る舞いが目立つこの弟を同行させるわけにはいかない!
 
「恐れながら陛下、他国の地で不安を抱えるユキ姫様のお傍には、同性の相談相手が必要なのではないでしょうか」

 怒りを込めて弟の左足を踏みつけ前に出た私は、冷ややかに向けられる視線を跳ね返し、レイフィード陛下に同性であるからこそ寄り添える部分があると主張する。
 正直言って……、ガデルフォーンにはあまり好意的でない殿方がいるのだけど、ユキ姫様の御為なら歯を食いしばって耐えられるわ。
 大体、ユキ姫様も王宮医務室で仰っておられたではないの。
 ルイヴェルを同行者にする事は、絶対に遠慮したい、と。
 弟の屈折した愛情表現に困られておられるからの賢明な判断だわ。
 だというのに、陛下の御前だという事も忘れて張り合ってくる双子の弟の頑固さは、一体誰に似たのかしらね!!

「陛下、姉は女性の身故、ユキ姫様の護衛役としては牽制力が足りないかと思われます。どうか、このルイヴェルにお任せを」

「いいえ!! 陛下!! 魔術師としての力量で考えれば、十分に護衛役の任を果たせます。どうか、この捻くれ曲がった弟ではなく、この私にお任せを!!」

「う~ん……。どちらも護衛役として十分な存在だし、僕としては話し合いでどちらかに決めて貰えれば助かるんだけどね」

「では俺が」

「いいえ!! 私が!!」

 苦笑しながら私達にこの件を委ねると仰ってくださったレイフィード陛下の目の前で、私とルイヴェルは水面下で火花を散らす程の睨み合いを始める。
 怒気を纏い表面的にもわかりやすい態度をとっている私とは違い、弟は真逆。
 どこまでも静かな、温もりの感じられない氷華のように……、ルイヴェルを包む気配は嵐の前触れを思わせるもの。
 きっと内心ではこう思っているんでしょうね。何故俺の言う事を聞かない……、と。
 
「陛下、一度失礼いたします。弟と……、じっくり話し合う必要がありそうですので」

「うん、いいよ。君達の気が済むまで話し合っておいで。……王宮を壊さない程度にね」

「御意。行くぞ、セレス姉さん……」

「ええ……、ルイヴェル。二人だけでじっくりと話し合いましょう」

 陛下の御前では、本気で話し合う事など出来ないものね。
 ユキ姫様の心穏やかな遊学を実現させる為にも、絶対に負けられない……、絶対に!!
 正反対の様子を見せる私とルイヴェルの姿に、玉座の間に控えている騎士やメイド達の小さな悲鳴が飲み込まれていく事になど気づかずに、私達は一礼の後に退出した。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「はぁ、……はぁ、もう一回、次で勝負を決めるわよ!!」

「セレス姉さん、そろそろやめないか? 流石に同じ手ばかりでは堂々巡りだ」

 私とは違い、顔色ひとつ変えず『グー』の手を出している弟は、五十回を超える引き分け勝負の連続に辟易としている様子。
 仕方がないのよ……。王宮医務室に戻って来てから話し合っても、全然お互いに引かないんだもの!! だから、どちらがユキ姫様の同行者になるかの平和的解決策を試したものの……。
 ジャンケン勝負は見事に平行線を辿り、出るのは同じ手ばかり。
 こういう時だけ双子らしい癖が出なくてもいいでしょうに!!

「じゃ、じゃあ……、もう一度、話し合いに戻りましょうか」

「それに意味がなかったからこうなったんだろう……」

「うぅっ……。もうっ!! 弟なんだからお姉ちゃんに譲ってもいいでしょうが!!」

「断る。今回の件には俺が同行する。セレス姉さんの方こそ弟に譲ってくれ」

 譲れないから面倒な事になっているんでしょうが!!
 疲れ果てソファーに寝そべった私に溜息を吐き、弟が席を立つ。
 昔からこうなのよね……。姉の私を危険な事や面倒な事から遠ざけたいのか、出張の類も大抵はルイヴェルが担当している。
 本人曰く、

