輝冠摂理の神生譚~どうやら天才らしいので、嫁と神々の王を目指します~

G.なぎさ

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2話ー⑤ 異次元の再生能力

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 だがこれも想定通りだ......僕は勝利を確信した。


「!?おにぃ……超高エネルギー反応」

「……安心しろ、想定通りだ!再生阻害は組み込まれてない!エリーの再生力ならいける!突っ込め!」

「りょー.......かい!」


 迫り来る光線の中に妹は防御魔法なしで突込んでいく。
それどころか光線の中でどんどんと加速していく。

 神族の再生能力はプラナリアを遥かに上回る。
腕を切り落とされても、意識を集中させて治癒力を高めれば、切られた腕が地面に落ちる前に再生が完了するほどだ。

 だからこそ、天上神界で神族を殺そうとする場合、主な手段は限られている。
再生阻害の効果を付与した攻撃で大きな傷を負わせるか。

再生速度を上回る速度で連続的にダメージを与えて心臓部の核を破壊するか。
特殊な手法や例外条件を利用するか。
この3つしかない。


「ちょっと痛い。」

「だろうね……でも敵の意表は付ける。ちょっと我慢して。」


 神族の再生能力は異常だ。しかしそんな神族の中でも、エリーの再生能力はその中でも別格なのだ。

 彼女の肉体は特別で、あらゆる猛毒に対する耐性を持っている。
さらに、並みの再生阻害を全て無力化するほどの再生力と再生速度を備えている。

 光線の熱で縮んだ筋肉、焼け爛れた肌、眼球至るまで、壊されるよりも速く再生している。
敵の攻撃がエリーの再生能力を上回らない限り、彼女は限りなく不死身に近い存在だ。


「やっと。対面。これで......終わり!」


 グギャァァァァァァァァァァァ

 意表を突かれた星霊ベヒモスは反撃と防御をしようとするが全てがもう手遅れだ。
 
エリーは膨大な魔力を神槍に凝縮し、ベヒモスに向かって投げ放った。
あまりの威力にベヒモスの真下の地面が、数キロに渡って蒸発した。

 それは防御魔法とその下の眉間を貫通して、下腹部の核を確実に撃ち抜いた。
恐らくベヒモスはおろか、星の裏側まで貫通しているだろう。

 ただそう考えると......ベヒモスの肉体強度と防御魔法は凄まじい。
何せ蒸発した地面の底で未だ原型を保っているのだから。


「おにぃ。終わった。」

「いや。まだ警戒は解くな。こうやって油断して何度も痛い目を見てきただろ?」

「ほぁ?」


 しばらく待ってみたが本当に大丈夫そうだ。


「ギルドに連絡だ。死体の回収と精算をしてもらおう。」

「素材。チョロまかす。ダメ?」

「当たり前だろ。」


 基本的に小物や解体班が駆けつけられないような場所でない限り、専門的な技能を持つプロフェッショナルが素材の解体や運搬を行う。

 素人が解体をして使える部位を捨てたり、品質を落としたりしては意味がない。
その為、ギルドには解体・運搬・回収の専門の部署が存在するのだ。


「臨時のお小遣い。嬉しい。」

「何に使うんだよ……エリーにとっては微々たるものだろ?」


 そう問いかけると、妹は少しムッとした声で答えた。


「婚活。」

「お……おう、お疲れ……」


 妹の見た目はかなり幼く見える。というか幼女だ。
婚活パーティに参加したら、見た目だけで言ってしまえば援○のようだなと思いつつ……

 悟られないように必死に笑いを堪えた。


「おにぃ?今、失礼なこと。考えた?」

「いやぁ~?別にぃ?」


 その後、解体・運搬班の到着まで、僕らは素材に対して軽い措置を行った。

 解体・運搬班が到着すると、彼らは迅速かつ専門的に素材の解体と運搬を開始した。

それを確認した僕らは、星の現地調査に向かった。

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