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第46話 人族の国へ
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楽しい男子会を過ごせた翌日に、人族の国へ出発することになった。
リーシャとセリサは色々買いに行くつもりだったようだが、結局、ほとんど買わなかったようだ。大半の商品は人族の国から輸入されているようだったし、それなら、本家の国へ行った方がより選べるということだった。
ただ、僕は一応、リーシャとセリサにお土産を買って帰っていた。
決して男子会が後ろめたかったからではない。それをここに記して置く。
リーシャとセリサにはイヤリングを買って上げた。こういうものは中途半端なものを上げても無駄になることが多い。そこでそれなりに値段をするものを選んだ。ただ、実は内緒で、リーシャにだけはネックレスも買ってあげていた。そして、それを渡す時に〝指輪は時期が来たら渡す〟と告げた。するとリーシャは顔を真っ赤にしていた。可愛かった。
追跡獣の国から人族の国へはここからでも六か月掛かるらしい。ただ、これは航路や地上を使っていく場合の話だ。僕達なら、二か月もあれば到着するだろうということらしい。
なんせ、今の僕がいれば、旅は順調だからだ。
僕がセリサとリーシャを掴んで飛び、カルディさんとファードスさんがビルドを掴んで飛ぶ。という方法で飛行することになった。これまでよりも、二倍以上早い速度だ。
毎日順調に旅が続く。
時々、訳の分からないモンスターやどこかの空軍に狙われることがあったが、モンスターはカルディさんとファードスさんが食料の魔核として必要な分だけを確保し、それ以外の無駄な殺生はしなかった。空軍も僕が魔力を見せると逃げて行った。
そして僕は、時々魔族の縄張りに侵入しては魔素を吸い、旅を続けた。
皆、以前に比べると緊張感が無くなっていた。
僕の現在の魔力探査能力はかなり高い。三百キロメートル近くは探査できるし、魔核に魔力を隠した者がいても、それを嗅ぎ分けられるほど探査能力が上がっていた。
危険は全くないと言っていい。
以前は、何だかんだでリーシャ達も緊張していたのだろう。しかし最近は、夜間にテントで寝る時もぐっすり寝ているようだった。
そして、もう後、十日ほどで人族の国へ到着するという時だった。
急に目の前に変な壁が現れたのだ。
僕達は皆、上空で停止することになった。
カルディさんが首を傾げている。
「なんだこれは? 見渡す限り海の上にずっと壁がある」
その通りだった。城壁と言ってもいいくらいに、ずっと大きな壁がある。上を見上げるが壁の先が見えない程大きい壁だ。ただ、この壁は半透明だった。はっきり書くと〝氷〟で出来ていた。
僕はリーシャとセリサを手放して、それから刀を抜いて、その壁に近づくことにした。
刀で壁をコンコンと叩いてみる。
「なんでこんなところに氷の壁があるんでしょうね? まるで人族の国へ入ることができないようになっている感じですが」
そう言った瞬間だった。
いきなり目の前の氷の一部分が浮かび上がって来た。
僕は慌てて距離を取って、リーシャ達に大声で逃げるように指示をした。
浮かび上がった氷が人の形になっていく。
氷はやがて着物を着た黒髪の女性になっていった。
この女性を表す言葉が一つだけ思い浮かぶ。
〝美少女〟だ。
他に思いつく言葉が無い。
が、今の僕にはそんなことを考える余裕が無かった。
なにしろ、目の前の女は異常だった。
正直自分は、上位種の魔族の中でも強いという自覚があった。
事実そうだと思う。
が、それを打ち崩すほどに目の前に現れた女の魔力量は大きかった。
冷汗が出てくる。
上には上がいるのが自覚された。
リーシャ達が逃げていく気配は感じるが、マズイ。
これが本気でリーシャ達を追いかけたら、一瞬で追いつけるはずだ。
ベゼルは、先ほどから叫んでいた。
〝逃げろ〟と。
分かっていたが、逃げるわけにはいかなかった。
リーシャ達が少しでも遠くへ行けるように、時間を稼がなければいけない。
何か策は無いかと頭をフル回転させた。
女が急に喋り出した。
「獣族の方は逃げなくてもいいのに」
そう言って、女は扇子を取り出した。両手に二本だ。
「獣族の方については危害を加えません。ですが、あなたはダメです。ここで排除します」
女はそう言い残すと、右手の扇子を足元に向け、左手の扇子を顔に近づけた。
どういうわけか、手の動きに残像が見えた。
左手の扇子によって、女の顔の下半分が隠れる。
そして、女は一言呟いた。
『天上天下』
