10 / 75
10.奪うか、離れるか、そばにいるか(side.A)
しおりを挟む
「……わからん」
「わからんって……」
アウルは眉尻を下げる。
祖父はアウルの隣に腰を下ろした。
「奪うか、離れるか、そばにいるか。どれかだ」
「奪うか、離れるか……。そばにいるか?」
「ああ。儂はそばにいることを選んだ。あいつの友人として、な」
あいつーーおそらくマデリンの祖父のことだろう。
「友人か……」
胸がギュッと締めつけられた。
「お祖父様は辛くなかったですか?」
「最初はな。だが、時間が解決してくれた」
「時間か……」
それは途方もなく長く感じる。
「嘆くな。うちの家系はいつもそうだ」
「うちの家系?」
「そうだ。素直になれない儂の血を引いたんだろう。すまんなぁ」
祖父はしみじみと言った。
この口ぶりだと他にも例はありそうだ。しかし、それを聞く気にはなれなかった。
(奪うか、離れるか、そばにいるか)
相手は公爵家。格上だ。
正面から対抗して奪えるとは思えない。
(何より、彼女の気持ちがわからない)
マデリンはどう思っているのだろうか。
この婚約で彼女は幸せだろうか。
彼女のことはわからないことばかりだ。
アウルが奪うことに成功したとして、それが彼女の望みかどうかはわからない。
(私は彼女の何も知らないんだな……)
知っているのは彼女が狩りを好んでいることくらいだ。
アウルは頭を抱えた。
物語のようにかっこよく奪えたならば、どんなに楽だろうか。
公爵家の婚約者を奪うとなれば、ルート侯爵家にも影響を及ぼす。
アウルはルート侯爵家の嫡男だ。
自分の感情に任せて動くことはできない。感情的になることで、多くの人間を巻き込む可能性がある。
こんなとき、意外と冷静に考えてしまう自分がいやになった。
あとさき考えず、マデリンの手を取れたら、どんなに幸せだろうか。
(あと少し……)
あと少し早くこの感情に気づいていれば。
もっと早く、自分の気持ちを認めていれば、彼女は生涯隣にいてくれただろうか。
すべては自分が招いたことだ。恨むのだとすれば、自分自身だろう。
「アウル、大丈夫か?」
「あまり。今すぐ自分の頭をピストルで撃ちたい気分です」
「馬鹿言うな。たかが恋。すぐに忘れる」
「お祖父様はすぐに忘れられましたか?」
祖父は困ったように笑った。
ずっと、忘れられなかったのだろう。
きっと、アウルもずっと忘れられないだろう。
アウルはこの先ずっとこの失敗を引きずり続けるのだろうか。
***
何日ものあいだ、アウルはマデリンのことを考え続けた。
考えたところで彼女がアウルのもとに来ることはない。そうだというのに、すぐ忘れられることを願うしかなかった。
ふと、アウルはなんとなしに外に出た。
屋敷の中にいると、両親がうるさい。
「トルバ家のお嬢様も結婚が決まったのだから、あなたも」
などと、母が見合い話を持ってきたりしているからだ。
今は結婚の話など聞きたくなかった。聞けばいやでもマデリンのことを思い出す。
いや、聞かずとも頭の中はマデリンのことでいっぱいなのだが。
突然、アウルは足を止めた。
無意識に向かっていた先はトルバ家がある方向だったからだ。
それに気づいたとき、恥ずかしさのあまり引き返そうかと思った。しかし、視界の奥に知っている顔を見つけて、アウルは駆け寄った。
「やあ」
「これは、ルート侯爵家の若様」
声をかけると男は深々と頭を下げる。彼はトルバ家の使用人だ。馬の管理をしている彼とは何度か顔を合わせたことがあった。
「この馬は、マデリンの?」
「ああ、はい。旦那様が売ってこいと。かわいそうに……」
男は心底悲しそうな顔をして、馬を撫でる。
「なぜだ?」
「お嬢様に狩りをやめさせるためですよ。馬も猟銃も全部。お嬢様もお可哀想に」
「マデリンはなんと?」
男は頭を横に振った。
「お嬢様には会っていないので。せめてこの子が幸せに暮らしてくれればいいのですが」