「セレス姉さんはその美しさから厄介な類に目をつけられやすいんだ。少しは自覚してくれ」

 今まさに、お茶を淹れている最中の弟から意味不明な懇願が入った。
 美しい、って……、それはお礼を言うべきなのかしら? それとも過保護過ぎると叱るべきなのか。弟と同じように、私のお父様も時々同じ事を口にして行動を制限してくる事があるから困りものだわ。
 少女期とは違って、もう自分で相手を探せる状態が整っているというのに……。
 私はそんなに危なっかしく見えるのかしら?
 というか、今回の重要所はそこじゃないわよね、ルイヴェル。

「私の事がどうこうじゃなくて、ユキ姫様が心配で付いて行きたいだけでしょう?」

「主治医だからな。この世界に帰還し、体内の魔力バランスが整い体調が良くなったからといって、完全に安心出来るわけじゃない」

「言い訳ばっかり。本音を言ったらどうなの? 戻って来られたばかりのユキ姫様と離れるのは寂しい、って」

「そんな子供じみた理由で王兄姫殿下の伴をしたいと? セレス姉さんの中で、俺はいつまで子供のままなんだろうな」

 そうやって鼻で笑って一蹴してくるけど、実際は図星でしょう?
 同じ母親のお腹から生まれてきたお姉ちゃんには全部お見通しなんだから。
 でも、このままだと本当に決着が着かない。
 目の前に差し出されたミルクティーの水面に息を溶かしていた私は、弟を説得する為の材料を探して悩み続ける。
 と、そこに響いたのは、訪問者を知らせるノックの音。
 どうぞと声をかけ、訪問者を中に招き入れると、室内の微妙な空気を察したらしい二人がひくりとその口端を僅かに引き攣らせた。

「どうしたんだよ、お前ら……」

「ルイ、セレス、何かあったのか?」

 騎士団の仕事帰りに立ち寄ったらしいルディーとアレク。
 こうなったら二人を味方につけて頑固な弟を説得! と希望を胸に、この状況に至った理由を説明したのだけど……。

「ルイヴェルの方が適任だろ」

「俺もルディーに同意見だ。セレス、ルイならばきっちりと仕事を」

 この裏切者!! 話を聞いてあっさりとルイヴェルの肩を持った二人に、私の射殺すような視線が向かう。どうして私じゃなくて弟の味方ばかりするのよ!!
 あれなの? 男は男の味方だとでも言いたいのかしら!?
 別に戦地の類に行くわけでもないでしょう!! それなのに、どうして、どうして!!
 微かに涙がじわりと浮かび始めた私を前に、ルディーとアレクが居た堪れないように身動ぎした後、その訳を話してくれた。

「俺的には、さ……。セレスが一緒に行くと、変なモン寄せ付けちまいそうな気が、なぁ」

「どういう意味かしらねぇ、ルディー……」

「今までにも覚えがあるだろう? セレスが町を歩くと……、高確率で面倒な虫が湧く」

「それこそ、ユキとセレス姉さんが揃ってガデルフォーンの皇都など歩けば、言うまでもなく、面倒が増える」

 うっ……。身に覚えがないわけじゃないけれど、……やっぱり、それ、なの?
 町に出ると、必ずと言っていい程遭遇する見知らぬ男性からの誘い。
 一体どこのどなたかと尋ねる前に私を褒め称える賛辞を聞かされ、挙句の果てには食事のお誘いをかけられてしまう事が、確かに私の人生において何度も何度も。
 ルイヴェルといればそれほどでもないのだけど、まさかそれを理由に敗者の身に追い詰められようとは……。

「てか、ルイヴェルが行ってくれた方が有難いんだよなぁ……。ほら、話に聞く限りじゃ、皇子さんも一緒に連行されちまうらしいし」

「ユキに手を出させない為にも、容赦なく仕置きをしてくれるルイが傍にいてくれた方が有難い」

「なっ……! わ、私だって、そのくらい」

「セレス姉さんの場合、その場に生じている空気を一刀両断する事は出来ないだろう。俺が適任だ」

「うぅっ」

 自分達だけわかりあったような顔で頷き合う三人を前に、今度こそ私は自分の敗北が色濃く近づいてきている事を悟るのだった。
 だ、だけど、まだ負けてないわよ!! ユキ姫様が安心して遊学先に旅立てるように、さ、最後までこの弟と戦い続けなくては!!
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