22 / 41
22.ルノーの後悔
しおりを挟む
ルノーは後悔していた。
ルノーはレティシアにお願いされたとき、「父上に相談しにいこう」と言うべきだったのだ。
妹のお願いを叶えてあげたかった。その気持ちを優先してしまったせいだ。
しかし、そのせいで今レティシアは危険な目に合っている。
ルノーは唇を噛みしめた。
アランは小さくため息をつく。そして、ルノーの頭を撫でた。
「わかった。しかし、護衛騎士のそばを離れてはいけない。いいな?」
「はい!」
(レティ……。待ってて)
ルノーは拳を握りしめた。
しかし、状況は想像とは違うものだった。
アランや騎士とともにすぐに現場に向かったのは言うまでもない。
けれど、アジトになっていた場所に見張りはいなかったのだ。
数名の騎士が先導し、中に入ると犯人たちはすでに全員が捕まっていた。
太い木の根に絡まり、全員が失神していたのだ。
「これは……」
アランは状況がのみ込めず、呆然と部屋の中を見る。その横をルノーが駆けた。
イズールが捕まっていたのは地下だ。
ならば、レティシアも地下にいるのだろう。
「殿下っ! 地下はまだ確認が取れていません! 危険です!」
護衛騎士はルノーを追いかける。
アランとの約束を守らなければならないとわかっているのに、身体がいうことを聞かなかった。
レティシアは大丈夫か? そればかりが心配だったのだ。
地下へと続く狭い階段は木の根が這っていて、さらに狭くなっていた。
レティシアが魔法で見せてくれたときにはなかったものだ。
どうしてこんなものがこのボロ屋敷を這い、犯人を捕まえているのか。
この状況でレティシアは無事なのか。気が気ではなかった。
「レティッ!」
ルノーは叫んだ。
返事がない。胸がぎゅっと締めつけられる。
「レティッ! いないのか!?」
「ルノー……!」
返ってきたのはレティシアの声ではなく、イズールの苦しそうな声だ。
ルノーは木の根を飛び越えながら地下へと向かった。
木の根は地下から這えているようだ。
地面を突き破り、伸びた木の根はお面をつけた二人の大男を捕まえている。残りは一階へと伸びていたようだ。
そして、木の根の奥には二つの影があった。
「レティッ! イズールッ!」
イズールは手足を縛られたままの状態で、地面に転がっていた。彼はどうにか顔を上げ、困ったように笑う。
イズールのすぐ隣にはレティシアが倒れていた。
ルノーは慌てて二人のもとに駆け寄った。
「レティ!?」
ルノーはレティシアを抱き上げる。
名前を呼んでも反応はなかった。怪我はない。呼吸はあるから、気を失ったのだろう。
しかし、なんだか表情が苦しそうで、胸が苦しくなった。
イズールが申し訳なさそうに言う。
「ごめん……。何もできなくて」
「いいや。イズールもレティも無事でよかった」
もしも何かあったら、ルノーは自分を許せなかっただろう。
ルノーはレティシアを床に寝かせると、イズールの縄を解いた。
「陛下! こちらです!」
遅れて騎士の声が聞こえる。
ルノーのあとを追ってきたのだろう。
二名の騎士とともにアランが地下へと降りてきた。そして、惨状を見て眉根を寄せる。
「状況はわかった。犯人を全員王宮に連れていけ。残りは他に仲間が残っていないか、探索を続けろ」
「かしこまりました」
騎士は淡々と仕事をこなす。
太い木の根に剣を突き刺し、どうにか絡まる男たちを引きずり出そうとしていた。
「ルノー、レティシアとイズールを連れて戻ろう」
「はい」
アランは床に横たわるレティシアを抱き上げると、彼女の頭を撫でた。
「父上、レティは……」
「安心しなさい。眠っているだけだ」
「本当ですか?」
「ああ、少し頑張りすぎたのだろう」
ルノーは安堵の息を吐く。
もしもレティシアに何かあったら、ルノーは自分自身を許せなかっただろう。
レティシアを危険な目に合わせたのは自分自身だ。
あの時、レティシアのお願いを跳ねのけていれば、未来は違っていた。
不意にアランに頭を撫でられ、ルノーは目を見開く。
「ルノーのおかげでイズールをすぐに見つけることができた。おまえの手柄だ」
「僕は何もできませんでした」
「この場所を見つけ出したのは、ルノーとレティシアだ。祭りで人も多かった。二人の力がなければ捜索は難航していただろう」
「父上……」
