悪役令嬢になんてさせません。

タツミ

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新生児

昨日の敵は今日の友

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私が開けてしまった穴はかなりの問題になった
曰く、誘拐犯が潜んでいる
曰く、暗殺を企ててるものがいる
曰く・・・
そんな事実はないのだが、とにかくこのままでは私が危険と思った家族は、護衛をつけることを決めた
大げさなと思っていたが、どうも私が思っていた以上にきな臭い事情があるらしい。
この国は女性が跡目を継ぐことは少ないが、決してゼロではない。
直系尊属を柱とするため、直系に女子しかいない場合は、主の弟か長女が跡目を継ぐらしい。また、国王自ら指名する場合もあるらしいのだが、滅多にあることではないのでそれは無視して大丈夫だろう。今回問題になっているのは、私が生まれたことで後継候補が下がってしまった男がいるということだ。
あくまでもうわさでしかないが、かなり危ない人物らしい。そのこともあって、自分が目を離した隙に大切な主人を危険な目に合わせてしまったと、ノーマは半狂乱していまい、自分のような役立たずは死んでしまったほうが良いと、ナイフで自傷行為をしてしまった。幸い、そばにいた騎士にナイフを取り上げられ未遂に終わったが、落ち着かせるのは大変だった。
私?もちろんてつだいましたよ。
ノーマにしがみついて離さないって方法で
護衛については、24時間体制で扉の外に張り付くことになった。
なぜ中ではないのかというと、私が邪魔してやったからだ
泣きわめくという方法でね
常日頃ほとんど泣かない私が騎士の姿を見た瞬間ギャン泣きするものだから、騎士たちはかなり落ち込んでいた。しかも鎧をとった私服の姿でも泣かれるものだから、落ち込みも半端ない。哀愁を漂わせる彼らには罪悪感はあったが、四六時中見張られるのは避けたいので、あきらめてもらうしかない。
ただ、気難しい赤子というレッテルを張られてしまうのは仕方がないことだ
自由に動きたい私としてはやりにくいが、身から出た錆として受け入れることにした
そんな感じで数日が過ぎ、天井の穴も綺麗にふさがったころその人-少年はやってきた
私の息子ですとノーマに紹介された彼は、見た目でわかるような不機嫌そうな顔をしていた
深い緑色の目には怒りの色が見え、彼ーアズが私を嫌っていることがすぐに分かった
[もしかしたら・・・]
こういう時赤子でよかったとおもう、話を聞いていなくても相手はわからないのだから。
私は最小単位の地図を出すと、案の定一つだけ赤く点滅していたものが自分の目の間に移動している。
[気に入らないはずだわ・・・]
私はため息をつくしかなかった。
何しろ相手は独占していたはずの母の愛情を奪われたと思っているのだ、敵愾心を抱いても仕方ないね
しかも勝手に世話人として紹介されているのだから、不機嫌になるのもわかる。わかりはするが・・・とりあえず笑ておこう
「ああ・・お嬢様が笑っておられる。良かったわねアズ!合格よ」
ノーマが感激で涙目になり、アズは固まった
なんでやねん!
しまった、私は気難しい子供の設定だった。ここはぐずるところだった
私が後悔しても始まらない。アズは私の世話人として採用されたのだった

「きまずい・・」
アズが私の世話人として付くようになって一週間。
予想以上にアズは私によくしてくれた。なんていうの、痒い所に手が届くって感じ。
ただアズよ、おむつ交換はやめてくれ。
母親がおむつ交換をしょうとするのを横から奪い取るのも、どうかとおもうぞ
君は私が嫌いじゃなかったのかい?
だからね、お乳をやる母を見るたび、自分の胸に手をやるのはなぜだい?
出ないから、真似でもしないでくれよ、だから、もんじゃだめでしょう。
ほら、ノーマも笑っているじゃないか
赤く点滅していた唯一の少年は、母性本能を爆発させた少年になったとさ
本当になんでこうなったのでしょうか


















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