『蜜柑の花まるエブリディ✩⡱』

陽葉

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5⡱ リング

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みかん:(・・落ちつかなぃ・・・)
私、湯船にお湯、張ってこようかな~

果鈴かりん:それなら、ヒロくんがやってくれたよ~
・・・それじゃぁ、ヒロくん生姜スリ下ろしてくれる?

ヒロ:おっけー

みかん:
(・・なぁんか・・落ちつかなぃ・・・)・・ゥズゥズ・・



果鈴かりん:はぃ!みかんちゃんっ、お待たせしましたっ

ヒロ:(僕と果鈴かりんさんで、みかんを休ませる為に週2,3日は炊飯を担当する様になった・・今日の献立は・・・炊き込みご飯に、豆腐ハンバーグ、ナスの揚げ浸し、おみおつけ・・・果鈴かりんさんと料理をする様になってから、僕も、野菜を洗うのが上手くなった気がする・・)

みかん:あ・・"椎茸"入ってる・・・

果鈴かりん:みかんちゃん、椎茸苦手なの??

みかん:ううん、・・・椎茸は・・お兄ちゃん、苦手だよね?

ヒロ:まぁ・・・パクっ・・・もぐもぐ・・・
・・・・・・
・・・・食べれる様になったみたぃ・・・

みかん:・・・・・
(そぁなんだ・・)

果鈴かりん:良かった~
苦手なのがあったら、ちゃんと教えてねヒロくんっ・・

ヒロ:うん、なんか果鈴かりんさんの料理だったら・・挑戦して見ようかなって思ったんだよね・・
それに・・・僕も、みかんも食品のアレルギーとか無いから大抵、気の持ちようなんだよねっ

みかん:そうだね、私は好き嫌い無いよっ

ヒロ:果鈴かりんさんこそ、猫以外にアレルギー無いの?

果鈴かりん:ぃや、別に猫ちゃんを食材として見てる訳じゃないからねっ私・・

みかん/ヒロ:あはははっ





果鈴かりん:ねぇ、みかんちゃん・・・私とヒロくん、今スマホのパズルゲームやってるんだけど、みかんちゃんもやらない??

みかん:どんなの?やてみたいな~っ・・・・
(あれ・・・確か、お兄ちゃん・・パズル系のゲーム趣味じゃなかったはずだけどな・・・)

ヒロ:・・・・・





みかん:お腹いっぱいになっちゃった、ご馳走様でした~・・・
・・・私、食器洗うね・・

果鈴かりん:そのままでいいいよ、今日は私たちが当番なんだから・・・

みかん:ぁ・・そっか・・・

果鈴かりん
(・・なんだろぅ・・・私がお手伝いに来てから・・・時折、みかんちゃんが"寂しい"表情をしてる気がする・・)




ヒロ:じゃ、僕・・空いてるお皿、先に洗ってるね・・・


カシャンカシャン・・



果鈴かりん:みかんちゃん・・・何か気になる事があったら・・
何でも話してね・・・
もし、私が気付かない内に、
何か無神経な事してぃたら・・
直す様に努力するからね・・

(切なそうに伏目ふしめがちだった、みかんちゃんの瞳が、みるみるウルんできて・・・そのまま、みかんちゃんがテーブルに顔を伏せってしまった・・・)

・・・・ぇ・・と・・・・・
(どうしよう・・)




みかん:・・・違うの・・・っ・・
・・私の好きな・・・お兄ちゃんとっ・・・お姉ちゃんが・・・
・・・・仲良くしてくれて・・・それが・・・
・・・すごく・・・うれしくてっぅれしくてっ・・・
・・お姉ちゃん・・・ありがとぅ・・・っ・・・・



果鈴かりん:みかんちゃんが買い物に来て、いつも大きい荷物を一生懸命運んでる姿、私見てたから・・・私は前から、みかんちゃんがとっても頑張ってるなって・・思ってたよ・・

(大きな喪失を乗り越えて、さらに今、部外者によってこの子の日常は少しずつ変化していってるんだ・・・きっと色んな感情が、せめぎ合っているであろう小さな彼女を前に、どうしたらいいか分からなぃ不甲斐ない私は、そっと彼女に寄り添って後ろから抱きしめる事しか出来なかった・・・)




ヒロ:~♪


シャーーー
カシャカシャ・・




みかん:・・・っはぁ~ぁ・・・
・・・・あはは・・・
・・・・・
・・私、お風呂入ってくるね・・

果鈴かりん:うん、いってらっしゃい




カシャンカシャン・・

果鈴かりん:ほぃっ、これ追加ねっ

ヒロ:・・・みかん、何かあったの?

果鈴かりん:ぅうん、
・・・・そうだ・・・
私・・・・
みかんちゃん位の時"オムライス"好きだったんだけど・・
今度のメニューにしても良いかな??

ヒロ:オムライスは、みかんも好きだよ・・
でも、アイツが家事を担当してから、なんとなく"封印"してたんだよね・・・
みかんに相談して、アイツがオッケーだったら良いと思うよ・・

果鈴かりん:そっか・・今度聞いてみるねっ




みかん:良かった・・・
(私は、首元の"お母さんの指輪"に話し掛けた・・)

まったくウチのお兄ちゃんは・・
妹が世話を焼かないと、彼女も作らないんだから・・・
(脱衣所の鏡には、目を真っ赤にらした、ヒドイ顔が映ってぃた・・・)
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