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百本の矢
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生まれたときから百本の矢に刺されるほどの痛みを背負う少女がいました。その呪いは死ぬまでずっと続く呪いでした。少女は毎日が辛かったので呪いを解放してくれる人を探す旅をしていました。
ある時少女は言われました。「ぼくは千本の剣に刺される痛みに襲われている。まだいいじゃないか」
またある時別の人間から少女は言われました。「ぼくなんて一万本の矢に刺される痛みを持っている。まだなんとかなるじゃないか。」
また別の人間にも言われました。「ぼくなんてもう動けやしない。歩けるだけいいじゃないか。」
何人に会おうとも返事はみな一緒でした。
少女は旅を続ければ続けるほど他の人間の痛みを知りました。
全ては人それぞれ同じ痛みを背負って生きていることを知りました。
少女の痛みは少女のものでした。
少女は、せめてこれからは誰かのために生きようと、その命を使うことにしました。
ある時少女は言われました。「ぼくは千本の剣に刺される痛みに襲われている。まだいいじゃないか」
またある時別の人間から少女は言われました。「ぼくなんて一万本の矢に刺される痛みを持っている。まだなんとかなるじゃないか。」
また別の人間にも言われました。「ぼくなんてもう動けやしない。歩けるだけいいじゃないか。」
何人に会おうとも返事はみな一緒でした。
少女は旅を続ければ続けるほど他の人間の痛みを知りました。
全ては人それぞれ同じ痛みを背負って生きていることを知りました。
少女の痛みは少女のものでした。
少女は、せめてこれからは誰かのために生きようと、その命を使うことにしました。
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