11 / 13
第二章
愛情と絆はずっと一途に辿る
しおりを挟む
「純、お母さんね。若くに純に会っちゃったから、離れ離れになっちゃうんだ」
「どうしたの?お母さん、すみの前で泣かないで」
「おい、もう行くぞ。純に伝えるのはそれだけでいいいんだろ」
『お母さん、お父さんどこ行くの?すみは……』
俺はお母さんとお父さんの姿が霧の中に消えていくと優しげな男性が小さな俺の手を引いて、部屋の中へと連れて行く。
.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.
「なんだよっ!僕には兄弟なんて存在しない!僕を弟扱いしやがって」
「充は俺よりも二番目にこの家に来ただろ。俺がお兄ちゃんに決まってる!」
わちゃわちゃとすみと同い年くらいの男の子たちが言い争っていた。
「ここ、なに?」
「5人目だね。きみ」
「ご、にん、め?」
すみに声掛けて来たのは机の横に座り込んでいた男の子だった。
「お前、名前はなんだ?」
と、大人のようにキザに声掛けた男の子もすみの近くに来た。
「俺のなまえは、すみ!純粋の純の漢字なんだ!」
「なに、お前、感じわかるのかよ。つわものか……」
とキザな男の子は、顎に手をやり、純を見てくる。
すると、
「律のこと、気にしなくていいよ。こいつ、来年、小学校に入るのが楽しみなだけなやつだから!
あと、俺は文。名前似てるな!よろしく!」
「ふ……み。ほんとだ。名前、似てる!」
✧••┈┈┈┈┈┈••✧
「お!新入りか。俺は乙。俺が一番の兄だから、俺について来いよ!」
「ついて来いなんて、傲慢だな。僕は充だよ。よろしくね」
──────────純は子どもの国にやって来たような不思議な気持ちを抱いた。
お母さんとお父さんは、純に夢の世界に連れて行ってくれたのかな。どの子も満面の笑顔で、純と同い年くらいだ。
この出会いは、僕らをずっと永遠の年を与えてくれなかった。僕らは、どんどん成長していく。
僕らは僕らしか見えていなかった。全員で顔を合わせた頃からずっと本当の兄弟なように共に暮らしていた。これが、僕らの家族なんだと、噛み締めながら…。
ただ、唯一僕らは、お母さんとお父さんの背中が頭に焼き付いていて、離れてはいなかった。
「どうしたの?お母さん、すみの前で泣かないで」
「おい、もう行くぞ。純に伝えるのはそれだけでいいいんだろ」
『お母さん、お父さんどこ行くの?すみは……』
俺はお母さんとお父さんの姿が霧の中に消えていくと優しげな男性が小さな俺の手を引いて、部屋の中へと連れて行く。
.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.
「なんだよっ!僕には兄弟なんて存在しない!僕を弟扱いしやがって」
「充は俺よりも二番目にこの家に来ただろ。俺がお兄ちゃんに決まってる!」
わちゃわちゃとすみと同い年くらいの男の子たちが言い争っていた。
「ここ、なに?」
「5人目だね。きみ」
「ご、にん、め?」
すみに声掛けて来たのは机の横に座り込んでいた男の子だった。
「お前、名前はなんだ?」
と、大人のようにキザに声掛けた男の子もすみの近くに来た。
「俺のなまえは、すみ!純粋の純の漢字なんだ!」
「なに、お前、感じわかるのかよ。つわものか……」
とキザな男の子は、顎に手をやり、純を見てくる。
すると、
「律のこと、気にしなくていいよ。こいつ、来年、小学校に入るのが楽しみなだけなやつだから!
あと、俺は文。名前似てるな!よろしく!」
「ふ……み。ほんとだ。名前、似てる!」
✧••┈┈┈┈┈┈••✧
「お!新入りか。俺は乙。俺が一番の兄だから、俺について来いよ!」
「ついて来いなんて、傲慢だな。僕は充だよ。よろしくね」
──────────純は子どもの国にやって来たような不思議な気持ちを抱いた。
お母さんとお父さんは、純に夢の世界に連れて行ってくれたのかな。どの子も満面の笑顔で、純と同い年くらいだ。
この出会いは、僕らをずっと永遠の年を与えてくれなかった。僕らは、どんどん成長していく。
僕らは僕らしか見えていなかった。全員で顔を合わせた頃からずっと本当の兄弟なように共に暮らしていた。これが、僕らの家族なんだと、噛み締めながら…。
ただ、唯一僕らは、お母さんとお父さんの背中が頭に焼き付いていて、離れてはいなかった。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる