空気のような大公夫人、碧眼の次男に奪われてしまうようです

朝日みらい

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第2章 学園の日々とエドモンド

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 はじめてエドモンド様と出会った日のことを、わたくしは今でも鮮明に覚えています。  
 あの日の陽射しの柔らかさも、図書室の紙とインクの匂いも、同じくらい胸に残っているのです。

 学園の図書室は、いつ行っても少しひんやりしていて、静かでした。  
 高い本棚が連なり、その隙間から差し込む光が舞い上がる埃をきらきらと照らします。  
 わたくしにとって、それは現実から少しだけ切り離された、小さな聖域のような場所でした。

「……ない、ですわね」

 上段の棚にある目当ての本を見上げて、わたくしは小さく首を傾げました。  
 歴史学の参考書で、次の課題にどうしても必要な一冊なのですけれど、届きそうで届きません。

 背伸びをしてみても、指先は本の背にかすりもしません。  
 椅子を持ってくるには少し距離があり、周囲に人影もなくて——。

「失礼、手をお貸ししましょうか?」

 ふいに頭上から降ってきた声に、わたくしは驚いて振り返りました。

 そこに立っていたのは、深い碧眼をした青年でした。  
 柔らかな金色の髪をきちんと後ろでまとめ、学園指定の制服を整えて着こなしています。  
 騒々しいクラスメイトたちとはまるで違う、静かな気品をまとった人でした。

「あ、あの……」

「その本、ですよね?」

 彼はわたくしの視線を追うと、こともなげに腕を伸ばし、あっさりと問題の本を取り上げてしまいました。  
 すらりとした長身。  
 ああ、背の高さとは、こんなにも不公平なものなのでしょうか。

「どうぞ」

「……ありがとうございます」

 差し出された本を受け取ると、その時になってようやく、彼の制服に金糸の刺繍があることに気づきました。  
 それは大公家の子弟にのみ許される紋章——。

(え……まさか)

「初めまして、クラリッサ・ヘイゼルウッド嬢」

 彼は穏やかに微笑み、礼儀正しく頭を下げました。

「大公家次男、エドモンド・アルベリックです。お名前は以前から、お噂で」

「えっ……お噂、ですか?」

 わたくしは慌てて本を抱きしめ、心臓が変な音を立てるのを必死で誤魔化しました。

「本の虫の子爵令嬢。図書室に棲みついている、と」

「だ、誰がそんな失礼な……!」

 思わず声を上げると、エドモンド様は「冗談です」と肩をすくめました。

「“読書家のヘイゼルウッド嬢”と評判ですよ。教授も、貴女の論文をいつも褒めておられます」

「……からかわれているのかと思いました」

「からかっていません。本当に尊敬しています」

 真面目な声音で告げられて、今度こそわたくしは言葉を失いました。  
 心臓の鼓動がうるさくて、彼に聞こえていないか不安になるほどです。

 これが、エドモンド様とのはじめての会話でした。


◇◇◇


 それからというもの、わたくしたちは自然と図書室で顔を合わせるようになりました。  
 同じ時間帯に、同じ窓辺の席を好むせいかもしれませんし……あるいは、どちらからともなく、そうなるようにしていたのかもしれません。

「クラリッサ嬢は、歴史がお好きなんですね」

 古代王朝の本をめくっていると、隣から穏やかな声がしました。

「ええ。過去を知れば、今が少しだけわかる気がいたしますから」

「……それは、賢い考え方だと思います」

 エドモンド様は、少しだけ目を細めて笑いました。

「自分の立場を理解したいと思ったら、まず過去から目をそらしてはいけない。父が、よくそう言っていました」

「大公閣下が、ですか?」

「ええ。……もっとも、兄はあまり聞いていませんでしたけれど」

 お兄様、という言葉に、ほんのわずかな苦味が混じりました。  
 その表情の変化を、わたくしは見逃しませんでした。

「ローレンス様は、社交界でとてもお人気があると聞きますわ」

「そうですね。兄は、人前で輝くことにかけては天賦の才があります」

 そこまで言ってから、エドモンド様はふと本から視線を外し、窓の外に目を向けました。

「ですが……輝きが強いほど、影もまた濃くなる。そういうものかもしれません」

 静かな言葉でした。  
 その横顔を見つめながら、わたくしは胸の奥がきゅうっとなるのを感じました。

(エドモンド様は、ご自身を“影”だと思っていらっしゃるのかしら)

