【完結】義妹に全て奪われた私。だけど公爵様と幸せを掴みます!

朝日みらい

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第31章: 感謝の言葉

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「リリアナ、全部、君のおかげだ。」

あの瞬間、私の心臓がドキドキと速く打ったのは、正直なところ、ちょっと自分でもびっくりした。

だって、アルノーが私に感謝の言葉を言ってくれたんだもの。

あの日、敵貴族ランドリュ家を出し抜いて、私たちが商談を成功させた後、ようやく落ち着いて、お互いに顔を合わせた。

その時、アルノーが、なんだか少し照れくさそうに私の方を見て、ぽつりとつぶやいた。

――全部、君のおかげだ。

その一言が、まるで魔法みたいに私の心をくすぐった。

私は一瞬、聞き間違いかと思って耳を疑った。

けれど、彼は本当に真剣な顔で言ったんだ。

「え?な、何が?」

と、私は思わず声を上げてしまった。

アルノーは、少しだけ困ったように眉をひそめて、そして軽くため息をついた。

「いや、だから、君がいなかったら、うまくいかなかった。ありがとう、リリアナ。」

改めて、彼にこんな風にあまり言われたことはなかったから、思わず胸がいっぱいになった。

なんだか、少しだけ恥ずかしくて、顔が熱くなるのを感じる。

「ありがとう、だなんて……」

私はちょっと信じられない思いでアルノーの顔を見つめた。

「……嬉しいよ」

アルノーは少し目を細めながら、でもその目には確かな優しさがあふれていた。

「役に立った。君の情報なしにしていたら、奴らに反撃されていたかもしれない。ありがとう。」

その言葉を聞いて、私の顔はますます赤くなった。

だって、アルノーが真面目な顔でこんなに感謝してくれるなんて、まるで夢みたいだったから。

胸がキュンとして、思わず笑顔になっちゃう。

「アルノー…」

私は照れながらも、ちょっと嬉しそうに言った。

「でも、まだまだ私にはできることがあるかもよ?」

アルノーは少し驚いた顔をしたけど、すぐに口元を引き締めて、冷静に言った。

「期待してるぞ。」

それにしても、アルノーの表情があまりにも真剣すぎて、ちょっと不意に笑っちゃいそうになった。

けど、必死に堪えた。

だって、こういう時に笑っちゃダメだよね。

私だって、大人だし!

でも、心の中では嬉しさと照れくさい気持ちが交錯して、顔が熱くなるのを感じていた。

「でも、あの人たち、ほんとにひどかったね。まさかこんなことをするなんて。」

私は少し目を細めて言った。

アルノーはその言葉に軽く頷き、少し厳しい表情を浮かべた。

「ああ、だがこれで少しは奴らにも思い知らせてやれたな。」

彼の目は、どこか冷静で、でもその中にどこか燃えるような決意が見えた。

私もその目に引き込まれて、少しだけ胸が痛くなった。

「私、これからもずっとアルノーのそばにいるから。」

と、つい言ってしまったその言葉に、アルノーは一瞬驚いたような顔をした後、すぐに優しく微笑んだ。

「分かってる。頼りにしてる。」

その微笑みが、私の心に温かいものを残してくれた。

そして、何だか不意にドキドキが止まらなくなった。

「ありがとう、アルノー。」と、少し恥ずかしげに言うと、アルノーはまた少し照れたような笑みを浮かべて、言った。

「そんな風に言われると、照れるな。」

その言葉を聞いて、私はますます顔が熱くなった。

でも、何より嬉しかったのは、アルノーが私に心を開いてくれたこと。

いつもはあんなに冷静で計算高い彼が、こんなに素直に感謝してくれるなんて。

私、やっぱり彼のことがもっと好きになっていく。

アルノーがそのまま私の目をじっと見つめて、少し微笑んだ。

あぁ、なんだかもう、胸がいっぱいで言葉が出ない。
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