「おまえは未来、国を導く者になる。もっと自分の選択に胸を張りなさい。たとえ間違った道だとしても、だ。そして、己の選択に責任を持ちなさい」
ルノーの瞳が揺れる。
八歳のルノーにはまだ難しかった。
けれど、わかったことがある。ルノーの選択一つで運命が変わっていくということが。
選択の重さを感じたのは初めてだ。
すると、イズールがルノーの手を握った。
「ルノー、お礼を言わせてほしい。ありがとう」
「イズール……」
「二人が私を見つけてくれなかったら、もしかしたらもう生きていなかったかもしれない。だから、二人は私の恩人だ」
あの時、レティシアのお願いを聞かず二人でアランのもとに行っていたら、レティシアは危険な目に合わなかったかもしれない。
その代わり、イズールはもっと遠くへ連れ去られていたかもしれないのだ。命を落としていた可能性もある。
今日の選択が本当に間違いだったのか、ルノーにはわからない。けれど、もう一度同じことが起きてもルノーはレティシアのお願いを聞いているだろう。
(……だから)
ルノーはアランを見上げた。
「父上、僕はもっと強くなります」
その選択に責任が持てるように。
どんな選択をしても後悔しないくらい。
アランは小さく笑うと、乱暴にルノーの頭を撫でた。
「楽しみだ。さあ、王宮に戻ろう。みんなが心配している」
「はい」
「イズール、何があったのか馬車で聞かせてもらってもいいか?」
「はい」
数名の騎士を護衛につけ、ルノーたちは馬車へと戻った。
**
揺れる馬車の中、イズールは今日起こったことを話した。
誘拐をしたのはおそらくサシュエント王国の手の者で、継母の指示だろうと予想していること。
青い蝶がいることに気づいた途端、レティシアが現れたことを。
「レティシア姫は魔法が使えるのでしょうか?」
イズールは端的に聞いた。
ここでアランやルノーが否定すれば引き下がるつもりだ。
魔法使いが珍しいわけではない。しかし、これだけの力を持つ魔法使いをイズールは見たことがなかった。
アランはわずかに思案したと、深く頷いた。
「そうだ。だが、内密にしてほしい」
「もちろんです。誰にもいいません」
「おそらく青い蝶はレティシアの魔法だろう。そうだな? ルノー」
アランがルノーに尋ねる。
ルノーは神妙な顔で頷いた。
「はい。レティはイズールを探すために蝶を出していました。レティは人につくって……」
「人につく……か。聞いたこともない魔法だ。その蝶がイズールの場所を特定したんだな?」
「はい。イズールを見つけた途端、レティが消えて……」
ルノーは唇をかみしめる。
彼は責任感が強い。何より大事にしている妹が危険な目に合ったことが許せないのだろう。
「そして、イズールのもとに現れた、と。あの木の根はレティがやったのか?」
アランに話を振られ、イズールは慌てて頷いた。
「おそらく。レティシア姫が何か唱えてすぐ、木の根が現れて男たちを捕まえてしまったんです」
「そうか。随分、マナを消耗したようだな」
アランはレティシアの頭を撫でる。
レティシアは静かに眠ったままだ。ずっと起きないのではないというほど静かだった。
「無理をしたのだろう。また当分起きないかもしれない」
「陛下、レティシア姫は魔法を使うと眠ってしまうのですか?」
「魔法いによると、マナの使いすぎによる症状のようだ。レティシアは幼く、魔法を制御できないのだろう」
イズールは眠るレティシアを見つめる。
レティシアが言う、「あたち、つよい」の意味がようやくわかった。
こんなにも凄い魔法を使うのだ。強いどころではない。
サシュエント王国にも魔法使いはいたが、ここまでの魔法を使う者を見たことがない。
(守られているばかりは少し恥ずかしいな)
イズールは王宮につくまでずっとレティシアを見つめ続けた。
**
目が覚めたら、私の部屋だった。
おそらく、マナの枯渇でまた眠って閉まったのだろう。
相変わらず大量の魔法石が私を取り囲んでいた。
(なんか増えてる気がする)
王女の部屋というより、どんどん魔法石を置く保管庫のようになっていると思う。
しかし、これが家族なりの愛情であることを私は知っていた。
私はつるつるの魔法石を撫でる。
すると、ベッドのサイドテーブルの上に置いてある花瓶に目がいった。
私は首を傾げる。
(枯れてる……)
