67 / 116
試験編
第六十六話 未知なる道を突き進め
しおりを挟む
体力試験……シンさんが言ってたことは間違いじゃないらしいな。
総督は話を続けた。
「お前たちには1人で30㎞の道のりを走ってもらう。コースについては説明はしない。各々現地で確認しろ。だが、道はほぼ直進。もし道をそれたとしても、AIからその都度指摘が入るので、安心してかまわない」
いやいや、道それるって俺たちどんなコース走らされるの?
総督の話からもうすでに不安になる焔だったが、そんなことはよそに話は続く。
「制限時間は7時間だ」
その言葉を聞いた瞬間、当たりがざわざわし始めた。正直その理由は焔にも分かっていた。
「7時間? ちょっと長すぎじゃない?」
その理由を先に言葉にしたのは茜音であった。
「ああ、確かに長いな」
30㎞の平均的なタイムは知らないが、これはいくら何でも……つまり、これが意味するのは……
「どうやら俺たちは普通の道を走らせてもらえないらしいな」
その焔に呟きに茜音もゆっくり頷く。
「ええ、そうみたいね」
「なお、時間を知りたい場合はAIに直接聞けば、開始からどれだけ経ったのか、そして残りどれだけの時間が余っているのか教えてくれる。また、1時間経過すると、その都度AIから通達が入る。そして、最後残り1時間では10分ごとに通達がいき、ラスト1分でカウントを始める。そのカウントがゼロになるまでにゴールにたどり着いていない者は不合格。逆に、制限時間以内にゴールにたどり着けた者は第一試験はクリアとする……今日の試験はこれで終了だ。だから、この試験で全ての力を使い果たすつもりで臨んでくれて構わない……それでは、1分後にスタートする。各々準備に取り掛かれ」
今日の試験……ということは、第二試験は明日ってことか。よし! そういう事なら、後のことを気負わず、この試験に集中できるな。
総督の声は止み、その場にいる者たちは思い思いにストレッチやら、精神統一やらを始めた。その場には緊張感は張り詰めていたものの、どこか楽観的な、楽しみにしている雰囲気を纏っているものたちもいた。だが、焔はそのことに気づきはしなかった。
「いよいよね」
気を高めていた焔に入念にストレッチをしている茜音が話を振る。
「ああ」
「……ねえ、焔は何でこの組織に入りたいと思ったの?」
「それは……」
一瞬、言葉が出てこなかったが、焔は迷うことなく言葉を選び出す。
「ヒーローになりたいから」
「……ヒーローねー」
『ヒーローになりたいから』こんな理由でここに来たなんて絶対に馬鹿にされる、焔はそう思い、身構えていると、
「すごくいい夢じゃん。というか、うらやましいな。そんなに堂々とこんな恥ずかしいこと言えるなんて」
「おい、それは誉め言葉として受け取っていいんだな?」
「もちろん。私も憧れてたんだ。正義の味方ってのにさ。小っちゃい時からこんな年になるまでさ」
「へえ(正義の味方か。確かに、前あった印象でも何かすごい正義感強そうな気がしたな。ただ、ちょっと我が強い節もあったけど。まあ、何はともあれ……)」
焔は茜音に笑いかけ、一言付け足す。
「やっぱり、夢は捨てないでみるもんだな」
「……ね」
茜音も焔に笑い返した。
「それでは、時間となりましたので、これより皆様をスタート地点まで転送します」
同時に、AIからのアナウンスが入り、皆の手が止まった。
「それじゃあ、またスタート地点で」
「ああ」
「……転送を開始します」
焔と茜音はしばしの別れを告げた後、再びまばゆい光が当たりを包んだ。その場にいたものは全員目を閉じる。しばらくすると、光は収まった。それと同時に空気が変わったのもわかった。そして、目を開け、あまりの光景に焔は笑ってしまった。
「……ジャングルかよ」
焔の目の前に広がっている光景はまさにテレビや映画で見たことのあるような、ジャングルと呼ばれるものそのものであった。暑いとまではいかないが、肌にまとわりつくようなねっとりとした湿気があり、あたりからは鳥やら猿やらの鳴き声が聞こえてきた。しばらく、この景色に圧巻されていると焔はあることに気づき、何かを探すようにあたりを見渡す。
「あのー、AIさん……他の人たちは?」
「総督の説明を聞いていませんでしたか? お前たちは『1人』で30㎞の道のりを走ってもらう、と言っていませんでしたか?」
「お前たちは1人で……なるほどな」
焔は総督の言葉を少し口にすると、その意味が分かったのか、苦笑いを浮かべる。
「さすがは電脳世界と言ったところか(互いに競い合うのではなく、己自身との戦いか。こんな壮大なジャングルで、人もいない。道もあるにはあるが、行く先々には草木が生い茂り、整備された後もない。どんな虫や動物がいるのかわからない。こんなところを1人で突き進み、30㎞先の今は見ぬゴールを目指す。体力もそうだが、精神力も必要になってくる……か)」
焔がこの試験の趣旨を理解したように、他にも焔と同様にこの試験の恐ろしさを理解したものもいる。茜音も根性が試されると言った総督の言葉を思い出していた。だが、中には全くこの試験の趣旨など考えず、今広がっている景色に胸を躍らせている者も数多くいた。
「それでは、そろそろカウントダウンと行こうか」
タイミングを見計らったようにジャングルには総督の声がこだまする。焔はその声に耳を傾け、一度大きく深呼吸をした。
「第一試験開始まで3秒前!」
「3!」
「2!」
「1!」
「スタート!」
その言葉を聞いた瞬間、張り詰めていた糸が切れたかのように皆が一斉に未知なるジャングルへと駆け出して行った。
―――総督はマイクの電源を切り、椅子にもたれかかると、大きくため息をついた。
「お疲れ総督」
「ああ、声を張るのはやはり疲れるな」
