花と十字架の想い

瑠璃✧*̣̩⋆̩☽⋆゜

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聖武器

花と十字架の想い 56話

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セイクレイ城へ戻る道中、

ローレル「でー? 聖武器は手に入ったのか?」

シオン「はい。アスターとフクシアのが」

ローレル「で、次の目星ついてんのかよ?」

黙り込む一同。

ローレル「はああああ…俺たちはとっくに調べがついてるぜ?」

アイリス「えっ!?」

ローレル「シスルとシオン、あとアイリスはまだわからない。悪い。

けど、シュロとレオのは調べがついてる。お前らの故郷だよ」

シュロ「ええ!? 聞いたことないぞ??」

レオノティス「…お前、何か人の立ち入りが禁止されていた場所とかないか?

俺の村は一か所ある。

俺の父が病に伏せる前、村の者はおろか、俺さえ入れないようにしていた場所がある」

おそらくレオの聖武器はそこだろう。でもシュロは…

ローレル「…シュロのほうは普段は実体化してない。

魔力を持つものが死に、その者の墓の下に封印場所が現れ、具現化される。

…心当たりないか?」

シュロ「……………は、あ…?」

ただ一つの、心当たり。


「あなたの妹さんを殺したエルフは、私が黒曜石で操ったんですよ。

そして、妹さんを殺したところで私が彼らを殺しました」

「妹は生まれつき回復魔法が使えた…天性の物だろう。」


シュロ「……まさか…カイヤが妹を…サフランを殺したのは…」

シオン「……!? 聖武器を、具現化させるためか!?」

ブローディア「まずいよ! ってことは、シュロのは魔族にバレてるんじゃ!!」

ローレル「あーー、落ち着け落ち着け、お前らはシスルとリナリアの迎えがある。

シュロの村には騎士団から数人派遣しといてやるよ」

そう言って通信端末、キューブで城に連絡を入れた。

ローレル「これな、バジルが作ったんだよ。緊急連絡が間に合わなかったら困るからって」

シオン「…!」

ローレル「城についたらお前らにも一つずつやるよ。

この先、何があるかわからないからな」


そのころセイクレイ城では、

ネメシア「ごめんなさい…わざわざ送ってもらってしまって…」

リナリア「いいんですよ! 大丈夫ですか?」

シスル「巫女様は俺についてきただけだろ」

リナリア「…💦」

そんなやり取りを見て笑うネメシア。

シスル「ところで、もう気づいてるんだろ? あいつが魔族だって」

ネメシア「転移魔法は、魔族特有。それに気づかないほど馬鹿ではないわ」

リナリア「…怒っていますか?」

首を横に振る。

ネメシア「種族が違えば敵だというのなら、エルフや妖精、精霊も人間の敵ですか?

私はローレルが優しい人だと知っています。だからこそ…

隠していたことに腹が立ちますね…?」

思ったより、ローレルが魔族だったことにダメージは受けていないようで安心した。


そこて扉が開いて…

シオン「二人とも、戻ったぞー!」

ローレル「ネメシアー、無連絡で悪い。騎士団少し勝手にシュロの故郷へ…」

そこまで言ったところでネメシアが立ち上がって近づいてくる。

ローレル「え、あ、あのー、ネメシアさん???」

ネメシア「私がそれぐらいで怒ると思ったんですか? 魔族でも何でも、私は気にしません!!」

ローレルの頬にビンタがクリティカルヒット。

ローレル「ってえ!?」

シスル「…心配して損した(ボソッ)」

シオン「ん? シスル、どうした??」

それより…と切り出してはぐらかす。

シスル「次どこ行くんだよ。なんでそいつの故郷に騎士団が…」

シオン「実は…」


聞いたことをリナリアとシスルに一通り説明し、

ローレルからキューブを全員渡してもらい、城を出る。

ネメシア「どうか、お気を付けください」

ローレル「シスルとシオンとアイリスのも調べてみるからよ。

…シオン。バジルには気をつけろよ」

シオン「…はい!」

シュロ「久しぶりに故郷に戻る時が、こんな用事になるなんてな…」

レオノティス「…墓参りもついでにしてこい…」

いつも、用事以外はしている暇はないというタイプなのにそういったことに驚きつつも

シュロ「…ああ、ありがとう。レオ…早く行こう」


そのころ、魔族も…シュロの村へ向かう準備を進めていた。
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