【完結】女神さまの妹に生まれたので、誰にも愛されないと思ったら、ついでに愛してくれる伯爵に溺愛されていて、なんだか複雑です

朝日みらい

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彼が耳元で囁いた。

その声はとても甘い響きがあり、聞いているだけでドキドキしてしまうほどだった。

そして気がつくと彼の背中に腕を回していた。

彼もそれに応えるように抱きしめて、彼女の乳房にしゃぶりついてきた。

「ああっ♡」

思わず声が出てしまう。

しかし、彼はそのまま行為を続けた。

彼女の服を脱がせて下着姿になると自分も裸になった。

そしてお互いの身体を重ね合わせると激しく求め合った。

喘ぎながら、マルクルは、

「ああ……女神様……」と呟いていた。

(やっぱりお姉さまが忘れられないんだわ……。でも、そんな彼を愛してる……)

フェリネットはそう思い、彼に全てを委ねた。

その後、ふたりは何度も愛し合った後で眠りについた。


翌朝、目が覚めると隣には裸のマルクルの姿があった。

どうやら彼の腕に抱かれたまま眠ってしまったらしい。

(幸せだわ……ずっとこうしていたいくらい……)

そんなことを考えながら彼の胸に顔を埋めていると彼も目を覚ましたようだ。

彼は微笑みながら彼女の髪を撫でてくれた。

そして軽く口づけをしてくれると起き上がったのである。

「おはよう、フェリネット」

「おはよう、マルクル」

フェリネットも起き上がると着替えを始めた。

その様子をマルクルはじっと眺めていた。

その視線に気づいた彼女は頬を赤らめながら尋ねた。

「どうしたの?」

すると彼は慌てて目を逸らすと言った。

「い、いや……何でもないよ……」

(もう、そんなにわたしの裸が見たいのかしら?)

そんなことを思いながらも彼の要望に応えることにした。

裸体の自分を見せつけるようにポーズを取ると、彼は顔を真っ赤にさせて固まってしまった。

そしてしばらくしてから我に返ったように顔を背けたのだった。

(かわいい人……)

そう思うと自然と笑みがこぼれたのだった。

「どう? お姉さまみたいに見えた?」

フェリネットは微笑みながら尋ねた。

するとマルクルは慌てた様子で言った。

「い、いや……そんなことはないよ」

「嘘よ……あなた、ベッドでわたしを姉の名で呼んだわ……」

「えっ……いや……」

マルクルは慌てた様子で否定した。

そんな彼を見てフェリネットはおかしそうな表情を浮かべると言った。

「あなたは……やっぱりわたしよりお姉さまが好きなのね……そうよね……あんな素敵な人と比べられたら……敵わないわよね……」
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