満輪因果の反逆譚 ~種の頂点、人類最強と呼ばれてる少女はポンコツです~

G.なぎさ

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第12話 まさかの人影?特定される出口。

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 私は自家用の戦闘機で隠してある格納庫の入口に来ていた。

 しかし……おかしい。格納庫専用出口の近くに誰かいるのだ。
 もしかして『神』?いやもしそうならどうして?

 人ならばどうやってここを突き止めた?
 私の本拠地の地下基地よりかは、遥かにセキュリティが低いとはいえ……突き止めるのは並大抵ではない。


「……警戒が必要ね。この出口ももう使えないか……埋めちゃお。」


 しかし、その数秒後……私は衝撃を受けた。
 人影の正体は……サクラだったのだ。

 しかしここで正体がバレるわけにはいかない。
 とにかく私は戦闘機を降りて追い払う事にした。


「私のファンの子?ちょっと困るね。トニックブームにでも巻き込まれたらどうすんの?」

「ム、ム、ム、ムーノ様!!」

「私はサインとかやってないから。」

「お願いです!話を聞いてください……」

「どうやってここを突き止めたのかは分からないけど……帰って?危ないから。」


 サクラはいい子だ。しかし朔月ムーノとして見れば、今は迷惑なファンでしかない。
 ほとんど住所特定のような事をして、私に会いに来たのだから、これは列記とした『犯罪』だ。


「私……未来から来たんです。」

「は?」

「私の友達を……希守月乃ちゃんを。助けてください……」

「え……」


 どういうこと?話の趣旨的に未来の世界で私が死んでいるということ?
『人類最強』の私が?種の頂点である私が?
 しかも戦いの場ではなく、サクラの目に止まる場所で?


「信じてあげるから。詳しく話して。」

「……これで115回目なんです。私の本当の能力は……死桜・舞戻り。未来から何度も回帰して月乃ちゃんを助けようとして……」

「して?」

「何度やってもダメなんです……彼女は絶対に2053年11月11日の誕生日を越えられないんです……」


 私が今年の誕生日を越えられない?
 完全看破でもサクラが嘘をついている気配はない。つまり……少なくとも彼女はこれを事実だと思っている。


「でもどうして私に助けを?前の回帰で当然試したんでしょ?」

「……朔月ムーノ様は。これまでの回帰にはいませんでした……回帰前の世界の人類人口は4億人。既に今ご存命のナンバーズの方々の半分は亡くなっていました。」

「絶望的じゃん……」

「そうですよ……だから回帰直後は驚きました。あまりにも違ったからです。これまでの回帰でも小さな点では違う部分があったのですが……ここまで差があったのは初めてです。」


