44 / 116
在学編
第四十三話 再会
しおりを挟む
「ねえ龍二あの子誰なの?」
「誰?」
綾香と絹子は焔と向かい合って座っている女の子について龍二に尋ねる。
「いや、俺もわかんないんだよ。焔は有名人の娘さんだって言ってたけど……」
「え!? 焔って有名人と知り合いだったの!?」
「焔君すごい……」
「俺、後で紹介してもらお」
3人でひそひそ盛り上がっている中、焔たちも2人話をしていた。
「まさか遠路はるばるこんなところまで訪れてくれるなんてな。正直驚いたよ」
「まだ直接ちゃんとしたお礼をしてなかったから。やっと学校生活も慣れてきて、ちょうどいいかなと思って。焔君、その節は本当にありがとうございました」
そう言って、咲は焔に深々と頭を下げた。焔は頭が上がるまでその姿をしっかりと見届けた。
「まあ、積もる話はゲームでもをしながら話そうぜ」
咲は花札を選んだ。2人は花札をしながら色々な話をした。レッドアイの今の現状、咲の学校生活のこと、今は児童養護施設で暮らしていること、その他にもたくさん。
「お父さん良かったよな。23年で出てこれるんだからさ」
「うん……でも、お父さんの23年……私のせいで奪っちゃった。私がいつまでもうじうじしているから」
「……後悔してるのか?」
「うん」
「ならその後悔全部自分の糧にして生きろ。それが今あんたが一番やらなきゃいけないことだ。今ここでまたうじうじしても何も変わらないんだからさ」
「……うん、そうだね。やっぱり会いに来てよかった」
「そうか?」
「お父さんが言ってたんだ。焔には直接会っとけって。絶対にお前の力になってくれるから」
「ハハ、えらく過大評価されたみたいだな。あ、こいこい」
「ム……やるわね。私もちょっと集中してやろ」
それから少し2人は黙って花札に集中していたが、そんな中、焔がおもむろに口を開いた。
「あの写真さ……良い写真だよな」
「あの写真って……私が送ったやつ?」
「そう」
「そんなに良い写真だった? 何か照れちゃうな」
「よく心が折れそうなときに見てる。初めてだったんだ。あんなに心の底から嬉しかったのは。だから俺もあんたには感謝してるんだ。それにレッドアイにも。あの人のおかげで俺の歯車は加速した。だから、俺はあんたら親子にはとても感謝してる。ありがとう」
その言葉を聞いた咲は素っ頓狂な顔を浮かべると、いきなり大笑いした。
「ハハハハハ!! こっちがお礼しに来たのにまさか逆にお礼されるなんて思わなかった。うん!! やっぱり会いに来てよかった」
「……俺も会えてよかった」
―――焔たちは花札を終え、教室を出て廊下で対面していた。
「はあ……まさか焔君があんなに花札得意だったなんて」
「まあ、昔お母さんとよくやってたから。もう帰んの?」
「うん!! 当初の目的は果たせたし。それにお父さんにこのこと早く伝えたいから」
「そうか。なら、いつか3人で飲もうぜって言っといてくれ」
「うん!!」
それから2人の間に少しの沈黙が訪れた。咲は少し名残惜しそうな顔をして焔を見つめる。そんな咲に焔は笑いかける。
「大丈夫だ。あんたにはあんたにしか歩めない道がある。こんな経験した女の子なんていないからな。ハハ」
そんな焔の言動に咲はクスっと笑ってしまう。
(そんなに私不安そうな顔してたかな。そういう顔したつもりじゃなかったんだけどな。しっかりしてるんだか、抜けてんだか)
「……それじゃあね」
「ああ」
咲は別れを言い、焔から後ろを向いて歩き始めたが、急に立ち止まった。不思議そうに見つめる焔にもう一度振り向き、走り寄る。そのまま咲は焔に抱きつく。
困惑する焔に咲は耳元でささやく。
「ありがとう。私の……私たちの小さなヒーローさん……チュ」
咲は焔のほっぺにキスをすると笑顔で走って行った。
「じゃあね!!」
そんな咲の後ろ姿を放心状態で焔はただただ見ていた。
ハハ、咲はやっぱりレッドアイの娘だわ。あんたら親子のやることはいつも大胆だ。
その後、焔は遠くなる後姿を最後まで見つめていた。そして、その焔を教室から睨みつける者が2名。
嫉妬と怒りで今にも咲に襲い掛かろうとしている綾香と、無言の圧力を放っている絹子。そして、その2名を抑える龍二。
(ハハハ、焔こっちのことも考えてくれよ。まったく……うらやましいやつめ!!)