次の瞬間、僕に物凄い重力が掛かった。一気に後方へ吹き飛ばされる。
何をされたのか全く見えなかった。
が、否応なしに理解させられた。
目の前にバカでかい氷がある。
ファードスさんも相当大きい氷を作り出すが、それどころじゃない。
直径が数キロあるような氷の塊によって、僕は吹っ飛ばされていた。
まるで氷の隕石をぶつけられたようだ。
しかもこの氷に体が張り付いて、身動きが取れない。濡れた手で氷を触った時の様な感じだ。
慌てて、氷を火魔法で溶かそうとするが、溶けない。
一応、溶けるのだが、溶けた部分が瞬時に再生して、また氷になる感じだ。
このままではずいぶん遠くへ飛ばされるし、このまま結界魔法を使い続けるにしてもすぐに魔力が尽きてしまうと思った。
――左腕は使い物にならなくなるかもしれない――
そう思ったが、やることにした。
左腕以外の体に結界魔法を張った。
同時に、左腕に目いっぱい火魔法を使う。左腕を燃やしてそれを熱源にして周囲の氷を溶かす。それで一瞬の隙をついて、この氷の隕石から逃げるしかないと思った。
ゴオオという物凄い音がして、左腕が燃えていく。同時に、氷の再生速度を上回って、周囲の氷が解けていった。それと同時に体を捻って、その場から脱出した。が、その際、左腕が氷にぶつかった。腕が折れる感触がある。
それでも、迷わず飛び続けた。
何か所か氷に体がぶつかったが、なんとか氷の軌道から逃げ切ることができた。
バカでかい氷は、さらに遠くへ飛んで行ってしまった。
「クソ、なんなんだよ」
思わずそう吐き捨てていた。
だが、僕はあの女に思い当たる節があった。
ベゼルに話しかけた。
「ベゼルさん、あなたはあれが何なのか知っていますね? あれがあなたの主ですね?」
『いや、違う』
「え? でもあの魔力量は異常です。あれがあなたの主ではないのですか?」
『あれは只の高位種の一体だ。というか、俺の主にたかっているハエの一匹だ』
「どういうことですか?」
『現在の主には、複数の高位種の魔族が自ら仕えている。あの女はその一人だ。しかし、俺は、弱者はいざという時に役に立たないと考えている。あの女は俺から見ると弱者だ。主の護衛としては、居ても居なくてもどっちでもいい。だが、たしかにこの可能性を考慮すべきだった』
「意味が分かりません」
『主は人族に興味を抱いている。だから、人族の国へ侵入しようとする外敵を排除しているのだろう。そして、あの女はその命令に従って、俺達を攻撃してきた。弱い獣族の侵入は可能でも、魔族の上位種は不可能という話だ。カルディ達が良くて、俺達はダメということだ』
「どうすれば人族の国へ行けますか?」
『この辺で待てばいい。おそらくシヴィはカルディ達を捕まえて事情を聞くだろう。上位種の魔族が獣族と行動するのは珍しい。だから、それを主に報告するはずだ。そして、主の性格からすると、十中八九、様子を見に来る。それまで待てばいい』
あの女の名はシヴィというのか。覚えておこう。
ベゼルのアドバイスに従って、周囲の森へ下りることにした。
森へ下りて気づいた。顔の皮が半分剥がれている。それに、左腕だけでなくて、左足も骨折していた。あの場から逃げるだけで、これほどダメージが出るか。魔族のせいか痛みはほとんどないが、これは動かない方がいいだろう。
『その程度の傷なら、顔は数日で元に戻る。しかし、腕と足は流石に二週間以上かかるだろう』
やはり回復は早いらしい。
「ですが、本当にその主とやらは来ますかね? かなり遠くまで飛ばされていると思いますが、魔力探査できるでしょうか?」
『問題ない。主の能力は異常だ。俺が仕えるだけのことはある』
よく分からない表現だが、まぁ、主であるゼムドとやらが来るならそれを待つしかないと思った。
僕は近くの森の中に下りることにした。
体にダメージが無ければ、どこかの魔素濃度が高い地域で魔素を吸い込みたいところだが、今はそれより主とやらを待った方がいいと判断した。
あの女の言動とベゼルの会話からすると、おそらくリーシャ達は無事だ。
まぁ、リーシャ達が無事ならそれでいいかと思う。多分、人族の国は治安がいいはずだし、ゼムドは随分人族に入れ込んでいるらしい。そこに融和的な獣族が来たと云うなら邪険にはしないだろう。
それにしても、ゼムドとやらはどんな奴なんだろう。あのシヴィよりベゼルがさらに強くて、そのベゼルが戦うことなく配下になった、か。考えてみると、この世界に来て幾何も経っていない僕と、ベゼルみたいに五万年も生きている魔族ならレベルが違うのは当然か、と思う。
シヴィの顔が思い浮かぶ。
……。
可愛かったな。
そう言った瞬間に、僕がリーシャにビンタされるのが脳内でイメージされた。