 サクラの話が真実だとするならば、回帰前と回帰後の世界の違いは『朔月のムーノ』がいるかどうかなのだろう。


「そんなに違うなら今回はその月乃?ちゃんとやらは死なないんじゃない?」

「……私も最初はそう思いました。でも不自然にも回帰前と重なるできごとがいつくかあるんです。だから1つだけ聞かせてください。」

「待って。ここでは危険よ。仕方ないから私の拠点に招待するわ。バレると困るから着くまでは気絶してもらう。」

「分かりました……」


 そうして私は彼女を拠点に連れていった。

 正直相手がサクラでなかったら、こんな荒唐無稽な話信じなかっただろう。
 私は自分の『異能』が事実だと告げても、全幅の信頼は置かないようにしている。


「んん……」

「目を覚ました?ここに人を招くのは初めてだわ。」

「ここが……ムーノ様の。ってマグマ!?これ大丈夫なんですか!?」

「大丈夫だから早く続きを話してくれない?」

「あ、すいません……」


 サクラァァァゴメェェン。
 でもここでムーノのイメージを月乃に近づける訳にはいかないのぉぉ。勘づかれそうで。


「じゃー聞きます。今日の公爵級と君主級との戦いで『千斬のラナ』は生き残りましたか?」

「な!?何でそれを!?」


 当然未だ公式に今回の戦いのことは発表されていない。映像公開なども当然されていない。

 サクラの話が一気に現実味を帯びてきた。


「やっぱり生き残ってるんですね……何度やっても助けられなかったんです彼女は。」

「あなたの知っている話を教えて?」

「ムーノ様がいない頃、ラナちゃんが人類の最高戦力だったのは何となく想像が着くと思います。」

「でしょうね。今の2位は実の所彼女ほどバランスの取れた能力ではない。5位が本気を出せば知らないけど、私を除けばラナがトップなのは間違いない。」


 事実ラナの能力は強力なけではなく、バランスがいい。
 遠中近の攻守共に使い勝手がよく、更には生存力も高い。

 そして何より本人の屈強な精神力に応用力、センスなど、性格のド直球さ以外ほとんど穴がないのだ。


「本当なら今日。君主級の大怪異と戦闘し、述べ820体の怪異を殲滅後、君主級の大怪異と相打ちをして死亡するはずだったんです。」

「え?相打ち!?あそこから勝ったの!?」

「……そんな酷い状況だったんですね。やっぱりラナちゃんは凄いんだね……」

「あの子は能力もさる事ながら、精神力と応用力を持ち合わせてる。まさに退怪術士になるために生まれた女ね。」


 ていうかさっきから何!?
 ラナちゃん!?何その仲良さそうな呼び方は……
 サクラの彼女は私じゃないの??嫉妬しちゃうんだけど……  ※違います。


「でも理解できない事もある。何故私がその月乃とかいう子を助けないといけないの?私は世界最強。私の助けを求めてる人は山ほどいるの。メリットあるの?」

「そ、それは……」

「ち、ちなみにその月乃?って子は回帰前と違ったりするところある?」

「それが結構あるんです……」

「ギクッ!?」


 ヤバいヤバいヤバいヤバい!!
 でもまだ大丈夫……きっと核心をつくような内容じゃない……きっとそうだから大丈夫!


「まず苗字が違うんです。回帰前の月乃ちゃん……木森だったのに。それに能力も少し違うし……あと何であんな高級マンションに……」

「グフッ……」


 めちゃくちゃ核心つかれた。マズイ……
 やはりこの子が私にとってのラスボス!?


「でも……何でだろう。今の月乃ちゃんが本物な気がするんです……。」

「本物?」

「はい……前の月乃ちゃんってどこかその……存在が朧気だったというか。うーん、とにかく今の月乃ちゃんが本物……オリジナルのようなそんな感じを覚えるんです。」

「……よく分からない話。とにかく何をして欲しいわけ?私忙しいんだけど?」


 結局サクラが何をして欲しいのか、私は全く理解できていない。
 私は朔月のムーノ。一般市民一人をガードするなんて不可能だ。


「……私と連絡手段を交換して欲しいんです……私はあなたの大大大大大大ファンで、今もピーーそうですけどピーーーなので私欲では連絡しない事を約束します……」


 放送できないくらい卑猥な言葉が飛び出したので流石の私もびっくりした。


「……私は朔月のムーノ。わざわざ連絡じゃなくてここで全部教えなさい。」

「ダメです。2回目の回帰で経験しました。起こる出来事を直前以外に変えようとすると、大きくズレが出て、収集がつかなくなるんです。ただでさけ毎回少しづつ違うのに。」

「ハァ……しょうがないな。じゃー何かあったらこれに連絡して。すぐに返答できるかは分からないからね?」

「はい……十分です……むしろこんな何処の馬の骨ともしれない奴の話を信じてくれて本当に本当にありがとうございます。」


 ……実は何処の馬の骨ともしれない奴では無いのから信じたのだが。
 それは心の中にしまっておく。


「とにかく。もう帰って。ほらワープ。」

「え?あ……」


 私はワープでサクラの家まで彼女を転移させた。

 ……てかあれ?来る時もワープで連れてくりゃ良かったんじゃ?
 てかいくら脳内通信とはいえ、サクラといる時に連絡が来たら隠し通せる自信が……


 ……私は思ってる以上にバカだった……








☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★

 どうもこんにちわ。G.なぎさです!
 第12話をここまで読んでくださりありがとうございます!

 まさかの人影はサクラ??
 そして未来から来たとは!?

 もし面白い、続きが気になる!と思った方は【応援】や【レビュー】をしてくれると.....超嬉しいです!!

 何かあればお気軽にコメントを!


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