龍二は恨めしそうな表情を浮かべていた。
―――それからしばらくして俺たちは休憩を貰った。そして、龍二、綾香、絹子と色々と回ることにした。
「焔、どこから行くよ?」
「そうだな……明日はけっこう忙しいから取り敢えず全部回っときたいんだよな」
「オッケー。それならまずは校内から先に回るか。2人もそれでいいか?」
「いいよー!」
「わかった」
それから俺たちは一先ず校内をぐるっと回った。いつもは閑散としていた校内も活気に溢れていた。メイド喫茶、お化け屋敷、縁日などなど面白い出し物がたくさんあった。銀ちゃんのクラスでは縁日をやっていた。かなりレベルが高くて色々な遊びがあって結構楽しかった。
銀ちゃんは……着ぐるみを着せられ外に立たされていた。クラスのやつらに聞いたら、文化祭の準備を全くしなかった報いだそうだ。
どんよりした空気の中、子供たちにキャッキャ言われていてた銀ちゃんをそっとカメラに収めた。後で銀ちゃんに送ってやろう。
ひとしきり回った俺たちは今度は外に出て出店を回った。こっちもこっちでたくさんの人がいた。やけ食いをしている会長にあたふたしている副会長も見かけたが、敢えて見て見ぬふりをした。
龍二は片っ端らから全部の食べ物を食べようとしていて、綾香と絹子も目新しいスイーツを見て興奮していた。俺も大いに楽しんだ。このメンツとは夏祭りも一緒に回ったっけ。たった2か月前ぐらいのことだったが、心なしか前よりも会話が増えたような気がする。
……フッ。
焔は皆のはしゃいでる姿を見て1人自然と笑顔になる。
やっぱり俺……他人の喜んでる姿が好きなんだな。なんだかんだめんどくさがりながらも。
この笑顔を俺が守れるようになるかもしれない……未だに実感はないけど。もしそうなったら……いいな。
「お前……焔か!?」
後ろから焔は唐突に呼び止められる。どこか聞き覚えのある声に誰だろうと思い、振り返る焔。だが、焔はその光景に目を疑った。
「お前……冬馬……なのか!?」
そこには面影のある顔があった。だが、焔は全く記憶になかった。
冬馬が車いすに座っていることなんて。
「誰?」
綾香と絹子は焔と向かい合って座っている女の子について龍二に尋ねる。
「いや、俺もわかんないんだよ。焔は有名人の娘さんだって言ってたけど……」
「え!? 焔って有名人と知り合いだったの!?」
「焔君すごい……」
「俺、後で紹介してもらお」
3人でひそひそ盛り上がっている中、焔たちも2人話をしていた。
「まさか遠路はるばるこんなところまで訪れてくれるなんてな。正直驚いたよ」
「まだ直接ちゃんとしたお礼をしてなかったから。やっと学校生活も慣れてきて、ちょうどいいかなと思って。焔君、その節は本当にありがとうございました」
そう言って、咲は焔に深々と頭を下げた。焔は頭が上がるまでその姿をしっかりと見届けた。
「まあ、積もる話はゲームでもをしながら話そうぜ」
咲は花札を選んだ。2人は花札をしながら色々な話をした。レッドアイの今の現状、咲の学校生活のこと、今は児童養護施設で暮らしていること、その他にもたくさん。
「お父さん良かったよな。23年で出てこれるんだからさ」
「うん……でも、お父さんの23年……私のせいで奪っちゃった。私がいつまでもうじうじしているから」
「……後悔してるのか?」
「うん」
「ならその後悔全部自分の糧にして生きろ。それが今あんたが一番やらなきゃいけないことだ。今ここでまたうじうじしても何も変わらないんだからさ」
「……うん、そうだね。やっぱり会いに来てよかった」
「そうか?」
「お父さんが言ってたんだ。焔には直接会っとけって。絶対にお前の力になってくれるから」
「ハハ、えらく過大評価されたみたいだな。あ、こいこい」
「ム……やるわね。私もちょっと集中してやろ」
それから少し2人は黙って花札に集中していたが、そんな中、焔がおもむろに口を開いた。
「あの写真さ……良い写真だよな」
「あの写真って……私が送ったやつ?」
「そう」
「そんなに良い写真だった? 何か照れちゃうな」
「よく心が折れそうなときに見てる。初めてだったんだ。あんなに心の底から嬉しかったのは。だから俺もあんたには感謝してるんだ。それにレッドアイにも。あの人のおかげで俺の歯車は加速した。だから、俺はあんたら親子にはとても感謝してる。ありがとう」
その言葉を聞いた咲は素っ頓狂な顔を浮かべると、いきなり大笑いした。
「ハハハハハ!! こっちがお礼しに来たのにまさか逆にお礼されるなんて思わなかった。うん!! やっぱり会いに来てよかった」
「……俺も会えてよかった」
―――焔たちは花札を終え、教室を出て廊下で対面していた。
「はあ……まさか焔君があんなに花札得意だったなんて」
「まあ、昔お母さんとよくやってたから。もう帰んの?」
「うん!! 当初の目的は果たせたし。それにお父さんにこのこと早く伝えたいから」
「そうか。なら、いつか3人で飲もうぜって言っといてくれ」
「うん!!」
それから2人の間に少しの沈黙が訪れた。咲は少し名残惜しそうな顔をして焔を見つめる。そんな咲に焔は笑いかける。
「大丈夫だ。あんたにはあんたにしか歩めない道がある。こんな経験した女の子なんていないからな。ハハ」
そんな焔の言動に咲はクスっと笑ってしまう。
(そんなに私不安そうな顔してたかな。そういう顔したつもりじゃなかったんだけどな。しっかりしてるんだか、抜けてんだか)
「……それじゃあね」
「ああ」
咲は別れを言い、焔から後ろを向いて歩き始めたが、急に立ち止まった。不思議そうに見つめる焔にもう一度振り向き、走り寄る。そのまま咲は焔に抱きつく。
