36 / 85
第35話 犯人を推理してみる
しおりを挟む
今のシェルドミルは〝グリフォン〟ではなく〝人型〟の形をしていた。
グリフォンという種族は、追跡獣のように、その外見上の形態を任意に人型へ変えることができた。
これはグリフォンだけの特性ではなく、他の獣族の上位種も、状況に応じて人型に形を変えることができた。長い年月の間に、何かしらの理由でそう進化したのかもしれない。
ただ、グリフォン達は人型に変化しても四メートル以上もの背丈があり、背中には羽が生えていた。グリフォン達は、議会では自らの誇りを示すために本来の姿を現すが、事務作業をするには本来の姿は不向きであるため、そのような作業時には、人型へ形態を変化させる。
そして、グリフォン国の上層部である情報局主任シェルドミルは、下位部門の情報収集局長から、上がったばかりの情報の報告を、自分の執務室で受けていた。
「グリフォンの首は全て人の街の入口で発見され、また、近くにはもう一体の別のグリフォンの上半身が落ちていたということです。
そして信号獣が首を発見した際に、人族から声を掛けられたようで、一度は逃げたようですが、その後、もう一度人族の地域へ赴いて人とコンタクトを取ったようです。その内容をそのまま伝えます。
〝一人の魔族がグリフォンを一体殺害した後、その三十分後に七体の首を持って人族の領域に侵入して参りました。また、この魔族は自分が人族の領地を支配することを宣言しております。現在は人族の領域に犯人の魔族が一人で滞在しており、人族は脅されていて、その魔族に逆らうことができません。どうか人族を助けて戴きたい〟
以上です。また、信号獣が通信板で撮影した画像の送信については、あと一日ほどで魔力障害の発生している地域を抜けるようなので、それ次第でこちらへ情報を送信できるようです。遅くとも、明日の午後には死骸の撮影された映像、及び正確な場所についての情報の受信が可能になると思われます」
シェルドミルは気になったことを質問する。
「その信号獣に対して情報を伝えてきたという人は、口頭で伝えてきたのですか? それとも何かの魔道具でその情報を伝えてきたのですか?」
「通信板の動画による情報です。エルフ・人・ドワーフのそれぞれの代表が一緒に写った動画ですので、いつもこのことながら人族からグリフォン国への正式な公文書扱いになるものです。
通常では、この手の通信板を信号獣が閲覧する権利はありませんが、今回に限っては緊急性が高かったので閲覧を許可しました。お許しください。
また、この通信板についても魔力障害地域を抜ければこちらへ動画を送信することができるはずです」
「分かりました。状況の報告、ご苦労様でした。今回の任務については成功報酬が別途支払われるでしょう。現場へ向かった信号獣に関しては、何かしらの勲章を授与することになると思います。もう下がってよろしいですよ」
シェルドミルはそう言って、情報収集局長を部屋から追い出した。
横にいた女性のグリフォン補佐官が質問をする。
「今回、死骸を発見した信号獣とそのチームは殺処分しなくてよいのですか? 今回の情報はグリフォン上部でのみ共有すべきかと思いますが」
情報局主任シェルドミルが首を横に振って答える。
「今回はやめた方がいいでしょう。表面上グリフォン殺害は機密事項ということですが、既に内容を知らない国民はいませんし、配下の下位から中位種に至っても知らない者はいない。情報規制はしていますが、それでも色々な噂や風評が広がるばかりです。どうせそのうち正確な情報を公開せざるえません。
それに下手にチームごと殺処分して、それを元に変な噂が立てば、今後において下位種の協力が潤滑に得られない可能性があります。現在は完全に戦時下の体制を敷いていますが、この三千年ほど大戦は行われていません。今後、どこかの種族と戦争をするなら、下位種でも表彰することで、配下の下位種族たちの、グリフォンへの忠誠心を高める方が意味はあるでしょう」
そう言って、シェルドミルは一度天井を見上げてから、また補佐官に喋りかける。
「それよりもちょっと現状を整理してみましょう。
一人の魔族がグリフォンを一体殺害した後、さらに三十分後に七体の首を持って人族の領域に侵入した、という話が一番問題です。人族からすると分かっていないのでしょうが、カルサーンと人族の街を移動するにはグリフォンでも片道で半日は掛かります。エドワード兵を殺した魔族がその滞在している魔族であったとしても、その魔族がさらにワルエルド隊のいる位置まで移動し、全て撃破して首を持ち帰るのに三十分だった、という話はありえません。
つまり、人族は私たちに対して〝虚偽の説明〟をしているということになります。
では、人族が私たち支配種に対して嘘を付く理由は何なのか?」
シェルドミルは一度、呼吸を整える。
