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在学編
第三十一話 夏休み終わり
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「それで総督、何でこんなところにいるんですか?」
「たまたま通りかかったらお前の気配がした……これじゃダメか?」
「ハアー……ま、そういうことにしときますね」
総督はフッと鼻で笑い壁にもたれかかり、腕を組んだ。
「で、偶然ついでに一つ聞きたいんだが……シン、お前あいつをどこまで強くするつもりだ?」
「あいつ……と言いますと?」
シンも総督が言わんとしていることを分かってはいたが、敢えて知らないふりをした。だが、総督もシンが敢えて知らないふりをしているということをすぐにわかり、ため息をついた後ハッキリと言った。
「青蓮寺焔だ! ここまでの記録は全て見させてもらったぞ」
「あれ? 確か焔君に関する記録は規制してたはずなんだけど……おいAI。お前か」
「シンさんよりも総督の方が権限は上なので」
「はいそうですか」
シンはふて腐れたように返した。その後、シンは総督の方に向きなおった。
「で、総督のさっきの質問の答えですけど、俺は別に焔君を強くしているんじゃなく彼が勝手に強くなってるんですよ」
「なるほどな。だが、その足掛かりを作ったのはお前だろ? やはりお前は教官の才能があったってわけだ」
「いやいや、俺の作ったメニューなんて並の人間、いや例え常人ならざる力を持っている人間でもすぐに根を上げますよ」
「ならなぜお前はやつにこんな到底成し遂げられようもない試練を与えたんだ?」
総督はこの答えを知っていた。だが、敢えてこの質問をした。総督のしたり顔にシンは苦笑いを浮かべた。
「総督も強がりだね」
「フッ。やられたからやり返したまでだ」
シンは観念したようにため息をつき質問の答えを言った。
「そりゃ……やっぱり期待しちゃうでしょ。彼には」
「……フッ」
―――レッドアイ事件が終息し、5日が経ったあくる日の朝頃。
ウィーン
ドアが開き、シンは総督室に入る。奥には両肘を机の上に置き、手を口の前で握りシンのことを待っていたかのような様子で総督は座っていた。シンが近づいてくると、腕を崩し少し伸びをした。
「すいません総督。待たせちゃったみたいで」
「いいや、気にするな……で、用件は何だ? お前から訪ねてくるなんて滅多にないからな」
「実は俺からもこの組織に推薦したい候補者が1名いましたね。その報告を」
「ほお、お前からの推薦者なんて初めてなんじゃないか? 相当な奴なんじゃないか?」
「今からその人物の情報を教えますんで。AI頼んだぞ」
「畏まりました」
AIがこう言うと、総督の机の上にタブレット画面ほどの映像が投影された。そこには青蓮寺焔に関する情報が載っていた。そして、シンがなぜ焔を推薦するに至ったかの理由を話し始めた。
―――「なるほど。確かに、度胸もあれば素質もある。だが解せんな。たったこれだけの理由でお前が推薦するとは思えん。他にもまだ理由があるんじゃないか?」
シンは参ったと言わんばかりに頭を掻いた。
「やっぱり総督には敵わないな……ええ、俺が彼を推薦したのにはまだ理由があります」
「ほおー。聞かせろ」
「彼の両親は父の青蓮寺太陽と母の青蓮寺珠代となっていますよね」
総督は焔の情報を確認した。
「ああ、確かにそうなっているな」
「実は、彼は父親とは血のつながりはないんです」
「フッ、今時珍しくもない。それとお前が推薦した理由と何の関係があるんだ?」
そう言って、置いてあったコーヒーのカップを口に運ぼうとした時だった。
「彼の本当の父親の名前は丹波正人と言います」
総督の手はピタッと止まった。
「丹波……正人……まさかっ!!」
総督は勢いよくシンの方に目を向けた。その驚く様子を見てシンは笑顔になり優しい口調で言った。
「彼の本当の父親はマサさんです」
それから少しの沈黙の後、それを総督の笑い声が打ち破った。
「そうか……ハハっ……ハハハッ!……ハーハッハッハッハッハー!!」
部屋中にしばらく総督の笑い声が響いた。笑い終わると手に持っていたコーヒーを一口飲み、静かに机に置いた。
