【完結】契約結婚ですが、心を開いてみたら、素敵な恋になりました。

朝日みらい

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(6)風邪ひくぞ 

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その後、エリスとロバートの関係は少しずつ変化を見せていた。

最初はまるで契約上の義務みたいなものだったけれど、今では自然と一緒に過ごす時間が増え、互いの存在が当たり前になりつつあった。

ある日、エリスが庭を散歩していると、突然ロバートが背後から声をかけてきた。

「エリス、お前、そんなに無防備でいいのか?」

「え?何が?」

エリスは不思議そうに振り返ると、ロバートがじっと見つめている。

「風邪ひくぞ。」

ロバートは軽く肩をすくめると、さっとエリスの肩に自分のマントをかけた。

「わ、わざわざそんなことしなくても大丈夫よ。」

エリスはちょっと照れながら言った。

「お前が無茶をするからだろ。」

ロバートはクスっと笑いながら、エリスの目をじっと見た。

その瞬間、エリスの心臓が跳ねた。

こんなにも自分を気遣ってくれる人が、ロバート以外にいる?

もしかして、彼が少し…いや、かなり優しくなっている?

「ま、まあ、ありがとうね。」

エリスは少し頬を赤らめながら言った。

「でも、本当に大丈夫だから。」

「いいんだ。」

ロバートはあくまで余裕を見せて、マントをしっかりとエリスの肩にかけた。

「お前には何かあってほしくないからな。」

その言葉に、エリスは何も言えなくなった。

ただ、心が温かくなって、少し照れくさい気持ちで胸がいっぱいになった。

それから、二人の生活はますます平穏になった。

もちろん、ロバートの冷徹な一面も時折顔を出すが、それでも以前よりもずっと優しく、頼りがいのある存在になった。

エリスはその変化を感じるたびに、少しドキドキしながらも、心の中で喜びをかみしめていた。
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