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メシア十三教徒
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「おお~凄いです。回復魔法まで使えるなんて、マギは天才ですね! 私何も魔法使えないから、羨ましい限りです。」
レニスが拍手して、驚いた表情をして、彼女の赤いルビーの様な輝く目が、より一層光彩を放っていた。
真っ黒な艶を持ったレニスの髪が風でなびく。
尖った耳がはっきり見えた。
エルフなのに、魔法は使えないのは、俺の両親と同じ何か宿してるんじゃないかと疑いたくなる。
だけど、8歳でそれはないだろう。それに魔法が使えなくても彼女には、凄いスキルがある。
絶対耐性と言う、毒麻痺やら呪いなどなど、全て無効にしてしまう、チートスキルを持っている。
「村一番の戦士のレニスのが天才でしょ? どー考えても。なぁティミ。」
魔法使えないと言うより、必要性ないんじゃないかと思う。これで魔法使えたら、人類最強になりそう…まだ8歳だし。
「急に僕に話振る? 気を遣ってくれてるのか?」
ティミが元気無さそうに言う。
「そんなやつに、優しくする必要ないよ。それよか、私も愛称で呼んでよ。ティミドゥスだけずるい。」
スペルビアが棘が有る言い方をした。
…ティミが逃げ出した事にかなりご立腹の様だ。
彼女の言ってることは…だが一理ある。
例えば車で轢き逃げする様なもんで、救護義務を怠る様なもんだからな。
仲間を責任放棄して残し、1人逃げ出した…彼女に詰め寄られるのキツイだろうけど、どんまい。
さて愛称…スビアか、ルビアどっちにしよう?
スビアのが、彼女らしいよな。ルビアだと清純ぽい。これはイメージと違う。
「スビアで良いかな? 俺そろそろ帰るよ、ティミか、レニスに送ってもらって。」
俺はみんなに伝えた。
母に聞きたいことが沢山あるので、早く家に帰りたかった。
「おいおい、俺の存在ない様に聞こえるぞ? マギ良くやった。マギがスペルビアお嬢さん助けたってことで良いんだな?」
レニスの師匠が言った。めっちゃ強そうな見た目をしている。傭兵の様な歴戦の勇士の様な筋肉もりもりで、無数の傷が経験値の高さを物語っていた。
これでレニスのが強いんだよな、信じられんほどの化け物だよな…レニスは。
レニスは、ドワーフなんじゃないか? 存在間違ってません? ちなみにレニスの師匠はドワーフだ。
去年の武闘大会でレニスは準優勝を果たした。その際師匠と知り合ったらしい。
7歳でも参加できる大会…さすがに今年から参加資格年齢16歳以上に変更したそうだが。
それはレニスが準優勝したのが大きいよな。
そもそも7歳で参加しようとも思わないが。
「まぁそうです。悪いんですけど、俺もう帰るのであとはよろしく!」
「せっかちだな。エルフの癖に…そういや子供だからか。大人は、ほんと気長だぞ。」
ため息を吐いて、レニスの師匠が言った。
確かにスビアも、ティミもせっかちだ。俺は、前世人間だから、分かるが。
俺はお別れして、早足に自宅に戻った。
名残惜しそうな表情のみんなを残して。なんだか俺とまだ話したそうな雰囲気が伝わってきてた。
木の家で出来た俺の家。自然の匂いがして、リラックス出来るんだよな。
お母さん帰ったよ。茶色のドアを叩き母が開けるのを待った。
ドアが開き、母の姿が見えた。ピンクと白のエプロン姿で、またそれが似合っていた。
「お帰りなさい、ちょうど良かった。ちょっと話したいことがあるの。」
何やら深刻そうな表情で母が招き入れる。
どうしたのかな? 俺は早速椅子に座って母からの話したいことを待った。
母がカップに手をかざして、魔法でレモンティーを入れる。
レモンティーを出す魔法! どこから湧いてくるのか、いつも疑問に思っていた。
母がコップを浮かせて、俺の元に運ぶ。
まるでマジック見てる様だ。流石に見慣れたが。
俺はコップを持って啜りながら、体が温かくなるのを感じた。
「実は、魔王がもうすぐ復活しそうなの。私も力を取り戻したから、また魔王を封印しに行かないと。」
母が深刻な曇らせた表情で、コップの中のレモンティーを見つめながら言う。
「魔王は倒せないの? 不死身? また身体に宿すって言うんじゃ?」
反対だ。また犠牲になるのなんて。
「倒せない…不老不死だった。だから封印するしか勝ち目はないわ。最強の勇者パーティで殺せないんだもの。」
「何か他に方法ないの? 母さんが犠牲になっても、また父さんみたいにやられたら、結局意味がない。」
あれはトラウマになる。目の前で真っ二つになった現場を見たのだから。
「そうね…他にないか2人で考えましょう。それと今脅威なのは、魔王の配下にも注意しないと。」
メシア十三教徒と言われる、リーダーの絶望デスペラ•ティオ、副リーダーの虚無ニヒリ・ティオ。
崩壊ルイナ•ティオ、腐敗コルラプ•ティオ、蹂躙コンクルカ•ティオ石化ラピディフィカ•ティオ跋扈ドミナ•ティオ阻害アリエナ•ティオ憤慨インディグナ•ティオ、虚栄ヴァニタ・ティオ、欺瞞トラヒ・・ティオ呪いマレディク・ティオ。
母が魔族の幹部の名前を教えてくれた。悪い奴らの癖に、メシアなんてつけて。
「メシア十三教徒、昔の人が名前つけたの。
もとは、メシアニ・トレデキ・ディシプリだったけど、偉い人が変えたそうよ。」
もしかして、その人って転生者か? 昔の人なら生きてはいないか。
レニスが拍手して、驚いた表情をして、彼女の赤いルビーの様な輝く目が、より一層光彩を放っていた。
真っ黒な艶を持ったレニスの髪が風でなびく。
尖った耳がはっきり見えた。
エルフなのに、魔法は使えないのは、俺の両親と同じ何か宿してるんじゃないかと疑いたくなる。
だけど、8歳でそれはないだろう。それに魔法が使えなくても彼女には、凄いスキルがある。
絶対耐性と言う、毒麻痺やら呪いなどなど、全て無効にしてしまう、チートスキルを持っている。
「村一番の戦士のレニスのが天才でしょ? どー考えても。なぁティミ。」
魔法使えないと言うより、必要性ないんじゃないかと思う。これで魔法使えたら、人類最強になりそう…まだ8歳だし。
「急に僕に話振る? 気を遣ってくれてるのか?」
ティミが元気無さそうに言う。
「そんなやつに、優しくする必要ないよ。それよか、私も愛称で呼んでよ。ティミドゥスだけずるい。」
スペルビアが棘が有る言い方をした。
…ティミが逃げ出した事にかなりご立腹の様だ。
彼女の言ってることは…だが一理ある。
例えば車で轢き逃げする様なもんで、救護義務を怠る様なもんだからな。
仲間を責任放棄して残し、1人逃げ出した…彼女に詰め寄られるのキツイだろうけど、どんまい。
さて愛称…スビアか、ルビアどっちにしよう?
