3 / 14
学芸院凰雅と転校生
しおりを挟む
妹に少し遅れて凰雅も学校へ向かう。
凰雅の通う学校はなぜか皆に学園と呼ばれている。普通の県立高校なのだが、なぜか皆揃って学園というのだ。
全員普通に入学試験を受けて合格したハズなのに、いつも赤点のバカ、全国上位の秀才、ヤンキー、御曹司が同じクラスにいる。とにかく人材の宝庫のような学園だ。
教室に着いた凰雅は早速鞄からグリッパーを取り出す。
するとクラスメイトが彼に話しかけてきた。
「今日も筋トレ?本当に筋トレが好きだね。」
凰雅に声をかけてきたのは布津能丸。高校に入学してから凰雅がずっとつるんでいるやつの一人だ。彼はこの変人ばかりの学校の中では珍しく、いかにも普通の高校生なので、普通の高校生活を送りたい凰雅は彼のことが嫌いではない。
「ところで今日、転校生が来るらしいけど聞いた?」
「いや、知らないな。」
「そっか。凰雅は筋肉のことしか興味ないもんね。」
凰雅が心外だなと思っていると更にもう一人やってきて話に入ってきた。同じく仲良くしているクラスメイトの御用崎だ。
「その話知ってるぜ。なんでもアメリカのMRIだかFBIだかからの留学生でパツキン美女らしい。」
「相変わらず御用崎君は情報通だね。時々色々と間違ってるけど。」
「情報ってのはどっかから何となく耳に入ってくるもんだからな。この前はちょっと間違えていたが今回は間違いない。汚名挽回させてもらうぜ。」
「そういうとこだよ。それに肝心のソースが随分ふわっとしてるのは毎度気になるけど。でもどんな人かは気になるよね、凰雅?」
「興味ないな。」
「もー、凰雅は本当に筋肉にしか興味ないんだから。本当に変わってるよ。」
「おいおい。俺が変わっているって?よしてくれよ。俺なんて何の変哲もない平均的高校生さ。」
「本当の平均的高校生は何の変哲もないことをそんな風に誇らしく言わないと思うよ。って言うか凰雅には悪いけど身長が2メートル以上ある時点でなんの変哲もない高校生は無理があるよ。」
そんな話をしているとチャイムが鳴った。
しばらくして先生が教室に入ってくる。その先生の後に見知らぬ女の子が着いてきていた。きっと噂の転校生なのだろう。
クラスから外人だとか金髪だ、凄い美人、スタイルいい、といった声が聞こえてくる。
「はじめまして、ワタシはジェシーです。ワタシがこの学園に転入してきたのには理由がありマース。それは・・・」
そう言って転校生はクラスの奥に向かって歩き出す。
そして転校生は凰雅の机の横に立ち、
「あなたに会うためでーす。ミスターオーガ。」
クラスの視線が凰雅に集まる。
こうして学芸院凰雅の平穏な学園生活は隙あらば崩されてしまうのだ。
凰雅の通う学校はなぜか皆に学園と呼ばれている。普通の県立高校なのだが、なぜか皆揃って学園というのだ。
全員普通に入学試験を受けて合格したハズなのに、いつも赤点のバカ、全国上位の秀才、ヤンキー、御曹司が同じクラスにいる。とにかく人材の宝庫のような学園だ。
教室に着いた凰雅は早速鞄からグリッパーを取り出す。
するとクラスメイトが彼に話しかけてきた。
「今日も筋トレ?本当に筋トレが好きだね。」
凰雅に声をかけてきたのは布津能丸。高校に入学してから凰雅がずっとつるんでいるやつの一人だ。彼はこの変人ばかりの学校の中では珍しく、いかにも普通の高校生なので、普通の高校生活を送りたい凰雅は彼のことが嫌いではない。
「ところで今日、転校生が来るらしいけど聞いた?」
「いや、知らないな。」
「そっか。凰雅は筋肉のことしか興味ないもんね。」
凰雅が心外だなと思っていると更にもう一人やってきて話に入ってきた。同じく仲良くしているクラスメイトの御用崎だ。
「その話知ってるぜ。なんでもアメリカのMRIだかFBIだかからの留学生でパツキン美女らしい。」
