S.U.B.N.E.T. ~牛乳AIロボと40代のおっさんが築く、ゾンビ禍の秩序~【全話挿絵付き!】

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日本編

第20話 最後のご馳走(デザート):~自壊する群体巨人(レギオン)と再生する執念~

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「あいつら、何やってんだ……? 共食いか・・・・・・」
 ケイジの困惑した声が通信機から漏れる。だが、それは単なる共食いではなかった。
 噛みつき、引き裂き、互いの肉を取り込んだゾンビたちは、倒れるのではなく「混ざり合って」いた。
 腕が脚に、頭部が胴体に。
 数体、数十体、数百体と、肉の粘土をこね合わせるように、凄まじい速度で巨大な「肉の塊」へと膨れ上がっていく。ドクン、と。
 山頂にまで届くような、巨大な鼓動が一度だけ大地を叩いた。「……折原様、見てください。個体識別信号が、一つに統合されつつあります」
 ヴァリシオンの声から余裕が消えた。折原の目の前で、モニターに映る二万のドットが急速に収束し、一つの巨大な「赤」へと塗り潰されていく。
 それは、数千の意思を一つに束ねた、文字通りの群体(レギオン)。
 見るもおぞましい巨人……レギオン・タイタンであった。「……咀嚼(そしゃく)してやがる」
 折原は、自分の指先が冷たくなっていくのを感じた。
「自分たち自身を『素材』にして、この防衛線を突破するための『形』に作り替えているんだ……」焦土の中央で。
 二万体の肉を喰らい尽くし、巨大な「何か」が、ゆっくりと、だが確実に、厚狭の夜を切り裂いて立ち上がろうとしていた。「……今、何時だ?」
 折原の問いに、エリシオンが即座に答える。
「一二時〇二分です。正午を回りました」折原は、自分の感覚を疑った。
 見上げる空は、真昼の輝きを失い、煤(すす)を流し込んだような不気味な薄暗闇に包まれている。
 一七キロ先の焦土。
 そこに立ち上がった「何か」が、あまりにも巨大すぎて、物理的に太陽を隠してしまったのだ。二万体の死肉を喰らい尽くし、再構築されたその異形。
 天を突くような巨躯が、正午の太陽を背負い、竜王山の展望台に向かって「一二時ちょうどの長い影」を伸ばしていた。「……まるで、日食だな」



 折原の呟きは、防壁を叩く冷たい風に掻き消された。全長百メートルを優に超える「肉の塔」。
 それがゆっくりと、地平線を踏み潰しながら前進を開始する。
 一歩ごとに竜王山全体が地震のような衝撃に襲われ、展望台のモニターがノイズで激しく明滅した。「折原様、ケイジのプラズマ焼却弾は再充填率一二パーセント! ヴァリシオンのドローン群も残弾が心許ないです! あんな山みたいな塊、どうやって削ればいいんですか!?」
 通信機越しに叫ぶヴァリシオンの問いに、折原は答えられなかった。戦術計算が「不可能」を弾き出している。
 レギオン・タイタンの表面では、今もなお数千の顔が苦悶に歪み、蠢いている。
 その巨体は単なる肉の塊ではない。
 損傷しても、周囲に転がる第一波の残骸を取り込み、即座に再生する「無限の修復能力」を持った歩く墓場だ。「……エリシオン、ヴァリシオンに伝えた『デザート』の準備は?」
 折原は、震える手で予備のマグカップを握りしめ、静かに問いかけた。「完了しています。ですが、あれは……『秩序』を逸脱する行為です。成功確率は三〇パーセントを切ります」
 エリシオンの無機質な瞳が、モニターに映る巨人の「核」——胸部付近で異常な高熱を発している、レギオン・タイタンの心臓部を捉えていた。「三割もありゃ十分だ。あいつは、食いすぎたんだよ」
 折原は鋭い眼光で、レギオン・タイタンの足元に広がる「緑色の霧」を凝視した。
 それは先ほど倒したアシッドライトが撒き散らした猛毒の残滓。「ヴァリシオン! 残りの全ドローンを『デザート』モードへ移行。奴が次に大きく息を吸い込む瞬間を狙え。アシッドライトの毒霧を、奴の体内へ逆流させる!」折原の指示が飛ぶ。

