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第2章:誰も気づかなかった絵
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手紙を開けたわたしの手は、微かに震えていました。
差出人は、あの夜会でエリオット様の隣に立っていらした、グランヴェル公爵様。
なぜ、社交界の頂点に立つようなお方が、わたしのような男爵令嬢に手紙を……?
わたしは頭の中が混乱し、読み進めることができませんでした。
しかし、意を決して、ゆっくりと目を文字へと向けます。
その文面は、公爵様ご自身の筆で書かれたものでした。
硬筆で書かれた文字は、とても力強く、それでいてどこか優しい印象を受けます。
手紙の内容は、わたしを公爵邸に招きたい、というものでした。
そして、その理由に、わたしは思わず息を呑みます。
――あなたの、あの夜会の夜に破られてしまった絵を、私が拾って修復いたしました。
その一文を読んだ瞬間、わたしの胸の奥で、何かが強く揺れるのを感じました。
それは、もう二度と戻らないと諦めていた、わたしの心を締め付けていた痛みと、ほんの少しの、温かい光でした。
あの時、粉々に砕かれてしまったわたしの絵は、もうどこにも存在しない、と思っていたのに。
それを、このお方が……。
ですが、それと同時に、猜疑心も湧いてきます。
本当に? どうして?
社交界の華やかな場で、わたしを嘲笑った貴族たちの中で、ただ一人、無関心を装っていたはずの公爵様が、なぜ、そんなことを……?
もしかしたら、これは何かの嫌がらせなのかもしれません。
破られた絵を修復した、と嘘を言ってわたしを呼び出し、また皆の前でわたしを笑い者にするつもりなのでは……。
そう考えると、わたしの心は再び深く沈みこんでいきました。
それでも、わたしの心は、破られてしまった絵のことが気になって仕方がありません。
もし、もしも本当に、あの絵が修復されているのなら……。
わたしは、母にこの手紙のことを話しました。
すると母は、公爵家からの招待と聞いて、驚きを隠せない様子でした。
わたしが婚約を破棄されたことで、ローウェンシュタイン家は社交界での立場を失いかけています。
そんな我が家に、公爵家が手を差し伸べてくださった。
「セシリア、これは千載一遇の好機です! あなたも、少しは役に立つのですね」
そう言って、母はわたしに新しいドレスを用意してくれました。
といっても、流行の最先端のものではありませんが、藤色の地味なドレスとは違い、春の花のような優しい色合いの、可愛らしいドレスでした。
それに、わたしが唯一持っていた真珠のネックレスをつけ、髪をいつもより丁寧に結い上げました。
鏡に映るわたしは、以前より少しだけ、顔色が良くなっているように見えました。
わたしは、かすかな希望と、それでも拭いきれない不安を胸に、公爵邸へと向かったのでした。
公爵邸の門をくぐり、庭園を抜けていく馬車の中から見える景色は、わたしの屋敷とは比べ物にならないほど、壮大で美しいものでした。
手入れの行き届いた庭園には、色とりどりの花が咲き乱れ、白い噴水がキラキラと光を放っています。
屋敷の扉が開かれ、わたしは足を踏み入れました。
出迎えてくださったのは、公爵様ご本人でした。
あの夜会で見た時と同じ、涼やかな表情。
ただ、どこか、夜会の時よりも穏やかな空気をまとっていらっしゃるように見えます。
「ようこそ、セシリア嬢。遠いところを、よくおいでくださいました」
公爵様の声は、低く落ち着いていて、耳に心地よく響きます。
わたしは、緊張で声がうまく出せず、ただお辞儀をするのが精一杯でした。
「あ、あの……。本日は、お招きいただき、ありがとうございます……」
蚊の鳴くような声しか出ないわたしに、公爵様は静かに微笑んでくださいました。
「さあ、こちらへ。きっと、あなたが見たいものがあるはずです」
公爵様に促され、わたしは彼の後に続きました。
案内されたのは、応接間でも、サロンでもない、広々とした書斎でした。
壁にはたくさんの本が並び、窓からは優しい陽光が差し込んでいます。
その窓辺に、ひとつの絵が飾られていました。
一目見た瞬間、わたしの視線は釘付けになりました。
それは、紛れもなく、わたしが描いたあの絵でした。
破られてしまったはずの、あの風景画が、丁寧に修復され、美しいガラスの額縁に収められていたのです。
