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征士視点②
後編
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翌朝。月乃さんは昨夜の乱行を覚えているのか、僕と目を合わさずに、そそくさと仕事に行った。僕もさっさと職場へ向かった。帰りがけ買い物をした。
夕食時も月乃さんは顔を赤く染めて、僕を見なかった。昨日やらかしたことを覚えているのは間違いない。
わざと今日はシャワーを別々に浴びて、その間僕は支度した。
明日は僕も月乃さんも休みの日だ。遠慮することはない。
浴室から出てきた月乃さんは、お気に入りのもこもこ素材のルームウェア姿だ。ワンピースのような膝上パープル色のその服は、綺麗な白い足が見えて、眺めていて楽しい。
僕もお風呂へ入って、服を着て部屋に戻った。
月乃さんはベッドの上でもじもじしている。可愛い。
「……あの、征士くん。昨日は私酔っちゃって……ごめんなさい」
ずっと顔を赤くしたまま、僕に謝ってきた。僕はにっこりした。
「いいえ、月乃さん。謝ることは全くないですよ。……だって、今から仕返ししますから」
「え、……きゃあっ!」
僕は月乃さんをベッドに押し倒した。もこもこルームウェアを強引に脱がせ、下着も剥ぎ取った。シャワーから出たばかりの身体は、ボディーソープの花の香りがする。
帰りに買った、伸縮性のある紐を取り出した。この紐は柔らかいから、月乃さんの肌を痛める心配もない。
「ま、征士くん、何、それ?」
僕は笑みを浮かべたまま、紐で月乃さんの両手首を縛り、ベッドヘッドへ結び付けた。僕が身体を押さえ込んでいるので、月乃さんは抵抗らしい抵抗も出来ない。
「ねえ、悪かったってば。やめて……!」
「やめません」
完璧に仕返し。月乃さんは身をよじっているが、力で男の僕に敵うはずがない。
僕は色白の無防備な腋へ、舌を這わせた。それとともに、触れるか触れないかの加減で、身体中を撫で回す。
「ひゃ、やんっ! く、くすぐっ……!」
くすぐり仕返し。僕は彼女の弱い首筋、脇腹、内腿など舐め回し、両手でくすぐり続けた。
「いや、あは、……きゃはっ、やめ、まさ、しく……」
可愛らしい悲鳴で訴えてきた。……結構楽しいかも。
月乃さんはいやいやするように首を振りながら、笑い声とも喘ぎ声とも、どちらともつかないような声を出している。僕はますます舐めたりくすぐったりした。
「んふっ、くうっ……、あははっ! くすぐった、もう、おねが、い。や、めて。たす、けて……」
動けない月乃さんは、瞳をうるませて、やめるように懇願してきた。僕は最後にキスしてから、月乃さんの綺麗な身体を見下ろした。
「やめてあげますけど……。昨夜、月乃さんは僕をくすぐった後、何をしたか覚えていますよね?」
覚えていないとは言わせない。僕は以前購入したピンクローターを手にした。ローターを見た月乃さんは、顔を強ばらせた。
「そ、それは、いや……!」
知っている。しかし昨夜無理矢理僕をイカせ続けたことは、少し許せない。月乃さんの両足を強引に広げさせ、固定してそこの部分を見つめた。
ピンクの綺麗な秘所。僕は指で押し広げ、敏感な突起にローターを当てた。
「い、いやあっ! やだやだ! 征士くん!」
月乃さんの拒絶を無視して、僕は比較的弱い振動にして押し付けた。
「ひ、きゃあっ! あ、あ、んんっ……!」
僕の興奮を誘う、よがり声。少しずつ振動を強くしていく。
「ああっ! いやあっ、や、ふあっ、あぁあっ!」
月乃さんの蜜口から愛液が溢れてきた。僕は液を指に絡めて突っ込んだ。
「ああぁあっ! まさ、しく、イッちゃ……!」
「どうぞ、遠慮せずイッちゃってください」
ローターを当てたまま、中の「良いところ」を指二本で擦ってあげると、月乃さんは呆気なく達してしまった。
色っぽく上気した顔と肌を見ながら、それでも僕はやめない。
中を弄り、ローターをどんどん強める。イッた後の敏感な身体の月乃さんは、またすぐに果ててしまった。