 それは、自食によって巨大化した怪物に、自らが吐き出した毒を「最後のご馳走」として食らわせる、博打のようなカウンターだった。
「……毒ですか? ゾンビに毒は効きませんよ!」
 ヴァリシオンの困惑した声に、折原は冷徹に答える。
「毒じゃない。溶剤だ。奴の体は数千の肉を『粘着性の体液』で無理やり繋いでるだけ。内側からあの酸を流し込めば、接着が溶けて自重で崩れる」ヴァリシオンが一瞬息を呑み、すぐに声を弾ませる。
「……内側から自壊させるってことね! やるわ、大将!」緑の煙を纏ったドローンが、タイタンの喉奥へ殺到。
 次々と自爆し、毒霧が巨人の内部に渦を巻いて吸い込まれていく。直後——
 レギオン・タイタンの巨体が「ぐにゃり」と、まるで内側から骨を抜かれた人形のように歪んだ。
 表面の無数の顔が、一斉に苦悶の形相を浮かべ、
「ギ、ギギギ……ッ!!」
 数千の絶叫が重なり、大気を震わせる。外側はまだ無傷。
 だが、内側から支柱を失った肉の塔は、溶けかけた巨大な雪だるまのように、
 自身の重みで地面へと沈み込み始めた。折原の怒号に近い指示が飛ぶ。
「今だ、ケイジ! 骨組みのなくなった『核』を、そのプラズマで蒸発させろ!」レギオン・タイタンの巨躯は、内側から溶剤(毒霧)によって結合を絶たれ、自らの百メートルを超える質量を支えきれなくなっていた。  「ミ、ギ……ギギ……ッ!!」
 断末魔のような軋み声を上げ、巨人の膝が折れる。
 大地を割るような衝撃と共に、無数のゾンビの死骸が土砂崩れのように崩落し、
 その胸の奥で剥き出しになった「赤く光る核」が、
 夜の闇に晒された。
 核の周囲では、残った肉片が最後の抵抗のように蠢き、
 だがそれは無力だった——プラズマの標的として、完璧に露出していた。「ふっ……そういうことか。やるな。大将。承知した!!過負荷(オーバーロード)なんて知るかよ、こいつで最後だぁぁぁ!!」ケイジが叫び、操縦桿のトリガーを限界まで引き絞る。
 機体のジェネレーターは悲鳴を上げ、モニターには赤い警告灯が猛烈に点滅している。
 だが、ケイジはそれを無視した。プラズマ焼却弾、発射。青白い、太陽の破片のような閃光が夜を切り裂いた。
 それは一直線に、崩れゆく肉の山の中心——剥き出しになった「核」へと突き刺さる。直後、視界が白一色に塗り潰された。
 レギオン・タイタンの体内へ撃ち込まれたプラズマエネルギーが、残存していたアシッドライトの可燃性ガスと反応し、内部から巨大な火柱となって噴出したのだ。「……爆縮するぞ。衝撃に備えろ!」
 折原がエリシオンを抱き寄せるようにして身を屈める。ドォォォォォォォォン!!竜王山の展望台を、爆風が激しく叩く。
 厚狭の夜空を真っ赤に染め上げた大爆発。
 二万体の肉を繋ぎ合わせていた呪わしい執念は、プラズマの超高温によって細胞の一つ一つまで焼き尽くされ、灰となって夜風に散っていった。数分後。
 爆炎が収まった焦土には、もはや巨人の姿はなかった。
 あるのは、クレーターのように抉れた地面と、白く降り積もる灰の雪だけだ。「……確認。レギオン・タイタン、個体反応消失。周辺のゾンビ群も、核の消失に伴い沈黙しました」
 エリシオンの静かな声が、静寂を取り戻した通信機に響く。折原はゆっくりと顔を上げ、窓の外を見た。
 太陽を隠していた絶望の影は消え、そこには再び、煤けた空から弱々しい正午の光が差し込んでいた。「……あー、クソ。焼け落ちるかと思ったぜ……」
 通信機から漏れ聞こえるケイジの声は、ひどく掠れて、ノイズが混ざっていた。
 背後では、限界を超えて駆動した愛機の冷却ファンが、断末魔のような悲鳴を上げているのが伝わってくる。
 イエヤスはもちろん戦闘AIロボも全機無事であった。  直後、耳を突き刺すようなヴァリシオンの「やったわぁぁ!」という歓喜の叫びが、展望台の静寂を強引に塗り替えた。折原は、自分の膝が笑っていることに今更ながら気づいた。
 無意識に強く握りしめていたマグカップ。
 指関節は白く強張り、空になった陶器の底が、デスクの上でカタカタと微かな音を立てている。彼は深く、肺の奥に溜まった熱を吐き出すように息をつくと、震える指先を宥めながら、そのマグカップをゆっくりとテーブルに置いた。
「……エリシオン。おかわりだ。今度は、とびきり熱い生姜湯を頼む。……喉が、カラカラだよ。」「了解しました。……本当にお疲れ様でした、折原様」
 エリシオンは静かに、だがどこか慈しむような手つきで折原の傍らに立ち、慣れた動作で生姜湯を用意し始める。
「それにしても……驚きました。あの混沌の極みのようなレギオン・タイタンから、あのように短時間で弱点を見抜かれるとは。一体、どのような思考プロセスで確信に至ったのですか?」折原は、立ち上る生姜湯の湯気に目を細めた。
 少しだけ強がりの混じった、不敵な笑みを口端に浮かべる。 「ふっ、それは簡単なことだよ、エリシオン。……俺たちの誇るロボットの装甲を、紙細工みたいに溶かすあの『酸』だ。あんなもん、生身の肉を繋いでいるタンパク質からすれば、熱湯に放り込まれた角砂糖も同然だ。どんなにデカかろうが、内側から溶けちまえば自重で潰れる。物理の法則ってやつは、化け物相手でも公平なのさ。……アチッ!」理屈を並べ終えた直後、一口啜った折原が情けなく顔を顰めて舌を押さえた。