 気づけば、エドモンド様の指先がわたくしの手の甲をかすめていました。  
 ページをめくろうとして、重なってしまったのでしょう。  
 ほんの短い一瞬——。  
 しかし、指先からじんわりと熱が広がり、思わず息を呑みます。

「……すみません、失礼」

「い……いえっ、こちらこそ!」

 慌てて手を引っ込めると、エドモンド様は少し頬を赤らめて、目を伏せました。  
 そのささやかな変化が嬉しくて、わたくしの胸はまた高鳴りました。


◇◇◇


 わたくしたちの関係は、誰が見ても“友人”と呼ぶのがふさわしいものでした。  
 授業の合間に本の話をし、休憩時間には時折、学園の中庭を並んで歩きました。  
 手を繋いだり、抱きしめ合ったりするようなことは、もちろんありません。  
 それでも——彼の隣を歩くだけで、世界が少し輝いて見えたのです。

「クラリッサ嬢、息が上がっていますよ」

 ある日、中庭の坂道を登っていると、エドモンド様に指摘されてしまいました。

「こ、こう見えても運動は得意ではありませんの……!」

「見ていればわかります」

 くすっと笑った彼は、さりげなく自分の歩幅を狭めてくれました。  
 わたくしの歩調に合わせるように、少しゆっくりと。

「無理をしなくていいんですよ」

「…………」

 どうしてでしょう。  
 その一言があまりにも優しくて、胸の奥がじんと熱くなりました。

 ——わたくしは、いつも無理をしているのかもしれません。  
 家では“よい娘”でいなければと、母の代わりに家事を覚え、兄の代わりに帳簿にも目を通し。  
 学園では“きちんとした貴族令嬢”でいなければと、粗相のないように振る舞い、成績を維持して。

 誰かから「無理をしなくていい」と言われたのは、はじめてでした。

「エドモンド様は、どうしてそんなに優しいのですか?」

 思わず本音が漏れてしまい、わたくしは慌てて口を押さえました。  
 ですが、エドモンド様は驚くどころか、少し困ったように笑いました。

「優しい、ですか?」

「ええ。少なくとも、わたくしにはそう見えます」

「……そうですね」

 彼は少し考えてから、静かに言いました。

「もしかしたら、優しいというより、臆病なのかもしれません」

「臆病……?」

「誰かを傷つけたくない、と強く思っていると、どうしても無難な選択をしてしまいます。結果として、誰も守れないこともあるのに」

 その自嘲気味な物言いに、胸がきゅっと痛みました。

 エドモンド様は、自分を責めすぎているのではないかしら。  
 そう思って、わたくしはそっと言葉を重ねました。

「わたくしは、そんなエドモンド様を素敵だと思います」

「……クラリッサ嬢」

「わたくしも臆病ですもの。家族を失うのが怖くて、自分のわがままを言えなくて……。臆病だからこそ、守りたいと思えるものがあるのだと、そう信じたいですわ」

 エドモンド様はしばらく黙っていましたが、やがてふっと表情を緩めました。

「クラリッサ嬢は……時々、ずるいくらいに真っ直ぐですね」

「ずるい、ですか?」

「褒め言葉です」

 今度ははっきりと笑って、エドモンド様はわたくしの肩にそっと手を置きました。  
 ぎゅっと抱き寄せるわけでもなく、ほんの一瞬、そこに触れるだけ。  
 それでも、その温もりは驚くほど鮮烈でした。

