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第1章 初夜の宣言は「君を愛さない!」
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わたし、セレナ・アルヴェールは、人生最大の晴れ舞台に立っていました。
きらびやかな王都の大聖堂。
ステンドグラスから差し込む光が、わたしが身につけた純白のドレスと、淡い金の髪をきらきらと照らします。
祭壇の前に立つのは、今日からわたしのお夫さまとなる、レオンハルト・グランツさま。
漆黒の髪と灰銀の瞳を持つ、寡黙な印象の青年です。
わたしは、政略結婚という名の使命のために、この場にいます。
伯爵家の次女として生まれたわたしに、いつか来るだろうと覚悟していた日でした。
相手は王都でも有数の名家、グランツ伯爵家の次男。
若くして独立し、子爵家の当主となった優秀な青年だという話です。
もちろん、お互いに顔を合わせるのは今日が初めてではありません。
顔合わせの席や、数度の社交の場ではご一緒しました。
ただ、そのすべてにおいて、レオンハルトさまは必要最小限の言葉しか口にしない、驚くほど無口で奥手な方でした。
そのため、わたしは彼のことを勝手に「氷の貴公子」などとあだ名をつけて、心の中でからかっていたものです。
まさか、その氷の貴公子さまが、わたしの夫になるとは。
わたしは、そんな状況も面白がってしまうような能天気な性格です。
父からは「くれぐれも失礼のないように」と厳しく言われていましたが、無理ですね。
王族でもなければ、わたしはただのアルヴェール伯爵家の次女。
夫との間に愛がなくとも、互いの利益のために協力する。
それでいいと割り切っていましたから。
結婚式を終え、馬車に乗り込んだわたしたちは、新居となるグランツ子爵家の離宮へと向かっていました。
馬車の中は、それはもう、気まずいほどの沈黙に包まれていました。
わたしが「あの、レオンハルトさま……」と口を開こうとすれば、彼は「セレナでいいだろ」とぶっきらぼうに言って、窓の外を見つめてしまいます。
ああ、そうですか。
名前を呼び合うことすら、こんなにぎこちないのですね。
わたしは、思わず笑いそうになりました。
この人が、こんなにも不器用で、しかも緊張しているなんて。
彼の耳が、ほんのり赤くなっているのをわたしは見逃しませんでしたよ。
「レオンハルトさま。もしかして、緊張されています?」
わたしがそう尋ねると、彼はびくりと肩を震わせ、そして勢いよくわたしの方を向きました。
「き、緊張などしていない!」
……どう見ても、緊張していますよね。
わたしはにこやかに微笑むと、彼の頬にそっと手を伸ばしました。
「大丈夫ですよ。わたしは、あなたのことを嫌いじゃありませんから」
彼の頬に触れると、ひどく熱を持った彼の肌がわたしの指先に伝わってきました。
わたしがそう言った途端、彼の顔は一気に真っ赤になります。
「は、離せ!」
そう言って、彼はわたしの手を振り払うと、まるで火傷でもしたかのように、自分の頬を触れていました。
わたしは、くすくすと笑いながら、窓の外の景色を眺めました。
ようやく馬車が止まり、新居に到着しました。
門をくぐり、庭を通り、屋敷の中へ。
屋敷の扉が開くと、そこには温かい光が灯されていました。
レオンハルトさまは、わたしの前に立ち、深々と頭を下げます。
「ようこそ、セレナ。ここが君の家だ」
彼の言葉に、わたしは思わず胸をときめかせました。
わたしがこの日を心待ちにしていたのは、政略結婚という使命のためだけではありません。
わたしは、ただの「妻」として、誰かと普通に笑い合える家庭を築くことを夢見ていましたから。
レオンハルトさまの不器用な優しさに、わたしは期待してしまいました。
しかし、その期待は、あっけなく打ち砕かれてしまいます。
「レオンハルトさま、どうぞこちらへ」
女中頭に案内され、たどり着いたのは寝室でした。
広々とした部屋には、暖炉の火が温かく燃えていて、大きな天蓋付きのベッドが中央に置かれています。
女中頭が部屋を出ていくと、レオンハルトさまは再び沈黙してしまいました。
わたしは、どうしたものかと悩んでいると、彼はゆっくりと、わたしの方を振り向きました。
「セレナ」
「はい、レオンハルトさま」
彼の声は、緊張からか、ほんの少し震えていました。
わたしは、彼の言葉を待っていました。
そして、彼は震える声で、わたしに告げたのです。
「聞いてくれ、セレナ。俺は……君を、愛することはない!」
その言葉を聞いた瞬間、わたしは、思わず目を見開いてしまいました。
まさか、初夜にそんなことを言われるなんて。
わたしは、彼の言葉の意味を理解しようと、頭の中をフル回転させました。
「愛することはない」
──それは、彼がわたしを嫌っているということでしょうか?