 そのあまりに締まらない姿に、感情を排しているはずのエリシオンが、耐えきれずに「クスッ」と、鈴を転がすような小さな笑い声を漏らした。「折原様。世界を救い、秩序を守る英雄であっても……熱すぎる飲み物には勝てないようですね」
 エリシオンは折原の口元を覗き込み、心なしか楽しげに目を細めた。  「安心してください。……今度は、あなたの舌にも優しい『適温』にして差し上げますから」展望台で折原がホットミルクを啜り、舌を焼いている、その数キロ先。
 かつてレギオン・タイタンがそびえ立っていた「死の焦土」は、今や厚さ数十センチの白い灰に覆われ、静まり返っていた。風が吹き抜け、灰が舞い上がる。
 その瓦礫の山が、不自然に盛り上がった。「……ッ、…………」音もなく、灰の中から一際小さな影が這い出してくる。
 それは、あの知的ゾンビの女性だった。  ボロボロに引き裂かれ、煤けてはいるが、彼女が身に纏っているのは紛れもなく研究員の白衣だ。
 タイタンの一部として取り込まれていたのか、それとも足元で操っていたのか。
 その体はあちこちが焼け爛れ、冷静沈着だったはずの貌(かお)は半分が融解し、剥き出しになった歯茎が不気味に晒されている。だが、彼女が展望台を睨みつけたその瞬間、異変が起きた。ジュウウ、と。
 焼けた肉が沸騰するような、おぞましい音が彼女の全身から噴き出す。  「……あ……ああ……」
 喉の奥から漏れるのは、苦悶の声ではなく、肉が蠢き、結合していく物理的な摩擦音だ。剥き出しになった歯茎を覆うように、周囲の腐肉が意思を持った組織のようにのたうち回り、一瞬で透き通るような新しい肌を織りなしていく。
 融解していた知的な顔立ちは、まるで時間を巻き戻すかのように元の輪郭を取り戻し、焦げ付いた眼球の奥には、再び冷徹な理性の光が宿った。わずか数秒。



 プラズマに焼かれ、ドロドロに溶けていたはずの異形は、何事もなかったかのように、白衣を着た端正な研究員の姿へと戻っていた。「……クソ。これでも負けるとは……。折原め……ッ」再生したばかりの指先で、彼女は煤けて乱れた白衣の襟元を静かに整えた。
 その動作は、ゾンビというよりは、実験の失敗を冷静に分析する科学者のようでもあり、それゆえに一層の不気味さを際立たせる。「次は……、次はこうはいかない。貴様のその『秩序』ごと、さらに深い絶望で塗り潰してやる……」カサカサと、枯れ葉が擦れるような音を立てて、知的ゾンビは灰の雪の中に姿を消した。  空は晴れ渡り、正午の光が降り注ぐ。
 だが、その光が届かない瓦礫の底では、新たな「混沌」が、より狡猾に、より深く、牙を研ぎ始めていた。
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