焔の軌跡

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信頼編

第百十話 隊長の役割

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 オーグ

 惑星ラックハントの原生生物。主食は肉。地球では年間100匹は討伐されている。成長するにつれ、凶暴化し、人里まで降りてくる可能性が高まるが、ほとんどは成長しきる前に討伐されるため、そこまでの被害は出ていない。

 大きさは大体5~15メートルほど。知性はチンパンジー以下。成長しきったらランクB相当の脅威だが、普通の状態だとランクCほどの脅威である。その大きさと見た目から日本の昔話などでよく出てくる鬼と風貌が似ているため、隊員の一部ではオーグのことを鬼と呼ぶものもいる。動きは遅いが、パワーはある。だが、ただそれだけであるため、対処は容易。

 焔たちはオーグに対する情報を聞きながら、ある日本の森林地帯を歩いていた。

「―――で、このオーグが昔より日本で鬼とされている正体でもあるとも言われている」

 シンの話を聞き、日本に住んでいた焔、茜音の二人は興奮しっぱなしであった。

「すげえ! だから鬼退治ってわけか!」

「てことは日本の昔話で出てくる妖怪とかも地球外生物だったりするのかもしれないってことですか!?」

「まあ、そういうやつもいたりするね」

 更に白熱する焔と茜音に少しため息を漏らすと大きめに手を叩き、その場を沈める。

「さて、取り敢えずオーグのことはもういいかな?」

「大丈夫です」

「オッケーっス」

「うん」
 
 皆の返事を確認すると、シンはおもむろに、

「それより三人とも似合ってるじゃないか」

 シンは三人の服装に目を向ける。焔たちも身に着けるのは初めてだったため、少しソワソワしていた。下に身に着けている服は全員指定のものだが、ズボンや上着は要望によって変えることができるのだ。

 36班では、上着だけそれぞれ異なるものを身に着けていた。焔は真っ赤なコート、ソラは水色のコート、茜音は真っ黒のコートをそれぞれ着ている。だが、茜音は焔、ソラよりも丈が短めである。共通している部分はフードがついているということと、肩の部分に36という数字と地球をかたどったエンブレムがついているということである。

「やっぱ似合ってますか?」

 ポーズをとる焔に耳元でAIが、

「レインコートみたいですね」

「は? んだとてめえ」

「そのブーツも長靴みたいで更に磨きがかかってますよ」

「てめえ……!」

「ソラはすごく似合ってると思う」

 パッと焔の顔が明るくなる。その言葉にAIはもう何も言い返せないでいた。AIは焔以外には噛みついてこないのだ。

「ソラも中々似合ってるぜ」

「ありがと」

 照れながらも嬉しそうに微笑むソラ。その二人の会話を聞きながらも、茜音はシンにあることを尋ねる。

「シン教官は数字とか地球のエンブレムが服についてないですよね」

「ああ、まず教官は特に班を組んでないから数字はないってのと、教官は他の隊員と区別する意味でも、エンブレムはないんだよ。でも、代わりにこんなのがある」

 シンはコートの襟の裏側を茜音に見せる。その動作に焔とソラも気になったのか、茜音の後ろから覗き込む。そこには焔たちの肩に描かれたエンブレムと同じバッジがついてあった。

 ドヤ―ッとドヤ顔をするシンの顔には目もくれず、バッジを羨ましそうな目で見つめる三人。

「はい終了」

 数秒ほど見せると途端に襟を戻し、バッジを焔たちに見せびらかすのを止める。当然、「えー!」と言う声が出るが、それでもシンはもう見せなかった。なぜなら、

(これ後ろに『死神』って文字が入ってるから、あんまし見せたくないんだよな。焔とかだったら取って見せろとか言ってきそうだし)

 まだ、駄々をこねる焔たちに強引に話を進めようとシンは声高らかに話題を変更する。

「さて、そろそろ初任務だけど、その前にやってもらいたいことがある。リーダーの選定だ」

「……リーダー?」

 またまたいきなりすぎる話題に全員が口をそろえて頭をかしげる。

「そうそう、リーダー、隊長のことだね。君たちはまだ隊長が誰かって決まってないよね?」

「そーっスね……特に決めろとか言われてないので、決めてないですね」

「なるほどね。じゃ、パパっと決めちゃおっか」

「パパっとって……あんたねー」

 楽観的な考えのシンに文句を垂れる焔。ソラはともかく、当然茜音もため息を漏らす。もうすぐ初任務だというのに、その直前に隊長を決めるだなんて、いくらなんでも急すぎると思ったのだろう。だが、これはただ単にシンが忘れていたとかそういうのではない……とも言い切れないが、実際、シンの中では隊長としてふさわしい人物がもう決まっていた。

「まあまあ、取り敢えず聞きなさい」

 そう前振りをし、シンは語りだす。

「まず、班の中では必ず隊長を一人任命する。これは班の結束力を高めたり、最終的な決定権を一人の人物にしておく方が、色々スムーズに事を運べるからっていう理由がある。隊長の大まかな仕事は任務遂行のための作戦を立てることと、状況を確認し、任務を遂行するか、撤退するかの判断ってところかな」

