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それから、クンクンと鼻をかんで、
「ここって本当に空気が澄んでいて、気持ち良いところですわね」といいました。
「へえ、そうなのかにゃあ」
「 私の所は、 たくさんのビルがあって、 たくさんの車が走ってて。 いつも騒がしくてうるさくって、おまけにくさいの」
「そうなんだにゃあ」
ゴロにゃんは、くびをかしげました。生まれてからずっとこの町にいるので、よくわからないのです。ビルも背が低いものばかりですし、車だってそれほど走りません。
「それでね。 私のご主人はちょっとそういう大きな町から 離れたくなって、 ここにバカンスに来たのよ」
「そうだったんニャね」
「でも、明日には帰らないといけないの。もう二日もずっと家にいたのよ。もうたいくつで死にそうだったの」
みーぷはゴロニャンの方に向き直りました。
「ねえ、海へ連れていってくださらない?」
「まかせろにゃ。 川を下れば海に続くにゃおよ」
ふたりは公園から出ると、川沿いの小道をスタスタと進みます。ザカザワと音を立てながら、透きとおった水が岩と岩の間をすり抜けて流れていきます。
「ご主人はね。 ここに来たらあったかい温泉に入りたいって言ったの。 でも温泉ってよく分からない。はじめてだもの」
「なら教えてあげるニャオ」
ごろにゃんはみーぷを 川の近くに 手招きしました。そのところどころから、湯気がぶくぶくふきだしていました。川のあちこちから、湯気がたちこめています。
ゴロにゃんは胸をはりました。
「これが温泉にゃお」
「これがですのね。わたしのご主人が、そこに入ると 疲れも取れてお肌にもいいって」
「友だちのゴロウも言ってるにゃ」
「ゴロウってだれ。猫かしら?」
「猫じゃないにゃ。 一緒にいる人間ニャ」
「あ、ご主人じゃない人間のことね」
二人は、 川から離れて坂を下って行きました。 だんだんと 道が大きくなって、 お店も増えてきました。
「それで五郎さんのお仕事は何ですの」
「家具屋をしてるんだにゃ。 ほら 八百屋と 床屋の間にある店にゃ」
そう言ってゴロニャンは、鼻の先を上に向けました。 ガラスの大きなショーウィンドウに茶色の椅子やテーブルが置いてありました。
みーぷは、窓に顔を近づけました。
「まあ素敵。 全部木だけでできてるのね」
「そうだにゃ。 全部ゴロウの手作りだニャ」
ごろにゃんは 自慢げに鼻をピンと立てました。
「ここって本当に空気が澄んでいて、気持ち良いところですわね」といいました。
「へえ、そうなのかにゃあ」
「 私の所は、 たくさんのビルがあって、 たくさんの車が走ってて。 いつも騒がしくてうるさくって、おまけにくさいの」
「そうなんだにゃあ」
ゴロにゃんは、くびをかしげました。生まれてからずっとこの町にいるので、よくわからないのです。ビルも背が低いものばかりですし、車だってそれほど走りません。
「それでね。 私のご主人はちょっとそういう大きな町から 離れたくなって、 ここにバカンスに来たのよ」
「そうだったんニャね」
「でも、明日には帰らないといけないの。もう二日もずっと家にいたのよ。もうたいくつで死にそうだったの」
みーぷはゴロニャンの方に向き直りました。
「ねえ、海へ連れていってくださらない?」
「まかせろにゃ。 川を下れば海に続くにゃおよ」
ふたりは公園から出ると、川沿いの小道をスタスタと進みます。ザカザワと音を立てながら、透きとおった水が岩と岩の間をすり抜けて流れていきます。
「ご主人はね。 ここに来たらあったかい温泉に入りたいって言ったの。 でも温泉ってよく分からない。はじめてだもの」
「なら教えてあげるニャオ」
ごろにゃんはみーぷを 川の近くに 手招きしました。そのところどころから、湯気がぶくぶくふきだしていました。川のあちこちから、湯気がたちこめています。
ゴロにゃんは胸をはりました。
「これが温泉にゃお」
「これがですのね。わたしのご主人が、そこに入ると 疲れも取れてお肌にもいいって」
「友だちのゴロウも言ってるにゃ」
「ゴロウってだれ。猫かしら?」
「猫じゃないにゃ。 一緒にいる人間ニャ」
「あ、ご主人じゃない人間のことね」
二人は、 川から離れて坂を下って行きました。 だんだんと 道が大きくなって、 お店も増えてきました。
「それで五郎さんのお仕事は何ですの」
「家具屋をしてるんだにゃ。 ほら 八百屋と 床屋の間にある店にゃ」
そう言ってゴロニャンは、鼻の先を上に向けました。 ガラスの大きなショーウィンドウに茶色の椅子やテーブルが置いてありました。
みーぷは、窓に顔を近づけました。
「まあ素敵。 全部木だけでできてるのね」
「そうだにゃ。 全部ゴロウの手作りだニャ」
ごろにゃんは 自慢げに鼻をピンと立てました。
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