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20:00, Friday アルバートホテル 7階にて
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「…も、出そう…」
「良いよ…出して」
「手、離して…」
「…離したくない」
そう小さく呟いた弘は、少し興奮気味に喉を鳴らした。
握っている手の動きを徐々に早め、快楽の頂点まで一気に追い詰めようとする。
この状況で今更ながら、男の手の中で果てることに抵抗を感じてしまった。
堪らなくなって、動かしている弘の腕を両手で掴んでも、やはり手を離そうとはしない。
「離せ…離せって……」
「だめ、離さない」
くそ、この野郎。
優しくするのかしないのか、どっちなんだ。
次第に顔が険しくなって来る。
「手、手が、汚れる…から…」
「大丈夫。もう汚れてる。嫌?」
「嫌…だ…」
「嫌じゃないよ、嫌がってないもん」
じゃあなんで聞くんだよ。
ほら、と言いながら、わざと湿った音を響かせるように手を動かしてくる。
反射で腰が浮いてしまう。
限界だった。
掴んでいた弘の腕を握る手に、力がこもる。
筋肉の凹凸が浮き上がる程に息を詰め、思い切り脱力した。
「良いよ…出して」
「手、離して…」
「…離したくない」
そう小さく呟いた弘は、少し興奮気味に喉を鳴らした。
握っている手の動きを徐々に早め、快楽の頂点まで一気に追い詰めようとする。
この状況で今更ながら、男の手の中で果てることに抵抗を感じてしまった。
堪らなくなって、動かしている弘の腕を両手で掴んでも、やはり手を離そうとはしない。
「離せ…離せって……」
「だめ、離さない」
くそ、この野郎。
優しくするのかしないのか、どっちなんだ。
次第に顔が険しくなって来る。
「手、手が、汚れる…から…」
「大丈夫。もう汚れてる。嫌?」
「嫌…だ…」
「嫌じゃないよ、嫌がってないもん」
じゃあなんで聞くんだよ。
ほら、と言いながら、わざと湿った音を響かせるように手を動かしてくる。
反射で腰が浮いてしまう。
限界だった。
掴んでいた弘の腕を握る手に、力がこもる。
筋肉の凹凸が浮き上がる程に息を詰め、思い切り脱力した。
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