スビアのが、彼女らしいよな。ルビアだと清純ぽい。これはイメージと違う。
「スビアで良いかな? 俺そろそろ帰るよ、ティミか、レニスに送ってもらって。」
俺はみんなに伝えた。
母に聞きたいことが沢山あるので、早く家に帰りたかった。
「おいおい、俺の存在ない様に聞こえるぞ? マギ良くやった。マギがスペルビアお嬢さん助けたってことで良いんだな?」
レニスの師匠が言った。めっちゃ強そうな見た目をしている。傭兵の様な歴戦の勇士の様な筋肉もりもりで、無数の傷が経験値の高さを物語っていた。
これでレニスのが強いんだよな、信じられんほどの化け物だよな…レニスは。
レニスは、ドワーフなんじゃないか? 存在間違ってません? ちなみにレニスの師匠はドワーフだ。
去年の武闘大会でレニスは準優勝を果たした。その際師匠と知り合ったらしい。
7歳でも参加できる大会…さすがに今年から参加資格年齢16歳以上に変更したそうだが。
それはレニスが準優勝したのが大きいよな。
そもそも7歳で参加しようとも思わないが。
「まぁそうです。悪いんですけど、俺もう帰るのであとはよろしく!」
「せっかちだな。エルフの癖に…そういや子供だからか。大人は、ほんと気長だぞ。」
ため息を吐いて、レニスの師匠が言った。
確かにスビアも、ティミもせっかちだ。俺は、前世人間だから、分かるが。
俺はお別れして、早足に自宅に戻った。
名残惜しそうな表情のみんなを残して。なんだか俺とまだ話したそうな雰囲気が伝わってきてた。
木の家で出来た俺の家。自然の匂いがして、リラックス出来るんだよな。
お母さん帰ったよ。茶色のドアを叩き母が開けるのを待った。
ドアが開き、母の姿が見えた。ピンクと白のエプロン姿で、またそれが似合っていた。
「お帰りなさい、ちょうど良かった。ちょっと話したいことがあるの。」
何やら深刻そうな表情で母が招き入れる。
どうしたのかな? 俺は早速椅子に座って母からの話したいことを待った。
母がカップに手をかざして、魔法でレモンティーを入れる。
レモンティーを出す魔法! どこから湧いてくるのか、いつも疑問に思っていた。
母がコップを浮かせて、俺の元に運ぶ。
まるでマジック見てる様だ。流石に見慣れたが。
俺はコップを持って啜りながら、体が温かくなるのを感じた。
「実は、魔王がもうすぐ復活しそうなの。私も力を取り戻したから、また魔王を封印しに行かないと。」
母が深刻な曇らせた表情で、コップの中のレモンティーを見つめながら言う。
「魔王は倒せないの? 不死身? また身体に宿すって言うんじゃ?」
反対だ。また犠牲になるのなんて。
「倒せない…不老不死だった。だから封印するしか勝ち目はないわ。最強の勇者パーティで殺せないんだもの。」
「何か他に方法ないの? 母さんが犠牲になっても、また父さんみたいにやられたら、結局意味がない。」
あれはトラウマになる。目の前で真っ二つになった現場を見たのだから。
「そうね…他にないか2人で考えましょう。それと今脅威なのは、魔王の配下にも注意しないと。」
メシア十三教徒と言われる、リーダーの絶望デスペラ•ティオ、副リーダーの虚無ニヒリ・ティオ。
崩壊ルイナ•ティオ、腐敗コルラプ•ティオ、蹂躙コンクルカ•ティオ石化ラピディフィカ•ティオ跋扈ドミナ•ティオ阻害アリエナ•ティオ憤慨インディグナ•ティオ、虚栄ヴァニタ・ティオ、欺瞞トラヒ・・ティオ呪いマレディク・ティオ。
母が魔族の幹部の名前を教えてくれた。悪い奴らの癖に、メシアなんてつけて。
「メシア十三教徒、昔の人が名前つけたの。
もとは、メシアニ・トレデキ・ディシプリだったけど、偉い人が変えたそうよ。」
もしかして、その人って転生者か? 昔の人なら生きてはいないか。
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