「おそらく人族は私たちに対して、何か間違った情報を流すように仕向けられているのでしょう。操られているのか、脅されているのかは分かりませんが。
また、仮にこの話の半分が事実として、エドワードを殺害した犯人はその魔族としても、結局ワルエルド隊を撃破した犯人は別にいることなるわけで、複数の犯人を見つけ出す必要があります。ワルエルド隊が撃破されたと思われる地域も、下位種を総動員してさまざまな物証を抑えてみましたが、結局犯人が何人いたのか、また魔力を使わずにどうやってワルエルド隊を壊滅させたのか未だに分かりません。
獣族のなかでグリフォン七体を、魔力を使わずに殺せる種は古龍程度になるでしょうが、しかし、あれほどの巨体が動けば目撃情報があるはずです。となると、何かしらの特殊な能力を備えた魔族が、グリフォン国の領域に侵入した可能性を考えるべきでしょうか。当面は、魔族の起こした犯罪として捜査するのがいいのかもしれません。」
シェルドミルは少し頭に手を当てながら、さらに話を続けた。
「人の街に滞在しているらしいという魔族についてですが、グリフォン軍本体を派遣すれば、その魔族を捕まえることは簡単でしょう。しかし、仮にその魔族が我々にとって〝餌〟の役割を果たしている場合、この魔族を捕獲するためにグリフォン軍を派遣すると、一時的とはいえ王宮と都市の警備が手薄になります。そこを狙ってワルエルド隊を撃破した者達が攻め込んでくるとなると、グリフォン側にもかなりの損失が出る可能性が生じます」
それを聞いていて、補佐官が答える。
「確かに、犯人が人族の街に全ての首を置いた理由も、その考えで説明できますね。相手はグリフォン軍の分断を狙っていて、魔族だけでなく〝首も〟餌である可能性があるということでしょうか」
「そうなのかもしれません」
そう言って、シェルドミルはため息をついた。
これは色々難しいことになったと考える。
発見された死骸の回収に誰を向かわせるかも問題だ。
これに関してはグリフォン以外の種族を向かわせるわけにはいかない。殺されたグリフォンの名誉を守るためにも、同族が死体を回収する必要がある。
ただ、先ほど話したように、これがグリフォンをおびき寄せるためのエサだとすると、相手の罠にハマってしまうことになるため大量のグリフォンを送ることはできない。だからと言って、少数の部隊を派遣して死骸を回収しようとして、再び犯人の攻撃を受けた場合、さらに被害者を増やす可能性もありえる。
また、ワルエルド隊長が殺害された、ということは国内的にも外交的にも大変面倒なことだ。情報統制をおこなっているが、ワルエルド隊長が殺害されたのはもう公然の事実になっている。
ワルエルド隊長は兵士としての偉業だけでなく、国民にとっては、その容姿からも人格からも畏敬の念を集めていた。そのグリフォンが殺されて、まして首を切られて下級兵士とともに人の街に晒された、というのは非常にまずい状態だ。今後、支配地域の他種族に対しても示しがつかない。
一方、ワルエルド隊殺害という点では、与党の支持率は上昇するだろう。
現在の与党は、武力に関する魔力コントロールの研究に対して積極的である。おそらく、与党としてはワルエルド隊の悲惨な死に方を、これでもかとアピールして支持率の上昇を狙うはずだ。
それに、グリフォンの歴史上を見ても、これほどの屈辱はおそらくない。自分たちの民族性からして、これだけのことをされて指を咥えているという判断はあり得ない。
犯人に対して過剰な報復措置を取ることになるだろう。
シェルドミルは補佐官に対して、今話した内容をまとめて、上院議会に対して説明できるような資料作りを指示した。
グリフォンという種族は、追跡獣のように、その外見上の形態を任意に人型へ変えることができた。
これはグリフォンだけの特性ではなく、他の獣族の上位種も、状況に応じて人型に形を変えることができた。長い年月の間に、何かしらの理由でそう進化したのかもしれない。
ただ、グリフォン達は人型に変化しても四メートル以上もの背丈があり、背中には羽が生えていた。グリフォン達は、議会では自らの誇りを示すために本来の姿を現すが、事務作業をするには本来の姿は不向きであるため、そのような作業時には、人型へ形態を変化させる。
そして、グリフォン国の上層部である情報局主任シェルドミルは、下位部門の情報収集局長から、上がったばかりの情報の報告を、自分の執務室で受けていた。
「グリフォンの首は全て人の街の入口で発見され、また、近くにはもう一体の別のグリフォンの上半身が落ちていたということです。
そして信号獣が首を発見した際に、人族から声を掛けられたようで、一度は逃げたようですが、その後、もう一度人族の地域へ赴いて人とコンタクトを取ったようです。その内容をそのまま伝えます。