どうやら調教の効果が出ているらしい。
リーシャとセリサは色々買いに行くつもりだったようだが、結局、ほとんど買わなかったようだ。大半の商品は人族の国から輸入されているようだったし、それなら、本家の国へ行った方がより選べるということだった。
ただ、僕は一応、リーシャとセリサにお土産を買って帰っていた。
決して男子会が後ろめたかったからではない。それをここに記して置く。
リーシャとセリサにはイヤリングを買って上げた。こういうものは中途半端なものを上げても無駄になることが多い。そこでそれなりに値段をするものを選んだ。ただ、実は内緒で、リーシャにだけはネックレスも買ってあげていた。そして、それを渡す時に〝指輪は時期が来たら渡す〟と告げた。するとリーシャは顔を真っ赤にしていた。可愛かった。
追跡獣の国から人族の国へはここからでも六か月掛かるらしい。ただ、これは航路や地上を使っていく場合の話だ。僕達なら、二か月もあれば到着するだろうということらしい。
なんせ、今の僕がいれば、旅は順調だからだ。
僕がセリサとリーシャを掴んで飛び、カルディさんとファードスさんがビルドを掴んで飛ぶ。という方法で飛行することになった。これまでよりも、二倍以上早い速度だ。
毎日順調に旅が続く。
時々、訳の分からないモンスターやどこかの空軍に狙われることがあったが、モンスターはカルディさんとファードスさんが食料の魔核として必要な分だけを確保し、それ以外の無駄な殺生はしなかった。空軍も僕が魔力を見せると逃げて行った。
そして僕は、時々魔族の縄張りに侵入しては魔素を吸い、旅を続けた。
皆、以前に比べると緊張感が無くなっていた。
僕の現在の魔力探査能力はかなり高い。三百キロメートル近くは探査できるし、魔核に魔力を隠した者がいても、それを嗅ぎ分けられるほど探査能力が上がっていた。
危険は全くないと言っていい。
以前は、何だかんだでリーシャ達も緊張していたのだろう。しかし最近は、夜間にテントで寝る時もぐっすり寝ているようだった。
そして、もう後、十日ほどで人族の国へ到着するという時だった。
急に目の前に変な壁が現れたのだ。
僕達は皆、上空で停止することになった。
カルディさんが首を傾げている。
「なんだこれは? 見渡す限り海の上にずっと壁がある」
その通りだった。城壁と言ってもいいくらいに、ずっと大きな壁がある。上を見上げるが壁の先が見えない程大きい壁だ。ただ、この壁は半透明だった。はっきり書くと〝氷〟で出来ていた。
僕はリーシャとセリサを手放して、それから刀を抜いて、その壁に近づくことにした。
刀で壁をコンコンと叩いてみる。
「なんでこんなところに氷の壁があるんでしょうね? まるで人族の国へ入ることができないようになっている感じですが」
そう言った瞬間だった。
いきなり目の前の氷の一部分が浮かび上がって来た。
僕は慌てて距離を取って、リーシャ達に大声で逃げるように指示をした。
浮かび上がった氷が人の形になっていく。
氷はやがて着物を着た黒髪の女性になっていった。
この女性を表す言葉が一つだけ思い浮かぶ。
〝美少女〟だ。
他に思いつく言葉が無い。
が、今の僕にはそんなことを考える余裕が無かった。
なにしろ、目の前の女は異常だった。
正直自分は、上位種の魔族の中でも強いという自覚があった。
事実そうだと思う。
が、それを打ち崩すほどに目の前に現れた女の魔力量は大きかった。
冷汗が出てくる。
上には上がいるのが自覚された。
リーシャ達が逃げていく気配は感じるが、マズイ。
これが本気でリーシャ達を追いかけたら、一瞬で追いつけるはずだ。
ベゼルは、先ほどから叫んでいた。
〝逃げろ〟と。
分かっていたが、逃げるわけにはいかなかった。
リーシャ達が少しでも遠くへ行けるように、時間を稼がなければいけない。
何か策は無いかと頭をフル回転させた。
女が急に喋り出した。
「獣族の方は逃げなくてもいいのに」
そう言って、女は扇子を取り出した。両手に二本だ。
「獣族の方については危害を加えません。ですが、あなたはダメです。ここで排除します」
女はそう言い残すと、右手の扇子を足元に向け、左手の扇子を顔に近づけた。
どういうわけか、手の動きに残像が見えた。
左手の扇子によって、女の顔の下半分が隠れる。
そして、女は一言呟いた。
『天上天下』
次の瞬間、僕に物凄い重力が掛かった。一気に後方へ吹き飛ばされる。
何をされたのか全く見えなかった。
が、否応なしに理解させられた。
目の前にバカでかい氷がある。
ファードスさんも相当大きい氷を作り出すが、それどころじゃない。
直径が数キロあるような氷の塊によって、僕は吹っ飛ばされていた。