「あなたが臆病なら、臆病な者同士、いい友人になれそうですね」

「……そう、ですね」

 ——友人。  
 その言葉が、少しだけ胸に刺さりました。  
 もっと別の言葉で呼ばれる日が来たらいいのにと、ほんの少しだけ、そんな願いを抱きながら。


◇◇◇


 学園生活の終わりが近づくにつれ、わたくしたちの会話は将来の話題に移っていきました。

「卒業したら、クラリッサ嬢はご実家に戻られるのですよね」

「はい。母様の体調があまりよくありませんし、ヘイゼルウッド家も余裕があるとは言えませんから」

「……苦労を、されるのですね」

「家族のためですもの。苦労だなんて思いませんわ」

 そう言うと、エドモンド様は少し視線を伏せました。

「あなたは、強いですね」

「いいえ。強くはありません。強く在ろうとしているだけですわ」

 それから、わたくしは勇気を振り絞って尋ねました。

「エドモンド様は……卒業なさったら、どうなさるのですか?」

 彼は一瞬だけ迷うような素振りを見せ、それから静かに答えました。

「本当は、領地経営の勉強をもっとしたくて、しばらくこの王都に残りたかったのですが……」

「ですが?」

「兄の補佐として、国外へ派遣されるかもしれないと、父から匂わされていて」

 その言葉に、胸の奥が冷たくなりました。

「国外……。遠く、なのですか?」

「ええ。海の向こうです。しばらくは帰れないでしょうね」

 さらりと告げられた一言が、世界の色を少し薄くしてしまった気がしました。

「……嫌、なのですか?」

 自分でも驚くほど小さな声で、そう問いかけていました。

 エドモンド様は、ゆっくりとわたくしの顔を見つめました。  
 その瞳の奥に、揺れる感情の色が見えた気がします。

「本当の気持ちを言っても、構いませんか?」

「もちろん、ですわ」

「嫌、です」

 あまりにも率直な言葉に、思わず息を呑みました。

「この国が好きですし、学園での日々も、貴女と過ごす時間も……。手放したくはありません」

「……っ」

 心臓が、跳ねました。  
 耳まで熱くなるのがわかります。

「ですが、次男である以上、家のために働くのは当然です。兄の補佐として、役目を果たすべきなのでしょう」

 そう言ったあと、エドモンド様は少しだけ寂しげに微笑みました。

「クラリッサ嬢は……もし、わたしが遠くへ行っても、わたしのことを思い出してくれますか?」

「そんなの、当然ですわ!」

 思わず声が大きくなってしまい、周囲から一斉に視線が飛んできました。  
 図書室の司書の先生に睨まれて、慌てて声をひそめます。

「え、ええと、その……」

 言葉を選んでいると、エドモンド様がくすくす笑いました。

「ありがとうございます。そう言っていただけて、心強い」

 そして、彼はふっと真剣な表情になりました。

「では、約束しましょう」

「約束、ですか?」

「わたしがどこにいようとも、必ず貴女にまた会いに帰ってくる。だから——」

 彼はそっと、わたくしの手を取って、軽く握りました。  
 その手は温かく、優しかった。

「その時まで、どうか元気でいてください」

「……はい」

 胸がいっぱいで、それ以上の言葉が出てきませんでした。  
 ただ、ぎこちなく笑って、彼の手を握り返すことで、返事の代わりにしたのです。


◇◇◇


 ——その約束から、そう時間も経たないうちに。

「聞いた? エドモンド様、急遽、国外派遣が決まったんですって!」

 昼休みの食堂で、マリーが早口でまくしたてました。

「しかも、一週間後には出立だそうよ。卒業式の前にいなくなっちゃうなんて、ひどいわ!」

「……え?」

 スプーンを持つ手が止まりました。  
 冗談だと笑い飛ばしたかったけれど、マリーの表情はいつになく真剣です。

「本当なの? それ」

「本当よ。上級生の間ではもう噂になってるもの。大公家の方々が慌ただしく準備してるって」

 食堂のざわめきが、遠くなるようでした。  
 頭の中で何かが崩れ落ちていきます。

「……わたくし、行かなきゃ」

「どこへ?」

「図書室ですわ」

 半ば駆け出すように席を立つと、マリーが「待って!」と声を上げました。

「直接聞くつもりなんでしょうけど、エドモンド様は——」

 その先を聞かずに、わたくしは廊下を走りました。  
 規則で走るのは禁止されていますが、そんなことを気にしていられる状態ではありませんでした。

 図書室の扉を開けたとき、胸が痛いほど早鐘を打っていました。

「エドモンド様!」

 呼びかけに反応してくれる人は、誰もいません。  
 彼がいつも座っていた窓際の席には、別の生徒が座っていて、こちらを怪訝そうに見たあと、すぐに視線を本へ戻しました。