〝一人の魔族がグリフォンを一体殺害した後、その三十分後に七体の首を持って人族の領域に侵入して参りました。また、この魔族は自分が人族の領地を支配することを宣言しております。現在は人族の領域に犯人の魔族が一人で滞在しており、人族は脅されていて、その魔族に逆らうことができません。どうか人族を助けて戴きたい〟
以上です。また、信号獣が通信板で撮影した画像の送信については、あと一日ほどで魔力障害の発生している地域を抜けるようなので、それ次第でこちらへ情報を送信できるようです。遅くとも、明日の午後には死骸の撮影された映像、及び正確な場所についての情報の受信が可能になると思われます」
シェルドミルは気になったことを質問する。
「その信号獣に対して情報を伝えてきたという人は、口頭で伝えてきたのですか? それとも何かの魔道具でその情報を伝えてきたのですか?」
「通信板の動画による情報です。エルフ・人・ドワーフのそれぞれの代表が一緒に写った動画ですので、いつもこのことながら人族からグリフォン国への正式な公文書扱いになるものです。
通常では、この手の通信板を信号獣が閲覧する権利はありませんが、今回に限っては緊急性が高かったので閲覧を許可しました。お許しください。
また、この通信板についても魔力障害地域を抜ければこちらへ動画を送信することができるはずです」
「分かりました。状況の報告、ご苦労様でした。今回の任務については成功報酬が別途支払われるでしょう。現場へ向かった信号獣に関しては、何かしらの勲章を授与することになると思います。もう下がってよろしいですよ」
シェルドミルはそう言って、情報収集局長を部屋から追い出した。
横にいた女性のグリフォン補佐官が質問をする。
「今回、死骸を発見した信号獣とそのチームは殺処分しなくてよいのですか? 今回の情報はグリフォン上部でのみ共有すべきかと思いますが」
情報局主任シェルドミルが首を横に振って答える。
「今回はやめた方がいいでしょう。表面上グリフォン殺害は機密事項ということですが、既に内容を知らない国民はいませんし、配下の下位から中位種に至っても知らない者はいない。情報規制はしていますが、それでも色々な噂や風評が広がるばかりです。どうせそのうち正確な情報を公開せざるえません。
それに下手にチームごと殺処分して、それを元に変な噂が立てば、今後において下位種の協力が潤滑に得られない可能性があります。現在は完全に戦時下の体制を敷いていますが、この三千年ほど大戦は行われていません。今後、どこかの種族と戦争をするなら、下位種でも表彰することで、配下の下位種族たちの、グリフォンへの忠誠心を高める方が意味はあるでしょう」
そう言って、シェルドミルは一度天井を見上げてから、また補佐官に喋りかける。
「それよりもちょっと現状を整理してみましょう。
一人の魔族がグリフォンを一体殺害した後、さらに三十分後に七体の首を持って人族の領域に侵入した、という話が一番問題です。人族からすると分かっていないのでしょうが、カルサーンと人族の街を移動するにはグリフォンでも片道で半日は掛かります。エドワード兵を殺した魔族がその滞在している魔族であったとしても、その魔族がさらにワルエルド隊のいる位置まで移動し、全て撃破して首を持ち帰るのに三十分だった、という話はありえません。
つまり、人族は私たちに対して〝虚偽の説明〟をしているということになります。
では、人族が私たち支配種に対して嘘を付く理由は何なのか?」
シェルドミルは一度、呼吸を整える。
「おそらく人族は私たちに対して、何か間違った情報を流すように仕向けられているのでしょう。操られているのか、脅されているのかは分かりませんが。
また、仮にこの話の半分が事実として、エドワードを殺害した犯人はその魔族としても、結局ワルエルド隊を撃破した犯人は別にいることなるわけで、複数の犯人を見つけ出す必要があります。ワルエルド隊が撃破されたと思われる地域も、下位種を総動員してさまざまな物証を抑えてみましたが、結局犯人が何人いたのか、また魔力を使わずにどうやってワルエルド隊を壊滅させたのか未だに分かりません。
獣族のなかでグリフォン七体を、魔力を使わずに殺せる種は古龍程度になるでしょうが、しかし、あれほどの巨体が動けば目撃情報があるはずです。となると、何かしらの特殊な能力を備えた魔族が、グリフォン国の領域に侵入した可能性を考えるべきでしょうか。当面は、魔族の起こした犯罪として捜査するのがいいのかもしれません。」
シェルドミルは少し頭に手を当てながら、さらに話を続けた。