それとも、政略結婚だから、愛情は持てないということでしょうか?
どちらにしても、わたしは、彼がわたしのことを好きではないことを改めて突きつけられたのです。
わたしは、彼の言葉にどう答えればいいのか分からず、ただ、彼の顔を見つめることしかできませんでした。
しかし、わたしがそんな風に沈黙していると、彼は焦ったように言葉を続けます。
「これは、あくまで政略結婚だ! だから、お互いに干渉することなく、この結婚を全うすればいい! ……だ、だから、その、愛を求めてくるな! 絶対にだ!」
彼の必死な顔を見て、わたしは、ようやく理解しました。
ああ、なるほど。
彼は、緊張のあまり、こんな暴言を吐いてしまったのですね。
それに、彼は恋愛経験が皆無で、女性にどう接すればいいのか分からないのでしょう。
だから、こんな風に、突っ走ってしまったのですね。
わたしは、思わず笑いそうになるのを我慢し、にこやかに微笑んでみせました。
「それ、いいですね!」
「なっ!?」
わたしの予想外の返事に、レオンハルトさまはさらに目を丸くします。
「ええ、とてもいい考えですわ。レオンハルトさま。わたしたちは、お互い干渉しない“契約夫婦”として、気楽にいきましょうよ」
わたしがそう言うと、レオンハルトさまは、なぜか拍子抜けしたような顔をしていました。
「だ、だが、君は、その……悲しくないのか?」
「なぜです?」
「なぜって、その、愛を誓えないと言われたんだぞ?」
「ええ、そうですね。でも、これは政略結婚ですし。わたしもあなたに愛を求めてはいませんもの。お互い様です」
わたしがそう言うと、彼は「むぅ……」と唸りながら、何か考え込んでいました。
わたしは、そんな彼の姿を微笑ましく見つめます。
「では、レオンハルトさま。ひとつ、約束しませんか?」
「やくそく?」
「ええ。この契約夫婦生活が、わたしたちにとって、幸せなものになるように。そして、わたしたちが互いの秘密を守るために」
わたしがそう言うと、彼は、じっとわたしの目を見つめました。
「……秘密?」
「ええ。誰にだってそれぞれ触れてほしくない秘密なんて、一つや二つあるものでしょう? 夫婦だからって、すべてをさらけ出すのは止めましょう。互いに自由は尊重すべきよ。わたし、仕事も辞めるつもりもないし。あなたは騎士団の文官で、私は王女殿下の侍女ですものね」
わたしは、にこりと微笑んでみせました。
レオンハルトさまは、何も言いませんでしたが、彼の顔には「この女、まさか裏があるのか……!?」という驚愕の表情が浮かんでいました。
わたしは、そんな彼が面白くて仕方ありません。
「さあ、レオンハルトさま。わたくし、疲れてしまいました。もう休みましょう?」
わたしがそう言うと、彼は、ぎこちなく頷きました。
そして、彼はわたしに背を向け、ベッドへと向かいます。
わたしは、その背中を愛おしく思い、ゆっくりと彼に近づきました。
「レオンハルトさま」
「な、なんだ?」
わたしは、彼の背中にそっと手を回すと、彼の背中に顔をうずめます。
「おやすみなさいませ、レオンハルトさま。明日から、わたしたちの新しい生活が始まりますわね」
わたしの言葉に、彼の体がびくりと震えました。
彼は、わたしの手を振り払うことなく、ただ、じっとしていました。
わたしは、そんな彼に、くすくすと笑いながら、彼の背中から離れました。
「おやすみ、セレナ」
彼の声は、先ほどよりもずっと柔らかくなっていました。
わたしは、その声に、思わず胸が熱くなりました。
ああ、そうですか。
わたしも、あなたを嫌いじゃありませんよ、レオンハルトさま。
わたしたちの、不思議な契約夫婦生活が、今、始まったのですから。
きらびやかな王都の大聖堂。
ステンドグラスから差し込む光が、わたしが身につけた純白のドレスと、淡い金の髪をきらきらと照らします。
祭壇の前に立つのは、今日からわたしのお夫さまとなる、レオンハルト・グランツさま。
漆黒の髪と灰銀の瞳を持つ、寡黙な印象の青年です。
わたしは、政略結婚という名の使命のために、この場にいます。