「なるほど……そんなら絶対に事前に決めておいた方がよかっただろ。まさか……忘れてたとかじゃないですよね」

 焔の鋭い視線にシンは冷や汗を流す。

「そんなわけないじゃないかー! さあ、さっきの隊長の役割を踏まえて多数決でパパっと決めちゃおう。30秒以内ね」

 身勝手なカウントダウンが始まる。しかし、カウントダウンとは不思議なものである。さっきまで愚痴ってた焔たちでさえ、数字がゼロに近づくにつれ焦りが募るのである。だが、そんな焦りも時間が10秒も経たないうちにゼロになるのであった。ただ一人を除き。

(どうしよ……焔とソラちゃんか。まず、申し訳ないけど、ソラちゃんはありえない。この一週間でソラちゃんが一人で発言しているところなんてほぼ見たことない。だとしたら焔? 判断力はある。分析力はわからないけど、この班で一番強いのは焔だから隊長にするには申し分ないはず)

「ゼロ! ほい、それじゃあ多数決始めるよ。ソラがいいと思う人ー」

 シーン

 その時、タイミングを見計らったようにそよ風が通り過ぎて行く。本来ならば、心地の良い森のささやきも物凄く居心地が悪く感じる。その居たたまれない雰囲気を感じ取ったのか、いつも無表情を貫いていたソラでさえ、少し涙目になる。ソラの気持ちを汲み取ったシンはさっさとソラのターンを終了し、次に話を進める。

「茜音ちゃんが良いと思う人ー」

「はーい!」

 茜音の名前が出た瞬間、焔と出題側のシンも迷わず手を挙げる。ソラは最初挙げなかったが、焔が手を挙げているのを見て、後から手を挙げた。

「茜音ちゃんが隊長で決定ね。はい、拍手」

「いえーい」

 パチパチパチ
 
「ちょ、ちょっと待ってください! 納得できません。どうして私なんですか? というか、シン教官も参加してるなんて聞いてないんですけど」

 このままでは、自分が隊長になる勢いだった。茜音は自分が隊長に向いているとは考えていなかったため、少し意地の悪い質問をしてしまった。

「んー、まあ俺は入れても入れなくても焔とソラが君が隊長に向いていると思ったことが事実だからね。結局は茜音ちゃんが隊長になることに変わりはないよ。でも、君の疑問は最もだね」

 シンは茜音の目を見据えて、はっきりとした口調で茜音の疑問に対処する。

「茜音ちゃんの疑問はなぜ焔ではなく、自分なのかということでいいよね?」

 こくりと茜音はうなずく。

「まあ、焔に関しては二年間一緒にいた俺が保証するよ。こいつは能力的にも、そして……性格的にも絶対に隊長はダメだ」

 たまに見せる真面目なシンの物言いに押される茜音。それと同時にそこまで言い切られるとは思わなかった焔は、ソラに慰められていた。

「だ、だとしても私が隊長に向いているとは限らないじゃないですか?」

(ゲッ……痛いとこ突かれたな)

 最初は図星を突かれて嫌な顔をするシンであったが、すぐさま表情を作り変え、茜音を説得するすべを探る。

「そうだね……確かに、茜音ちゃんのことはそこまで俺は知らない。でも、ヴァネッサのことはよく知っている。だから、君が隊長に向いていると思ったのはヴァネッサが推薦したってことが一番の要因になるかな」

「ヴァネッサ教官?」

 ここでヴァネッサの話が出るとは思わなかったため、無意識に茜音はシンの話に集中する。

「教官は毎年できうる限り、君たちみたいな才能あふれる原石を推薦してるんだけど……ま、俺はまったくしたことないけど……そんなことはさておき、ヴァネッサも他の教官と同じように推薦はするんだけど、その選定基準がとても厳しいんだよ。ここのところは全然推薦してなかったし……でも、彼女が推薦した子は全員かしこくて、骨のある子たちなんだよ。それに、俺は第二試験で君のこと見てたけど、分析力あるし、作戦もすごく良かった。だから、自信持っていいよ。こんな化け物二人の隊長なんて大変だと思うけど、君はヴァネッサから認められている。それだけでもとてもすごいことなんだよ。まあ、やってみて無理だと思ったらその時はもう一度考えよう」

 シンの長い説明にいの一番に反応したのは茜音ではなく、焔であった。

「やいやい! 誰が化け物だって! ソラも言ってやれ!」

「焔は化け物じゃない。神様」

「そういうことじゃないだろ、ソラ」

 うるさくシンに絡む焔とソラ。そんなことはお構いなしに茜音は自分の胸に手を当て、シンの言葉を脳内で繰り返す。

(ああ、シン教官は分かってたんだ。私がこの二人の隊長をやることが不安だってことが……ここまで、言われたらやるしかないよね。どうせ、多数決で決まっちゃってるし)