「んくうっ……! も、やめ、また、イッちゃう……!」
嬌声を上げて、彼女は立て続けに三度イッた。その途端陰部から愛液とは違うさらさらした液体が流れてきた。僕は含み笑いをした。ローターを止め、指も抜く。
「つ・き・のさん。潮吹きましたよ」
「ふえ……?」
焦点の定まらない瞳で、僕を見上げてきた。可愛い。愛おしい。
僕も服を脱ぎ、くったりした月乃さんの身体へ、僕自身を挿入した。
出し入れしながら、胸の尖りにも口付ける。月乃さんは身体を震わせた。
「ん……、あ、まさ、しくん……」
「何ですか? 月乃さん」
彼女の中は僕に吸い付いてくる。紅潮した顔で、切なげに僕の名を呼ぶ。もっと名前を呼んで。
「気持ち、いい……。ま、さしくんは……?」
嬉しい言葉。更に腰を打ちつける。
「勿論僕だって、気持ちいいです。月乃さん、愛しています」
「わた、しも、征士くんのこと、愛して、いるわ……」
月乃さんからの「愛している」。幸せすぎる。もう色々限界だ。
「月乃さん、一緒に……」
一緒に達したい。月乃さんは目を瞑って頷いた。
「くぅ……っ!」
「ああぁぁあっ!」
二人で同時に声を上げた。
収縮する中へ、僕は彼女への想いを注ぎ込んだ。
ぐったりしている月乃さんの手首を解放した。月乃さんは弱々しく、僕に抱きついてきた。僕も抱きしめ返した。
「…………馬鹿」
小さい声で罵られた。僕は月乃さんの綺麗な頬に口付ける。
「馬鹿でいいです。でも仕返しされない為には、激しいことは休日前にしましょうね」
僕もちょっとひどい目にあったけど、月乃さんへの「仕返し」、ものすごく楽しめた。
また様々な趣向で月乃さんと愛を確かめ合いたい。そんな想いが伝わったのか、彼女は僕にキスをした後、囁くような声で言った。
「私も悪かったけれど……。あんまりなことはしないでね」
拗ねたような顔が可愛い。僕は苦笑した。
「それは約束出来ませんね。だって、月乃さんは綺麗で可愛くて、何でもしてみたいです。僕なりの愛し方です。愛しています」
「そんな愛し方……。でも私も、愛しているわ……」
頬を染めて視線を逸らせながらの告白に、僕は嬉しくなって、愛しい体を目一杯抱きしめた。
夕食時も月乃さんは顔を赤く染めて、僕を見なかった。昨日やらかしたことを覚えているのは間違いない。
わざと今日はシャワーを別々に浴びて、その間僕は支度した。
明日は僕も月乃さんも休みの日だ。遠慮することはない。
浴室から出てきた月乃さんは、お気に入りのもこもこ素材のルームウェア姿だ。ワンピースのような膝上パープル色のその服は、綺麗な白い足が見えて、眺めていて楽しい。
僕もお風呂へ入って、服を着て部屋に戻った。
月乃さんはベッドの上でもじもじしている。可愛い。
「……あの、征士くん。昨日は私酔っちゃって……ごめんなさい」
ずっと顔を赤くしたまま、僕に謝ってきた。僕はにっこりした。
「いいえ、月乃さん。謝ることは全くないですよ。……だって、今から仕返ししますから」
「え、……きゃあっ!」
僕は月乃さんをベッドに押し倒した。もこもこルームウェアを強引に脱がせ、下着も剥ぎ取った。シャワーから出たばかりの身体は、ボディーソープの花の香りがする。
帰りに買った、伸縮性のある紐を取り出した。この紐は柔らかいから、月乃さんの肌を痛める心配もない。
「ま、征士くん、何、それ?」
僕は笑みを浮かべたまま、紐で月乃さんの両手首を縛り、ベッドヘッドへ結び付けた。僕が身体を押さえ込んでいるので、月乃さんは抵抗らしい抵抗も出来ない。
「ねえ、悪かったってば。やめて……!」
「やめません」
完璧に仕返し。月乃さんは身をよじっているが、力で男の僕に敵うはずがない。
僕は色白の無防備な腋へ、舌を這わせた。それとともに、触れるか触れないかの加減で、身体中を撫で回す。
「ひゃ、やんっ! く、くすぐっ……!」
くすぐり仕返し。僕は彼女の弱い首筋、脇腹、内腿など舐め回し、両手でくすぐり続けた。
「いや、あは、……きゃはっ、やめ、まさ、しく……」
可愛らしい悲鳴で訴えてきた。……結構楽しいかも。