花は色を失い、茎も力なくしおしおだ。まるで数日前に枯れてしまったようだった。
すると、扉が叩かれた。
コンコンコンッ。
ルノーはレティシアにお願いされたとき、「父上に相談しにいこう」と言うべきだったのだ。
妹のお願いを叶えてあげたかった。その気持ちを優先してしまったせいだ。
しかし、そのせいで今レティシアは危険な目に合っている。
ルノーは唇を噛みしめた。
アランは小さくため息をつく。そして、ルノーの頭を撫でた。
「わかった。しかし、護衛騎士のそばを離れてはいけない。いいな?」
「はい!」
(レティ……。待ってて)
ルノーは拳を握りしめた。
しかし、状況は想像とは違うものだった。
アランや騎士とともにすぐに現場に向かったのは言うまでもない。
けれど、アジトになっていた場所に見張りはいなかったのだ。
数名の騎士が先導し、中に入ると犯人たちはすでに全員が捕まっていた。
太い木の根に絡まり、全員が失神していたのだ。
「これは……」
アランは状況がのみ込めず、呆然と部屋の中を見る。その横をルノーが駆けた。
イズールが捕まっていたのは地下だ。
ならば、レティシアも地下にいるのだろう。
「殿下っ! 地下はまだ確認が取れていません! 危険です!」
護衛騎士はルノーを追いかける。
アランとの約束を守らなければならないとわかっているのに、身体がいうことを聞かなかった。
レティシアは大丈夫か? そればかりが心配だったのだ。
地下へと続く狭い階段は木の根が這っていて、さらに狭くなっていた。
レティシアが魔法で見せてくれたときにはなかったものだ。
どうしてこんなものがこのボロ屋敷を這い、犯人を捕まえているのか。
この状況でレティシアは無事なのか。気が気ではなかった。
「レティッ!」
ルノーは叫んだ。
返事がない。胸がぎゅっと締めつけられる。
「レティッ! いないのか!?」
「ルノー……!」
返ってきたのはレティシアの声ではなく、イズールの苦しそうな声だ。
ルノーは木の根を飛び越えながら地下へと向かった。
木の根は地下から這えているようだ。
地面を突き破り、伸びた木の根はお面をつけた二人の大男を捕まえている。残りは一階へと伸びていたようだ。
そして、木の根の奥には二つの影があった。
「レティッ! イズールッ!」
イズールは手足を縛られたままの状態で、地面に転がっていた。彼はどうにか顔を上げ、困ったように笑う。
イズールのすぐ隣にはレティシアが倒れていた。
ルノーは慌てて二人のもとに駆け寄った。
「レティ!?」
ルノーはレティシアを抱き上げる。
名前を呼んでも反応はなかった。怪我はない。呼吸はあるから、気を失ったのだろう。
しかし、なんだか表情が苦しそうで、胸が苦しくなった。
イズールが申し訳なさそうに言う。
「ごめん……。何もできなくて」
「いいや。イズールもレティも無事でよかった」
もしも何かあったら、ルノーは自分を許せなかっただろう。
ルノーはレティシアを床に寝かせると、イズールの縄を解いた。
「陛下! こちらです!」
遅れて騎士の声が聞こえる。
ルノーのあとを追ってきたのだろう。
二名の騎士とともにアランが地下へと降りてきた。そして、惨状を見て眉根を寄せる。
「状況はわかった。犯人を全員王宮に連れていけ。残りは他に仲間が残っていないか、探索を続けろ」
「かしこまりました」
騎士は淡々と仕事をこなす。
太い木の根に剣を突き刺し、どうにか絡まる男たちを引きずり出そうとしていた。
「ルノー、レティシアとイズールを連れて戻ろう」
「はい」
アランは床に横たわるレティシアを抱き上げると、彼女の頭を撫でた。
「父上、レティは……」
「安心しなさい。眠っているだけだ」
「本当ですか?」
「ああ、少し頑張りすぎたのだろう」
ルノーは安堵の息を吐く。
もしもレティシアに何かあったら、ルノーは自分自身を許せなかっただろう。
レティシアを危険な目に合わせたのは自分自身だ。
あの時、レティシアのお願いを跳ねのけていれば、未来は違っていた。
不意にアランに頭を撫でられ、ルノーは目を見開く。
「ルノーのおかげでイズールをすぐに見つけることができた。おまえの手柄だ」
「僕は何もできませんでした」
「この場所を見つけ出したのは、ルノーとレティシアだ。祭りで人も多かった。二人の力がなければ捜索は難航していただろう」