馬はアウルに鼻を押し付ける。
「なら、こいつは私が買い取っても?」
「いいんですか!? もちろん若様なら大事にしてくれるというのは、わかりますから」
「ああ、ただ、トルバ侯爵には私が買い取ったとは言わないでほしい。きっといやだろうから」
「もちろんです!」
男は何度も頷いた。
マデリンの狩り仲間だったアウルが、マデリンの愛馬を引き取ったことを知れば、彼女の父親はアウルを警戒するだろう。それだけは避けたかった。
男はホッと安堵のため息を吐く。
「よかった。お嬢様もこれで安心できるはずです」
「いや、マデリンにも言わないでくれ」
「へ? どうしてですか?」
「自分で言う。それまでは秘密にしておいてほしい」
「わかりました。どちらにせよ、この子を見捨てずに済んで助かりました」
男は深々と頭を下げた。
「猟銃も捨てると言っていたが?」
「ああ、それは別の者が昨日。大旦那様の大切な形見ばかりだったのですが」
男は眉尻を下げた。
もともとマデリンの両親は、マデリンが猟銃を握ることをよくは思っていない。それはマデリンの口から聞いたことがあった。
『あの人たちにとって、野蛮な趣味なのよ』
そんなことを言った彼女は、とても寂しそうだった。
「マデリンはそうとう落ち込んでいるだろう?」
「わかりません。私たちのところには顔も出してくれないので」
男は眉尻を下げた。
「それは残念だな。こいつのことは任せてくれ」
「よろしくお願いします」
アウルはマデリンの愛馬を撫でる。
こうしてアウルはマデリンの愛馬を譲り受けた。
たった一つ、アウルが手に入れたマデリンとの思い出だった。
***
マデリンのデビュタント当日。
彼女の隣には婚約者が立っていた。
二人の顔を見ることはできなかった。
二人が見つめ合った瞬間、うちにある感情がマグマのように吹き出してきそうになるからだ。
彼らの姿を見るたびに、「あそこにいるのは自分だったかもしれない」などという馬鹿なことを考えてしまう。
(わかっている。もしも、意味がないことくらい)
失ってから気づく恋ほど愚かなものはない。
最初からアウルは彼女の手を取る権利などなかったのだ。
アウルは極力二人を見ないようにした。それだというのに、なぜか目が彼女を追う。
あんな姿は見たことがない。
あんな肩を出したドレスで、澄ました顔をした彼女をアウルは知らなかった。
アウルの知っているマデリンはいつも野山を駆けていたからだ。
乗馬服を着こなし、金の髪を馬の尾のように一つにまとめ、颯爽と歩く姿は美しかった。
(結局、マデリンのことばかり見ているな……)
アウルは自嘲気味に笑った。
奪うか、離れるか、そばにいるか。
祖父の言葉が頭を過る。
まだ答えは決められない。
そんな中、マデリンが一人でバルコニーへと出た。
今しかないとアウルは跡を追う。しかし、すぐに足を止めた。
「わからんって……」
アウルは眉尻を下げる。
祖父はアウルの隣に腰を下ろした。
「奪うか、離れるか、そばにいるか。どれかだ」
「奪うか、離れるか……。そばにいるか?」
「ああ。儂はそばにいることを選んだ。あいつの友人として、な」
あいつーーおそらくマデリンの祖父のことだろう。
「友人か……」
胸がギュッと締めつけられた。
「お祖父様は辛くなかったですか?」
「最初はな。だが、時間が解決してくれた」
「時間か……」
それは途方もなく長く感じる。
「嘆くな。うちの家系はいつもそうだ」
「うちの家系?」
「そうだ。素直になれない儂の血を引いたんだろう。すまんなぁ」
祖父はしみじみと言った。
この口ぶりだと他にも例はありそうだ。しかし、それを聞く気にはなれなかった。
(奪うか、離れるか、そばにいるか)
相手は公爵家。格上だ。
正面から対抗して奪えるとは思えない。
(何より、彼女の気持ちがわからない)
マデリンはどう思っているのだろうか。
この婚約で彼女は幸せだろうか。
