焔の軌跡

文字の大きさ
85 / 116
試験編

第八十四話 青と炎

しおりを挟む
 しばらくすると、泣き声が弱まり、会場からもその声は聞こえないレベルまでになっていた。焔を抱き寄せる手にも力がなくなっていく。そのことを確認すると、焔は徐々に力を緩めていく。そして、そっとそっと、眠っている赤ちゃんを起こさないようにそっと手をどける。

 そうして、肩に手を置き顔を覗き込む。すると、さきほどまで名無しと呼ばれた人間はそこにはおらず、ただの泣きじゃくる少女の姿しか目に移らなかった。焔は安堵のため息を漏らすと、安心したのか、今までの疲労が一気に押し寄せたかのような感覚に陥る。そして、崩れ落ちそうになる。

 だが、誰かが焔の腕を掴み、ずり落ちるのを阻止した。振り返ると、そこには見慣れた顔があった。

「……シンさん」

 シンはいつもの笑顔を崩さず、そのまま焔の頭に手を置き、わしゃわしゃと掻きまわす。

「……よくやった」

「……ハハ、シンさんの出す課題はいつも鬼ムズなんですよ。もうちょい加減してくださいよ」

「そうしたいのも山々なんだけどねー。最終的にはいつもクリアしちゃうでしょ?」

「ハ……ハハ、そう……でした……ね……」

 そう言い残すと、焔は意識を失い、シンの体に身を任せるように倒れていった。

「あらら……ま、これだけ終焔モード酷使したら、そりゃ無理もないか。今はゆっくりと休めよ。ヒーロー」

 そう言って、優しい表情を見せたシンの先には全ての力を出し切ったかのように眠る小さなヒーローの姿があった。

「……あっ」

 何かを言いたそうな声がシンの前から聞こえた。すると、そこにはいまだに涙を流しているが、他人を心配できるほどの余裕が出来たのか、少女が心配そうに焔のことを見ていた。シンはその様子を見ると、微笑み、頭を撫で始めた。

 少女は一瞬ビクッとするが、シンの顔を見ると安心したように目を閉じ、焔と同様に倒れ込む。焔を抱えたままだったので、シンは反応が遅れる。だが、そのことに気づいたヴァネッサがすかさず体を入れ、倒れるのを阻止する。

「いやー、助かったよヴァネッサ」

「反応が遅いぞ、シン……まあいい、取り敢えず2人とも早く医務室に運んだほうがいい」

「ああ、そうだね……じゃ、総督、第三試験も終わったことだし、焔たちは一旦こちらで預かりますね」

「ああ、好きにしろ」

 通信機ごしから総督の了解を得ると、シンとヴァネッサは2人を連れ医務室へと転送されていった。そして、先ほどまでの戦闘の余韻からまだ抜け出さていない受験生が数多くみられる中、総督はその余韻を覚ますかのように大きな声を上げる。

「これにて全ての試験は終了! みなご苦労であった! 結果についてはまた後日発表させてもらう! 何か不審な点等があれば、AIに伝えろ! では解散!」

 そして、会場は先ほどまで繰り広げられていた白熱した戦いの残像を残しながら、再び喝采を浴びる、その日まで、また静寂を纏うのだった。


―――「………ん…」

 静かな空間で焔は不意に意識が戻った。ゆっくりと瞼を開けると、そこには知らない天井があった。首を動かし、現状を把握する。


 ここは……カーテンで仕切られてる。ああ、たぶん医務室だな。そういや、さっき意識飛んでたな。なるほど、あの時力尽きて、ぶっ倒れたんだな。ここまで、連れてきてくれたのシンさんかな。ハハ、皆にダサいとこ見られたな……そういや、あの子は……大丈夫かな。


 やっぱり焔は自身のことよりもあの少女のことが気になるようであった。そして、徐々に意識がはっきりしてくると、あることに気づく。


 あれ……なんか右腕のとこだけ妙に温かいな。何かあるのかな。


 焔は左手で反対側の腕の場所を探る。


 サラ……


 サラ……え? これって髪の毛……髪の毛!?


 焔はその感触が髪の毛であることがわかると、一気に目を覚まし、勢いよく布団をめくる。すると、そこには何とも安らかに眠る少女の姿があった。

「なんでやねん!!」

 思わず関西弁で突っ込んでしまうほどに焔は動揺していた。その後、どうすればいいのかとアタフタしていると不意にカーテンの外側から声が聞こえた。

「お! 起きたみたいだね」

 その声の主はすぐにわかった。

「シンさん!」

「おー、意外に元気そうじゃないか。AI、カーテンを開けてやってくれ」

 シンがAIに頼むと、すぐにカーテンは自動的に開く。突然の明かりに少し目を細める焔だったが、すぐにあたりを確認することが出来た。そこには保健室のような空間が広がっていた。そして、そこにいたのはシンだけではなく、ヴァネッサも同席していた。シンは湯呑みで熱々のお茶を、ヴァネッサはおしゃれなティーカップで紅茶を飲んでおり、何ともお国柄が出ていた。

 焔はてっきりシンだけかと思っていたが、他にも人がいたことを知り、さっきのツッコミが急に恥ずかしくなってきた。咳払いを一回すると、焔は態度を改める。

「シンさん、何でこの子が俺と一緒のベッドで寝てるんですか?」

「ズズズ……粋な計らい?」

「いらねえわ! そんな計らい!」

 そのやり取りを見ていたヴァネッサは顔をそらし、笑い声を押さえ始めた。焔はそのことに気づくと、急に恥ずかしくなったのか、顔がドンドン赤くなっていった。ヴァネッサも焔の様子に気づいたようで、

「いや、別に面白がっているわけではないんだ。今まで君にそんな一面があるとは知らなかったものでつい」

「あ、そうなんですね、ハハ……というか、シンさんこの人は……」

「ん? ああ、そういや初対面か。彼女はヴァネッサ。レオと同様にこの部隊の一応教官だ」

「一応とはなんだ? お前よりは立派に教官を務めているつもりなんだが」

「アハハ、これは失敬」


 ああ、この人たち仲いいな。


 会話を聞いていて、不意にそんなことを思った時だった。急に焔の横で少女が動き始めた。


 え? まさかお目覚め!? どうしよ……え!? どうしよ!?


 アタフタし出した焔は最終的にベッドの上で正座をすることで落ち着いた。

「お、おはようございます」

 目を覚ました少女にどう接していいのかわからなかった焔は取り敢えず敬語で話しかける。

「……おはよう」

 少女の顔からは今どんな気持ちなのかとかはわからなかった。だが、前みたいな仮面はもう被ってないことだけは分かった。安心する焔だったが、そこから沈黙が続き、再びあたふたし出す。

「あ、え、えっと……あの……」

 その様子を遠目から微笑ましく見ていたシンであったが、流石に可哀そうだと思ったのか、助け舟を出す。

「さて、2人とももう意識ははっきりしているかな?」

 2人はほぼ同時に頷く。

「そっか。そしたら……ちょっと座って話でもしようか」

 それから、2人は椅子に腰を掛けた。話でもしようか、と言ったシンであったが、そのほとんどが少女への質問だった。これまでのこと、記憶はどこまで戻っているかなど色々と聞いた。

「―――なるほど。それじゃあ、君はもう全ての記憶が戻ったんだね」

「はい……全部思い出しました」

「……そっか。じゃあ、もう自分の名前も思い出したかな?」

「はい。思い出しました」

「お! それは良かった」

「でも……もうこの名前は使いません」

「……そうか」

 シンがそう返した後、みんな次の言葉を失った。

「ど、どうしてだよ。せっかく自分の名前を思い出したってのに」

 静まり返る中、横に座っていた焔が少女に問いかける。少女はすぐに言葉を返す。

「私の名前を呼んでくれた人はもうこの世にはいないから」

 その言葉に更に言葉が出なくなる。この言葉にどう返せばいいのか、焔は必死に考える。だが、少女はまだ話を続ける。

「それに……あの頃の私ももういない。お父さん、お母さんが死んだとき、あの頃の私も死んだ。そして、名無しになった。でも、名無しになった私を今度は焔が倒してくれた」

「……そうだ。もう名無しはいなくなったんだ。そして、お前は記憶を、感情を取り戻した。だから、また昔みたいに」

「それはできない。記憶を取り戻しても、もう過去の私は帰ってこない……だから、今度は焔が私の名前を付けてほしい」

 急な頼みに焔は動揺をあらわにする。昔の名前を捨てて、新しい名前を付けてほしいと言われても、二つ返事で引き受けることなど到底できなかった。

「え、ええ? でも……本当にいいのか?」

「いい。私は焔に救われた。だから……」

「……焔、彼女の願いを受けてやれ。男なら引き受けたことは最後まできっちりとやり通さなきゃだめだぜ」

「……最後まで」

 その時、焔はようやく気付いた。この子はまだ救われていないのだと。名無しの呪縛を完全に解くには、過去との決別をしなくてはならない。そのためには過去に一度殺された名前ではなく、新たな名前が必要なのだと。そして、そのことに自身よりも早く気付いていたシンにはやはり頭が上がらないなと、焔は改めて思うのだった。

