とりあえずのとりあえず

syu-innonne

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玄関を開けると男が立っていた。
白い狼の面を着けた長身の男。
黒く艶やかな黒髪はまとめられているものの、
艶めかしく腰より長く伸びていた。
面を着けているので、顔は分からないが、
少し尖った耳が見えるので、おそらく妖魔だろう。

わたしは誰か分からない。
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