「相変わらず御用崎君は情報通だね。時々色々と間違ってるけど。」
「情報ってのはどっかから何となく耳に入ってくるもんだからな。この前はちょっと間違えていたが今回は間違いない。汚名挽回させてもらうぜ。」
「そういうとこだよ。それに肝心のソースが随分ふわっとしてるのは毎度気になるけど。でもどんな人かは気になるよね、凰雅?」
「興味ないな。」
「もー、凰雅は本当に筋肉にしか興味ないんだから。本当に変わってるよ。」
「おいおい。俺が変わっているって?よしてくれよ。俺なんて何の変哲もない平均的高校生さ。」
「本当の平均的高校生は何の変哲もないことをそんな風に誇らしく言わないと思うよ。って言うか凰雅には悪いけど身長が2メートル以上ある時点でなんの変哲もない高校生は無理があるよ。」
そんな話をしているとチャイムが鳴った。
しばらくして先生が教室に入ってくる。その先生の後に見知らぬ女の子が着いてきていた。きっと噂の転校生なのだろう。
クラスから外人だとか金髪だ、凄い美人、スタイルいい、といった声が聞こえてくる。
「はじめまして、ワタシはジェシーです。ワタシがこの学園に転入してきたのには理由がありマース。それは・・・」
そう言って転校生はクラスの奥に向かって歩き出す。
そして転校生は凰雅の机の横に立ち、
「あなたに会うためでーす。ミスターオーガ。」
クラスの視線が凰雅に集まる。
こうして学芸院凰雅の平穏な学園生活は隙あらば崩されてしまうのだ。
0
あなたにおすすめの小説
うまくやった、つもりだった
ひがん さく
恋愛
四大貴族、バルディストン公爵家の分家に生まれたオスカーは、ここまでうまくやってきた。
本家の一人娘シルヴィアが王太子の婚約者に選ばれ、オスカーは本家の後継ぎとして養子になった。
シルヴィアを姉と慕い、養父に気に入られ、王太子の側近になり、王太子が子爵令嬢と愛を深めるのを人目につかぬよう手助けをし、シルヴィアとの婚約破棄の準備も整えた。
誠実と王家への忠義を重んじるこの国では、シルヴィアの冷徹さは瑕疵であり、不誠実だと示せば十分だった。
かつてシルヴィアはオスカーが養子になることに反対した。
その姉が後妻か商家の平民に落ちる時が来た。
王太子の権威や素晴らしさを示すという一族の教えすら忘れた姉をオスカーは断罪する。
だが、シルヴィアは絶望もせずに呟いた。
「これだから、分家の者を家に入れるのは嫌だったのよ……」
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
【完結】ドレスと一緒にそちらの方も差し上げましょう♪
山葵
恋愛
今日も私の屋敷に来たと思えば、衣装室に籠もって「これは君には幼すぎるね。」「こっちは、君には地味だ。」と私のドレスを物色している婚約者。
「こんなものかな?じゃあこれらは僕が処分しておくから!それじゃあ僕は忙しいから失礼する。」
人の屋敷に来て婚約者の私とお茶を飲む事なくドレスを持ち帰る婚約者ってどうなの!?
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
あなたが後悔しても、私の愛はもう戻りません
藤原遊
恋愛
婚約者のアルベルトは、優しい人だった。
ただ――いつも、私より優先する存在がいただけで。
「君は分かってくれると思っていた」
その一言で、リーシェは気づいてしまう。
私は、最初から選ばれていなかったのだと。
これは、奪われた恋を取り戻す物語ではない。
後悔する彼と、もう戻らないと決めた私、
そして“私を選ぶ人”に出会うまでの、静かな恋の終わりと始まりの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる