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昔は羽振りが良い時もあったのです

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 ピンク色の花柄の壁紙が貼られた個室に圭吾は通された。

 ダブルベッドが鎮座し、吊り下げられたミラーボールが、怪しげな色味を帯びながら回っていた。

 「こ、こ、こんにちは」

 ベットの端に座っていた圭吾は、薄いレースのネグリジェ姿の、小柄な少女を見上げた。

 丸顔の、年は十七くらいで茶色に染めた巻き毛を眉まで垂らしている。

 短すぎる水色のショーツからはみ出したヒップや、肉付きのよい長い両脚は、秘所を隠すようにクロスして閉じられていた。

 ふっくらとした頬はすぼみ、口は堅く閉ざされ、うつむいているばかりで、顔色はよく見えない。

 そんなうぶな少女の閉ざされた秘密の花園を解放してやりたい欲求が、圭吾の陰茎を堅く充血させ、ズボンの谷間に電柱を立てる。

 圭吾は、隣をとんとんと軽くたたき、
「よかったら、いっしょに座ろう」と誘った。

 マユミはちらりと、圭吾を見てから、こくりと黙ったまま隣に座ったが、まだ二十センチほど距離を保っている。

「マユミちゃんっていうんだね。入り口のポートレート、かわいくて指名したよ」

「…ありがとう」

 うつむいたまま、マユミはこたえた。

「ねえ、顔を見たいんだけど、いいかな」

「…はい」

 つややかな白い肌に、ぽってりと肉付きのよい頬と唇、そしてくりっとした黒い瞳が、圭吾の内面をのぞくように、時間をかけて観察している。

 そして、圭吾のズボンの股を突き破らんばかりに膨れ上がっているのに気づいて、マユミは思わず、
「うわあっ!」と叫んで笑い出した。

「びっくりした?」

「うん。お客さん、デカちゃんなんですね」

 圭吾はにこやかに頷きながら、
「そうなんだ。マユミちゃんみたいにかわいい子だと、正直に反応しちゃうんだ」
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