困惑する焔に咲は耳元でささやく。
「ありがとう。私の……私たちの小さなヒーローさん……チュ」
咲は焔のほっぺにキスをすると笑顔で走って行った。
「じゃあね!!」
そんな咲の後ろ姿を放心状態で焔はただただ見ていた。
ハハ、咲はやっぱりレッドアイの娘だわ。あんたら親子のやることはいつも大胆だ。
その後、焔は遠くなる後姿を最後まで見つめていた。そして、その焔を教室から睨みつける者が2名。
嫉妬と怒りで今にも咲に襲い掛かろうとしている綾香と、無言の圧力を放っている絹子。そして、その2名を抑える龍二。
(ハハハ、焔こっちのことも考えてくれよ。まったく……うらやましいやつめ!!)
龍二は恨めしそうな表情を浮かべていた。
―――それからしばらくして俺たちは休憩を貰った。そして、龍二、綾香、絹子と色々と回ることにした。
「焔、どこから行くよ?」
「そうだな……明日はけっこう忙しいから取り敢えず全部回っときたいんだよな」
「オッケー。それならまずは校内から先に回るか。2人もそれでいいか?」
「いいよー!」
「わかった」
それから俺たちは一先ず校内をぐるっと回った。いつもは閑散としていた校内も活気に溢れていた。メイド喫茶、お化け屋敷、縁日などなど面白い出し物がたくさんあった。銀ちゃんのクラスでは縁日をやっていた。かなりレベルが高くて色々な遊びがあって結構楽しかった。
銀ちゃんは……着ぐるみを着せられ外に立たされていた。クラスのやつらに聞いたら、文化祭の準備を全くしなかった報いだそうだ。
どんよりした空気の中、子供たちにキャッキャ言われていてた銀ちゃんをそっとカメラに収めた。後で銀ちゃんに送ってやろう。
ひとしきり回った俺たちは今度は外に出て出店を回った。こっちもこっちでたくさんの人がいた。やけ食いをしている会長にあたふたしている副会長も見かけたが、敢えて見て見ぬふりをした。
龍二は片っ端らから全部の食べ物を食べようとしていて、綾香と絹子も目新しいスイーツを見て興奮していた。俺も大いに楽しんだ。このメンツとは夏祭りも一緒に回ったっけ。たった2か月前ぐらいのことだったが、心なしか前よりも会話が増えたような気がする。
……フッ。
焔は皆のはしゃいでる姿を見て1人自然と笑顔になる。
やっぱり俺……他人の喜んでる姿が好きなんだな。なんだかんだめんどくさがりながらも。
この笑顔を俺が守れるようになるかもしれない……未だに実感はないけど。もしそうなったら……いいな。
「お前……焔か!?」
後ろから焔は唐突に呼び止められる。どこか聞き覚えのある声に誰だろうと思い、振り返る焔。だが、焔はその光景に目を疑った。
「お前……冬馬……なのか!?」
そこには面影のある顔があった。だが、焔は全く記憶になかった。
冬馬が車いすに座っていることなんて。
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。
三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。
……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」
その言葉は、もう何度聞いたか分からない。
霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。
周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。
同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。
――俺だけが、何もできない。
反論したい気持ちはある。
でも、できない事実は変わらない。
そんな俺が、
世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて――
この時は、まだ知る由もなかった。
これは――
妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
最弱弓術士、全距離支配で最強へ
Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」
剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。
若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。
リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。
風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。
弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。
そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。
「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」
孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。
しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。
最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる