【完結】契約結婚ですが、心を開いてみたら、素敵な恋になりました。

朝日みらい

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(22)愛の証はいつもそばに

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その夜、暖炉の前でくつろぐ二人。エリスはふかふかのクッションに身を沈め、ロバートの膝に頭を預けていた。ロバートはエリスの髪を指で梳きながら、優しい表情を浮かべている。

「ねえロバート、私ってこうして甘えるとちょっと図々しいと思う?」

エリスがふと尋ねると、ロバートはクスッと笑った。

「図々しいって?むしろ、もっと甘えてほしいくらいだな。お前が俺にこんな顔を見せてくれるの、特権みたいなもんだ。」

「特権?」

エリスはくすぐったそうに笑った。

「じゃあ、この特権、何か条件とかあるの?」

「そうだな…毎晩こうやって俺のそばにいること。それが条件だ。」

ロバートはエリスの髪にキスを落としながら、冗談っぽく言った。

「もう、ロバートってたまに本当にずるいんだから。」

エリスは頬を赤くしながらも、その言葉が嬉しいのか、ロバートの腕にギュッとしがみついた。

「でも、私も毎晩こうしていたいわ。」



その翌日、エリスは書斎でロバートを見つけた。書類の山に囲まれ、真剣な表情で仕事をしているロバートの姿に、エリスはこっそり忍び寄った。

「何か飲む?それとも、少し休憩したい?」

エリスがそっと声をかけると、ロバートは顔を上げ、少し疲れた笑みを浮かべた。

「エリス…助け船だな。ちょうど一息つきたかったんだ。」

エリスは小さなティーポットを手にして、「特製お茶タイム」と称して、テーブルにカップを並べた。

「特製?」

ロバートが興味深そうに聞くと、エリスは得意げに笑った。

「そう!これには疲れを吹き飛ばす魔法の一言がついてるのよ。」

「ほう、どんな魔法だ?」

「『ロバート、いつもお疲れ様』って、心を込めて言うの。」

エリスはそう言ってから、ロバートにまっすぐな目で「いつもありがとう」と伝えた。

ロバートは一瞬言葉を失ったようだったが、次の瞬間には彼女をグイッと引き寄せた。

「お前、それは反則だ。」

ロバートは耳元で囁きながら、エリスの額にキスをした。

「そんな風に言われたら、仕事どころじゃなくなる。」

「ふふっ、それなら成功ね。」

エリスはロバートの腕の中で笑った。



夜になり、二人は庭で星を眺めていた。ロバートはエリスを後ろから抱きしめ、彼女の髪に顔を埋めている。

「ロバート、こうしてると、なんだか夢みたいね。」

エリスは静かに言った。「いつも一人だった私が、こんな風に愛されるなんて。」

「俺にとっても夢みたいだよ。」

ロバートはエリスを抱きしめる腕に力を込めた。

「お前が俺のそばにいること。それが、何よりも大事だ。」

エリスは振り返り、ロバートの目をじっと見つめた。

「だったら、これからもずっと私のこと、大事にしてね。」

「もちろんだ。誓うよ。」

ロバートは真剣な目で答えた。その瞳には、揺るぎない愛が映っていた。

そして二人は、星空の下で静かにキスを交わした。言葉はなくても、互いの心が深く繋がっているのを感じる、そんな瞬間だった。



翌朝、エリスが目を覚ますと、隣でロバートが自分を見つめていた。

「おはよう、エリス。」

「おはよう…え、ちょっと待って、ずっと見てたの?」

エリスは驚いて頬を赤くした。

「だって、寝顔が可愛すぎるんだもん。」

ロバートはあっさりと言った。

「起きるまでずっと見てても飽きないくらいだ。」

「もう、恥ずかしいからやめてよ。」

エリスは枕を軽くロバートに投げたが、その仕草も微笑ましく見える。

「大丈夫だ。お前がどんな表情をしてても、俺は全部好きだから。」

ロバートはそう言ってエリスの手を取り、優しく指にキスをした。

エリスは照れながらも、心の中で「本当にこの人と一緒にいてよかった」と思った。そして二人は、朝陽の光を浴びながら、幸せな一日を迎える準備を始めた。
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