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セミのミンミン鳴いている朝はやくのことです。
トラ猫のゴロにゃんはゴロウさんちの二階の窓から外に出ました。縄張りのパトロールへと出発するのです。二階のベランダの窓を爪で引き開けると、ぴょーんとブロック塀の上に飛びうつり、得意げにヒゲをぴーんと伸ばしながら、家と家の横をドシンドシンと歩いていきます。
ゴロにゃんは野良猫です。でも名前があるのは、家具屋で独り身のゴロウさんの家に住み着いているからです。近所の人たちから「ゴロウさんのニャンちゃん」と呼ばれているうちに「ゴロにゃん」となったというわけです。
でも、ゴロウさんはむりにゴロにゃんとは呼びませんでしたし、むりやり飼い猫にしようともしませんでした。また、むりに家の中に入れようとも、むりやり抱っこをしようともしないのです。
ただ外で遊んでお腹をすかせて家に入ると、部屋にはいつも魚屋で買った新鮮な魚と、温かいミルクの入ったお皿が二つ置いてあるのでした。ゴロちゃんはいつもすましてごはんを平らげると、ゴロウさんのベッドの下でまるくなってねむるのでした。
さて、パトロール中のゴロにゃんが塀の上から飛び降りて、お気に入りの公園の杉の木で爪研ぎを始めた時のことです。突然、可愛らしい「パルルルルー」という甘いあくびが天から舞い降りてきたのです。見上げると、公園近くの白い家の二階のベランダから、可愛らしいメスの猫がのどを鳴らしています。
白いフサフサした毛をしていて、瞳はエメラルドグリーンです。飼い猫の印の金色の首輪をしています。港の数匹の女の子たちを知っていますが、そのどんな子よりもまるで違うのです。魚臭い匂いがする村の猫とは、まるっきりちがうのです。
トラ猫のゴロにゃんはゴロウさんちの二階の窓から外に出ました。縄張りのパトロールへと出発するのです。二階のベランダの窓を爪で引き開けると、ぴょーんとブロック塀の上に飛びうつり、得意げにヒゲをぴーんと伸ばしながら、家と家の横をドシンドシンと歩いていきます。
ゴロにゃんは野良猫です。でも名前があるのは、家具屋で独り身のゴロウさんの家に住み着いているからです。近所の人たちから「ゴロウさんのニャンちゃん」と呼ばれているうちに「ゴロにゃん」となったというわけです。
でも、ゴロウさんはむりにゴロにゃんとは呼びませんでしたし、むりやり飼い猫にしようともしませんでした。また、むりに家の中に入れようとも、むりやり抱っこをしようともしないのです。
ただ外で遊んでお腹をすかせて家に入ると、部屋にはいつも魚屋で買った新鮮な魚と、温かいミルクの入ったお皿が二つ置いてあるのでした。ゴロちゃんはいつもすましてごはんを平らげると、ゴロウさんのベッドの下でまるくなってねむるのでした。
さて、パトロール中のゴロにゃんが塀の上から飛び降りて、お気に入りの公園の杉の木で爪研ぎを始めた時のことです。突然、可愛らしい「パルルルルー」という甘いあくびが天から舞い降りてきたのです。見上げると、公園近くの白い家の二階のベランダから、可愛らしいメスの猫がのどを鳴らしています。
白いフサフサした毛をしていて、瞳はエメラルドグリーンです。飼い猫の印の金色の首輪をしています。港の数匹の女の子たちを知っていますが、そのどんな子よりもまるで違うのです。魚臭い匂いがする村の猫とは、まるっきりちがうのです。
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