時間と恋

冬上幸

文字の大きさ
1 / 3

第一章 始まり

しおりを挟む
それは突然の出来事だった。
俺の名前は佐藤夏樹。今年で25歳になる社会人だ。大学を卒業して早くも3年、最近歳をとるのが早く感じる。俺も老けたものだ。そして今は何をしているかというと引越しの準備をしている。なぜかって?実は今一人暮らしをしているアパートから職場に近いところに引っ越そうと思っている。通勤時間が短くなるので自由な時間が増えると思ったからだ。一緒に住んでいる彼女もいないので自分一人で自由な生活を送っている。そんな生活をしているからか、最近母親がうるさい…なにかと会うたびに、「彼女はできたか」や「いい人はいないのか」「合コンに行ってみろ」など口うるさいことばかり言ってくる。今は一人の時間を楽しんでいるというのに。しかし、彼女が欲しくないと言えば嘘になる。実は彼女いない歴=年齢なのだ。さすがにまずい。しかし外見に自信があるというわけでもなく、話が面白いというわけでもない。そう、至って「普通」の人生を送ってきた。そんなことを思いながら部屋を片付けていると、「懐かしいな」高校の時のアルバムが出てきたのである。今思えばあの頃が一番楽しかったのかもしれない。「あいつも元気にしているかな」そう言い一枚の写真を見る。「うわ、この時の俺若いなー、この時が一番青春していたなー」その手には当時、一番仲が良かった女子、小山秋花とのツーショットを見る。今思うとなぜこんな美人と仲良かったのかよくわからない。そうして少し懐かしい思い出に浸った後、だいたいの荷物を整理してその日は眠りについた。
そして目が覚めた時、そこはいつもと違う天井があった。もう少し細かくいうと「懐かしい」天井だった。隣には目覚ましが鳴り響く時計があり時刻は7時を指している。そうして俺は叫んだ。「なんだこれ!!」下から母親の声と共に美味しそうな匂いが流れてきた。おかしい。俺は一人暮らしで二階なんてなかったはず…困惑しつつも俺は下に降りて朝食が置かれてある席に座る。そして俺は母親に恐る恐る聞いてみる。「なぁ、今って俺は何歳?」そう言うと母親は呆れたような声で「17歳よ、寝ぼけてないで早くご飯食べなさい、遅刻するわよ」俺は突然の出来事に頭が追いつかなかった。そして洗面所に行き顔を見るとそこには25歳のサラリーマンの顔ではなく、若々しい高校生の顔があった。見慣れた顔のはずなのに信じられない。とりあえず学校に行くか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!

竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」 俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。 彼女の名前は下野ルカ。 幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。 俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。 だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている! 堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい

沢尻夏芽
恋愛
 自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。  それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。 『様子がおかしい』 ※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。  現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。  他サイトでも掲載中。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

【朗報】俺をこっぴどく振った幼馴染がレンカノしてたので2時間15,000円でレンタルしてみました

田中又雄
恋愛
俺には幼稚園の頃からの幼馴染がいた。 しかし、高校進学にあたり、別々の高校に行くことになったため、中学卒業のタイミングで思い切って告白してみた。 だが、返ってきたのは…「はぁ!?誰があんたみたいなのと付き合うのよ!」という酷い言葉だった。 それからは家は近所だったが、それからは一度も話をすることもなく、高校を卒業して、俺たちは同じ大学に行くことになった。 そんなある日、とある噂を聞いた。 どうやら、あいつがレンタル彼女なるものを始めたとか…。 気持ち悪いと思いながらも俺は予約を入れるのであった。 そうして、デート当日。 待ち合わせ場所に着くと、後ろから彼女がやってきた。 「あ、ごめんね!待たせちゃっ…た…よ…ね」と、どんどんと顔が青ざめる。 「…待ってないよ。マイハニー」 「なっ…!?なんであんたが…!ばっかじゃないの!?」 「あんた…?何を言っているんだい?彼女が彼氏にあんたとか言わないよね?」 「頭おかしいんじゃないの…」 そうして、ドン引きする幼馴染と俺は初デートをするのだった。

処理中です...