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生きるという意味って? 私編5
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集荷先に向かう途中、頭の中から今後あの子をどうするか、私は今後どうしたいのかを自問自答しながら、今起きている様々な情報、取り留めもないザラザラした思考に苛つきながら、その思考を受け切れない自分に苛立ちながら、トラックから見る景色がまるで、止まってる様な思考に戸惑いながら、自分の行くミチを手繰り寄せようと、自分の頭の中をぐるぐる回る様に意識が葛藤していた。
それはあの子がきっかけで、私の生き方への指針がぐらつき始めたのだ‥
"どうすればこれから、私とあの子の《幸せ》、もしくは《平穏》を導くことができるのか?今の最善ってなんだろう‥"
そんな取り留めのない思考に陥りながら、その取り留めのない思考の流れるままに、
"あの子を引き取ることがどういうことなのか?
里親に出すことでほんとにいいのか?
寮を出たらどうなる?
これから無事生きられるのか?
お金がないのに生活できるのか?
実家に戻るなんて選択肢はそもそも無い‥
別の仕事なんてできるのか?
私はそもそも生きていていいのか?‥"
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる
頭の中が、ワイングラスを掻き回されるような、どんどん何か暗い罠に導かれる様な思考の穴に、私は気づかないうちに嵌り、藻掻いていた‥
ふと、この暗い思考の嵐が過ぎ去ると、何か"フッ切れた"気持ちが感情を支配し、今の状態を打破するには、それこそ現状の破壊、全てをめちゃくちゃに壊したい欲求に、私の感情が、私のリビドーが徐々にシフトしていった、
ゆるやかにシフトが上向いていくと、それこそ破れかぶれな気持ち、もぅどうでもいいやっていう開き直り‥
ただ勢いというカンフル剤だけは、ココロの中で萌芽しまくり、次のステップへと進みたい衝動に衝き動かされていった。
"まずは、会社の束縛から離れなきゃいけない‥あの寮から出なければ、おそらくは私の人生は、色々なしがらみに食い潰される‥会社に食い潰される‥殺られない為には何をしなければならない?何を選択しなければならない?"
自問自答してる中で、何か自分の中に、些細な糸、少し先へ進めば掴める様な糸が、自分の前に出されている事に気づいた。
"まずは寮を出ることを考えよう。ホームレスになるでもなんでもいい‥全てを脱いで、このしがらみから脱却しなければならないんだ‥まずは寮を出ることを会社に伝え、その後、会社はおそらく引き留め工作で酷いことをしてくるだろう‥
その時はホームレスになる事を覚悟で会社を辞めよう‥"
そう固く決心して、割り箸の束を扱う卸問屋の集荷先に到着したあと、私は心ここにあらず状態のまま、4トントラックに一箱15キロの箱を後いっぱいになるまで機械的に投げ込み、それこそ無表情に投げ込んでる私を一瞥している集荷先の腰の曲がった初老の荷主さんに、怪訝な顔をされながら集荷作業をしていった‥
集荷作業が終わり、初老の荷主さんの工藤さんといったかな?何時も無口な、挨拶をしてもまずは返事は返ってこない人柄なのだが、この日は何かを感じたのか、私が集荷荷物の伝票を掴み、挨拶もそこそこにトラックに戻ろうとした時に、
「人間、考え過ぎるといいことはない。
直感や感情に任せるのも時として必要だよ‥」
と私に何かを感じ取ったのか、それともテレパシーでも出来るのか?眼を合わさないでぼそっと独り言を言うような声で、私に話し掛けてきてくれた‥
少しびっくりしたが、眼をシパシパと瞬きした後、なんと無く嬉しくなって、無言で私は頭を下げた後、集荷先の事務所の扉を開けて、トラックに向かった。
コンテナいっぱいにしたトラックは、これまた過積載確実であろう、タイヤとトラックボデーが引っ付きそうな状態で、トラックの限界に挑戦しながら、ターミナルに向かった。
それはあの子がきっかけで、私の生き方への指針がぐらつき始めたのだ‥
"どうすればこれから、私とあの子の《幸せ》、もしくは《平穏》を導くことができるのか?今の最善ってなんだろう‥"
そんな取り留めのない思考に陥りながら、その取り留めのない思考の流れるままに、
"あの子を引き取ることがどういうことなのか?
里親に出すことでほんとにいいのか?
寮を出たらどうなる?
これから無事生きられるのか?
お金がないのに生活できるのか?
実家に戻るなんて選択肢はそもそも無い‥
別の仕事なんてできるのか?
私はそもそも生きていていいのか?‥"
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる
頭の中が、ワイングラスを掻き回されるような、どんどん何か暗い罠に導かれる様な思考の穴に、私は気づかないうちに嵌り、藻掻いていた‥
ふと、この暗い思考の嵐が過ぎ去ると、何か"フッ切れた"気持ちが感情を支配し、今の状態を打破するには、それこそ現状の破壊、全てをめちゃくちゃに壊したい欲求に、私の感情が、私のリビドーが徐々にシフトしていった、
ゆるやかにシフトが上向いていくと、それこそ破れかぶれな気持ち、もぅどうでもいいやっていう開き直り‥
ただ勢いというカンフル剤だけは、ココロの中で萌芽しまくり、次のステップへと進みたい衝動に衝き動かされていった。
"まずは、会社の束縛から離れなきゃいけない‥あの寮から出なければ、おそらくは私の人生は、色々なしがらみに食い潰される‥会社に食い潰される‥殺られない為には何をしなければならない?何を選択しなければならない?"
自問自答してる中で、何か自分の中に、些細な糸、少し先へ進めば掴める様な糸が、自分の前に出されている事に気づいた。
"まずは寮を出ることを考えよう。ホームレスになるでもなんでもいい‥全てを脱いで、このしがらみから脱却しなければならないんだ‥まずは寮を出ることを会社に伝え、その後、会社はおそらく引き留め工作で酷いことをしてくるだろう‥
その時はホームレスになる事を覚悟で会社を辞めよう‥"
そう固く決心して、割り箸の束を扱う卸問屋の集荷先に到着したあと、私は心ここにあらず状態のまま、4トントラックに一箱15キロの箱を後いっぱいになるまで機械的に投げ込み、それこそ無表情に投げ込んでる私を一瞥している集荷先の腰の曲がった初老の荷主さんに、怪訝な顔をされながら集荷作業をしていった‥
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直感や感情に任せるのも時として必要だよ‥」
と私に何かを感じ取ったのか、それともテレパシーでも出来るのか?眼を合わさないでぼそっと独り言を言うような声で、私に話し掛けてきてくれた‥
少しびっくりしたが、眼をシパシパと瞬きした後、なんと無く嬉しくなって、無言で私は頭を下げた後、集荷先の事務所の扉を開けて、トラックに向かった。
コンテナいっぱいにしたトラックは、これまた過積載確実であろう、タイヤとトラックボデーが引っ付きそうな状態で、トラックの限界に挑戦しながら、ターミナルに向かった。
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