「……よし! いいよ。俺でよければ新しい名前つけるよ」

「……うん」

 少女の了解を得た焔は顎に手を当て考える。少女は焔から目を離さず、じっと見つめる。シンが湯呑みに手を伸ばし、いまだに熱いお茶を音を立てながら、口の中に流し込む。


 トン


 机に湯呑みを置いた瞬間、焔は目を開ける。

「……よし、決めた」

 そう言うと、焔は体ごと少女に向け、しっかりと目を見た。そして、目を見た焔はやはりこの名前しかないなと改めて思うのだった。

「あんたの新しい名前は……ソラだ!」

「……ソラ?」

 首をかしげる少女に焔は思っていた反応と少し違い、一瞬言葉が詰まる。だが、その反応のずれの正体をシンが教えてくれた。

「焔……名前というのは固有名称。今、この子にはソラという単語は日本語として聞こえてるんだよ」

「……ああ、なるほど!」

 焔はその意味が分かったのか掌を拳で叩いて、納得のポーズを示す。そして、再び少女へと向き返る。

「ソラというのは英語でスカイって言う意味なんだ」

「スカイ……お空のこと? じゃあ、何でソラっていう名前なの?」

「それは初めてあんたと会って思ったんだよ。目が凄くきれいだなーって。まるで青空みたいに澄んでいる綺麗な目だって」

「……私の目が……青空みたい……」

 少女はその言葉をかみしめるようにゆっくりと紡ぐ。

「ああ」

「でも、私の目は死人みたいだって」

「……確かに、そとっつらだけ見れば、そう見えなくもなかった……でも、俺には見えた。雲を超えた先に無限に広がる綺麗な青が……だから俺はお前にソラという名前を付けた! 誰にも文句は言わせねえ。誰が何と言おうとお前は青空にも負けない綺麗な目をしているソラだ!」

「……うん。今日から私はソラ」

 そう言って、ソラは初めて笑った。満面の笑みとはいかなかった。微笑にも似た小さな笑みだった。だが、確かに笑った。

 その瞬間、焔はわかった。なぜ、自分がここまでソラに執着していたのか。

「ハハ、やっぱり笑った顔が一番かわいいわ」

 まだ完全に感情を取り戻したわけではない。人よりも感情を出すにはおそらく長い年月が必要だろう。だが、もう少女の心の中には名無しという存在は消え去り、名無しがいた場所には新たにソラという少女が誕生した。

 名無しのいた場所はとても暗い闇の中だった。だが、そこにも色が付いた。まだ、色は小さく、視界は闇で覆われている。だが、もう少女は歩み止めたりしない。だって、ソラという名に恥じない青き目と、当たりを照らさんと燃える、小さくも消えることのない炎がそばにあるのだから。

「フッ、マサさんを超えることはできない……か」

 ヴァネッサは焔とソラが会話している姿を見て、不意にシンが言っていたことを思い出す。

「……ああ、超えることはできないよ……実力はね」

「……実力は……か」

 2人は無言になると、微笑ましそうに焔とソラの会話を聞きながら、残りの茶をゆっくりと楽しんだのだった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった

ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。 学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。 だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。 暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。 よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!? ……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい! そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。 赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。 「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」 そう、他人事のように見送った俺だったが……。 直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。 「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」 ――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。

軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います

こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!=== ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。 でも別に最強なんて目指さない。 それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。 フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。 これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。

九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。

三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。 ……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」 その言葉は、もう何度聞いたか分からない。 霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。 周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。 同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。 ――俺だけが、何もできない。 反論したい気持ちはある。 でも、できない事実は変わらない。 そんな俺が、 世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて―― この時は、まだ知る由もなかった。 これは―― 妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。

《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う

なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。 スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、 ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。 弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、 満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。 そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは―― 拾ってきた野良の黒猫“クロ”。 だが命の灯が消えかけた夜、 その黒猫は正体を現す。 クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在―― しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。 力を失われ、語ることすら封じられたクロは、 復讐を果たすための契約者を探していた。 クロは瀕死のソラと契約し、 彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。 唯一のスキル《アイテムボックス》。 そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、 弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。 だがその裏で、 クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、 復讐の道を静かに歩み始めていた。 これは―― “最弱”と“最凶”が手を取り合い、 未来をやり直す物語

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

合成師

盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。 そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。

最弱弓術士、全距離支配で最強へ

Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」 剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。 若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。 リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。 風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。 弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。 そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。 「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」 孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。 しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。 最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!

処理中です...