「父上……」
「おまえは未来、国を導く者になる。もっと自分の選択に胸を張りなさい。たとえ間違った道だとしても、だ。そして、己の選択に責任を持ちなさい」
ルノーの瞳が揺れる。
八歳のルノーにはまだ難しかった。
けれど、わかったことがある。ルノーの選択一つで運命が変わっていくということが。
選択の重さを感じたのは初めてだ。
すると、イズールがルノーの手を握った。
「ルノー、お礼を言わせてほしい。ありがとう」
「イズール……」
「二人が私を見つけてくれなかったら、もしかしたらもう生きていなかったかもしれない。だから、二人は私の恩人だ」
あの時、レティシアのお願いを聞かず二人でアランのもとに行っていたら、レティシアは危険な目に合わなかったかもしれない。
その代わり、イズールはもっと遠くへ連れ去られていたかもしれないのだ。命を落としていた可能性もある。
今日の選択が本当に間違いだったのか、ルノーにはわからない。けれど、もう一度同じことが起きてもルノーはレティシアのお願いを聞いているだろう。
(……だから)
ルノーはアランを見上げた。
「父上、僕はもっと強くなります」
その選択に責任が持てるように。
どんな選択をしても後悔しないくらい。
アランは小さく笑うと、乱暴にルノーの頭を撫でた。
「楽しみだ。さあ、王宮に戻ろう。みんなが心配している」
「はい」
「イズール、何があったのか馬車で聞かせてもらってもいいか?」
「はい」
数名の騎士を護衛につけ、ルノーたちは馬車へと戻った。
**
揺れる馬車の中、イズールは今日起こったことを話した。
誘拐をしたのはおそらくサシュエント王国の手の者で、継母の指示だろうと予想していること。
青い蝶がいることに気づいた途端、レティシアが現れたことを。
「レティシア姫は魔法が使えるのでしょうか?」
イズールは端的に聞いた。
ここでアランやルノーが否定すれば引き下がるつもりだ。
魔法使いが珍しいわけではない。しかし、これだけの力を持つ魔法使いをイズールは見たことがなかった。
アランはわずかに思案したと、深く頷いた。
「そうだ。だが、内密にしてほしい」
「もちろんです。誰にもいいません」
「おそらく青い蝶はレティシアの魔法だろう。そうだな? ルノー」
アランがルノーに尋ねる。
ルノーは神妙な顔で頷いた。
「はい。レティはイズールを探すために蝶を出していました。レティは人につくって……」
「人につく……か。聞いたこともない魔法だ。その蝶がイズールの場所を特定したんだな?」
「はい。イズールを見つけた途端、レティが消えて……」
ルノーは唇をかみしめる。
彼は責任感が強い。何より大事にしている妹が危険な目に合ったことが許せないのだろう。
「そして、イズールのもとに現れた、と。あの木の根はレティがやったのか?」
アランに話を振られ、イズールは慌てて頷いた。
「おそらく。レティシア姫が何か唱えてすぐ、木の根が現れて男たちを捕まえてしまったんです」
「そうか。随分、マナを消耗したようだな」
アランはレティシアの頭を撫でる。
レティシアは静かに眠ったままだ。ずっと起きないのではないというほど静かだった。
「無理をしたのだろう。また当分起きないかもしれない」
「陛下、レティシア姫は魔法を使うと眠ってしまうのですか?」
「魔法いによると、マナの使いすぎによる症状のようだ。レティシアは幼く、魔法を制御できないのだろう」
イズールは眠るレティシアを見つめる。
レティシアが言う、「あたち、つよい」の意味がようやくわかった。
こんなにも凄い魔法を使うのだ。強いどころではない。
サシュエント王国にも魔法使いはいたが、ここまでの魔法を使う者を見たことがない。
(守られているばかりは少し恥ずかしいな)
イズールは王宮につくまでずっとレティシアを見つめ続けた。
**
目が覚めたら、私の部屋だった。
おそらく、マナの枯渇でまた眠って閉まったのだろう。
相変わらず大量の魔法石が私を取り囲んでいた。
(なんか増えてる気がする)
王女の部屋というより、どんどん魔法石を置く保管庫のようになっていると思う。
しかし、これが家族なりの愛情であることを私は知っていた。
私はつるつるの魔法石を撫でる。
すると、ベッドのサイドテーブルの上に置いてある花瓶に目がいった。
