22 / 102
第22話
「この学校の責任者の方ではないですか?」
しおりを挟む翌朝、
騎士寮にて
カトレア「昨日の任務お疲れ様。今年の新入生はそれなりに上手くやっていけそうかしら??」
ラン「どうでしょう。まぁ初任務にしては良い働きはしてましたけど、実戦はしてはいらっしゃらないですが」
カトレア「実戦らしい依頼ねぇ。」
カトレアが依頼書の中から探し出していると、一枚の依頼書がひらりと床に落ちる。その紙を拾いあげるノウゼンカズラはそれを見て驚く。その紙を隣にいたアザレアも覗き込んだ。
アザレア「これは・・・。」
カトレア「なにか良い依頼あったかしら?」
ノウゼンカズラ「いえ・・・」
カトレア様。
この依頼には俺とアザレアで向かわせてほしいです」
カトレア「・・・ほう?まぁ許可してあげるわ」
ありがとうございます。と言って頭を下げる二人はその部屋を出ていく。それを見送るキキョウとラン。
キキョウ「よろしいのですか?」
カトレア「訳ありのようだったからね。好きにさせるわ」
廊下を早足でズンズンと歩いて行くノウゼンカズラとアザレア。
ノウゼンカズラ「(信じたくねぇが・・・)」
ノウゼンカズラは紙をくしゃっと握りつぶした。
カトレア「それで、実践任務がいいということだけどこの依頼なんてどうかしら?」
カトレアは一枚の依頼者をランに手渡す。
カトレア「悪いけれどその依頼にはランとキキョウが生徒たちの任務に着いてやってくれる?」
依頼者を読んでいたランは顔を上げてキキョウを見る。
ラン「キキョウ様はカトレア様のお側についているべきでは・・・?」
カトレア「今日はちとわらわは用事があってね。出なくちゃならないの。だからキキョウ、ラン。よろしく頼むわね」
キキョウ「・・・承知しました」
ー学校にて、
リチアはケイリィとともにクラスへと向かった。
「リチアちゃんケイリィ君おはよ!昨日の任務お疲れ様!リチアちゃん体はもうなんともない??」
リチア「あ、はい。もう、痛みとかも全然ないです。」
「でも昨日のリチアちゃん凄かったなぁ。勇気があるって言うか」
皆の盾となって代わりに撃たれた時のことを言っているのだろう。リチアは苦笑しながらも、
リチア「あ、あれは体が勝手に動いていたって言いますか・・・」
「いやそれが凄いんだって!怖くてあんなの普通動けないよ」
「ラン先輩の魔法の力があると言ってももっと自分を大切にしなきゃ」
リチア「は、はい」
女子たちから責められてるリチア。
すると窓の外を見ていた男子が
「おいあそこ見てみろよ」
と声がかかったのでリチア達も何事かと窓の方に近づいて行く。
窓の外を見てみれば、学校の横を歩いているカトレアの姿を目撃した。
ケイリィ「あれって・・・」
リチア「この学校の責任者の方ではないですか?確か名前はカトレア様って・・・」
カトレアは学校の門の方へと歩いていたがふと立ち止まると視線を感じ取ったのか、教室から見ていたリチア達に目を向けた。
「わ!こっちに気付いた!」
カトレアはそんな生徒らに手を振る。それに生徒らもつられて振り返しているとそんな教室にランとキキョウがやってきて声をかけた。
ラン「1年生の皆さん。任務に行く時間ですよ。
全員準備をして外に出てきてくださいね」
はーいと返事をする生徒達。
ランとキキョウは先に外へ向かう為階段を降りていこうとする。リチアは皆よりひと足先に教室を飛び出してそんなラン達を階段の手前で呼び止めた。
リチア「先輩!」
2人は足を止めてリチアに向き直った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】今日も旦那は愛人に尽くしている~なら私もいいわよね?~
コトミ
恋愛
結婚した夫には愛人がいた。辺境伯の令嬢であったビオラには男兄弟がおらず、子爵家のカールを婿として屋敷に向かい入れた。半年の間は良かったが、それから事態は急速に悪化していく。伯爵であり、領地も統治している夫に平民の愛人がいて、屋敷の隣にその愛人のための別棟まで作って愛人に尽くす。こんなことを我慢できる夫人は私以外に何人いるのかしら。そんな考えを巡らせながら、ビオラは毎日夫の代わりに領地の仕事をこなしていた。毎晩夫のカールは愛人の元へ通っている。その間ビオラは休む暇なく仕事をこなした。ビオラがカールに反論してもカールは「君も愛人を作ればいいじゃないか」の一点張り。我慢の限界になったビオラはずっと大切にしてきた屋敷を飛び出した。
そしてその飛び出した先で出会った人とは?
(できる限り毎日投稿を頑張ります。誤字脱字、世界観、ストーリー構成、などなどはゆるゆるです)
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
【完結】婚約者なんて眼中にありません
らんか
恋愛
あー、気が抜ける。
婚約者とのお茶会なのにときめかない……
私は若いお子様には興味ないんだってば。
やだ、あの騎士団長様、素敵! 確か、お子さんはもう成人してるし、奥様が亡くなってからずっと、独り身だったような?
大人の哀愁が滲み出ているわぁ。
それに強くて守ってもらえそう。
男はやっぱり包容力よね!
私も守ってもらいたいわぁ!
これは、そんな事を考えているおじ様好きの婚約者と、その婚約者を何とか振り向かせたい王子が奮闘する物語……
短めのお話です。
サクッと、読み終えてしまえます。
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
わたくしが社交界を騒がす『毒女』です~旦那様、この結婚は離婚約だったはずですが?
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
※完結しました。
離婚約――それは離婚を約束した結婚のこと。
王太子アルバートの婚約披露パーティーで目にあまる行動をした、社交界でも噂の毒女クラリスは、辺境伯ユージーンと結婚するようにと国王から命じられる。
アルバートの側にいたかったクラリスであるが、国王からの命令である以上、この結婚は断れない。
断れないのはユージーンも同じだったようで、二人は二年後の離婚を前提として結婚を受け入れた――はずなのだが。
毒女令嬢クラリスと女に縁のない辺境伯ユージーンの、離婚前提の結婚による空回り恋愛物語。
※以前、短編で書いたものを長編にしたものです。
※蛇が出てきますので、苦手な方はお気をつけください。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
あなたへの愛を捨てた日
柴田はつみ
恋愛
公爵夫人エステルは、冷徹な夫レオニスを心から愛していた。彼の好みを調べ、帰宅を待ちわび、献身的に尽くす毎日。
しかし、ある夜会の回廊で、エステルは残酷な真実を知る。
レオニスが、未亡人クラリスの手を取り囁いていたのだ。
「君のような(自立した)女性が、私の隣にいるべきだった」
エステルは悟る。自分の愛は彼にとって「重荷」であり、自分という人間は彼にとって「不足」だったのだと。その瞬間、彼女の中で何かが音を立てて砕け散る。
【完結】婚約を解消して進路変更を希望いたします
宇水涼麻
ファンタジー
三ヶ月後に卒業を迎える学園の食堂では卒業後の進路についての話題がそここで繰り広げられている。
しかし、一つのテーブルそんなものは関係ないとばかりに四人の生徒が戯れていた。
そこへ美しく気品ある三人の女子生徒が近付いた。
彼女たちの卒業後の進路はどうなるのだろうか?
中世ヨーロッパ風のお話です。
HOTにランクインしました。ありがとうございます!
ファンタジーの週間人気部門で1位になりました。みなさまのおかげです!
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる