5つ子王子様と溺愛生活〜約束と甘いキス〜

優木王

文字の大きさ
1 / 13

プロローグ

しおりを挟む
ミルクティーベージュ色の長く綺麗な天パ髪を揺らしている女の子は開かれた車の扉から降りた。

その姿は誰もが振り向くほどに綺麗な少女だった。滑らかそうな真っ白い肌はほんのりとピンクに帯びている。まるでおとぎ話の絵本から飛び出してきたかのような少女は母親であろう女の人と手を繋いである大きな豪邸へと歩き出した。

❀✿❀✿

─────────ピーンポーン

と軽やかな呼び出し鈴が鳴る。

「はいはい」

と爽やかな男の人の声が聞こえた。そして、ガチャとドアが開いた。出てきたのは、紳士な服装に身を包んだかっこいい男の人が柔らかな笑顔を見せていた。

「来ましたか、待っていましたよ!実花さん。それときゅうちゃん」

「私もこの日を待っていました。光久さん」

そう言って、2人は幸せそうに目を細めて会釈する。少女はその様子にぱちぱちと目をしてドギマギしながら眺めた。それに気づいた、光久さんと呼ばれた男の人は笑顔で呼びかけた。

「さぁ、おいでおいで。毬ちゃん。実花さんも」

と少女は手を引かれながら、中へと入った。



「お父さん、この子…だれ?」

リビングルームにぬいぐるみやら車のおもちゃが散らばめた5人の男の子が呆然《ぼうぜん》と少女を見つめながら、一人の男の子が口を開いた。

「お前たちの妹になった子だよ」

光久みつひさは笑顔で伝えた。

❁✿✾  ✾✿❁︎

「ねぇ、君の名前はなんて言うの?」

「わ、私の名前は…毬……です」

「毬?かわいい名前だね!じゃあ、きゅーちゃんって呼ぶね」

と綺麗な茶髪で前髪をお洒落しゃれにピンで止めた男の子は明るくそう言って、毬を抱きしめた。

毬は驚きのことにバクバクと心臓を鳴らし、口をパクパクとさせた。そんな様子に気づいた周りにいる男の子たちが次々と言った。

「おい、ビビらせてる」

「そうそう、最初っから抱きつくのはかっこ悪いよ」

「ちゃんと俺らも自己紹介するべきだ」

「驚かせちゃってごめんな!」

抱きしめてきた男の子はムーと口を尖らせてプンプンと言うように頬を膨らました。

「そうだけどさ、僕のやり方だから、文も充兄も律兄も乙兄も口出ししないでよ。ってことで、僕の名前はすみ。よろしくね、きゅーちゃん!」

「純…お兄ちゃん?」

「そうそう!お兄ちゃんだよ~」

純はお兄ちゃんと呼ばれたことに嬉しく思い、またも抱きつこうとしたが、乙にグイッと頭を引っ張られ、引き離された。

「はいはい、純の自己紹介は終わりな。5つ子の俺らの中で一番上の兄、いつ。よろしくな!」

「5つ子……?」

「そう、充たちは5つ子なんだ。珍しいでしょ。みつは三人目なんだ」

と充と言った男の子は言った。

「充の自己紹介は終わったか?俺は二人目で名前はりつ…だ。よろしく」

「俺は四人目のふみ。いつも純の面倒をしっかり見てる担当してる…。純になんかされたら俺をすぐ呼ぶといいよ」

と文は純を見て、ひと笑いした。純はプンスカと怒った顔を文に向けた。

「文、ひどいな~。きゅーちゃんにそんなこといわなくていいよ!」

一通り、5つ子の男の子の自己紹介が終わり、毬は男の子たちを見回した。男の子たちは芸能人と行っても過言ではないほど綺麗に整った容姿をしていた。

乙はレッドブラウンの髪色でストレートヘア。エネルギュシュなリーダー性質が一際、雰囲気から滲み出ていた。律はアッシュブラックの髪色でマッシュルームヘア。優等生な雰囲気がよくわかる。充はコーラルピンクな髪色であちこちに跳ねた髪型。にこやかな笑みが穏やかな性格を表している。文はスモーキーベージュの髪色で左右に前髪を分けている。この中でとても落ち着いている性格なようだ。

   そして、純はハイトーンミルクティの髪色。前髪をいくつものゴールドのピンでお洒落に止められている。この中でも人なっつこそうな笑顔が魅力的な末っ子気質がうかがえる。

────────「 改めて、きゅーちゃんようこそ!小桃家へ!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

日常的に罠にかかるうさぎが、とうとう逃げられない罠に絡め取られるお話

下菊みこと
恋愛
ヤンデレっていうほど病んでないけど、機を見て主人公を捕獲する彼。 そんな彼に見事に捕まる主人公。 そんなお話です。 ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。

家政婦の代理派遣をしたら花嫁になっちゃいました

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
このご時世、いつ仕事がクビになるか分からない。社内の派遣社員が一斉にクビを告げられた。天音もそんな1人だった。同じ派遣社員として働くマリナが土日だけの派遣を掛け持ちしていたが、次の派遣先が土日出勤の為、代わりに働いてくれる子を探していると言う。次の仕事が決まっていなかったから天音はその派遣を引き受ける事にした。あの、家政婦って聞いたんですけど?それって、家政婦のお仕事ですか!? 強面の雇い主(京極 樹)に溺愛されていくお話しです。

社員旅行は、秘密の恋が始まる

狭山雪菜
恋愛
沖田瑠璃は、生まれて初めて2泊3日の社員旅行へと出かけた。 バスの座席を決めるクジで引いたのは、男性社員の憧れの40代の芝田部長の横で、話した事なかった部長との時間は楽しいものになっていって……… 全編甘々を目指してます。 こちらの作品は「小説家になろう・カクヨム」にも掲載されてます。

若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~

雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」 夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。 そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。 全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

偶然同じ集合住宅の同じ階に住んでいるだけなのに、有名な美形魔法使いに付き纏いする熱烈なファンだと完全に勘違いされていた私のあやまり。

待鳥園子
恋愛
同じ集合住宅で同じ階に住んでいた美形魔法使い。たまに帰り道が一緒になるだけなんだけど、絶対あの人私を熱烈な迷惑ファンだと勘違いしてる! 誤解を解きたくても、嫌がられて避けられている気もするし……と思っていたら、彼の部屋に連れ込まれて良くわからない事態になった話。

処理中です...