遠くから見ても、破られた痕跡は分かりません。
わたしは、信じられない気持ちで、その絵に近づいていきました。
指でそっと、絵の表面をなぞります。
あの時、エリオット様によって引き裂かれたはずの、わたしの心が、そこには確かに存在していました。
「……信じられません。本当に、修復してくださったのですね」
わたしが呟くと、公爵様は、穏やかな声で答えてくださいました。
「ええ。たまたま破片を拾う機会がありましてね。私は、あの絵に惹かれたのです」
「……どうして、ですか? エリオット様は、気味が悪いと……」
わたしが問うと、公爵様は、わたしの絵を優しい眼差しで見つめながら、静かに語り始めました。
「彼には、ただの風景画にしか見えなかったのでしょう。ですが、私には……」
公爵様は、そこで一度言葉を切ると、そっと微笑んでくださいました。
「……あなたの絵には、優しい風が流れていた。そう見えたのです」
その言葉を聞いた瞬間、わたしの胸にじんわりと温かい何かが広がっていくのを感じました。
それは、まるで、凍りついていた心臓が、ゆっくりと溶けていくような、不思議な感覚でした。
「優しい風が流れている」
そんなふうに、わたしの絵を見てくれた人が、この世界にいたなんて。
わたしが、ただ茫然と絵を見つめていると、書斎の扉がノックされ、一人の小さな女の子が顔を覗かせました。
「パパ! お客さん来たのー?」
公爵様のお嬢様、リリィちゃんでした。
公爵様にそっくりな、きらきらと輝く瞳を持った、可愛らしい女の子です。
「リリィ、静かに。お客様がいらっしゃるでしょう」
公爵様がそう注意すると、リリィちゃんは「はーい!」と元気よく返事をして、わたしに駆け寄ってきました。
「おねえちゃん、こんにちは! お名前はなんていうの?」
人見知りなわたしは、戸惑いながらも「セシリア、と申します」と、小さな声で答えました。
「セシリアおねえちゃん! この絵、おねえちゃんが描いたの?」
リリィちゃんは、わたしの絵を指差して、目を輝かせました。
「はい……。そうです、けど……」
「わぁ、すごい! パパがね、この絵は優しいんだって言ってたの! ねぇ、おねえちゃん、もっと絵見せて!」
無邪気なリリィちゃんの笑顔に、わたしは、また胸がじんわりと温かくなるのを感じました。
破られた絵を「気味が悪い」と罵られたわたしにとって、「優しい」という言葉は、何よりも心に染み入ります。
そして、「もっと絵を見せて!」と、目を輝かせて言ってくれる人がいる。
そんなこと、今までの人生で、一度もありませんでした。
わたしは、絵を描くことが好きでも、誰かに見せて喜んでもらうことなど、考えたこともなかったのですから。
この子たちの前では、わたしは「変な女」でも「気味の悪い女」でもない。
ただ、絵を描くことを愛する、ひとりの人間として、そこにいることができている。
公爵様とリリィちゃんの温かい空気に包まれ、わたしは、ようやくほんの少しだけ、呼吸がしやすくなったような気がしました。
傷ついたわたしの心は、まだ傷だらけです。
ですが、グランヴェル公爵邸の空気は、あの日の夜会で傷つけられたわたしの心を、ゆっくりと癒してくれるような、そんな不思議な優しさに満ちていたのです。
差出人は、あの夜会でエリオット様の隣に立っていらした、グランヴェル公爵様。
なぜ、社交界の頂点に立つようなお方が、わたしのような男爵令嬢に手紙を……?
わたしは頭の中が混乱し、読み進めることができませんでした。
しかし、意を決して、ゆっくりと目を文字へと向けます。
その文面は、公爵様ご自身の筆で書かれたものでした。
硬筆で書かれた文字は、とても力強く、それでいてどこか優しい印象を受けます。
手紙の内容は、わたしを公爵邸に招きたい、というものでした。
そして、その理由に、わたしは思わず息を呑みます。
――あなたの、あの夜会の夜に破られてしまった絵を、私が拾って修復いたしました。
その一文を読んだ瞬間、わたしの胸の奥で、何かが強く揺れるのを感じました。
それは、もう二度と戻らないと諦めていた、わたしの心を締め付けていた痛みと、ほんの少しの、温かい光でした。
あの時、粉々に砕かれてしまったわたしの絵は、もうどこにも存在しない、と思っていたのに。
それを、このお方が……。
ですが、それと同時に、猜疑心も湧いてきます。
本当に? どうして?
社交界の華やかな場で、わたしを嘲笑った貴族たちの中で、ただ一人、無関心を装っていたはずの公爵様が、なぜ、そんなことを……?
もしかしたら、これは何かの嫌がらせなのかもしれません。
破られた絵を修復した、と嘘を言ってわたしを呼び出し、また皆の前でわたしを笑い者にするつもりなのでは……。
そう考えると、わたしの心は再び深く沈みこんでいきました。
それでも、わたしの心は、破られてしまった絵のことが気になって仕方がありません。
もし、もしも本当に、あの絵が修復されているのなら……。
わたしは、母にこの手紙のことを話しました。
すると母は、公爵家からの招待と聞いて、驚きを隠せない様子でした。
わたしが婚約を破棄されたことで、ローウェンシュタイン家は社交界での立場を失いかけています。
そんな我が家に、公爵家が手を差し伸べてくださった。
「セシリア、これは千載一遇の好機です! あなたも、少しは役に立つのですね」
そう言って、母はわたしに新しいドレスを用意してくれました。
といっても、流行の最先端のものではありませんが、藤色の地味なドレスとは違い、春の花のような優しい色合いの、可愛らしいドレスでした。
それに、わたしが唯一持っていた真珠のネックレスをつけ、髪をいつもより丁寧に結い上げました。
鏡に映るわたしは、以前より少しだけ、顔色が良くなっているように見えました。
わたしは、かすかな希望と、それでも拭いきれない不安を胸に、公爵邸へと向かったのでした。
公爵邸の門をくぐり、庭園を抜けていく馬車の中から見える景色は、わたしの屋敷とは比べ物にならないほど、壮大で美しいものでした。
手入れの行き届いた庭園には、色とりどりの花が咲き乱れ、白い噴水がキラキラと光を放っています。
屋敷の扉が開かれ、わたしは足を踏み入れました。
出迎えてくださったのは、公爵様ご本人でした。
あの夜会で見た時と同じ、涼やかな表情。
ただ、どこか、夜会の時よりも穏やかな空気をまとっていらっしゃるように見えます。
「ようこそ、セシリア嬢。遠いところを、よくおいでくださいました」
公爵様の声は、低く落ち着いていて、耳に心地よく響きます。
わたしは、緊張で声がうまく出せず、ただお辞儀をするのが精一杯でした。
「あ、あの……。本日は、お招きいただき、ありがとうございます……」
蚊の鳴くような声しか出ないわたしに、公爵様は静かに微笑んでくださいました。
「さあ、こちらへ。きっと、あなたが見たいものがあるはずです」
公爵様に促され、わたしは彼の後に続きました。
案内されたのは、応接間でも、サロンでもない、広々とした書斎でした。
壁にはたくさんの本が並び、窓からは優しい陽光が差し込んでいます。
その窓辺に、ひとつの絵が飾られていました。
一目見た瞬間、わたしの視線は釘付けになりました。
それは、紛れもなく、わたしが描いたあの絵でした。
破られてしまったはずの、あの風景画が、丁寧に修復され、美しいガラスの額縁に収められていたのです。
遠くから見ても、破られた痕跡は分かりません。
わたしは、信じられない気持ちで、その絵に近づいていきました。
指でそっと、絵の表面をなぞります。
あの時、エリオット様によって引き裂かれたはずの、わたしの心が、そこには確かに存在していました。
「……信じられません。本当に、修復してくださったのですね」
わたしが呟くと、公爵様は、穏やかな声で答えてくださいました。
「ええ。たまたま破片を拾う機会がありましてね。私は、あの絵に惹かれたのです」
「……どうして、ですか? エリオット様は、気味が悪いと……」
わたしが問うと、公爵様は、わたしの絵を優しい眼差しで見つめながら、静かに語り始めました。
「彼には、ただの風景画にしか見えなかったのでしょう。ですが、私には……」
公爵様は、そこで一度言葉を切ると、そっと微笑んでくださいました。
「……あなたの絵には、優しい風が流れていた。そう見えたのです」
その言葉を聞いた瞬間、わたしの胸にじんわりと温かい何かが広がっていくのを感じました。
それは、まるで、凍りついていた心臓が、ゆっくりと溶けていくような、不思議な感覚でした。
「優しい風が流れている」
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「おねえちゃん、こんにちは! お名前はなんていうの?」
人見知りなわたしは、戸惑いながらも「セシリア、と申します」と、小さな声で答えました。
「セシリアおねえちゃん! この絵、おねえちゃんが描いたの?」
リリィちゃんは、わたしの絵を指差して、目を輝かせました。
「はい……。そうです、けど……」
「わぁ、すごい! パパがね、この絵は優しいんだって言ってたの! ねぇ、おねえちゃん、もっと絵見せて!」
無邪気なリリィちゃんの笑顔に、わたしは、また胸がじんわりと温かくなるのを感じました。
破られた絵を「気味が悪い」と罵られたわたしにとって、「優しい」という言葉は、何よりも心に染み入ります。
そして、「もっと絵を見せて!」と、目を輝かせて言ってくれる人がいる。
そんなこと、今までの人生で、一度もありませんでした。
わたしは、絵を描くことが好きでも、誰かに見せて喜んでもらうことなど、考えたこともなかったのですから。
この子たちの前では、わたしは「変な女」でも「気味の悪い女」でもない。
ただ、絵を描くことを愛する、ひとりの人間として、そこにいることができている。
公爵様とリリィちゃんの温かい空気に包まれ、わたしは、ようやくほんの少しだけ、呼吸がしやすくなったような気がしました。
傷ついたわたしの心は、まだ傷だらけです。
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