伯爵家の次女として生まれたわたしに、いつか来るだろうと覚悟していた日でした。
相手は王都でも有数の名家、グランツ伯爵家の次男。
若くして独立し、子爵家の当主となった優秀な青年だという話です。
もちろん、お互いに顔を合わせるのは今日が初めてではありません。
顔合わせの席や、数度の社交の場ではご一緒しました。
ただ、そのすべてにおいて、レオンハルトさまは必要最小限の言葉しか口にしない、驚くほど無口で奥手な方でした。
そのため、わたしは彼のことを勝手に「氷の貴公子」などとあだ名をつけて、心の中でからかっていたものです。
まさか、その氷の貴公子さまが、わたしの夫になるとは。
わたしは、そんな状況も面白がってしまうような能天気な性格です。
父からは「くれぐれも失礼のないように」と厳しく言われていましたが、無理ですね。
王族でもなければ、わたしはただのアルヴェール伯爵家の次女。
夫との間に愛がなくとも、互いの利益のために協力する。
それでいいと割り切っていましたから。
結婚式を終え、馬車に乗り込んだわたしたちは、新居となるグランツ子爵家の離宮へと向かっていました。
馬車の中は、それはもう、気まずいほどの沈黙に包まれていました。
わたしが「あの、レオンハルトさま……」と口を開こうとすれば、彼は「セレナでいいだろ」とぶっきらぼうに言って、窓の外を見つめてしまいます。
ああ、そうですか。
名前を呼び合うことすら、こんなにぎこちないのですね。
わたしは、思わず笑いそうになりました。
この人が、こんなにも不器用で、しかも緊張しているなんて。
彼の耳が、ほんのり赤くなっているのをわたしは見逃しませんでしたよ。
「レオンハルトさま。もしかして、緊張されています?」
わたしがそう尋ねると、彼はびくりと肩を震わせ、そして勢いよくわたしの方を向きました。
「き、緊張などしていない!」
……どう見ても、緊張していますよね。
わたしはにこやかに微笑むと、彼の頬にそっと手を伸ばしました。
「大丈夫ですよ。わたしは、あなたのことを嫌いじゃありませんから」
彼の頬に触れると、ひどく熱を持った彼の肌がわたしの指先に伝わってきました。
わたしがそう言った途端、彼の顔は一気に真っ赤になります。
「は、離せ!」
そう言って、彼はわたしの手を振り払うと、まるで火傷でもしたかのように、自分の頬を触れていました。
わたしは、くすくすと笑いながら、窓の外の景色を眺めました。
ようやく馬車が止まり、新居に到着しました。
門をくぐり、庭を通り、屋敷の中へ。
屋敷の扉が開くと、そこには温かい光が灯されていました。
レオンハルトさまは、わたしの前に立ち、深々と頭を下げます。
「ようこそ、セレナ。ここが君の家だ」
彼の言葉に、わたしは思わず胸をときめかせました。
わたしがこの日を心待ちにしていたのは、政略結婚という使命のためだけではありません。
わたしは、ただの「妻」として、誰かと普通に笑い合える家庭を築くことを夢見ていましたから。
レオンハルトさまの不器用な優しさに、わたしは期待してしまいました。
しかし、その期待は、あっけなく打ち砕かれてしまいます。
「レオンハルトさま、どうぞこちらへ」
女中頭に案内され、たどり着いたのは寝室でした。
広々とした部屋には、暖炉の火が温かく燃えていて、大きな天蓋付きのベッドが中央に置かれています。
女中頭が部屋を出ていくと、レオンハルトさまは再び沈黙してしまいました。
わたしは、どうしたものかと悩んでいると、彼はゆっくりと、わたしの方を振り向きました。
「セレナ」
「はい、レオンハルトさま」
彼の声は、緊張からか、ほんの少し震えていました。
わたしは、彼の言葉を待っていました。
そして、彼は震える声で、わたしに告げたのです。
「聞いてくれ、セレナ。俺は……君を、愛することはない!」
その言葉を聞いた瞬間、わたしは、思わず目を見開いてしまいました。
まさか、初夜にそんなことを言われるなんて。
わたしは、彼の言葉の意味を理解しようと、頭の中をフル回転させました。
「愛することはない」
──それは、彼がわたしを嫌っているということでしょうか?
