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最終章:大嫌いから大好きへ。これが私たちの“喧嘩上等”ラブストーリー!
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「もっと大人しくしてろよ」
「うるさい! あんたこそ王族っぽくしなさいよ!」
婚約披露の場――大理石の広間、貴族たちがざわめく中、ヴァレンティ家とアルジェント家の令嬢と御曹司が、開口一番ケンカを始めたという珍事が発生しました。
でも、周囲の視線はどこか微笑ましくて、むしろ“お約束”を見守るような空気でした。
なぜなら、ふたりの手はしっかり繋がれていて、その指先が、とても自然だったから。
「レオン、ほんと……口さえ閉じてれば完璧なのに」
「お前もな。声のトーンが攻撃的すぎる」
「じゃあ、わたしが無口になったら結婚前提で褒めてくれるの?」
「3秒で寂しくなるから却下」
そんなくだらない掛け合いでさえ、いまではすっかり“ふたりらしさ”になっていました。
会場では王族も列席し、国王陛下が朗らかに笑いながら乾杯の音頭を取ります。
「ヴァレンティ家とアルジェント家の和解を祝い、跡取り同士の幸多き未来を願って――乾杯!」
グラスが交錯し、拍手が湧き上がる中、わたしはふとレオンの横顔を見上げました。
「――ねえ、わたしたち、どうしてこうなったんだっけ」
「最初は、お前が俺の足踏んだんだろ」
「ちがう! あんたがドレス踏んだんですってば!」
「……でも、今なら言える。俺は、お前でよかった」
その言葉に、少しだけ涙が込み上げそうになって、でもぐっと堪えました。
この人となら、騒がしい人生も、ややこしい喧嘩も、全部楽しくなるって、知ってるから。
そしてレオンは、わたしの手を握り直して、言いました。
「たぶん、この先もケンカばっかりだと思う。でも、俺は、どんなに言い争っても――お前が好きだからな」
「……うん。わたしも、毎日言い争えるくらい好き」
こうして、敵だったふたりは、運命を超えて、恋人になりました。
喧嘩するほど仲がいいなんてもんじゃない。
“喧嘩上等”で始まった恋が、世界でいちばん騒がしくて、いちばん幸せなハッピーエンドを迎えるなんて。
ねえ、神様。
こんなにうるさい祝福も、たまにはアリですよね?
【完】
「うるさい! あんたこそ王族っぽくしなさいよ!」
婚約披露の場――大理石の広間、貴族たちがざわめく中、ヴァレンティ家とアルジェント家の令嬢と御曹司が、開口一番ケンカを始めたという珍事が発生しました。
でも、周囲の視線はどこか微笑ましくて、むしろ“お約束”を見守るような空気でした。
なぜなら、ふたりの手はしっかり繋がれていて、その指先が、とても自然だったから。
「レオン、ほんと……口さえ閉じてれば完璧なのに」
「お前もな。声のトーンが攻撃的すぎる」
「じゃあ、わたしが無口になったら結婚前提で褒めてくれるの?」
「3秒で寂しくなるから却下」
そんなくだらない掛け合いでさえ、いまではすっかり“ふたりらしさ”になっていました。
会場では王族も列席し、国王陛下が朗らかに笑いながら乾杯の音頭を取ります。
「ヴァレンティ家とアルジェント家の和解を祝い、跡取り同士の幸多き未来を願って――乾杯!」
グラスが交錯し、拍手が湧き上がる中、わたしはふとレオンの横顔を見上げました。
「――ねえ、わたしたち、どうしてこうなったんだっけ」
「最初は、お前が俺の足踏んだんだろ」
「ちがう! あんたがドレス踏んだんですってば!」
「……でも、今なら言える。俺は、お前でよかった」
その言葉に、少しだけ涙が込み上げそうになって、でもぐっと堪えました。
この人となら、騒がしい人生も、ややこしい喧嘩も、全部楽しくなるって、知ってるから。
そしてレオンは、わたしの手を握り直して、言いました。
「たぶん、この先もケンカばっかりだと思う。でも、俺は、どんなに言い争っても――お前が好きだからな」
「……うん。わたしも、毎日言い争えるくらい好き」
こうして、敵だったふたりは、運命を超えて、恋人になりました。
喧嘩するほど仲がいいなんてもんじゃない。
“喧嘩上等”で始まった恋が、世界でいちばん騒がしくて、いちばん幸せなハッピーエンドを迎えるなんて。
ねえ、神様。
こんなにうるさい祝福も、たまにはアリですよね?
【完】
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