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在学編
第二十話 全力山登り
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後日、俺は学校が終わると、すぐに家に帰り、服を着替え、部屋を出ようとしたとき、部屋に飾った、ある紙を少し見つめた。
「よっしゃー!」
ドタドタ
「行ってきまーす!!」
「行ってらっしゃーい……ってどこにいったのかしら?」
天満山。それは俺たちが住んでいる地域ではよく知られている。登山道があるが、距離は長いは、クネクネしてるは、あまり整備が整ってはで、地元の人でもあまり赴かない。たまに陸上部とかが練習で訪れるが、めっちゃきついらしい。だから俺は憂鬱だったんだ。
登山口まで着いた。すると、少し大きめの岩にシンさんはもたれかかっていた。俺に気づくや否や大きく手招きをした。
「おーい。待ってたよ焔君。こっちこっち」
俺は少しスペースがあるところに自転車を止め、すぐにシンさんの元へ駆け寄った。
「すいません。待たせちゃったみたいで」
「いやいや、そんな待ってないよ。君が家に着いた時からここにいるから……5,6分ぐらいかな」
「あー、そうなんですね……って何で俺の帰宅時間がわかったんですか?」
「君のリュックに発信機を付けたからね」
またこの人は……
「シンさんは忍者ですか?」
「うん。忍者だよ」
は? 俺が予想した答えの斜め上の回答だったためか、少しの間表情が固まってしまったが……
「えー!? マジすか。忍者って本当にいるんですね!? へー、すげーなー」
心から感心してしまった。日本人だけど、忍者なんてほとんど架空の存在だと思っていたからか、心の底からビックリしてしまった。
「はいはい。今はそんなことは置いといて」
シンさんは2回手を叩いた。
おいおい。あんたが男子高校生の興味をそそるようなことを言っておいて……
「取り敢えず焔君、これを付けて」
そう言って、シンさんやレオさんが身に着けていた、例の小型の通信機を手渡された。俺はすぐに右耳に付けた。すると、AIの声が聞こえた。
「装着確認。身体情報の取得を開始します……取得終了しました。青蓮寺焔さん、自立型人工知能のAIと申します。よろしくお願いします」
「あ、どうも。よろしくお願いします」
俺は条件反射的に頭を下げてしまった。それを見て、シンさんに笑われてしまった……恥ず。
「さて、これから何をするかというと、もうわかっていると思うが、この山を君には登ってもらう」
うん。わかってた。
「だが、この山を登りきることが目的ではない。あくまで目的は筋肉を付けること。というわけで、君には全力で山を登ってもらう」
うん。全然知らなかった。
「幸いにも、君は脳のリミッターが外れてるから、普通の人よりも、尋常じゃないほど筋肉を酷使する。だから、普通の人がやる何倍ものスピードで筋肉を鍛えれるわけだ。どう? 凄いでしょ?」
うん。凄い……でも
「あのー、多分次の日、俺物凄い筋肉痛になると思うんですけど……その状態で次の日も走るんですか?」
「うん。次の日も走るよ」
あ。終わった。
「でも、次の日筋肉痛にはならないよ」
よっしゃー!!……え?