 カウンターに駆け寄ると、司書の先生が驚いたように眉を上げました。

「ヘイゼルウッド嬢? そんなに慌てて、どうなさったのです」

「エドモンド様は……大公家の次男様は、いらっしゃいますか?」

「ああ、エドモンド様なら、つい先ほどお帰りになりましたよ」

「……そう、ですか」

 膝から力が抜けそうになりました。  
 でも、まだです。  
 まだ、聞かなければならないことがあります。

「あの、先生……。エドモンド様は、本日またいらっしゃるご予定は?」

「さぁ……。ですが、これを置いていかれましたよ」

 先生が差し出したのは、一冊の本でした。  
 見覚えのある装丁。  
 それは、わたくしと彼が何度も一緒に読んだ、古い歴史書でした。

「返却の手間をかけてしまって申し訳ない、とおっしゃっていました」

「……そう、ですか」

 本を受け取った指先が震えます。  
 そのとき、ページの間からひらりと、小さな紙切れが落ちました。

「あっ」

 慌てて拾い上げると、そこには見覚えのある癖のある文字で、短い一文が記されていました。

 “また会いましょう”

 たった、それだけでした。

「そんな……」

 涙が、込み上げてきました。  
 ずるい人です。  
 こんな形で、こんなに短い言葉で、わたくしの心を揺らしていくなんて。

「エドモンド様……」

 名前を呟いた声は、自分でも驚くほどかすれていました。  
 あの日、手を取って交わした約束が、遠いものになっていくのを感じます。

 ——また会いましょう、と彼は言いました。  
 その言葉を信じて待つことは、きっとできるでしょう。  
 ですが、それはいつなのか。  
 数年後か、十年後か、それとも一生叶わない約束なのか。

 答えのない問いが胸に居座り、静かに痛み続けました。


◇◇◇


 その後、学園ではエドモンド様の話題で持ちきりでした。  
「惜しい人材だ」「出世街道まっしぐらだろう」「ローレンス様の右腕になるんだろうね」  
 誰もが思い思いの感想を口にします。

 マリーは心配そうに、わたくしの顔を覗き込みました。

「ねぇ、クラリッサ。本当に大丈夫?」

「ええ、大丈夫ですわ」

 そう答えると、マリーはぷくっと頬をふくらませました。

「嘘。全然大丈夫そうに見えない」

「……わたくしは、エドモンド様の何でもありませんもの。ただの、友人です」

「“ただの友人”の顔じゃないと思うけど」

 図星を刺されて、言葉が詰まりました。  
 マリーはため息をつき、小さな声で続けます。

「会えなくなっても、好きでいることは悪いことじゃないわよ?」

「マリー……」

「でも、あなたには家族がいる。お家の事情だって、他の子たちよりずっと大変なんでしょ? だったらせめて、自分で自分をいじめるのはやめなさい」

 その言葉が、心にじんわりと染み込みました。

 ——自分で自分を、いじめる。  
 エドモンド様への想いを“なかったこと”にしようとするのは、そういうことなのかもしれません。

「……いつか、わたくしが自分の足で未来を選べる日が来たら」

 ぽつりと呟くと、マリーが首を傾げました。

「その時は?」

「その時は、胸を張って、エドモンド様のことを好きだと言えるようになりたいです」

 マリーは、ふっと笑いました。

「それ、ちゃんと覚えておくからね」

「ええ、お願いします」

 けれど——その“いつか”が来るより先に、現実は容赦なく、わたくしの前に突きつけられることになるのです。

 家の財政難。  
 父の甘さと、世間の厳しさ。  
 大公家からの、突然の縁談。

 あの頃、学園の静かな図書室で過ごした日々は、まるで夢のようでした。  
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