まるで氷の隕石をぶつけられたようだ。
しかもこの氷に体が張り付いて、身動きが取れない。濡れた手で氷を触った時の様な感じだ。
慌てて、氷を火魔法で溶かそうとするが、溶けない。
一応、溶けるのだが、溶けた部分が瞬時に再生して、また氷になる感じだ。
このままではずいぶん遠くへ飛ばされるし、このまま結界魔法を使い続けるにしてもすぐに魔力が尽きてしまうと思った。
――左腕は使い物にならなくなるかもしれない――
そう思ったが、やることにした。
左腕以外の体に結界魔法を張った。
同時に、左腕に目いっぱい火魔法を使う。左腕を燃やしてそれを熱源にして周囲の氷を溶かす。それで一瞬の隙をついて、この氷の隕石から逃げるしかないと思った。
ゴオオという物凄い音がして、左腕が燃えていく。同時に、氷の再生速度を上回って、周囲の氷が解けていった。それと同時に体を捻って、その場から脱出した。が、その際、左腕が氷にぶつかった。腕が折れる感触がある。
それでも、迷わず飛び続けた。
何か所か氷に体がぶつかったが、なんとか氷の軌道から逃げ切ることができた。
バカでかい氷は、さらに遠くへ飛んで行ってしまった。
「クソ、なんなんだよ」
思わずそう吐き捨てていた。
だが、僕はあの女に思い当たる節があった。
ベゼルに話しかけた。
「ベゼルさん、あなたはあれが何なのか知っていますね? あれがあなたの主ですね?」
『いや、違う』
「え? でもあの魔力量は異常です。あれがあなたの主ではないのですか?」
『あれは只の高位種の一体だ。というか、俺の主にたかっているハエの一匹だ』
「どういうことですか?」
『現在の主には、複数の高位種の魔族が自ら仕えている。あの女はその一人だ。しかし、俺は、弱者はいざという時に役に立たないと考えている。あの女は俺から見ると弱者だ。主の護衛としては、居ても居なくてもどっちでもいい。だが、たしかにこの可能性を考慮すべきだった』
「意味が分かりません」
『主は人族に興味を抱いている。だから、人族の国へ侵入しようとする外敵を排除しているのだろう。そして、あの女はその命令に従って、俺達を攻撃してきた。弱い獣族の侵入は可能でも、魔族の上位種は不可能という話だ。カルディ達が良くて、俺達はダメということだ』
「どうすれば人族の国へ行けますか?」
『この辺で待てばいい。おそらくシヴィはカルディ達を捕まえて事情を聞くだろう。上位種の魔族が獣族と行動するのは珍しい。だから、それを主に報告するはずだ。そして、主の性格からすると、十中八九、様子を見に来る。それまで待てばいい』
あの女の名はシヴィというのか。覚えておこう。
ベゼルのアドバイスに従って、周囲の森へ下りることにした。
森へ下りて気づいた。顔の皮が半分剥がれている。それに、左腕だけでなくて、左足も骨折していた。あの場から逃げるだけで、これほどダメージが出るか。魔族のせいか痛みはほとんどないが、これは動かない方がいいだろう。
『その程度の傷なら、顔は数日で元に戻る。しかし、腕と足は流石に二週間以上かかるだろう』
やはり回復は早いらしい。
「ですが、本当にその主とやらは来ますかね? かなり遠くまで飛ばされていると思いますが、魔力探査できるでしょうか?」
『問題ない。主の能力は異常だ。俺が仕えるだけのことはある』
よく分からない表現だが、まぁ、主であるゼムドとやらが来るならそれを待つしかないと思った。
僕は近くの森の中に下りることにした。
体にダメージが無ければ、どこかの魔素濃度が高い地域で魔素を吸い込みたいところだが、今はそれより主とやらを待った方がいいと判断した。
あの女の言動とベゼルの会話からすると、おそらくリーシャ達は無事だ。
まぁ、リーシャ達が無事ならそれでいいかと思う。多分、人族の国は治安がいいはずだし、ゼムドは随分人族に入れ込んでいるらしい。そこに融和的な獣族が来たと云うなら邪険にはしないだろう。
それにしても、ゼムドとやらはどんな奴なんだろう。あのシヴィよりベゼルがさらに強くて、そのベゼルが戦うことなく配下になった、か。考えてみると、この世界に来て幾何も経っていない僕と、ベゼルみたいに五万年も生きている魔族ならレベルが違うのは当然か、と思う。
シヴィの顔が思い浮かぶ。
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可愛かったな。
そう言った瞬間に、僕がリーシャにビンタされるのが脳内でイメージされた。
どうやら調教の効果が出ているらしい。
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