「どういうことですか? 俺筋肉痛になる自信しかないんですけど……」
「そうだね。何もしない状態だったら、確実にそうなるだろうけど、そこんとこはちゃんと用意しているんだよね」
エッヘン!! という効果音でも流れてきそうなほどな雰囲気をかもし出していた。
「筋肉っていうのはね、超回復が大事なんだよ。筋肉を酷使すると、休める期間ていうのが必要なんだよ。休めると筋肉は回復し、そして強くなる。だから、その超回復を促す薬を作ってもらう。君にその通信機を付けた1つの理由は、AIに正確な君の身体データを取ってもらい、それを救急研究部隊に送り、君の体に見合った薬を創ってもらうことにあったんだ」
すげー。合格したら、ちゃんとお礼言わないといけないな。
「あと、限界は自分と決めていいよ。自分が本当にこれ以上走れないというところまで走ったら、AIに伝えてくれ。それで今日の訓練は終了だ」
俺はこの説明を聞いた時、自分は試されているのではないかと感じた。考えすぎかもしれないけど。
「ま、説明も終わったし、時間を無駄にするのもあれだから、そろそろ始めるか」
「そうですね」
俺は大きく深呼吸をし、登山口の前に立つ。俺は今から登るであろう整備もおろそかで、クネクネ曲がった道のりを見上げる。
「じゃ、行ってこい。あと帰りは転送してあげるから。心置きなくどうぞ」
「それはどうもありがとうございます」
もう一度呼吸を整えると、力いっぱい足を踏み込んだ。
―――「ハア……ハア……ハア……」
ダメだ。まだ、少ししか登ってないのに、足が……肺が……心臓が……尋常じゃなくきつい。クネクネした道のり、整備されてない道、雑に置かれた石の道……こいつらが更に俺の体力を奪っていく。ここでもう終わってしまおうか。AIにもう限界だと伝えようか。
それでいいのか? また昔の青蓮寺焔に戻るのか。
いやだ。決意してきたんだ。過去の弱い自分と一緒に諦めを置いてくると……
本気でヒーローを目指すと……
だったら……
「うおぉぉおおおおおお!!」
―――遅いな。もう一時間は経っている。
「シンさん。AIです」
耳元からAIの声が聞こえてきた。
「お、遅かったね。俺の予想じゃ、10分後ぐらいに焔君は限界を迎えて、ぶっ倒れてると思ったけど。結構長かったね。あ、もしかして途中で休んだりしたんじゃ」
「それが……焔さんは―――」
その言葉を聞いて、俺は驚きのあまり目を見開き、その場で立ち尽くした。
「わかった。すまないが、焔君ところまで転送してくれ」
「了解しました」
―――「転送完了しました」
「ありがとう」
シンの目の前には焔がうつぶせで倒れていた。
「AI。焔君の具合はどう?」
「バイタルは問題ありませんが、もう少し走っていれば、確実に肉離れを引き起こしていました」
「そうか」
(焔君、まさか頂上まで登ってきてしまうとは……俺の認識が甘かったみたいだな。青蓮寺焔。これほどまでの精神力を持っていたのか。こりゃまいったね。とんでもない子だ)
「ここ普通なら3時間かかるんだけどな。俺の言いつけをしっかり守ったんだね。君の信念しかと見たよ……よし、AI、リンダにちょっと繋いでくれないか?」
「わかりました」
―――「焔さん、焔さん。起きてください。焔さん」
「ん?」
耳元からAIの声が聞こえる。俺今何をして……はっ!!
俺は上半身を起き上がらせた。その後立とうとするが、うまく力が入らない。
「お、起きたね。どれ俺に掴まれ」
全然気づかなかったが、そばにシンさんがいた。流石忍者。俺は伸ばされた手につかまり、何とか立ち上がった。物凄い痛み、少しでも気を抜けば今にも崩れ落ちそうだった。
「いやー、まさかここまで登ってくるなんて正直びっくりしたよ」
「え?」
そうして、当たりを見渡してみて、初めてここが山の頂上だということに気づいた。無我夢中だったから、全然気づかなかった。いつの間にか気を失ってたみたいだし。
「よし。この調子でドンドン頑張って行こう。だが、気を失うまで走るのは次からは止めてくれよ。危機管理能力も重要だからね。ハハハ」
