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そして暑い夏は過ぎ、涼しくなるにつれ、空は高くなっていった。
「あっ、いっちゃん! 来た来た!」
扉を開け部屋に入ると、俺に気づいた与織子が真っ先に駆け寄って来た。ゲスト用の淡いピンク色のドレスを着た妹は今日も可愛い。そんな妹は俺の腕を取ると親族のいる部屋の真ん中に引っ張って行った。
「いっちゃん、衣装似合ってる! 王子様みたい!」
「そりゃどうも。なんか恥ずかしいけどな」
たぶん、二度とこんな格好はしないだろう。全身白のタキシードを着ることなど。もちろん自分で決めたわけでは無い。花嫁の引き立て役は、大人しくその主役に言われるがまま、用意された衣装を着ただけだ。
「お。兄貴。似合ってるじゃん。NO.1ホストって感じ」
失礼極まりないことを言って出迎えたのは颯太。
「じゃあお前はNO.2の座に甘んじてるホストだな」
フォーマルスーツを着崩しているせいで、俺よりよっぽどそう見える。
「いち兄、おめでとう! あ、ここ歪んでる。直すね」
実樹は洒落たスーツ姿で俺の首元を手直ししている。
「サンキュー。さすが実樹だな。どっかの二番目とは違う。これからは弟たちの面倒頼むな」
「ちょっ……兄貴、それどう言う……」
「もちろんだよ。ふう兄の面倒も含めて任された!」
顔を顰める颯太とニッコリ笑う実樹の相手をしていると、制服姿の弟たちが寄って来た。
「兄ちゃん、すっげー格好いい! 写真撮っていい? 友達に自慢する」
スマホ片手にはしゃぐのは、末の双子の兄、逸希。そしてその姿を見て溜め息を吐いたのは、弟の理久。
「兄さん。本日はおめでとうございます。末永くお幸せに」
タイプ的には逸希は完全に颯太、理久は俺から真面目な部分だけ取り出したみたいな性格だ。
「ありがとな。お前たちとこっちで一緒に暮らせないのは残念だけど、ま、家も近いしいつでも来たらいい」
今高3の2人は、俺と与織子に入れ替わり、来春颯太たちと同居予定だ。そして俺は澪の家に住み、与織子は、もちろん創一の家。結局全員近所同士になりそうだ。
「あっ、いっちゃん! 来た来た!」
扉を開け部屋に入ると、俺に気づいた与織子が真っ先に駆け寄って来た。ゲスト用の淡いピンク色のドレスを着た妹は今日も可愛い。そんな妹は俺の腕を取ると親族のいる部屋の真ん中に引っ張って行った。
「いっちゃん、衣装似合ってる! 王子様みたい!」
「そりゃどうも。なんか恥ずかしいけどな」
たぶん、二度とこんな格好はしないだろう。全身白のタキシードを着ることなど。もちろん自分で決めたわけでは無い。花嫁の引き立て役は、大人しくその主役に言われるがまま、用意された衣装を着ただけだ。
「お。兄貴。似合ってるじゃん。NO.1ホストって感じ」
失礼極まりないことを言って出迎えたのは颯太。
「じゃあお前はNO.2の座に甘んじてるホストだな」
フォーマルスーツを着崩しているせいで、俺よりよっぽどそう見える。
「いち兄、おめでとう! あ、ここ歪んでる。直すね」
実樹は洒落たスーツ姿で俺の首元を手直ししている。
「サンキュー。さすが実樹だな。どっかの二番目とは違う。これからは弟たちの面倒頼むな」
「ちょっ……兄貴、それどう言う……」
「もちろんだよ。ふう兄の面倒も含めて任された!」
顔を顰める颯太とニッコリ笑う実樹の相手をしていると、制服姿の弟たちが寄って来た。
「兄ちゃん、すっげー格好いい! 写真撮っていい? 友達に自慢する」
スマホ片手にはしゃぐのは、末の双子の兄、逸希。そしてその姿を見て溜め息を吐いたのは、弟の理久。
「兄さん。本日はおめでとうございます。末永くお幸せに」
タイプ的には逸希は完全に颯太、理久は俺から真面目な部分だけ取り出したみたいな性格だ。
「ありがとな。お前たちとこっちで一緒に暮らせないのは残念だけど、ま、家も近いしいつでも来たらいい」
今高3の2人は、俺と与織子に入れ替わり、来春颯太たちと同居予定だ。そして俺は澪の家に住み、与織子は、もちろん創一の家。結局全員近所同士になりそうだ。
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