2 / 2
一章 桜
しおりを挟む
「起立、姿勢、礼!」
「「さようなら」」
学級委員長の外見には似合わないハツラツとした元気な号令に合わせて、僕達はSHRを終えた。
今日は始業式ということで昼帰りだ。今から部活だと燃えるもの、明日が提出期限の宿題に追われている人。
教室は色々な人で溢れていた。
僕はというと。
「なぁなぁ、今から宿題手伝ってくれよ~!」
幼なじみのいつきに絡まれていた。
長期休みが終わるたびに手伝わされるので、すこしは予想していたが当たってしまったらしい。
僕の予定はいつきに潰されることになった。新刊の発売日なので早く帰って読みたかったのに。
「いいけど どこがわからないの?」
ぱっと 彼の顔が明るくなった。
「こことね、ここが分からないです!」
結構難しい問題だけ残して、後は全部終わらしている。
ちゃんと最後まで解いていてくれれば僕の時間があったのに。
「はい。ここはこの式とこの式を使って解いてみて」
「おぉぉお!解けた!!さすが勉強だけはできる!」
誉めてるのか貶しているのかわからない言葉を貰い、いつきとの勉強会が終わった。
今度、この勉強会のお礼に奢ってくれるというスイーツを楽しみに思いながら僕は帰り道を歩いていた。
結構な時間がたったらしく、空はもう太陽が半分地平線に沈んで、空が金色になり始めていた。
猫が目の前を通った。
珍しい色のその猫はこちらを1度振り向いて、その先の路地裏へ入っていった。
何があるんだろう。
路地裏に入ってしばらく歩くと、広い丘が広がっていた。
丘の上には1本の桜が立っている。
季節外れの桜が咲いていて、存在感があるその木はとても懐かしい香りがする。
意識する前に僕は歩き始めていた。
春の象徴である桜が九月に咲いている。それだけじゃない、その桜は息を呑むほど美しかった。
桜の下には1人と1匹、女の子と猫が気持ちよさそうな寝息を立てながら寝ていた。
「「さようなら」」
学級委員長の外見には似合わないハツラツとした元気な号令に合わせて、僕達はSHRを終えた。
今日は始業式ということで昼帰りだ。今から部活だと燃えるもの、明日が提出期限の宿題に追われている人。
教室は色々な人で溢れていた。
僕はというと。
「なぁなぁ、今から宿題手伝ってくれよ~!」
幼なじみのいつきに絡まれていた。
長期休みが終わるたびに手伝わされるので、すこしは予想していたが当たってしまったらしい。
僕の予定はいつきに潰されることになった。新刊の発売日なので早く帰って読みたかったのに。
「いいけど どこがわからないの?」
ぱっと 彼の顔が明るくなった。
「こことね、ここが分からないです!」
結構難しい問題だけ残して、後は全部終わらしている。
ちゃんと最後まで解いていてくれれば僕の時間があったのに。
「はい。ここはこの式とこの式を使って解いてみて」
「おぉぉお!解けた!!さすが勉強だけはできる!」
誉めてるのか貶しているのかわからない言葉を貰い、いつきとの勉強会が終わった。
今度、この勉強会のお礼に奢ってくれるというスイーツを楽しみに思いながら僕は帰り道を歩いていた。
結構な時間がたったらしく、空はもう太陽が半分地平線に沈んで、空が金色になり始めていた。
猫が目の前を通った。
珍しい色のその猫はこちらを1度振り向いて、その先の路地裏へ入っていった。
何があるんだろう。
路地裏に入ってしばらく歩くと、広い丘が広がっていた。
丘の上には1本の桜が立っている。
季節外れの桜が咲いていて、存在感があるその木はとても懐かしい香りがする。
意識する前に僕は歩き始めていた。
春の象徴である桜が九月に咲いている。それだけじゃない、その桜は息を呑むほど美しかった。
桜の下には1人と1匹、女の子と猫が気持ちよさそうな寝息を立てながら寝ていた。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
あんなにわかりやすく魅了にかかってる人初めて見た
しがついつか
恋愛
ミクシー・ラヴィ―が学園に入学してからたった一か月で、彼女の周囲には常に男子生徒が侍るようになっていた。
学年問わず、多くの男子生徒が彼女の虜となっていた。
彼女の周りを男子生徒が侍ることも、女子生徒達が冷ややかな目で遠巻きに見ていることも、最近では日常の風景となっていた。
そんな中、ナンシーの恋人であるレオナルドが、2か月の短期留学を終えて帰ってきた。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
そんなに相談女の方が良ければお好きにどうぞ。邪魔な私たちはいなくなりますので
日々埋没。
恋愛
貴族令嬢のカナデアは学園で初めてできた友人ミーナからある日突然裏切られる。
「うぇーん、お友達があたしのことを生意気だってイジメるのぉ。あーあ、優しく男の子に慰めてほしいなぁー」
と相談女を装いつつ男漁りを始めたミーナの流す嘘に騙され、カナデアもまた仲の良かった令息たちからも白い目で見られることとなる。
そんなある日、一つの婚約破棄事件をきっかけにカナデアは他にもミーナの被害にあった令嬢たちと一緒に休学を決意する。
傷心旅行と称してしばしバカンスを楽しんでいたカナデアたちは、やがて都合の良い引き立て役を用意できなくなったミーナの愚行とその末路を耳にすることになり……。
【完結】大好きなあなたのために…?
月樹《つき》
恋愛
私には子供の頃から仲の良い大好きな幼馴染がいた。
2人でよく読んだ冒険のお話の中では、最後に魔物を倒し立派な騎士となった男の子と、それを支えてきた聖女の女の子が結ばれる。
『俺もこの物語の主人公みたいに立派な騎士になるから』と言って、真っ赤な顔で花畑で摘んだ花束をくれた彼。あの時から彼を信じて支えてきたのに…
いつの間にか彼の隣には、お姫様のように可憐な女の子がいた…。
私は貴方を許さない
白湯子
恋愛
甘やかされて育ってきたエリザベータは皇太子殿下を見た瞬間、前世の記憶を思い出す。無実の罪を着させられ、最期には断頭台で処刑されたことを。
前世の記憶に酷く混乱するも、優しい義弟に支えられ今世では自分のために生きようとするが…。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
とても面白そうな予感がします!
これからどんな思い出話が始まるのか、期待です!
楽しみに待っています!