何かシンさん変だな。無理に明るくふるまっているような……そんな感じがする。
それから俺の家まで転送してもらった。
「じゃ、焔君これ」
そう言って、ある袋をくれた。
「これ、最初に言った超回復するための薬。寝る前に飲んでね。次の朝にはもうばっちり超回復してるから。後、いろんな栄養素とか、骨を強くしてくれる成分とか入ってるらしいから。じゃ、ゆっくり休んでね。明日も待ってるから」
「はい。ありがとうございました。また、よろしくお願いします」
俺はフラフラな足取りで、家に入った。
「ただいまー」
バタン
(ふー。この分だと俺の作った計画表もそう見直ししなきゃならないかな。正直どうなることかと不安だったけど……流石はマサさんの息子さんだ。末恐ろしいな……フッ)
「AI。そろそろ帰ろうか」
「わかりました」
―――「はー疲れた」
そう言って、俺はベッドに後ろから倒れ込んだ。この特訓いつまで続くんだろう。考えたら急に寒気がして来た。考えるのは止めよう。足はフラフラ出し、めっちゃ痛いし、もう飯も食ったし、風呂も入ったし……寝よう。
俺はシンさんからもらった薬を飲むと、素早くベッドに入った。
はあ……なんかいつもよりめっちゃ気持ちい。
「よっしゃー!」
ドタドタ
「行ってきまーす!!」
「行ってらっしゃーい……ってどこにいったのかしら?」
天満山。それは俺たちが住んでいる地域ではよく知られている。登山道があるが、距離は長いは、クネクネしてるは、あまり整備が整ってはで、地元の人でもあまり赴かない。たまに陸上部とかが練習で訪れるが、めっちゃきついらしい。だから俺は憂鬱だったんだ。
登山口まで着いた。すると、少し大きめの岩にシンさんはもたれかかっていた。俺に気づくや否や大きく手招きをした。
「おーい。待ってたよ焔君。こっちこっち」
俺は少しスペースがあるところに自転車を止め、すぐにシンさんの元へ駆け寄った。
「すいません。待たせちゃったみたいで」
「いやいや、そんな待ってないよ。君が家に着いた時からここにいるから……5,6分ぐらいかな」
「あー、そうなんですね……って何で俺の帰宅時間がわかったんですか?」
「君のリュックに発信機を付けたからね」
またこの人は……
「シンさんは忍者ですか?」
「うん。忍者だよ」
は? 俺が予想した答えの斜め上の回答だったためか、少しの間表情が固まってしまったが……
「えー!? マジすか。忍者って本当にいるんですね!? へー、すげーなー」
心から感心してしまった。日本人だけど、忍者なんてほとんど架空の存在だと思っていたからか、心の底からビックリしてしまった。
「はいはい。今はそんなことは置いといて」
シンさんは2回手を叩いた。
おいおい。あんたが男子高校生の興味をそそるようなことを言っておいて……
「取り敢えず焔君、これを付けて」
そう言って、シンさんやレオさんが身に着けていた、例の小型の通信機を手渡された。俺はすぐに右耳に付けた。すると、AIの声が聞こえた。
「装着確認。身体情報の取得を開始します……取得終了しました。青蓮寺焔さん、自立型人工知能のAIと申します。よろしくお願いします」
「あ、どうも。よろしくお願いします」
俺は条件反射的に頭を下げてしまった。それを見て、シンさんに笑われてしまった……恥ず。
「さて、これから何をするかというと、もうわかっていると思うが、この山を君には登ってもらう」
うん。わかってた。
「だが、この山を登りきることが目的ではない。あくまで目的は筋肉を付けること。というわけで、君には全力で山を登ってもらう」
うん。全然知らなかった。
「幸いにも、君は脳のリミッターが外れてるから、普通の人よりも、尋常じゃないほど筋肉を酷使する。だから、普通の人がやる何倍ものスピードで筋肉を鍛えれるわけだ。どう? 凄いでしょ?」
うん。凄い……でも
「あのー、多分次の日、俺物凄い筋肉痛になると思うんですけど……その状態で次の日も走るんですか?」
「うん。次の日も走るよ」
あ。終わった。
「でも、次の日筋肉痛にはならないよ」
よっしゃー!!……え?