彼女のことはわからないことばかりだ。
アウルが奪うことに成功したとして、それが彼女の望みかどうかはわからない。
(私は彼女の何も知らないんだな……)
知っているのは彼女が狩りを好んでいることくらいだ。
アウルは頭を抱えた。
物語のようにかっこよく奪えたならば、どんなに楽だろうか。
公爵家の婚約者を奪うとなれば、ルート侯爵家にも影響を及ぼす。
アウルはルート侯爵家の嫡男だ。
自分の感情に任せて動くことはできない。感情的になることで、多くの人間を巻き込む可能性がある。
こんなとき、意外と冷静に考えてしまう自分がいやになった。
あとさき考えず、マデリンの手を取れたら、どんなに幸せだろうか。
(あと少し……)
あと少し早くこの感情に気づいていれば。
もっと早く、自分の気持ちを認めていれば、彼女は生涯隣にいてくれただろうか。
すべては自分が招いたことだ。恨むのだとすれば、自分自身だろう。
「アウル、大丈夫か?」
「あまり。今すぐ自分の頭をピストルで撃ちたい気分です」
「馬鹿言うな。たかが恋。すぐに忘れる」
「お祖父様はすぐに忘れられましたか?」
祖父は困ったように笑った。
ずっと、忘れられなかったのだろう。
きっと、アウルもずっと忘れられないだろう。
アウルはこの先ずっとこの失敗を引きずり続けるのだろうか。
***
何日ものあいだ、アウルはマデリンのことを考え続けた。
考えたところで彼女がアウルのもとに来ることはない。そうだというのに、すぐ忘れられることを願うしかなかった。
ふと、アウルはなんとなしに外に出た。
屋敷の中にいると、両親がうるさい。
「トルバ家のお嬢様も結婚が決まったのだから、あなたも」
などと、母が見合い話を持ってきたりしているからだ。
今は結婚の話など聞きたくなかった。聞けばいやでもマデリンのことを思い出す。
いや、聞かずとも頭の中はマデリンのことでいっぱいなのだが。
突然、アウルは足を止めた。
無意識に向かっていた先はトルバ家がある方向だったからだ。
それに気づいたとき、恥ずかしさのあまり引き返そうかと思った。しかし、視界の奥に知っている顔を見つけて、アウルは駆け寄った。
「やあ」
「これは、ルート侯爵家の若様」
声をかけると男は深々と頭を下げる。彼はトルバ家の使用人だ。馬の管理をしている彼とは何度か顔を合わせたことがあった。
「この馬は、マデリンの?」
「ああ、はい。旦那様が売ってこいと。かわいそうに……」
男は心底悲しそうな顔をして、馬を撫でる。
「なぜだ?」
「お嬢様に狩りをやめさせるためですよ。馬も猟銃も全部。お嬢様もお可哀想に」
「マデリンはなんと?」
男は頭を横に振った。
「お嬢様には会っていないので。せめてこの子が幸せに暮らしてくれればいいのですが」
馬はアウルに鼻を押し付ける。
「なら、こいつは私が買い取っても?」
「いいんですか!? もちろん若様なら大事にしてくれるというのは、わかりますから」
「ああ、ただ、トルバ侯爵には私が買い取ったとは言わないでほしい。きっといやだろうから」
「もちろんです!」
男は何度も頷いた。
マデリンの狩り仲間だったアウルが、マデリンの愛馬を引き取ったことを知れば、彼女の父親はアウルを警戒するだろう。それだけは避けたかった。
男はホッと安堵のため息を吐く。
「よかった。お嬢様もこれで安心できるはずです」
「いや、マデリンにも言わないでくれ」
「へ? どうしてですか?」
「自分で言う。それまでは秘密にしておいてほしい」
「わかりました。どちらにせよ、この子を見捨てずに済んで助かりました」
男は深々と頭を下げた。
「猟銃も捨てると言っていたが?」
「ああ、それは別の者が昨日。大旦那様の大切な形見ばかりだったのですが」
男は眉尻を下げた。
もともとマデリンの両親は、マデリンが猟銃を握ることをよくは思っていない。それはマデリンの口から聞いたことがあった。