総督の後ろには総督をねぎらう言葉をかけたシン以外に4人が横並びに立っていた。この部屋には無数のモニターがあり、そこから各試験者の様子を見ることが出来た。
「さてさて、この試験……一体何人が残るだろうな?」
「こりゃ、前年よりはるかに残る人数は少ないだろうな」
シンの隣に立っていたレオがその問いかけに答える。すると、その横に立っていた白髪の男も話に混ざる。
「そうだね。去年よりだいぶ難易度が上がっているみたいだけど、それは今年試験を受ける、ある少年の師が大見えを張ったことと何か関係あるのかな?」
そう言うと、白髪の男はシンの方へちらりと視線を移す。そのことにいち早く気付いたシンはそっぽを向き、口笛を吹きだす。
「わかりやすい男だ」
「へー、なんて大見え張ったの? シン?」
シンの隣に立っていたクール目の女性と少し小さめの女性が話に入ってきた。
「俺別に大見え張ったつもりないんだけどねえ。ただ単にもうちょっと難しくしないと焔の手には余るかなって」
「言うじゃねえかシン」
「じゃあ、俺たちも期待して見てていいんだね?」
「そりゃもちろん」
白髪の男からの質問に自信ありげに答えると、その言葉に食いついた総督は皆に問いかける。
「それじゃあ、見てやろうか。マサの息子……もとい、シンの弟子がどれほどの力を秘めているのかをな」
すると、その場にいた全員はある1つのモニターに視線を集中させる。そこにはジャングルの険しい道のりをものともせず進んでいく、1人の男の姿が映し出されていた。
総督は話を続けた。
「お前たちには1人で30㎞の道のりを走ってもらう。コースについては説明はしない。各々現地で確認しろ。だが、道はほぼ直進。もし道をそれたとしても、AIからその都度指摘が入るので、安心してかまわない」
いやいや、道それるって俺たちどんなコース走らされるの?
総督の話からもうすでに不安になる焔だったが、そんなことはよそに話は続く。
「制限時間は7時間だ」
その言葉を聞いた瞬間、当たりがざわざわし始めた。正直その理由は焔にも分かっていた。
「7時間? ちょっと長すぎじゃない?」
その理由を先に言葉にしたのは茜音であった。
「ああ、確かに長いな」
30㎞の平均的なタイムは知らないが、これはいくら何でも……つまり、これが意味するのは……
「どうやら俺たちは普通の道を走らせてもらえないらしいな」
その焔に呟きに茜音もゆっくり頷く。
「ええ、そうみたいね」
「なお、時間を知りたい場合はAIに直接聞けば、開始からどれだけ経ったのか、そして残りどれだけの時間が余っているのか教えてくれる。また、1時間経過すると、その都度AIから通達が入る。そして、最後残り1時間では10分ごとに通達がいき、ラスト1分でカウントを始める。そのカウントがゼロになるまでにゴールにたどり着いていない者は不合格。逆に、制限時間以内にゴールにたどり着けた者は第一試験はクリアとする……今日の試験はこれで終了だ。だから、この試験で全ての力を使い果たすつもりで臨んでくれて構わない……それでは、1分後にスタートする。各々準備に取り掛かれ」
今日の試験……ということは、第二試験は明日ってことか。よし! そういう事なら、後のことを気負わず、この試験に集中できるな。
総督の声は止み、その場にいる者たちは思い思いにストレッチやら、精神統一やらを始めた。その場には緊張感は張り詰めていたものの、どこか楽観的な、楽しみにしている雰囲気を纏っているものたちもいた。だが、焔はそのことに気づきはしなかった。
「いよいよね」
気を高めていた焔に入念にストレッチをしている茜音が話を振る。
「ああ」
「……ねえ、焔は何でこの組織に入りたいと思ったの?」
「それは……」
一瞬、言葉が出てこなかったが、焔は迷うことなく言葉を選び出す。
「ヒーローになりたいから」
「……ヒーローねー」
『ヒーローになりたいから』こんな理由でここに来たなんて絶対に馬鹿にされる、焔はそう思い、身構えていると、
「すごくいい夢じゃん。というか、うらやましいな。そんなに堂々とこんな恥ずかしいこと言えるなんて」
「おい、それは誉め言葉として受け取っていいんだな?」
「もちろん。私も憧れてたんだ。正義の味方ってのにさ。小っちゃい時からこんな年になるまでさ」
「へえ(正義の味方か。確かに、前あった印象でも何かすごい正義感強そうな気がしたな。ただ、ちょっと我が強い節もあったけど。まあ、何はともあれ……)」
焔は茜音に笑いかけ、一言付け足す。
「やっぱり、夢は捨てないでみるもんだな」
「……ね」
茜音も焔に笑い返した。
「それでは、時間となりましたので、これより皆様をスタート地点まで転送します」
同時に、AIからのアナウンスが入り、皆の手が止まった。
「それじゃあ、またスタート地点で」
「ああ」
「……転送を開始します」
焔と茜音はしばしの別れを告げた後、再びまばゆい光が当たりを包んだ。その場にいたものは全員目を閉じる。しばらくすると、光は収まった。それと同時に空気が変わったのもわかった。そして、目を開け、あまりの光景に焔は笑ってしまった。
「……ジャングルかよ」
焔の目の前に広がっている光景はまさにテレビや映画で見たことのあるような、ジャングルと呼ばれるものそのものであった。暑いとまではいかないが、肌にまとわりつくようなねっとりとした湿気があり、あたりからは鳥やら猿やらの鳴き声が聞こえてきた。しばらく、この景色に圧巻されていると焔はあることに気づき、何かを探すようにあたりを見渡す。
「あのー、AIさん……他の人たちは?」
「総督の説明を聞いていませんでしたか? お前たちは『1人』で30㎞の道のりを走ってもらう、と言っていませんでしたか?」