「どういうことですか? 俺筋肉痛になる自信しかないんですけど……」
「そうだね。何もしない状態だったら、確実にそうなるだろうけど、そこんとこはちゃんと用意しているんだよね」
エッヘン!! という効果音でも流れてきそうなほどな雰囲気をかもし出していた。
「筋肉っていうのはね、超回復が大事なんだよ。筋肉を酷使すると、休める期間ていうのが必要なんだよ。休めると筋肉は回復し、そして強くなる。だから、その超回復を促す薬を作ってもらう。君にその通信機を付けた1つの理由は、AIに正確な君の身体データを取ってもらい、それを救急研究部隊に送り、君の体に見合った薬を創ってもらうことにあったんだ」
すげー。合格したら、ちゃんとお礼言わないといけないな。
「あと、限界は自分と決めていいよ。自分が本当にこれ以上走れないというところまで走ったら、AIに伝えてくれ。それで今日の訓練は終了だ」
俺はこの説明を聞いた時、自分は試されているのではないかと感じた。考えすぎかもしれないけど。
「ま、説明も終わったし、時間を無駄にするのもあれだから、そろそろ始めるか」
「そうですね」
俺は大きく深呼吸をし、登山口の前に立つ。俺は今から登るであろう整備もおろそかで、クネクネ曲がった道のりを見上げる。
「じゃ、行ってこい。あと帰りは転送してあげるから。心置きなくどうぞ」
「それはどうもありがとうございます」
もう一度呼吸を整えると、力いっぱい足を踏み込んだ。
―――「ハア……ハア……ハア……」
ダメだ。まだ、少ししか登ってないのに、足が……肺が……心臓が……尋常じゃなくきつい。クネクネした道のり、整備されてない道、雑に置かれた石の道……こいつらが更に俺の体力を奪っていく。ここでもう終わってしまおうか。AIにもう限界だと伝えようか。
それでいいのか? また昔の青蓮寺焔に戻るのか。
いやだ。決意してきたんだ。過去の弱い自分と一緒に諦めを置いてくると……
本気でヒーローを目指すと……
だったら……
「うおぉぉおおおおおお!!」
―――遅いな。もう一時間は経っている。
「シンさん。AIです」
耳元からAIの声が聞こえてきた。
「お、遅かったね。俺の予想じゃ、10分後ぐらいに焔君は限界を迎えて、ぶっ倒れてると思ったけど。結構長かったね。あ、もしかして途中で休んだりしたんじゃ」
「それが……焔さんは―――」
その言葉を聞いて、俺は驚きのあまり目を見開き、その場で立ち尽くした。
「わかった。すまないが、焔君ところまで転送してくれ」
「了解しました」
―――「転送完了しました」
「ありがとう」
シンの目の前には焔がうつぶせで倒れていた。
「AI。焔君の具合はどう?」
「バイタルは問題ありませんが、もう少し走っていれば、確実に肉離れを引き起こしていました」
「そうか」
(焔君、まさか頂上まで登ってきてしまうとは……俺の認識が甘かったみたいだな。青蓮寺焔。これほどまでの精神力を持っていたのか。こりゃまいったね。とんでもない子だ)
「ここ普通なら3時間かかるんだけどな。俺の言いつけをしっかり守ったんだね。君の信念しかと見たよ……よし、AI、リンダにちょっと繋いでくれないか?」
「わかりました」
―――「焔さん、焔さん。起きてください。焔さん」
「ん?」
耳元からAIの声が聞こえる。俺今何をして……はっ!!
俺は上半身を起き上がらせた。その後立とうとするが、うまく力が入らない。
「お、起きたね。どれ俺に掴まれ」
全然気づかなかったが、そばにシンさんがいた。流石忍者。俺は伸ばされた手につかまり、何とか立ち上がった。物凄い痛み、少しでも気を抜けば今にも崩れ落ちそうだった。
「いやー、まさかここまで登ってくるなんて正直びっくりしたよ」
「え?」
そうして、当たりを見渡してみて、初めてここが山の頂上だということに気づいた。無我夢中だったから、全然気づかなかった。いつの間にか気を失ってたみたいだし。
「よし。この調子でドンドン頑張って行こう。だが、気を失うまで走るのは次からは止めてくれよ。危機管理能力も重要だからね。ハハハ」
何かシンさん変だな。無理に明るくふるまっているような……そんな感じがする。
それから俺の家まで転送してもらった。
「じゃ、焔君これ」
そう言って、ある袋をくれた。
「これ、最初に言った超回復するための薬。寝る前に飲んでね。次の朝にはもうばっちり超回復してるから。後、いろんな栄養素とか、骨を強くしてくれる成分とか入ってるらしいから。じゃ、ゆっくり休んでね。明日も待ってるから」
「はい。ありがとうございました。また、よろしくお願いします」
俺はフラフラな足取りで、家に入った。
「ただいまー」
バタン
(ふー。この分だと俺の作った計画表もそう見直ししなきゃならないかな。正直どうなることかと不安だったけど……流石はマサさんの息子さんだ。末恐ろしいな……フッ)
「AI。そろそろ帰ろうか」
「わかりました」
―――「はー疲れた」
そう言って、俺はベッドに後ろから倒れ込んだ。この特訓いつまで続くんだろう。考えたら急に寒気がして来た。考えるのは止めよう。足はフラフラ出し、めっちゃ痛いし、もう飯も食ったし、風呂も入ったし……寝よう。
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