『あの人たちにとって、野蛮な趣味なのよ』
そんなことを言った彼女は、とても寂しそうだった。
「マデリンはそうとう落ち込んでいるだろう?」
「わかりません。私たちのところには顔も出してくれないので」
男は眉尻を下げた。
「それは残念だな。こいつのことは任せてくれ」
「よろしくお願いします」
アウルはマデリンの愛馬を撫でる。
こうしてアウルはマデリンの愛馬を譲り受けた。
たった一つ、アウルが手に入れたマデリンとの思い出だった。
***
マデリンのデビュタント当日。
彼女の隣には婚約者が立っていた。
二人の顔を見ることはできなかった。
二人が見つめ合った瞬間、うちにある感情がマグマのように吹き出してきそうになるからだ。
彼らの姿を見るたびに、「あそこにいるのは自分だったかもしれない」などという馬鹿なことを考えてしまう。
(わかっている。もしも、意味がないことくらい)
失ってから気づく恋ほど愚かなものはない。
最初からアウルは彼女の手を取る権利などなかったのだ。
アウルは極力二人を見ないようにした。それだというのに、なぜか目が彼女を追う。
あんな姿は見たことがない。
あんな肩を出したドレスで、澄ました顔をした彼女をアウルは知らなかった。
アウルの知っているマデリンはいつも野山を駆けていたからだ。
乗馬服を着こなし、金の髪を馬の尾のように一つにまとめ、颯爽と歩く姿は美しかった。
(結局、マデリンのことばかり見ているな……)
アウルは自嘲気味に笑った。
奪うか、離れるか、そばにいるか。
祖父の言葉が頭を過る。
まだ答えは決められない。
そんな中、マデリンが一人でバルコニーへと出た。
今しかないとアウルは跡を追う。しかし、すぐに足を止めた。
32
あなたにおすすめの小説
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
〖完結〗私はあなたのせいで死ぬのです。
藍川みいな
恋愛
「シュリル嬢、俺と結婚してくれませんか?」
憧れのレナード・ドリスト侯爵からのプロポーズ。
彼は美しいだけでなく、とても紳士的で頼りがいがあって、何より私を愛してくれていました。
すごく幸せでした……あの日までは。
結婚して1年が過ぎた頃、旦那様は愛人を連れて来ました。次々に愛人を連れて来て、愛人に子供まで出来た。
それでも愛しているのは君だけだと、離婚さえしてくれません。
そして、妹のダリアが旦那様の子を授かった……
もう耐える事は出来ません。
旦那様、私はあなたのせいで死にます。
だから、後悔しながら生きてください。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全15話で完結になります。
この物語は、主人公が8話で登場しなくなります。
感想の返信が出来なくて、申し訳ありません。
たくさんの感想ありがとうございます。
次作の『もう二度とあなたの妻にはなりません!』は、このお話の続編になっております。
このお話はバッドエンドでしたが、次作はただただシュリルが幸せになるお話です。
良かったら読んでください。
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
侯爵夫人のハズですが、完全に無視されています
猫枕
恋愛
伯爵令嬢のシンディーは学園を卒業と同時にキャッシュ侯爵家に嫁がされた。
しかし婚姻から4年、旦那様に会ったのは一度きり、大きなお屋敷の端っこにある離れに住むように言われ、勝手な外出も禁じられている。
本宅にはシンディーの偽物が奥様と呼ばれて暮らしているらしい。
盛大な結婚式が行われたというがシンディーは出席していないし、今年3才になる息子がいるというが、もちろん産んだ覚えもない。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる