のらねこ ゴロにゃんの夏の恋

朝日みらい

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しばらくして、みーぷは言いました。

「わたし、ずっと家のテレビで海を見たことはあったの。だけど、何も知らなかったの」

 みーぷは、ゴロにゃんの手に自分の手を乗せました。

「本当はテレビよりもっとキレイで、もっと冷たくて、もっとしょっぱくて。それに手をつないだら、心がドキドキしてポカポカして」

 ゴロにゃんは顔から耳まで真っ赤になりました。

そして、恥ずかしくて首を曲げて、

「ぼくだって、同じニャよ」

と言いました。

 みーぷはにこっとしました。

「ねえ、ご主人が作っている洋服を着ると、誰も手放さないで、ずっとずっと着てくれるのよ」
「五郎の作る家具も、誰も捨てたりしないんだニャよ。なんでかニャ?」

 みーぷは、ぎゅっとゴロにゃんの手をにぎりました。

「きっとね、心がつながってるからよ。大好きだから捨てないのよ」

 ずっと、このままみーぷといたいと、ゴロニャンは思いました。

 それから、ふたりはまた砂浜に戻って、砂でお城や池を作りました。
ゴロにゃんはせっせと穴を掘って砂を運びました。みーぷはお城の中におしゃれな部屋をたくさん作りました。

「ほら、これあげるニャよ」

 ゴロにゃんは、小さな貝殻をくわえて、みーぷに渡しました。

「わあー。キレイ」

 貝殻が光を浴びて、虹色にキラキラと輝きました。まーぴの目も虹色にきらめきました。
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