視える音、聴こえる世界

Green

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わからない

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「抱くぞ」

「さっきしたよね?」


私がキョトンとしていると、廻があーと呆れたような声を漏らした




「それは、今からすんのは性行為」






は?

何言ってんのこのバカ




「私達付き合ってないよね。てか私怪我人だよね」


「じゃあ今付き合おうぜ、お前だって俺のこと嫌いじゃないだろ?」



得意そうに言っているがどこからそんな自信が来るんだ





「...わからない」


「自分のことなんだからわかるだろ」



「嫌いじゃないよ...でも、まだ廻とそういうことしたいとは思えなくて」


「...」




「まだお互いにちゃんと好き合ってないのに、そういうことしたら、体だけの関係になっちゃいそうだから.........廻はそれでもいいの?」



「いいわけがねぇ」


「でしょ?」




廻が私の上からどいてくれた






「悪りぃ...ちょっと焦りすぎた」





そしてまた抱きしめられた


抱きしめられると何か違和感を感じた



太腿のところに何か硬いものが...



「なんだろ...」




グイッ



「っ......!おい。お前さっき自分からしたくないって言ったよな」



太腿にあった違和感のあるものを取ろうとすると、廻は声をあげた




「うん...廻、この太腿に当たってる硬いものとって。すごい違和感あって...」



「これ俺のち◯◯」



「.........ぇ」





私はそれを触ってたってこと...?



「生理現象だからしゃーねぇんだよ」




廻は少し余裕のなさそうな声だった



「好きな女と2人きりでしかも抱き合ったりしたら、男はみんなこんな風になるんだよ」




それを聞くとなぜか私の方が恥ずかしくなってきた


頰から火が出ているかのように熱くなるのを感じる




「...お前顔赤いぞ。ほんっと純情だな」




 

手で頭をわしゃわしゃされる





そして額に柔らかな感触



「今日はこれだけにしといてやる。次2人きりになった時は覚悟しとけよ」








返事をすることはできなかったが、廻は気にせずソファーから立ち上がった



「そろそろ寝るか...お前ベッドで寝てていいぞ」


「廻は?」



「俺はソファーで寝る」



「ダメだよ、廻の家なのに...私がソファーで寝る」



「怪我人が何言ってんだよ、いいから大人しく寝とけ」



「...その怪我人を襲おうとしてたくせに」



「うるせぇ!」



「じゃあ一緒に寝よう?それならいいでしょ」



「...お前バカなの?」




下に落ちているものを避けつつ、ベットまで歩いていく



ベッドに着いて、廻のいるであろう方向に手招きする 




「早く」




「.........はぁー」





そんな盛大にため息つかなくても




乱暴に毛布をかけられ、廻もベッドの中に入った






「おやすみ」



ベッドに入るとすぐに睡魔が襲う
30秒もしない間に、私は眠りについてしまった
















「.........寝れねぇ」












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