利害関係

双葉紫明

文字の大きさ
1 / 4

第1話

しおりを挟む
 ネットで調べたんだ。
 女性はどんな時に性欲が高まるのか。
 僕は性欲が強いんだと思う。
 彼女は「そんな気分になれない」とか、「こんなシチュエーションじゃ無理」とか、やたらに断る。
 特に僕らが結婚して、子供が出来てから。
 僕だって、我慢したんだ。
 妊娠してから安定期まで。
 産前産後。
 子供たちが赤ちゃんだった頃。
 君が苦痛なんじゃないか?
 君に、負担なんじゃないか?
 しかし、今家に赤ちゃんは居ない。
 そしたら今度は、「子供が年頃だから」
 稼ぎの悪い僕に、「そんな事してる場合じゃない」と。
 何も僕の欲求だけじゃ、ないんだ。
 君を、僕の奥さんにしてしまった。
 ふたり年老いて行く。
 出来なくなる事が、増えて行く。
 せっかく女性に産まれた君。
 その、性的快楽を満たすのは、僕の責任だ。
 だから、「嫌なの?」と聞くと、「嫌なわけではない」と。
 で、実際に条件を整えてしたその時は、君はとても気持ち良さそうだ。
 もちろん僕も、君には及ばないけど、気持ち良い。
 何より、受け入れてくれる君が愛おしくなり、また、君に受け入れられた事が自信になる。
 そこにどんなデメリットがあるのか?
 ふたり、そんな時間を作る為に少し頑張る事も、嫌なんだろうか?
 僕を、好きではないんだろう。
 けれど、困った事に、僕は君を好きなんだ。
 ネットで調べたんだ。
 女性は、満腹になると、性欲が高まるらしい。
 そうか、なるほど。
 貧乏暇なし。
 だけれどわかった。
 ふたり時間を作って、外食へ。
 その為の金と時間がないなら、僕が無理して時間を合わせて飯を作ろう。
 それから彼女の尻を撫でるんだ。
 そしたら、いつもみたいにピシリと叩かれないかも知れないぞ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る

家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。 しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。 仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。 そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。

私を簡単に捨てられるとでも?―君が望んでも、離さない―

喜雨と悲雨
恋愛
私の名前はミラン。街でしがない薬師をしている。 そして恋人は、王宮騎士団長のルイスだった。 二年前、彼は魔物討伐に向けて遠征に出発。 最初は手紙も返ってきていたのに、 いつからか音信不通に。 あんなにうっとうしいほど構ってきた男が―― なぜ突然、私を無視するの? 不安を抱えながらも待ち続けた私の前に、 突然ルイスが帰還した。 ボロボロの身体。 そして隣には――見知らぬ女。 勝ち誇ったように彼の隣に立つその女を見て、 私の中で何かが壊れた。 混乱、絶望、そして……再起。 すがりつく女は、みっともないだけ。 私は、潔く身を引くと決めた――つもりだったのに。 「私を簡単に捨てられるとでも? ――君が望んでも、離さない」 呪いを自ら解き放ち、 彼は再び、執着の目で私を見つめてきた。 すれ違い、誤解、呪い、執着、 そして狂おしいほどの愛―― 二人の恋のゆくえは、誰にもわからない。 過去に書いた作品を修正しました。再投稿です。

彼女の離縁とその波紋

豆狸
恋愛
夫にとって魅力的なのは、今も昔も恋人のあの女性なのでしょう。こうして私が悩んでいる間もふたりは楽しく笑い合っているのかと思うと、胸にぽっかりと穴が開いたような気持ちになりました。 ※子どもに関するセンシティブな内容があります。

『嫌われ令嬢ですが、最終的に溺愛される予定です』

由香
恋愛
貴族令嬢エマは、自分が周囲から嫌われていると信じて疑わなかった。 婚約者である侯爵令息レオンからも距離を取られ、冷たい視線を向けられている――そう思っていたのに。 ある日、思いがけず聞いてしまった彼の本音。 「君を嫌ったことなど、一度もない」 それは誤解とすれ違いが重なっただけの、両片思いだった。 勘違いから始まる、甘くて優しい溺愛恋物語。

二年間の花嫁

柴田はつみ
恋愛
名門公爵家との政略結婚――それは、彼にとっても、私にとっても期間限定の約束だった。 公爵アランにはすでに将来を誓い合った女性がいる。私はただ、その日までの“仮の妻”でしかない。 二年後、契約が終われば彼の元を去らなければならないと分かっていた。 それでも構わなかった。 たとえ短い時間でも、ずっと想い続けてきた彼のそばにいられるなら――。 けれど、私の知らないところで、アランは密かに策略を巡らせていた。 この結婚は、ただの義務でも慈悲でもない。 彼にとっても、私を手放すつもりなど初めからなかったのだ。 やがて二人の距離は少しずつ近づき、契約という鎖が、甘く熱い絆へと変わっていく。 期限が迫る中、真実の愛がすべてを覆す。 ――これは、嘘から始まった恋が、永遠へと変わる物語。

抱きしめて

麻実
恋愛
夫の長期に亘る不倫に 女としての自信を失った妻は、新しい出会いに飛び込んでいく。

一番でなくとも

Rj
恋愛
婚約者が恋に落ちたのは親友だった。一番大切な存在になれない私。それでも私は幸せになる。 全九話。

処理中です...