月乃さんはいやいやするように首を振りながら、笑い声とも喘ぎ声とも、どちらともつかないような声を出している。僕はますます舐めたりくすぐったりした。
「んふっ、くうっ……、あははっ! くすぐった、もう、おねが、い。や、めて。たす、けて……」
動けない月乃さんは、瞳をうるませて、やめるように懇願してきた。僕は最後にキスしてから、月乃さんの綺麗な身体を見下ろした。
「やめてあげますけど……。昨夜、月乃さんは僕をくすぐった後、何をしたか覚えていますよね?」
覚えていないとは言わせない。僕は以前購入したピンクローターを手にした。ローターを見た月乃さんは、顔を強ばらせた。
「そ、それは、いや……!」
知っている。しかし昨夜無理矢理僕をイカせ続けたことは、少し許せない。月乃さんの両足を強引に広げさせ、固定してそこの部分を見つめた。
ピンクの綺麗な秘所。僕は指で押し広げ、敏感な突起にローターを当てた。
「い、いやあっ! やだやだ! 征士くん!」
月乃さんの拒絶を無視して、僕は比較的弱い振動にして押し付けた。
「ひ、きゃあっ! あ、あ、んんっ……!」
僕の興奮を誘う、よがり声。少しずつ振動を強くしていく。
「ああっ! いやあっ、や、ふあっ、あぁあっ!」
月乃さんの蜜口から愛液が溢れてきた。僕は液を指に絡めて突っ込んだ。
「ああぁあっ! まさ、しく、イッちゃ……!」
「どうぞ、遠慮せずイッちゃってください」
ローターを当てたまま、中の「良いところ」を指二本で擦ってあげると、月乃さんは呆気なく達してしまった。
色っぽく上気した顔と肌を見ながら、それでも僕はやめない。
中を弄り、ローターをどんどん強める。イッた後の敏感な身体の月乃さんは、またすぐに果ててしまった。
「んくうっ……! も、やめ、また、イッちゃう……!」
嬌声を上げて、彼女は立て続けに三度イッた。その途端陰部から愛液とは違うさらさらした液体が流れてきた。僕は含み笑いをした。ローターを止め、指も抜く。
「つ・き・のさん。潮吹きましたよ」
「ふえ……?」
焦点の定まらない瞳で、僕を見上げてきた。可愛い。愛おしい。
僕も服を脱ぎ、くったりした月乃さんの身体へ、僕自身を挿入した。
出し入れしながら、胸の尖りにも口付ける。月乃さんは身体を震わせた。
「ん……、あ、まさ、しくん……」
「何ですか? 月乃さん」
彼女の中は僕に吸い付いてくる。紅潮した顔で、切なげに僕の名を呼ぶ。もっと名前を呼んで。
「気持ち、いい……。ま、さしくんは……?」
嬉しい言葉。更に腰を打ちつける。
「勿論僕だって、気持ちいいです。月乃さん、愛しています」
「わた、しも、征士くんのこと、愛して、いるわ……」
月乃さんからの「愛している」。幸せすぎる。もう色々限界だ。
「月乃さん、一緒に……」
一緒に達したい。月乃さんは目を瞑って頷いた。
「くぅ……っ!」
「ああぁぁあっ!」
二人で同時に声を上げた。
収縮する中へ、僕は彼女への想いを注ぎ込んだ。
ぐったりしている月乃さんの手首を解放した。月乃さんは弱々しく、僕に抱きついてきた。僕も抱きしめ返した。
「…………馬鹿」
小さい声で罵られた。僕は月乃さんの綺麗な頬に口付ける。
「馬鹿でいいです。でも仕返しされない為には、激しいことは休日前にしましょうね」
僕もちょっとひどい目にあったけど、月乃さんへの「仕返し」、ものすごく楽しめた。
また様々な趣向で月乃さんと愛を確かめ合いたい。そんな想いが伝わったのか、彼女は僕にキスをした後、囁くような声で言った。
「私も悪かったけれど……。あんまりなことはしないでね」
拗ねたような顔が可愛い。僕は苦笑した。
「それは約束出来ませんね。だって、月乃さんは綺麗で可愛くて、何でもしてみたいです。僕なりの愛し方です。愛しています」
「そんな愛し方……。でも私も、愛しているわ……」
頬を染めて視線を逸らせながらの告白に、僕は嬉しくなって、愛しい体を目一杯抱きしめた。
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