それとも、政略結婚だから、愛情は持てないということでしょうか?
どちらにしても、わたしは、彼がわたしのことを好きではないことを改めて突きつけられたのです。
わたしは、彼の言葉にどう答えればいいのか分からず、ただ、彼の顔を見つめることしかできませんでした。
しかし、わたしがそんな風に沈黙していると、彼は焦ったように言葉を続けます。
「これは、あくまで政略結婚だ! だから、お互いに干渉することなく、この結婚を全うすればいい! ……だ、だから、その、愛を求めてくるな! 絶対にだ!」
彼の必死な顔を見て、わたしは、ようやく理解しました。
ああ、なるほど。
彼は、緊張のあまり、こんな暴言を吐いてしまったのですね。
それに、彼は恋愛経験が皆無で、女性にどう接すればいいのか分からないのでしょう。
だから、こんな風に、突っ走ってしまったのですね。
わたしは、思わず笑いそうになるのを我慢し、にこやかに微笑んでみせました。
「それ、いいですね!」
「なっ!?」
わたしの予想外の返事に、レオンハルトさまはさらに目を丸くします。
「ええ、とてもいい考えですわ。レオンハルトさま。わたしたちは、お互い干渉しない“契約夫婦”として、気楽にいきましょうよ」
わたしがそう言うと、レオンハルトさまは、なぜか拍子抜けしたような顔をしていました。
「だ、だが、君は、その……悲しくないのか?」
「なぜです?」
「なぜって、その、愛を誓えないと言われたんだぞ?」
「ええ、そうですね。でも、これは政略結婚ですし。わたしもあなたに愛を求めてはいませんもの。お互い様です」
わたしがそう言うと、彼は「むぅ……」と唸りながら、何か考え込んでいました。
わたしは、そんな彼の姿を微笑ましく見つめます。
「では、レオンハルトさま。ひとつ、約束しませんか?」
「やくそく?」
「ええ。この契約夫婦生活が、わたしたちにとって、幸せなものになるように。そして、わたしたちが互いの秘密を守るために」
わたしがそう言うと、彼は、じっとわたしの目を見つめました。
「……秘密?」
「ええ。誰にだってそれぞれ触れてほしくない秘密なんて、一つや二つあるものでしょう? 夫婦だからって、すべてをさらけ出すのは止めましょう。互いに自由は尊重すべきよ。わたし、仕事も辞めるつもりもないし。あなたは騎士団の文官で、私は王女殿下の侍女ですものね」
わたしは、にこりと微笑んでみせました。
レオンハルトさまは、何も言いませんでしたが、彼の顔には「この女、まさか裏があるのか……!?」という驚愕の表情が浮かんでいました。
わたしは、そんな彼が面白くて仕方ありません。
「さあ、レオンハルトさま。わたくし、疲れてしまいました。もう休みましょう?」
わたしがそう言うと、彼は、ぎこちなく頷きました。
そして、彼はわたしに背を向け、ベッドへと向かいます。
わたしは、その背中を愛おしく思い、ゆっくりと彼に近づきました。
「レオンハルトさま」
「な、なんだ?」
わたしは、彼の背中にそっと手を回すと、彼の背中に顔をうずめます。
「おやすみなさいませ、レオンハルトさま。明日から、わたしたちの新しい生活が始まりますわね」
わたしの言葉に、彼の体がびくりと震えました。
彼は、わたしの手を振り払うことなく、ただ、じっとしていました。
わたしは、そんな彼に、くすくすと笑いながら、彼の背中から離れました。
「おやすみ、セレナ」
彼の声は、先ほどよりもずっと柔らかくなっていました。
わたしは、その声に、思わず胸が熱くなりました。
ああ、そうですか。
わたしも、あなたを嫌いじゃありませんよ、レオンハルトさま。
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