「まさか子供を作っていたとはな。嫁がいることは知っていたが……」
「仕方ないですよ。彼が17歳ということはもうマサさんは……」
シンは拳を震わせていた。総督はそれにチラッと目を向け、シンの顔を見て優しい口調で、
「過去を悔いてもマサは戻らん。お前も分かるだろ?」
「……はい」
もう一度総督はシンの拳をチラッと見て安心したように笑った。
「マサはいなくなった。だが、最後にマサは自分の息子を残し、そしてお前が見つけた……中々運命的だと思わないか?」
総督は不敵に笑い、シンもつられたように笑顔になる。
「運命ですか……」
「果たしてこの出会いが偶然なのか、それとも必然なのか……試してみる価値は大いにあるな」
そう言うと、総督は立ち上がりシンの目を見てまじめな口調で言った。
「月影心特殊教官に命じる。丹波……いや、青蓮寺焔に関する件は全て貴様に一任する……お前が見極めろ」
突然のことに驚きを示していたシンであったが、一瞬微笑むと、素早く敬礼の構えを取った。
「了解」
―――「やはりやつとの出会いは必然だったというわけか」
「え? 総督、何か言いました?」
「……やはりマサの息子なのだなと思ってな」
「……そうですね」
「まさかこの夏休みでお前の疾兎暗脚も普通に対応されるようになり、終いには死背暗脚も初見で反応してくるとはな。腕でも落ちたかシン?」
皮肉交じりに問いかける総督に対し、少し苦笑い気味に答える。
「どうです? 俺の腕が落ちたように見えましたか?」
「フッ……全然」
「疾兎暗脚は別に彼なら普通に対応してくると思ってたんで良いんですけど……まさか死背暗脚を一度で見切られるとは思ってませんでしたよ」
「見切った……というよりはただ単に反応したと言うほうが正しいんじゃないか? その直後すぐにやられてたからな」
「ま、そうなんですけどね」
よほど自分の技に自信があったのか弱々しく頭をポリポリ掻きながらつぶやいたが、その表情には別の感情が見て取れた。それに気づいた総督は優しく砕けた表情をした。
「そういえば、お前の死背暗脚を初見で見切ったのもマサだったか」
「そうですね。あとハクもですけど」
「お、あいつもか。お前とハクは当時から頭一つ抜きんでていたからな……ただまあ、やはり血は争えんな。さすがはマサの息子と言ったところか」
そう言うと、総督はおもむろに壁から背を退け、シンに背を向け一言言った。
「これは試験内容の難易度をもう少し調整しないといけないな。じゃ、またな。シン」
「少しどころか大幅に変えてもらわないと焔君の手には余りますよ」
笑って言うシンに対し、角を曲がって姿は見えなかったが、総督も大きな声で言い返した。
「それじゃあまりにも他のやつらがかわいそうだろ!! ハッハッハッハッハ!!」
「フッ、確かに」
シンは小さく呟き、また何事もなかったように静かになった廊下を歩き出した。
―――「プハー!!」
焔は風呂から上がり自分のベッドに倒れ込んだ。
夏休み最終日……中々いい思い出になったな。確実に成長して力もついてきたのは実感した。だけど、それと同時に思い知らされた。
まだまだシンさんは本気を出していないと言うことを……
一度だけ、シンさんから初めて武器ありきの実戦形式の特訓で隙を作ることができた。俺は直接体を攻撃することだけに固執しすぎていた。だから、まずシンさんの武器を弾きそこから隙を作ることに俺はシフトした。
特訓の成果もあり、スイングスピードも上がりかなりの速さで連撃ができるようになった。そして、一度シンさんから隙を生むことができた。別段大きな隙ではなかったが、初めて攻撃を当てることができると思った。
俺の振りかざした剣は確実にシンさんの右首に入った……はずだった。そこからは訳が分からなかった。
なぜか俺の攻撃は空を切ったかと思うと、もう目の前にシンさんはいた。
目では終えた。だが、反応できなかった。おそらくあれがシンさんの本気。
悔しかった。行けると思った。だけど届かなかった。
だけど、それと同時にわかった。俺は技術的にはシンさんに遠く及ばない。だけど、力だけならシンさんを超えることができる。それに俺の「武器」を更にグレードアップできたなら……
まだまだ道のりはあるけど、いつか絶対たどり着いてやる。
決意を新たに焔は眠りにつく。