「お前たちは1人で……なるほどな」
焔は総督の言葉を少し口にすると、その意味が分かったのか、苦笑いを浮かべる。
「さすがは電脳世界と言ったところか(互いに競い合うのではなく、己自身との戦いか。こんな壮大なジャングルで、人もいない。道もあるにはあるが、行く先々には草木が生い茂り、整備された後もない。どんな虫や動物がいるのかわからない。こんなところを1人で突き進み、30㎞先の今は見ぬゴールを目指す。体力もそうだが、精神力も必要になってくる……か)」
焔がこの試験の趣旨を理解したように、他にも焔と同様にこの試験の恐ろしさを理解したものもいる。茜音も根性が試されると言った総督の言葉を思い出していた。だが、中には全くこの試験の趣旨など考えず、今広がっている景色に胸を躍らせている者も数多くいた。
「それでは、そろそろカウントダウンと行こうか」
タイミングを見計らったようにジャングルには総督の声がこだまする。焔はその声に耳を傾け、一度大きく深呼吸をした。
「第一試験開始まで3秒前!」
「3!」
「2!」
「1!」
「スタート!」
その言葉を聞いた瞬間、張り詰めていた糸が切れたかのように皆が一斉に未知なるジャングルへと駆け出して行った。
―――総督はマイクの電源を切り、椅子にもたれかかると、大きくため息をついた。
「お疲れ総督」
「ああ、声を張るのはやはり疲れるな」
総督の後ろには総督をねぎらう言葉をかけたシン以外に4人が横並びに立っていた。この部屋には無数のモニターがあり、そこから各試験者の様子を見ることが出来た。
「さてさて、この試験……一体何人が残るだろうな?」
「こりゃ、前年よりはるかに残る人数は少ないだろうな」
シンの隣に立っていたレオがその問いかけに答える。すると、その横に立っていた白髪の男も話に混ざる。
「そうだね。去年よりだいぶ難易度が上がっているみたいだけど、それは今年試験を受ける、ある少年の師が大見えを張ったことと何か関係あるのかな?」
そう言うと、白髪の男はシンの方へちらりと視線を移す。そのことにいち早く気付いたシンはそっぽを向き、口笛を吹きだす。
「わかりやすい男だ」
「へー、なんて大見え張ったの? シン?」
シンの隣に立っていたクール目の女性と少し小さめの女性が話に入ってきた。
「俺別に大見え張ったつもりないんだけどねえ。ただ単にもうちょっと難しくしないと焔の手には余るかなって」
「言うじゃねえかシン」
「じゃあ、俺たちも期待して見てていいんだね?」
「そりゃもちろん」
白髪の男からの質問に自信ありげに答えると、その言葉に食いついた総督は皆に問いかける。
「それじゃあ、見てやろうか。マサの息子……もとい、シンの弟子がどれほどの力を秘めているのかをな」
すると、その場にいた全員はある1つのモニターに視線を集中させる。そこにはジャングルの険しい道のりをものともせず進んでいく、1人の男の姿が映し出されていた。
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。
三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。
……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」
その言葉は、もう何度聞いたか分からない。
霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。
周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。
同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。
――俺だけが、何もできない。
反論したい気持ちはある。
でも、できない事実は変わらない。
そんな俺が、
世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて――
この時は、まだ知る由もなかった。
これは――
妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
最弱弓術士、全距離支配で最強へ
Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」
剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。
若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。
リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。
風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。
弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。
そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。
「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」
孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。
しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。
最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる