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第一章𓂃 𓈒𓏸◌
純お兄ちゃんは弟王子様
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「きゅーちゃん!」
「純お兄ちゃん!どうしたの?」
私のクラスに純お兄ちゃんが10分休みの時間帯に突然やってきた。私はドアを勢いよく開けて来た、純お兄ちゃんの慌てぶりに驚いたが、お兄ちゃんの元へ行った。
─────ギュッと
純お兄ちゃんは私を抱き寄せたのだった。
「え、純お兄ちゃん、どうしたの」
純お兄ちゃんは顔を上げると涙目で訴えてきた。
「きゅーちゃんが他の男子に襲われてないか心配で心配で、純堪らないんだ…。だから、ずっときゅーちゃんのそばにいたい…」
「ダメだよ!純お兄ちゃん…」
私はすかさず、純お兄ちゃんにそう言うけれど、今にも声上げて泣きそうなグシャグシャな顔をして、抱きついてくる。お兄ちゃんと言うより、純お兄ちゃんは年下の男の子なように思えてきた。
純お兄ちゃんとは、出会った時から甘えられ、甘えてをしてきていた。私が純お兄ちゃんに甘えれる時はあったけれど、そのほとんどは純お兄ちゃんが余裕のある時のみだった。だから、よく甘えてきたのは純お兄ちゃんからだった。
それと純お兄ちゃんは、一番年下扱いされていて、下を気にすることがなく、純お兄ちゃんは乙お兄ちゃんたちの下僕的役割を担ってきていたらしい。そのため、私がお兄ちゃん達の中に義理兄妹として、入ってきたことは、純お兄ちゃんにとって、大きなことだったみたい。
お兄ちゃんとして、張り切ってるのかな……?
でも、純お兄ちゃんが自分のクラスに戻らずに私のそばにずっといるのは困る。私が困っていると、周りが女子生徒に囲まれ始めた。
「キャーーー!純王子様がいる!」
「やばい!5つ子王子の最年少王子」
「可愛い~~~!」
と次々と言っていく。私は抱きついている純お兄ちゃんを宥め、頭を撫でてあげることしかできない状況の上に、周りに女子に囲まれるなんて。
「ちょっと、何?あの地味子……」
「え、抱きついてるの?」
「見た目ダサくない。あんな子が純様好きなの?」
「純王子を泣かしたんじゃない?いじめた子とか」
周りが騒ぎ始めてきた。
まだ、高校に入って、2週間足らずの一限目終わりにこんなことになるなんて、私は思っていなかった。とにかく、甘えん坊な純お兄ちゃんを何とかしなきゃ!
「純先輩、何してるんですか?」
「その声は、……大空くん?」
ふと、私たちに声掛けてきた男の子が来た。純お兄ちゃんは大空くんと呼び掛けた。
大空くん……?大空くんと呼ばれた男の子のネクタイを見ると、私と同じ緑色だった。この子一年生の子なんだ。私は助けが来たと思った。
「純先輩の妹の方ですよね。純先輩、妹さんが困ってますよ。離れたらどうなんですか?それに、純先輩、次の授業テストですよね?いいんですか。ここにいて」
大空くんは覚めた表情を純お兄ちゃんに向け、言い放つ。
「うぅ……。て、テストだけどさ、大空くんきゅーちゃんを取らないでね!」
と純お兄ちゃんは、プンプンと怒るような表情を向けて言った。
「それより、妹さんに迷惑かけてるんで、謝ったらどうですか?純先輩いると周りも集まってきちゃうし……」
「きゅーちゃん。ごめんね。大空くんにはぜっっった対、関わらないでね!」
純お兄ちゃんは、バチバチと大空くんに張り合うような目を向け、じゃあねとその場から離れて行った。
「大丈夫?…えっと、毬さん」
「うん、大丈夫!ありがとう、大空くん」
「家でも外でも純先輩はあーなですね。全く。サッカー部でもあんなんなんですよ。まるで、僕の方が年上みたいだ」
と大空くんは、私に愚痴るように伝えて来た。純お兄ちゃん、サッカー部でもあんな風なんだ。
私がクスッと笑いが込み上げてきた。
-------❁ ❁ ❁-------
「毬ちゃんだよね?さっきは大丈夫だった?」
私は2限目が終わるなり、後ろの席の子から声をかけられた。振り向くと、雀田 愛と言う子だった。クラスでの自己紹介の時に『5つ子王子様には見向きしない自信がある』と宣言していた子だった。
「うん、なんとか」
「大変だね~。5つ子王子様の妹は…。特に純王子は、弟気質が強いもんね」
と、私の身の上を宥めてくれる。
「あっ!そうそう。私のことは愛で呼んでいいから!私、新聞部で情報キャッチにも自信があるの」
バシッと拳を胸にしてみせる愛ちゃん。
「ありがとう。愛ちゃん。でも、私、お兄ちゃん達には恩があるから……お兄ちゃん達は大切なの」
と、私は愛ちゃんに言う。すると、愛ちゃんは私に『お利口な妹だね~』と感心するかのように、私の肩を撫でる。
「ちょっと、あんた、王子様の妹か、なんか知らないけど、容易く王子様に触れないでくれる?」
「そうよ!」
「めがね地味子っ!」
と、3人組が現れた。笹城 未莉と鈴羽、千衣の3人だ。一番のボスは未莉。初めの時に気をつけた方がいいかもと思った3人組だった。
さっきの純お兄ちゃんが抱きついてきた時も、最初に声を上げていたのは未莉だった。
「ちょっと!あったり前でしょ!毬のお兄さんなんだもの!」
「は?あんたも地味ね。5つ子王子様を嫌うなんて、最低な女……チッ」
と未莉は愛ちゃんに言い放って、私の席から離れて行った。
「愛ちゃん……。ありがとう!」
「はぁ、本当に大変だね~。5つ子王子の妹は。私だったらこんな状況になるの日常茶判事だったら、他のとこに行きたくなる」
と、言う。私はハハハと笑って、会話を終えらせた。
「純お兄ちゃん!どうしたの?」
私のクラスに純お兄ちゃんが10分休みの時間帯に突然やってきた。私はドアを勢いよく開けて来た、純お兄ちゃんの慌てぶりに驚いたが、お兄ちゃんの元へ行った。
─────ギュッと
純お兄ちゃんは私を抱き寄せたのだった。
「え、純お兄ちゃん、どうしたの」
純お兄ちゃんは顔を上げると涙目で訴えてきた。
「きゅーちゃんが他の男子に襲われてないか心配で心配で、純堪らないんだ…。だから、ずっときゅーちゃんのそばにいたい…」
「ダメだよ!純お兄ちゃん…」
私はすかさず、純お兄ちゃんにそう言うけれど、今にも声上げて泣きそうなグシャグシャな顔をして、抱きついてくる。お兄ちゃんと言うより、純お兄ちゃんは年下の男の子なように思えてきた。
純お兄ちゃんとは、出会った時から甘えられ、甘えてをしてきていた。私が純お兄ちゃんに甘えれる時はあったけれど、そのほとんどは純お兄ちゃんが余裕のある時のみだった。だから、よく甘えてきたのは純お兄ちゃんからだった。
それと純お兄ちゃんは、一番年下扱いされていて、下を気にすることがなく、純お兄ちゃんは乙お兄ちゃんたちの下僕的役割を担ってきていたらしい。そのため、私がお兄ちゃん達の中に義理兄妹として、入ってきたことは、純お兄ちゃんにとって、大きなことだったみたい。
お兄ちゃんとして、張り切ってるのかな……?
でも、純お兄ちゃんが自分のクラスに戻らずに私のそばにずっといるのは困る。私が困っていると、周りが女子生徒に囲まれ始めた。
「キャーーー!純王子様がいる!」
「やばい!5つ子王子の最年少王子」
「可愛い~~~!」
と次々と言っていく。私は抱きついている純お兄ちゃんを宥め、頭を撫でてあげることしかできない状況の上に、周りに女子に囲まれるなんて。
「ちょっと、何?あの地味子……」
「え、抱きついてるの?」
「見た目ダサくない。あんな子が純様好きなの?」
「純王子を泣かしたんじゃない?いじめた子とか」
周りが騒ぎ始めてきた。
まだ、高校に入って、2週間足らずの一限目終わりにこんなことになるなんて、私は思っていなかった。とにかく、甘えん坊な純お兄ちゃんを何とかしなきゃ!
「純先輩、何してるんですか?」
「その声は、……大空くん?」
ふと、私たちに声掛けてきた男の子が来た。純お兄ちゃんは大空くんと呼び掛けた。
大空くん……?大空くんと呼ばれた男の子のネクタイを見ると、私と同じ緑色だった。この子一年生の子なんだ。私は助けが来たと思った。
「純先輩の妹の方ですよね。純先輩、妹さんが困ってますよ。離れたらどうなんですか?それに、純先輩、次の授業テストですよね?いいんですか。ここにいて」
大空くんは覚めた表情を純お兄ちゃんに向け、言い放つ。
「うぅ……。て、テストだけどさ、大空くんきゅーちゃんを取らないでね!」
と純お兄ちゃんは、プンプンと怒るような表情を向けて言った。
「それより、妹さんに迷惑かけてるんで、謝ったらどうですか?純先輩いると周りも集まってきちゃうし……」
「きゅーちゃん。ごめんね。大空くんにはぜっっった対、関わらないでね!」
純お兄ちゃんは、バチバチと大空くんに張り合うような目を向け、じゃあねとその場から離れて行った。
「大丈夫?…えっと、毬さん」
「うん、大丈夫!ありがとう、大空くん」
「家でも外でも純先輩はあーなですね。全く。サッカー部でもあんなんなんですよ。まるで、僕の方が年上みたいだ」
と大空くんは、私に愚痴るように伝えて来た。純お兄ちゃん、サッカー部でもあんな風なんだ。
私がクスッと笑いが込み上げてきた。
-------❁ ❁ ❁-------
「毬ちゃんだよね?さっきは大丈夫だった?」
私は2限目が終わるなり、後ろの席の子から声をかけられた。振り向くと、雀田 愛と言う子だった。クラスでの自己紹介の時に『5つ子王子様には見向きしない自信がある』と宣言していた子だった。
「うん、なんとか」
「大変だね~。5つ子王子様の妹は…。特に純王子は、弟気質が強いもんね」
と、私の身の上を宥めてくれる。
「あっ!そうそう。私のことは愛で呼んでいいから!私、新聞部で情報キャッチにも自信があるの」
バシッと拳を胸にしてみせる愛ちゃん。
「ありがとう。愛ちゃん。でも、私、お兄ちゃん達には恩があるから……お兄ちゃん達は大切なの」
と、私は愛ちゃんに言う。すると、愛ちゃんは私に『お利口な妹だね~』と感心するかのように、私の肩を撫でる。
「ちょっと、あんた、王子様の妹か、なんか知らないけど、容易く王子様に触れないでくれる?」
「そうよ!」
「めがね地味子っ!」
と、3人組が現れた。笹城 未莉と鈴羽、千衣の3人だ。一番のボスは未莉。初めの時に気をつけた方がいいかもと思った3人組だった。
さっきの純お兄ちゃんが抱きついてきた時も、最初に声を上げていたのは未莉だった。
「ちょっと!あったり前でしょ!毬のお兄さんなんだもの!」
「は?あんたも地味ね。5つ子王子様を嫌うなんて、最低な女……チッ」
と未莉は愛ちゃんに言い放って、私の席から離れて行った。
「愛ちゃん……。ありがとう!」
「はぁ、本当に大変だね~。5つ子王子の妹は。私だったらこんな状況になるの日常茶判事だったら、他のとこに行きたくなる」
と、言う。私はハハハと笑って、会話を終えらせた。
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