だが、焔は知らない。己がもうすでにシンや総督に認められていることを……青蓮寺焔として。
夏休み終わり。
「たまたま通りかかったらお前の気配がした……これじゃダメか?」
「ハアー……ま、そういうことにしときますね」
総督はフッと鼻で笑い壁にもたれかかり、腕を組んだ。
「で、偶然ついでに一つ聞きたいんだが……シン、お前あいつをどこまで強くするつもりだ?」
「あいつ……と言いますと?」
シンも総督が言わんとしていることを分かってはいたが、敢えて知らないふりをした。だが、総督もシンが敢えて知らないふりをしているということをすぐにわかり、ため息をついた後ハッキリと言った。
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「あれ? 確か焔君に関する記録は規制してたはずなんだけど……おいAI。お前か」
「シンさんよりも総督の方が権限は上なので」
「はいそうですか」
シンはふて腐れたように返した。その後、シンは総督の方に向きなおった。
「で、総督のさっきの質問の答えですけど、俺は別に焔君を強くしているんじゃなく彼が勝手に強くなってるんですよ」
「なるほどな。だが、その足掛かりを作ったのはお前だろ? やはりお前は教官の才能があったってわけだ」
「いやいや、俺の作ったメニューなんて並の人間、いや例え常人ならざる力を持っている人間でもすぐに根を上げますよ」
「ならなぜお前はやつにこんな到底成し遂げられようもない試練を与えたんだ?」
総督はこの答えを知っていた。だが、敢えてこの質問をした。総督のしたり顔にシンは苦笑いを浮かべた。
「総督も強がりだね」
「フッ。やられたからやり返したまでだ」
シンは観念したようにため息をつき質問の答えを言った。
「そりゃ……やっぱり期待しちゃうでしょ。彼には」
「……フッ」
―――レッドアイ事件が終息し、5日が経ったあくる日の朝頃。
ウィーン
ドアが開き、シンは総督室に入る。奥には両肘を机の上に置き、手を口の前で握りシンのことを待っていたかのような様子で総督は座っていた。シンが近づいてくると、腕を崩し少し伸びをした。
「すいません総督。待たせちゃったみたいで」
「いいや、気にするな……で、用件は何だ? お前から訪ねてくるなんて滅多にないからな」
「実は俺からもこの組織に推薦したい候補者が1名いましたね。その報告を」
「ほお、お前からの推薦者なんて初めてなんじゃないか? 相当な奴なんじゃないか?」
「今からその人物の情報を教えますんで。AI頼んだぞ」
「畏まりました」
AIがこう言うと、総督の机の上にタブレット画面ほどの映像が投影された。そこには青蓮寺焔に関する情報が載っていた。そして、シンがなぜ焔を推薦するに至ったかの理由を話し始めた。
―――「なるほど。確かに、度胸もあれば素質もある。だが解せんな。たったこれだけの理由でお前が推薦するとは思えん。他にもまだ理由があるんじゃないか?」
シンは参ったと言わんばかりに頭を掻いた。
「やっぱり総督には敵わないな……ええ、俺が彼を推薦したのにはまだ理由があります」
「ほおー。聞かせろ」
「彼の両親は父の青蓮寺太陽と母の青蓮寺珠代となっていますよね」
総督は焔の情報を確認した。
「ああ、確かにそうなっているな」
「実は、彼は父親とは血のつながりはないんです」
「フッ、今時珍しくもない。それとお前が推薦した理由と何の関係があるんだ?」
そう言って、置いてあったコーヒーのカップを口に運ぼうとした時だった。
「彼の本当の父親の名前は丹波正人と言います」
総督の手はピタッと止まった。
「丹波……正人……まさかっ!!」
総督は勢いよくシンの方に目を向けた。その驚く様子を見てシンは笑顔になり優しい口調で言った。
「彼の本当の父親はマサさんです」
それから少しの沈黙の後、それを総督の笑い声が打ち破った。
「そうか……ハハっ……ハハハッ!……ハーハッハッハッハッハー!!」
部屋中にしばらく総督の笑い声が響いた。笑い終わると手に持っていたコーヒーを一口飲み、静かに机に置いた。
「まさか子供を作っていたとはな。嫁がいることは知っていたが……」
「仕方ないですよ。彼が17歳ということはもうマサさんは……」
シンは拳を震わせていた。総督はそれにチラッと目を向け、シンの顔を見て優しい口調で、