私は首を傾げる。
(枯れてる……)
花は色を失い、茎も力なくしおしおだ。まるで数日前に枯れてしまったようだった。
すると、扉が叩かれた。
コンコンコンッ。
656
あなたにおすすめの小説
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです
珂里
ファンタジー
ある日、5歳の彩菜は突然神隠しに遭い異世界へ迷い込んでしまう。
そんな迷子の彩菜を助けてくれたのは王国の騎士団長だった。元の世界に帰れない彩菜を、子供のいない団長夫婦は自分の娘として育ててくれることに……。
日本のお父さんお母さん、会えなくて寂しいけれど、彩菜は優しい大人の人達に助けられて毎日元気に暮らしてます!
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(りょうが)今月は2冊出版!
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』
とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~
-第二部(11章~20章)追加しました-
【あらすじ】
「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」
王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。
彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。
追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった!
石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。
【主な登場人物】
ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。
ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。
アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。
リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。
ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。
【読みどころ】
「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。
悪役令嬢は調理場に左遷されましたが、激ウマご飯で氷の魔公爵様を餌付けしてしまったようです~「もう離さない」って、胃袋の話ですか?~
咲月ねむと
恋愛
「君のような地味な女は、王太子妃にふさわしくない。辺境の『魔公爵』のもとへ嫁げ!」
卒業パーティーで婚約破棄を突きつけられた悪役令嬢レティシア。
しかし、前世で日本人調理師だった彼女にとって、堅苦しい王妃教育から解放されることはご褒美でしかなかった。
「これで好きな料理が作れる!」
ウキウキで辺境へ向かった彼女を待っていたのは、荒れ果てた別邸と「氷の魔公爵」と恐れられるジルベール公爵。
冷酷無慈悲と噂される彼だったが――その正体は、ただの「極度の偏食家で、常に空腹で不機嫌なだけ」だった!?
レティシアが作る『肉汁溢れるハンバーグ』『とろとろオムライス』『伝説のプリン』に公爵の胃袋は即陥落。
「君の料理なしでは生きられない」
「一生そばにいてくれ」
と求愛されるが、色気より食い気のレティシアは「最高の就職先ゲット!」と勘違いして……?
一方、レティシアを追放した王太子たちは、王宮の食事が不味くなりすぎて絶望の淵に。今さら「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅いです!
美味しいご飯で幸せを掴む、空腹厳禁の異世界クッキング・ファンタジー!
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる