【完結】べつに平凡な令嬢……のはずなのに、なにかと殿下に可愛がれているんです

朝日みらい

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 ふたりが式を挙げる教会は、この国における最高の聖地とされる場所だ。

 ウェディングドレスは最高の素材を使い、宝石も高価なものを使うことになった。アシェリーが、

「私の好みのドレスでよろしければ……」

と言うと、フィリップ殿下は嬉しそうにうなずいた。

 式場である教会は国中の貴族たちで溢れかえった。

 人々は口々に祝いの言葉を述べる。そしてアシェリーのウェディングドレス姿の美しさに圧倒された。

 誰もが息を呑むほど美しかったのだ。

 純白のウエディングドレスに身を包み、化粧を施したアシェリーの姿はまるで天使のようだった。

 手にはブーケを持っている。教会の扉が開くと、フィリップ殿下がエスコートして登場する。

 その後に続いて、ウェディングドレスを着たアシェリーが入ってきた瞬間、会場中から拍手が起こった。

「綺麗だよ、アシェリー」

 フィリップ殿下は嬉しそうに微笑むと、彼女を優しく抱きしめた。

「ありがとうございます」

 アシェリーもお礼を言った。

(本当に幸せ……)

 アシェリーは心の底からそう思った。そして結婚式が始まった。

 神父の前で誓いの言葉を述べる二人の表情は真剣そのもので、参列者の誰もが息をのんだ。

 誓いの言葉が終わり、指輪の交換が終わると、今度は口づけを交わす番だ。二人は熱いキスを交わすと、そのまま退場した。

 それから披露宴が始まった。招待客たちが次々と挨拶に訪れる中、アシェリーは緊張しながらも笑顔を絶やさずに応対していく。

 そしていよいよ結婚披露パーティが始まった。アシェリーは国王陛下夫妻と王太子殿下夫妻に挨拶をして回り、彼らに祝福の言葉をもらった後、フィリップ殿下と共にダンスを踊った。

 それはとても楽しいひと時であった。
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