「過去を悔いてもマサは戻らん。お前も分かるだろ?」
「……はい」
もう一度総督はシンの拳をチラッと見て安心したように笑った。
「マサはいなくなった。だが、最後にマサは自分の息子を残し、そしてお前が見つけた……中々運命的だと思わないか?」
総督は不敵に笑い、シンもつられたように笑顔になる。
「運命ですか……」
「果たしてこの出会いが偶然なのか、それとも必然なのか……試してみる価値は大いにあるな」
そう言うと、総督は立ち上がりシンの目を見てまじめな口調で言った。
「月影心特殊教官に命じる。丹波……いや、青蓮寺焔に関する件は全て貴様に一任する……お前が見極めろ」
突然のことに驚きを示していたシンであったが、一瞬微笑むと、素早く敬礼の構えを取った。
「了解」
―――「やはりやつとの出会いは必然だったというわけか」
「え? 総督、何か言いました?」
「……やはりマサの息子なのだなと思ってな」
「……そうですね」
「まさかこの夏休みでお前の疾兎暗脚も普通に対応されるようになり、終いには死背暗脚も初見で反応してくるとはな。腕でも落ちたかシン?」
皮肉交じりに問いかける総督に対し、少し苦笑い気味に答える。
「どうです? 俺の腕が落ちたように見えましたか?」
「フッ……全然」
「疾兎暗脚は別に彼なら普通に対応してくると思ってたんで良いんですけど……まさか死背暗脚を一度で見切られるとは思ってませんでしたよ」
「見切った……というよりはただ単に反応したと言うほうが正しいんじゃないか? その直後すぐにやられてたからな」
「ま、そうなんですけどね」
よほど自分の技に自信があったのか弱々しく頭をポリポリ掻きながらつぶやいたが、その表情には別の感情が見て取れた。それに気づいた総督は優しく砕けた表情をした。
「そういえば、お前の死背暗脚を初見で見切ったのもマサだったか」
「そうですね。あとハクもですけど」
「お、あいつもか。お前とハクは当時から頭一つ抜きんでていたからな……ただまあ、やはり血は争えんな。さすがはマサの息子と言ったところか」
そう言うと、総督はおもむろに壁から背を退け、シンに背を向け一言言った。
「これは試験内容の難易度をもう少し調整しないといけないな。じゃ、またな。シン」
「少しどころか大幅に変えてもらわないと焔君の手には余りますよ」
笑って言うシンに対し、角を曲がって姿は見えなかったが、総督も大きな声で言い返した。
「それじゃあまりにも他のやつらがかわいそうだろ!! ハッハッハッハッハ!!」
「フッ、確かに」
シンは小さく呟き、また何事もなかったように静かになった廊下を歩き出した。
―――「プハー!!」
焔は風呂から上がり自分のベッドに倒れ込んだ。
夏休み最終日……中々いい思い出になったな。確実に成長して力もついてきたのは実感した。だけど、それと同時に思い知らされた。
まだまだシンさんは本気を出していないと言うことを……
一度だけ、シンさんから初めて武器ありきの実戦形式の特訓で隙を作ることができた。俺は直接体を攻撃することだけに固執しすぎていた。だから、まずシンさんの武器を弾きそこから隙を作ることに俺はシフトした。
特訓の成果もあり、スイングスピードも上がりかなりの速さで連撃ができるようになった。そして、一度シンさんから隙を生むことができた。別段大きな隙ではなかったが、初めて攻撃を当てることができると思った。
俺の振りかざした剣は確実にシンさんの右首に入った……はずだった。そこからは訳が分からなかった。
なぜか俺の攻撃は空を切ったかと思うと、もう目の前にシンさんはいた。
目では終えた。だが、反応できなかった。おそらくあれがシンさんの本気。
悔しかった。行けると思った。だけど届かなかった。
だけど、それと同時にわかった。俺は技術的にはシンさんに遠く及ばない。だけど、力だけならシンさんを超えることができる。それに俺の「武器」を更にグレードアップできたなら……
まだまだ道のりはあるけど、いつか絶対たどり着いてやる。
決意を新たに焔は眠りにつく。
だが、焔は知らない。己がもうすでにシンや総督に認められていることを……青蓮寺焔として。
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