【完結】契約結婚ですが、心を開いてみたら、素敵な恋になりました。

朝日みらい

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(11)手作りのプレゼント 

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一日の終わり、夕食後に二人は庭園で夜の散歩をしていた。

月明かりが二人を優しく照らし、ロバートはエリスの肩を軽く抱いて歩いている。

「ロバート、今日はありがとう。」

エリスはほんのり照れながら言った。

「あんなに焦ってたのに、手伝ってくれて。」

「お前が困ってるのを見ると、放っておけないんだよ。」

ロバートは軽く肩をすくめて言ったが、その表情は本気だった。

「本当に、あなたって優しいんだね。」

エリスは微笑んで、少しだけ歩調を合わせた。

「最初は全然そんな風に思ってなかったけど…今ではすごく頼りにしてるのよ。」

「俺も、お前のことが頼りだよ。」

ロバートは顔を赤くしながらも、照れ隠しでエリスの手をそっと握った。

「お前が俺の妻で、俺の手を取ってくれるのが、すごく嬉しいんだ。」

その言葉にエリスはドキッとして、手を強く握り返した。

「私も、ロバートと一緒にいるのが幸せだよ。」

その後、二人は月明かりの下でただ黙って歩き続け、言葉のない幸せを感じながら、互いの温もりを確かめ合っていた。

~・~・~・~・~

ある日の午後、エリスはふと思い立ち、ロバートに手作りのプレゼントを贈ろうと決めた。

「ちょっとロバートに何か作ってあげようかな。」と考えながら、彼女は材料を揃え始めた。

「でも、何を作ろう?」

エリスは悩んだ末、決心した。

「お料理も失敗したし…今度は手作りのマフラーにしよう!温かい気持ちを込めて。」

その後、数日かけて完成したマフラーは、少し不格好ながらも、エリスなりに心を込めて編んだものだった。

彼女はそのマフラーを手に、ロバートの部屋へと向かう。

「ロバートー!見て、これ!」

エリスは勢いよく部屋に入ってきた。

「何か作ったのか?」

ロバートは少し面倒くさそうに見えたが、エリスの目を見た途端、何か違う雰囲気を感じ取った。

「はい、これ。」

エリスは照れくさそうにマフラーを差し出した。

「ロバートにぴったりだと思って。」

ロバートはそのマフラーを手に取ると、少し意外そうに目を見開いた。

「お前、こんなに器用なのか?」

「ま、まあね!」

エリスは顔を赤らめて、ちょっと得意げに言った。

「愛情が込められてるんだから、きっと温かいはず。」

「温かい…。」

ロバートはマフラーをじっと見つめ、そして微笑んだ。

「じゃあ、試しに巻いてみてくれ。」

エリスはちょっと戸惑いながらも、ロバートにそのマフラーを巻いてあげると、彼はそのまま動かなくなった。

「お前、俺のこと本当に気にかけてくれてるんだな。」

「う、うるさいよ!」

エリスは顔を赤くして、恥ずかしそうに目をそらした。

「別に、なんでもないよ!奥さんだもん。」

「でも、嬉しいよ。」

ロバートはエリスの髪をくしゃっと撫でながら言った。

「お前の気持ちが伝わる、マフラーだ。」

その瞬間、エリスは胸がドキドキと高鳴るのを感じた。
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