 シンの言葉を言い訳に開き直ると、茜音はまっすぐシンの顔を見る。

「わかりました! 私やります!」

「あら、いい返事じゃない」

 茜音の顔から焔も何かを感じ取ったのか、視線を送る。

「よろしく頼むぜ、隊長さん」

「……うん」

 そうこうしているうちにシンのお目当ての場所に到着する。そこは木々が生えていない広場であった。シンがあらかじめ戦いやすい場所を探しておいたのであろう。

「さて、今回はここでオーグを仕留めてもらう。AI、オーグがここに来るまで後どんだけかかる?」

「5分程度です」

「なるほど。5分ね」

 何かを企んでいるのが、バレバレだと言わんばかりに不気味な笑みを浮かべる。嫌だなと思っていた茜音と焔の予感が的中する。

「今回討伐するオーグはランクC。情報によると身長は7メートル、ここの木を丸々一本加工したお手製のこん棒を武器として所持している。まさに鬼だね。でも、言ってもランクCだ。焔は第二試験でランクBを単独撃破してるし、ソラちゃんは宇宙連合ではランクCとされているが、アースではほとんどランクB程度の脅威として認識している地球外生物を単独撃破している。茜音ちゃんもランクCを無傷で倒してる」

「そうっスね」

「まあ、はい」

「じゃあさ、今回の任務もさ、ぶっちゃけ楽勝じゃん。だから、少し条件を加えさせてもらうね」

「条件って……あんた」

 焔の静止も聞かずに、シンは強引に話を進める。人差し指を突き出し、

「まず一つ、三人で協力して倒すこと」

 そして、続いて中指も立てる。

「二つ、10秒以内に倒すこと」

 すでにこの時点で顔を歪める焔と茜音。だが、まだ終わってないらしく、続いて薬指も立てる。

「三つ、危険な方法では倒さないこと」

 またまた続いて小指も立てる。

「四つ、今回のオーグ討伐に関しては茜音ちゃんだけで作戦を考えること。以上のことを順守して、討伐に当たってください」

「いやいや、流石に無理難題過ぎませんか? 一、三はともかく、二と四については納得できないんですけど」

 すかさず反論する茜音。だが、当然シンも茜音が反発することは予想済みであった。

「10秒以内に倒すことはあくまで目標だと考えてもらっていいよ。オーグだって生き物だ。時間をかけて倒すよりもなるべく苦痛を与えないで倒すほうがいいに決まってるからね。そして、四つ目に関しては、オーグがここに来るまで後5分しかないため、三人で作戦を考えるよりも一人で考えたほうがまとまった作戦が立てれると思ったから。後は練習もかねてってところかな。それに俺は出来ないことは言わない」

「……わかりましたよ」

 納得するというよりも、説得させられたという言葉の方が近い。茜音は渋々承諾すると、早速頭を悩ませる。考えることは得意だったが、今まで他人を使って作戦を立てたことなどないので、中々作戦を立てられずにいた。

(まずやるべきことはオーグの無力化。三の危険な方法で倒さないことを順守するなら、オーグの動きを止めて、武器を取り上げて安全を確保することが第一。その後、トドメを刺す。でも、どうやってすれば……正直、焔とソラちゃんの二人に任せれば、今回の任務は簡単に終わらせることができる。でも、三人で協力して倒さないといけない。もし、変な作戦を立ててあの二人を危険な目に合わせてしまったら……)

「そんな難しく考えなくていいよ」

 茜音の険しい顔を見て、優しく声をかけるシン。

「え?」

「作戦なんて言ったけど、そんな大層なことは考えなくていいんだよ。さっき隊長の役割は話したけど、隊長以外の隊員の役割は話してなかったね」

「隊長以外の隊員の役割……ですか?」

「そう。その役割とは隊長が立てた作戦を嫌な顔一つせず、全力で実行することだ。そのことを焔たちも十分理解しているさ。だから、茜音ちゃんも信じて頼ってみるといいさ。危険な行為はしてほしくないけど、多少の無茶は全然オッケーだ。なんせあの二人はすこぶる強いからね」

 ふと二人に目をやる茜音。その視線に気づいた二人は笑顔で親指を立てる。

「……難しく考えなくていい。多少の無茶はオッケー。あの二人は強い」

 ポツリポツリと呟く茜音。オーグが到着するまでもう時間がない。シンは少し酷な条件を提示したと悔い、茜音に言葉をかけるも、

「茜音ちゃん。もう時間ないし、さっきの条件なしでも……」

「いえ、大丈夫です」

「へ?」

「速攻で片を付けます!」

 力強く宣言した茜音は早足で二人の元へ作戦を伝えに行く。

「いい! あんたたち! 今から作戦を伝えるから、よく聞きなさいよ」

「ほい来た!」

「了解」

 真剣に説明する茜音の横顔を捉え、シンは頭を掻く。

(そういや、一つ忘れてた。ヴァネッサが推薦する子はかしこくて、骨があって……そして、彼女に似てとても頑固だった)

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