「人の街に滞在しているらしいという魔族についてですが、グリフォン軍本体を派遣すれば、その魔族を捕まえることは簡単でしょう。しかし、仮にその魔族が我々にとって〝餌〟の役割を果たしている場合、この魔族を捕獲するためにグリフォン軍を派遣すると、一時的とはいえ王宮と都市の警備が手薄になります。そこを狙ってワルエルド隊を撃破した者達が攻め込んでくるとなると、グリフォン側にもかなりの損失が出る可能性が生じます」
それを聞いていて、補佐官が答える。
「確かに、犯人が人族の街に全ての首を置いた理由も、その考えで説明できますね。相手はグリフォン軍の分断を狙っていて、魔族だけでなく〝首も〟餌である可能性があるということでしょうか」
「そうなのかもしれません」
そう言って、シェルドミルはため息をついた。
これは色々難しいことになったと考える。
発見された死骸の回収に誰を向かわせるかも問題だ。
これに関してはグリフォン以外の種族を向かわせるわけにはいかない。殺されたグリフォンの名誉を守るためにも、同族が死体を回収する必要がある。
ただ、先ほど話したように、これがグリフォンをおびき寄せるためのエサだとすると、相手の罠にハマってしまうことになるため大量のグリフォンを送ることはできない。だからと言って、少数の部隊を派遣して死骸を回収しようとして、再び犯人の攻撃を受けた場合、さらに被害者を増やす可能性もありえる。
また、ワルエルド隊長が殺害された、ということは国内的にも外交的にも大変面倒なことだ。情報統制をおこなっているが、ワルエルド隊長が殺害されたのはもう公然の事実になっている。
ワルエルド隊長は兵士としての偉業だけでなく、国民にとっては、その容姿からも人格からも畏敬の念を集めていた。そのグリフォンが殺されて、まして首を切られて下級兵士とともに人の街に晒された、というのは非常にまずい状態だ。今後、支配地域の他種族に対しても示しがつかない。
一方、ワルエルド隊殺害という点では、与党の支持率は上昇するだろう。
現在の与党は、武力に関する魔力コントロールの研究に対して積極的である。おそらく、与党としてはワルエルド隊の悲惨な死に方を、これでもかとアピールして支持率の上昇を狙うはずだ。
それに、グリフォンの歴史上を見ても、これほどの屈辱はおそらくない。自分たちの民族性からして、これだけのことをされて指を咥えているという判断はあり得ない。
犯人に対して過剰な報復措置を取ることになるだろう。
シェルドミルは補佐官に対して、今話した内容をまとめて、上院議会に対して説明できるような資料作りを指示した。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
才能に打ち砕かれた日から、僕の最強は始まった
雷覇
ファンタジー
ワノクニ、蒼神流・蒼月道場。
天城蒼真は幼き頃から剣を学び、努力を重ねてきた。
だがある日、異世界から来た「勇者」瀬名隼人との出会いが、すべてを変える。
鍛錬も経験もない隼人は、生まれながらの天才。
一目見ただけで蒼真と幼馴染の朱音の剣筋を見切り、打ち破った。
朱音は琴音の命で、隼人の旅に同行することを決意する。
悔しさを抱えた蒼真は、道場を後にする。
目指すは“修羅の山”――魔族が封印され、誰も生きて戻らぬ死地へと旅立つ。
最強転生悪役令嬢は人生を謳歌したい!~今更SSクラスに戻れと言われても『もう遅い!』Cクラスで最強を目指します!~【改稿版】
てんてんどんどん
ファンタジー
ベビーベッドの上からこんにちは。
私はセレスティア・ラル・シャンデール(0歳)。聖王国のお姫様。
私はなぜかRPGの裏ボス令嬢に転生したようです。
何故それを思い出したかというと、ごくごくとミルクを飲んでいるときに、兄(4歳)のアレスが、「僕も飲みたいー!」と哺乳瓶を取り上げてしまい、「何してくれるんじゃワレ!??」と怒った途端――私は闇の女神の力が覚醒しました。
闇の女神の力も、転生した記憶も。
本来なら、愛する家族が目の前で魔族に惨殺され、愛した国民たちが目の前で魔族に食われていく様に泣き崩れ見ながら、魔王に復讐を誓ったその途端目覚める力を、私はミルクを取られた途端に目覚めさせてしまったのです。
とりあえず、0歳は何も出来なくて暇なのでちょっと魔王を倒して来ようと思います。デコピンで。
--これは最強裏ボスに転生した脳筋主人公が最弱クラスで最強を目指す勘違いTueee物語--
※最強裏ボス転生令嬢は友情を謳歌したい!の改稿版です(5万文字から10万文字にふえています)
※27話あたりからが新規です
※作中で主人公最強、たぶん神様も敵わない(でも陰キャ)
※超ご都合主義。深く考えたらきっと負け
※主人公はそこまで考えてないのに周囲が勝手に深読みして有能に祀り上げられる勘違いもの。
※副題が完結した時点で物語は終了します。俺たちの戦いはこれからだ!
※他Webサイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる