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ミチルが追いかけると、ツルッパゲは道の下を流れる小川にいた。まるで水浴びしているみたいで、全身がびしょ濡れだ。
「もう、世話が焼けるなあ」
ミチルはスニーカーをぬらしたくなかったのだが、仕方なく入っていって、水の中でけった。
サッカーで手を使ってはいけないルールと同じで、石も手で持ってはいけない。
それが、ミチルが決めた決まりだ。
三回けってやっと水際へもどすと、ツルッパゲは陽にあたって気持ち良さそうに日向ぼっこをしている。
「まったく、やんちゃな子」
靴下がビッショリで、ミチルは腹がたった。
こぶしをにぎりしめながら、力をこめてツルッパゲめがけてシュートを続けた。
すると五回目でツルッパゲは林を抜けたが、今度は道の反対側に転がってしまう。
ミチルはあわてた。
なぜなら、そっちは修理工場があるからだ。そこの息子が、同じクラスのケイスケなのだが、話したことは、数えるほどしかない。
ケイスケは体が大きくて、肌が浅黒くて、まるでクマみたいな男の子だ。
そもそもミチルは男の子とはあまり話さない。それに、クマみたいに怖い顔で、ぶすっとしているからなおさらだ。
「もう、世話が焼けるなあ」
ミチルはスニーカーをぬらしたくなかったのだが、仕方なく入っていって、水の中でけった。
サッカーで手を使ってはいけないルールと同じで、石も手で持ってはいけない。
それが、ミチルが決めた決まりだ。
三回けってやっと水際へもどすと、ツルッパゲは陽にあたって気持ち良さそうに日向ぼっこをしている。
「まったく、やんちゃな子」
靴下がビッショリで、ミチルは腹がたった。
こぶしをにぎりしめながら、力をこめてツルッパゲめがけてシュートを続けた。
すると五回目でツルッパゲは林を抜けたが、今度は道の反対側に転がってしまう。
ミチルはあわてた。
なぜなら、そっちは修理工場があるからだ。そこの息子が、同じクラスのケイスケなのだが、話したことは、数えるほどしかない。
ケイスケは体が大きくて、肌が浅黒くて、まるでクマみたいな男の子だ。
そもそもミチルは男の子とはあまり話さない。それに、クマみたいに怖い顔で、ぶすっとしているからなおさらだ。
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