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第一章.流され愛(撫)されときめいて
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しおりを挟む「………ん、…」
酷い頭痛と身体の痛みで目が覚める。見慣れない紺のカーテン、肌触りの良いシーツと掛け布団、どこからか漂うトーストの匂い。
「あ、太一くん起きた?まだ歩けないだろうから、朝食出来たら持ってくるよ。まだゆっくりしてな。」
「えっ、と、あの……」
「え?もしかして昨日の事覚えてない?」
昨日の、こと……見事な二日酔いで働いてなかった頭が、記憶の一片を手繰り寄せた。
わけもわからず目の前の人に縋って、しかしそれは苦痛ではなく、隠し通せない快感だった。
初めての事に自分はどうにかなってしまうのではと不安に駆られ、助けを求めるように名前を呼ぶと、嬉しそうに自分の名前を呼ばれた。むず痒くなって顔を背けると、深くまで入り込まれ為す術もなく果てた。
俺は昨日この人に、
「その様子じゃ、ちゃんと覚えてるみたいだね。良かった。」
「うっ……恥ずかしいので、ソレ……やめてください……」
「ソレ?」
話している最中、隆明さんは額や頬、首筋へ軽くキスを落としては撫で、きっと赤い跡があるであろうそこを眺めては微笑んでいた。
居た堪れない……俺は男で、隆明さんとは一晩限りの関係のはずで、こんなに労わるように触れられるのは心底恥ずかしい。まるで、最愛の人のような扱いをされる。
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